ワンス・アポン・ア・タイム   ONCE UPON A TIME
 原題:ワンス・アポン・ア・タイム  원스 어폰 어 타임(ウォンス オポン オ タイム) <2008>

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ワンス・アポン・ア・タイム

1940年代、日帝時代、京城…
民族の魂、伝説の ダイヤモンド “東方の光” 現れる!

朝鮮人であることをを捨てることはもちろん、自分の名前まで改名してこそ生き残ることができた混乱した時代、1940年代日帝時代の京城…。日本軍は、新 羅千年の象徴と呼ばれた、石窟庵本尊仏像の額に埋められていた“東方の光”を探すために血眼になっていた。ついに日本軍の最高権力者である総監(キム・ウ ンス)は、数年間の努力の末“東方の光”を探し出し、勝利を祝うと共に一日も早く本国に移送するための“東方の光”歓送会を開く。

互いに思惑を持っ た京城最高のプロ詐欺師たち…
朝鮮の歴史を揺る がす地上最大の作戦が始まった!!!

前途有望な財力家として知られていたが、実は千の顔を持っている京城最高の詐欺師ポング(パク・ヨンウ)!彼は“東方の光”を奪うために、猫かぶり100 段の京城で一番のクラブ歌手チュンジャ(イ・ボヨン)を、“東方の光”の歓送会の席に同行させようと、高価なダイヤの指輪を武器に彼女を誘惑する。しかし 彼女は京城一の泥棒<ヘダンファ(海棠花)>で、“東方の光”を盗む夢を持っている。互いに正体を知らないポングとチュンジャは、“東方の光”を手に入れ るため、野心に満ちた作戦を開始する…

【予告編】 
監督 チョン・ヨンギ <2004>人形霊、< 2005>家門 の危機-家門の栄光2、<2006>家 門の復活-家門の栄光3
<2008>ワンス・アポン・ア・タイム

出演

パク・ヨンウ (朴埇佑)

<1997>オ ルガミ~罠~、<1999>シュ リ、<2000>リ メンバー・ミー 、<2001>MUSA -武士-
<2002>永遠の片想い、<2004> スーパースター☆カム・サヨン、<2005>血 の涙
<2005>ナンパの定石、 <2006>甘く、殺伐とした恋人、 <2006>私 の小さなピアニスト
<2006>静 かな世界、<2007>ビューティフ ル・サンデー、<2007>今、愛する人と 暮らしていますか?
<2008>ワンス・アポン・ア・タイム、 <2009>携帯電話、<2010>子供たち

イ・ボヨン

<2004>マ イ・ブラザー、<2006>卑劣な街、 <2008>ワンス・アポン・ア・タイム
<2009>悲しみよりもっと悲しい物語、<2009> 私は幸せです

キム・スヒョン

<2003>TUBE (チューブ)、<2004>ARAHAN アラハン、<2005>ク ライング・フィスト、<2005>天軍、
<2006>堤防伝説、<2008>ワンス・アポン・ア・ タイム

ソン・ドンイル

<2006>カ ンナさん大成功です!、<2008>ワ ンス・アポン・ア・タイム

キム・ウンス

<1998>ディナーの後に、<2000>涙、<2002>ロストメモリーズ、<2002>醉画仙(チファソ ン)、
<2002>おもしろい映画、<2002>ジェイル・ブレーカー、<2002>浮 気な家族
<2003>ぼくらの落第先生、<2004>オー!マイDJ、 <2004>オオカミの誘惑
<2005>ユゴ 大統領有故(その時、その人々)、 <2005>逆転の名手、<2005>ラブリー・ライバル
<2005>ウェディング・キャンペーン、<2005>おまえを逮捕する(強力3班)、<2005>青燕
<2005>ケンカの技術、<2006>師の恩恵、<2006>家門の復活- 家門の栄光3、<2006>いかさま師
<2006>韓半島、<2006>礼儀なき者たち、<2006>残酷な出勤、<2007>里長 と郡守、<2007>奇談
<2007>ファン・ジニ(黄真伊)、<2007>ビューティフル・サンデー、<2007>なつかしの庭
<2008>ワンス・アポン・ア・タイム

アン・ギルガン 出 演作品一覧

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【レビュー&ネタバレ】
2008年1月韓国公開。観客動員数は約156万人。
ヒットとは言えませんが、まずまずではないでしょうか。
スター俳優が出演しているわけではありませんし。

監督は、シン・ヒョンジュン主演の家門シリーズの監督チョン・ヨンギ。
娯楽映画はお得意と言っていいでしょうか。
すっげー面白いわけでもなく、
すっげー泣けるわけでもありませんが、
ほどほどに笑えて、ほどほどに泣ける.... そんな娯楽映画なら期待できるようです。
なぜヒットできなかったかといえば、
日帝時代を描いたということで、政治的背景云々...ということもあるでしょうけれど、
主演2人の力不足でしょう。
笑って泣かせてくれたのは、主演陣ではなく、
ソン・ドンイルとチョ・ヒボンのコンビ。
ソン・ドンイルといえば、ドラマではお馴染みですが、映画でも期待は裏切りません。
ヒボンがドンイルに手紙を残し一人暗殺に向かうシーンでは涙が止まらず、
そのヒボンの後を追うドンイルにも、涙が止まりません。
ですが、その涙のシーンのしめくくりは笑いです.... やはり、コメディー映画(笑)
あの犬を使ったオチは最高ですね。

主演2人は、キャラクター設定が非常に弱く、少しも魅力がありません。
その上、演じる俳優自身もスター俳優とまでは呼べず、何の魅力も感じません。
パク・ヨンウも、もう出すぎですね.... 見たくありません。
いい俳優なのに、もったいない。
もう少し出し惜しみして、よい映画だけに出て欲しいもの。
イ・ボヨンは元ミス・コリアという美人。
ですが、どうしても好きになれず。
チソンは彼女のどこがよかったのでしょう?男好きする顔なんでしょか。
イ・ボヨンといえば、清純派、マドンナ的役割が多いように思いますが、
今回はしたたかな悪女。
無防備都市のソン・イェジンのように見 ていてイ ライラするんじゃ?と思いましたが、
したたかな悪女をお茶目に可愛らしく演じております。
実は、この手のキャラに才能があるのでは?もっと見たいです。
ただ、たいしてうまくもない歌を何曲も聴かせるのは勘弁願いたい。

一番の見所であるべき伝説のダイヤを巡る化かし合いはイマイチで、
主演2人も魅力なく........
せめて、主演がスター俳優だったら少し見ごたえもあったかもですね。
あくまでもB級映画です。

日帝時代を描いているということですが、それほど反日ではありません。
ですが、日帝時代を描いた韓国映画で、日本人にとって愉快なものはありえないでしょう。
この映画の中でも、虐殺(未遂で終わりますが)やら、独立運動やら....
悲しくて胸が痛みます。
こういった題材を<コメディー>で扱うのは難しいですね。
それでも、現代では見ることのできない、絆、誇り、アンデンティティ、情熱.......
それらの美しいものが、溢れています。
よい映画でも、面白い映画でもありませんが、悪くないですね。
アキション・コメディーなら、もう少し痛快さが欲しかった。

さすが<ケンチャナ韓国>が伺われるのが、粗雑な日本ネタ。
冒頭は長々と日本語で繰り広げられるのですが、
聞き取れません..............
日本語字幕が欲しい。
韓国語で会話しているのに、返事だけはなぜか日本語で「はい」(笑)
劇中の垂れ幕などの日本語もメチャクチャ............
そもそも、日本人が見ることは想定してないんでしょうね。

【オ・ボング/ 金村】
詐欺師
パク・ヨンウ(박용우)
【チュンジャ/ 春子】
大泥棒ヘダンファ
イ・ボヨン(이보영)
【チャンチョ ン】
質屋/独立軍
アン・ギルガン(안길강)
【総監】
日本軍最高権力者
キム・ウンス(김응수)
【山田】
憲兵隊中佐
キム・スヒョン(김수현)
【長谷川/オ・ ドクスル】
刑事
イム・ヒョンジュン(임현준)
【社長】
バー社長/独立軍
ソン・ドンイル(성동일)
【ヒボン】
料理人/独立軍
チョ・ヒボン(조희봉)

アン・ギルガンは何をやっても見事だわー
そして、久しぶりにかっこいいアン・ギルガンを見ることができました。
朝鮮人としての信念を持った独立軍。
「解放された祖国で会おう」
その言葉と、アン・ギルガンの表情が胸に響きます。

日本人役の多いキム・ウンス。
ソウル芸大を卒業後、日本に留学していたことがあるからでしょう。
2001年制作のロスト・メモリーズで は、あまりの流暢な日本語に
「日本人?」
と思ってしまうほどでしたが、やはり使ってないと忘れてしまうのでしょうね。
すっかり韓国人の発音です。

長谷川は、シン・ヒョンジュンの家門シリーズの三男。
なんて存在感が薄いのかしらー
なのに、特別出演ですって。
特別出演というのは、観客を呼ぶために人気や知名度のある俳優を高額なギャラでチョイ役出演させるもの。
彼で客が呼べるのですか。

ヒボンは、どこかで見た顔だけど.....
かなりのインパクト。
訛りがとにかく可愛いー
これって全羅南道訛り?最近訛りがお気に入り。


コメディーにストーリーらしいストーリーはございませんが......
簡単に。


仏像の額に埋められた伝説のダイヤ<東方の光>が日本軍の手により発掘される。
天文学的な値がつくそのダイヤを、詐欺師ポングと、怪盗ヘダンファも狙っていた。

クラブ歌手チュンジャの元へポングがやってくる。
ポングは大阪の屈指の財力家、金村と名乗っていた。
ポングはチュンジャを<東方の光>歓送会に同行しようと誘う。
チュンジャが怪盗ヘダンファだとも知らずに。


<東方の光>が保管された金庫を狙うヘダンファ。
そこへ、ポングも現れる。
激しい乱闘の末、相手がポング、チュンジャであることを知る二人。
チュンジャはダイヤを奪い、ポングを密室に閉じ込め脱出する。
しかし、長谷川刑事はチュンジャがヘダンファであると疑い、チュンジャの様子を伺っていた。


チュンジャは質屋のチャンチョンに頼み、ロシアへの通行証を発行してもらう。
<東方の光>は、朝鮮ではさばけないからだ。
ポングは日本軍に化け、チュンジャの後を追う。


チュンジャを捕まえるものの、ダイヤの在り処がわからない。
ポングがチュンジャを泳がせると、チュンジャは質屋に向かった。
洋装に着替えたのに日本髪のままのチュンジャを怪しんだポングは、
結った髪の中にダイヤがあると睨む。
質屋に押し入り、無事ダイヤを奪い返すが、チャンチョンに捕まってしまう。
絶体絶命。
チャンチョンが独立軍だと見抜いたポングは、自分も独立軍だと偽り、何を逃れる。


しかし、一難去って、一難。
銃声を聞きつけた憲兵隊に取り囲まれてしまう。
独立軍の軍服を着ていることを見られてしまったのだ。
長谷川に捕まったチュンジャを残し、チャンチョンとポングはダイヤを持って脱出する。


逃亡の途中、ポングは誤って転落し、足を怪我してしまう。
チャンチョンはポングを背負って逃げようとするが、ポングは制止する。
<東方の光>が日本軍の手に渡ったらどうするんだと。
チャンチョンにダイヤを持って逃げるよう、チャンチョンを諭すポング。
「解放された祖国で会おう」
二人は別れの挨拶を交わす。


山田は<東方の光>を奪い返すため、残忍な計画を実行しようとしていた。
名前を改名しないなどの反抗する者を100名処刑するという。
それでもヘダンファが現れなければ、更に100名....
ヘダンファが現れるまで、処刑し続けると。
それを知ったチャンチョンは、ダイヤを持って処刑場に向かう。
しかし、金庫の中にはダイヤなどなく、代わりに石ころが転がっていた。
唖然とするチャンチョン。
実はポングがダイヤと石ころをすり替え、チャンチョンを騙し逃げたのだった。


↓ 結末ネタバレ。ご注意を↓


ポングは、ダイヤと引き換えに金貨10箱とチュンジャを渡すよう総監に取引を持ちかける。
山田は金貨を持ち取引の場所に現れるが、ダイヤを奪った山田は、ポングに銃を向ける。
ポングは乱闘の末、チュンジャを連れ脱出する。
金貨は手に入ったが、ダイヤを奪われたことを悔しがるチュンジャ。
しかしポングは余裕の笑みを見せる。
ダイヤなど初めからなかったと。
発掘されたダイヤは、ポングが作ったイミテーションだったのだ。
金貨を奪うためにポングが計画した詐欺だった。






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