逆転の名手 
 原題:逆転の名手 역전의 명수(ヨクチョネ ミョンス)<2005>

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逆転の名手

2分17秒早く生まれたミョンスは、ヒョンスとの一卵性双生児。

一番のヤクザ者 ミョンスは、全校一番 を 逃さないヒョンスにいつも悔しい思いをさせられる。優秀なヒョンスと比較され、蔑まれて過ごすミョンス。優秀な双子の弟の願いで体面を台なしにしなが ら、女性の後処理をしてあげたところ、今度は母が ヒョンスの代わりに軍隊へ行けという。行かなくてもかまわない軍隊だが、母のために海兵隊に入隊する。

除隊すると昔の過ちがミョンスを困ら せる。監獄入って出てくるやいなや、再び一族を立て起こす弟の罪をかぶってまた星をもう一つ付ける。度々世の中の外に押し出される気分だ。

そんなある日、 美貌の女性オ・スニ(ユン・ソイ)が接近してくる。「一発ヤラセてあげる」という条件に、ホイホイと彼女をついて行ったが、拳銃を持っている上に、監獄か ら出て2時間しか 経っていないミョンスに銀行を襲おうというじゃないか。その上単純な銀行強盗でもない。チャンハン派出所銃盗難事件、そして政財界ゴルフゲート事件まで関 わっているのだ。今後、世の中の外へ投げ捨てられることしか残っていないミョンス。今まで世の中から疎外されてきたミョンスは、このまま引き下がってたま るか!と、腐 りきった世の中に立ち向かうが、勝率は0%。果たして、世の中に名手式痛快な逆転勝ちができるだろうか?

【予告編】

監督 パク・フンシク <2000>私 にも妻がいたらい いのに、<2004>初恋のアルバム~人 魚 姫のいた島~、<2005>逆転の名手
<2005>愛してる、マルスンさん

出演

チョン・ジュ ノ(鄭俊浩)

出演作品一覧

ユン・ソイ

<2004> ARAHAN アラハン、<2005>逆転の名手、 <2005>無影剣

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【レビュー&ネタバレ】
うーん、ヒット作にも成り得た作 品なのに、惜しいわ。
それなりに面白いんだけれど、すべてにおいて中途半端すぎる・・・
それが興行失敗の原因かしら。
内容的には面白いものがあるのだけれど、まるであらすじか予告編を見ているかのよう。
深く入り込めないの。
ラストではちょこっと ホロっとさせる内容で、捨てがたい映画な のだけど・・・
チョン・ジュノも本当 にヒット作に恵まれないわよね。
シナリオ作選びが下手なのか、つまらない映画からしかオファーがこないのか・・・
運が悪いのか?
ユン・ソイは可愛いのか、不細工なのか、ビミョーね。
ちょっとヒラメっぽくて、一歩間違えれば完全な不細工ちゃん。

mocaの大好きなイム・ヒョンシク씨が派出所長で特別出演しているのが嬉しいわー
ミョンスとヒョンスの母親は、<初恋>のシンジャ엄마(オンマ)のパク・チョンス씨
鑑別所のボスで、ミョンスの昔の弟分ヒラメは、マルジュク通り残酷史 のハンバーガー
鑑別所仲間の婚姻憑籍淫姦7年のチョクセは、<明朗少女成功記>のチャン・ナラの아빠

この映画は、ユン・ソイがヒロインというところだけれど、二人のヒロインが登場するのよね。
名前は二人ともスニ。
二人も登場しちゃったものだから、内容が薄くて中途半端になっちゃったのよ・・・
過去の恋人をチョン・ジュノはひきずるわけだけど、
普通なら過去の恋人は回想シーン程度だけれども、前半のメインを占めちゃうわけだから・・・
バラしちゃえば・・・
双子の兄ミョンスの恋人が、ユン・ソイ演じるオ・スニで、
双子の弟ヒョンスの恋人が、キム・ヘナ演じるイ・スニなのね。
それが、あるきっかけにより・・・ミョンスとオ・スニが惹かれあうようになると・・・
ユン・ソイは、前半ではヒョンスの恋人で、後半ではミョンスの恋人になっちゃうわけだから・・・
なんとも感情移入もしづらくて・・・
ヒョンスのキャラクターも中途半端だし。
どういう人なのかわかりづらい、わかりづらい。
チョン・ジュノの演技もイマイチなのよね。この人ってホントは大根?
それに比べ、ベテラン陣はキャラクターを確立しててうまいわ。
と思ったら、タイムリーなことに
「才能がないのでコメディー以外に出演するのが怖い」
という記事がニュースに出てたわ・・・(笑)

原題の
역전의 명수(ヨクチョネ ミョンス)は、普通に訳せば「逆転の名手」なんだけれど、
「駅前のミョンス」を韓国語に訳しても、「
역 전의 명수(ヨクチョネ ミョンス)」になるの。
劇中でも、
イム・ヒョンシク씨が「역전의 명수(ヨクチョネ ミョンス)」と言われ、
「逆転の名手?」と、首を傾げ、、
「駅前のミョンス、駅前を牛耳っているミョンスってことですよ」と言われてるわ。
この駅前とは・・・
全羅北道の黄海沿いの街、群山(クンサン)駅前のことよ。
群山は、<8月のクリスマス>のロケ地でもあるわ。
双子の物語っていうことで、二人のスニが登場したり、タイトルに2つの意味を持たせたり・・・
遊び心はあるけれど、監督の自己満足という感じ・・・
冒頭の雪がチラつく中での乱闘シーンも、監督の趣味よね。
すごく美しくて、mocaはこういう映像すごく好きなんだけれど、
全般的に見ると浮いているこの映像が、違和感があって納得いかないわ。
過去のシーンなのだろうから、ノスタルジックにしたかったのかしら。
ヘンなところにばかりこだわりを見せて、肝心の内容が薄っぺらいから批判したくなるの。
視聴者のためではなく、監督の欲求を叶える映画にしか思えないんだもの。

では、ちょっと詳しくストーリーを。

双子の兄弟、ミョンスとヒョンス。
ミョンスは乱闘騒ぎで、中学で早々と中退になったヤクザ者。
それに対して弟のヒョンスは、全国一位という優秀さ。
ミョンスは母のクッパ屋を手伝いながら、駅前を牛耳り、
売春婦たちの用心棒をも引き受ける。
ヒョンスがソウル大学法学部に主席で合格したというのに、
ミョンスはといえば、売春婦のイ・ソニが客に暴行を受けていると聞きつけ、
客を顔が崩れるほど殴り倒し、警察のお世話になる始末。
客はソニが左胸にガムテープを貼っていることに腹を立て殴ったのだ。
警察はミョンスたちに味方し、すぐさま釈放される。
ミョンスはイ・ソニに、ガムテームの訳を問う。
「火傷の痕がひどいの」と、イ・ソニは答える。
明日はヒョンスの卒業式。
イ・ソニは「気分悪いでしょう?」と尋ねるが、
「気分悪くなんてない。出世して欲しい」と、ミョンスは弟への愛情を見せる。
「明日来て、御礼するわ」と、イ・ソニは去って行く。

ヒョンスの卒業式。自慢の息子に母スンジャは鼻高々だ。
しかしヒョンスは、自分が遊んだ女ヘスンが卒業式にまで押しかけてきて、手放しで喜べない。
家に帰ると、母スンジャはヒョンスに、
「軍隊はミョンスに代わりに行かせるから、お前は3年で司法試験に合格しなさい」
と言い聞かせるが、それをミョンスは偶然聞いてしまい傷つく。
ヒョンスはミョンスに、「頼みがある」と、話を切り出す。
軍隊の話かと思いきや、自分の遊んだ女の後始末だった。
「この恩は必ず返す!」
と、土下座してミョンスの手を握り締めるヒョンス。
ミョンスは自分が罪を被ってやることにする。
ヒョンスに変装し、ヘスン(イ・メリ)の家にやってきたミョンス。
女の服を脱がせこれから!という時に、
「すまない。ヒョンスの兄貴を知ってるか?俺は兄のミョンスだ。
女子高生を味見したくてヒョンスのフリをした」と、変装を脱ぎ捨てる。

ミョンスはイ・ソニの元へ行き、Sexする。
情事の後、「人生はクソだ」と、投げ捨てるミョンス。
「20歳そこそこの人間が人生を語るの?」と、オ・スニに笑われる。
「お前の夢は?」と、ミョンスはオ・スニに尋ねる。
「結婚。あんたみたいな頼れる男との結婚」と、オ・スニは夢見る目で答える。

一方、ソウル大に通うヒョンスは、国文学部1年のオ・スニと出会い、愛を育んでいた。

ミョンスは、群山派の助っ人で、トルパン(パク・ノシク)やヒラメ(パク・ヒョンジュン)達と
長項派(チャンハンハ)を襲撃する。
ミョンスはイ・ヒマン(パク・サンウク)に、群山派に入るよう誘われるが、キッパリと断る。
ヒマンは「娼婦の世話なんて勿体無い」と嘆くが、
ミョンスは「娼婦ほど純粋な女が他にいるか?」と、言い放つ。
(娼婦にも・・・ならわかるけど、娼婦ほど・・・って、お前はアホか!)
今回の襲撃がヒマンの単独行動だと悟るミョンス。
警察にバレれば、一巻の終わりだ。

その頃、ヒョンスは司法試験を受験していた。
オ・スニは、「必ず合格すると思って買っちゃった」と、マリッジリングを見せる。
ヒョンスは、平均点より上で合格するだろうが、来年また受け直すという。
後ろ盾のないヒョンスにとっては、<首席>のような肩書きが必要なのだと。
語り合う二人の横を救急車が走り去る。
オ・スニは、驚きのあまりマリッジ・リングを落としてしまう。
救急車が止まったのは、オ・スニの家だった。
オ・スニの両親が救急車で運ばれて行った。
渤海建設の会長であるオ・スニの父は、
国家保安法違反で検察と安企部から取調べを受けていた。
朝鮮戦争で越南したオ・スニの父は、北にいる家族に会うために
北イエメンで油田を開発し、北朝鮮大使館に出入りしていた、と・・・
追い詰められたオ・スニの父は首を吊って自殺を図り、母もその後を追ったのだ。
会長自殺により、渤海建設はテウ・グループに乗っ取られた。
オ・スニは遺書により、渤海建設はテウ・グループの主導する北イエメン借款団に加わり、
罠にハメられたことを知る。
国家保安法違反の罪も、渤海建設を乗っ取ろうとテー・グループが企てた陰謀だと。
深い悲しみの底に落とされたオ・スニは、ヒョンスに電話をするが、
ヒョンスはオ・スニの電話には居留守を使った。
(司法試験を目指すヒョンスにとって、オ・スニの存在は足枷になるということね)
しかし、自分が電話をかけた直後に<話し中>になったことで、
オ・スニはヒョンスが居留守を使い、自分が捨てられたことを悟る。

ついに、ヒョンスに入隊通知が届く。
母スンジャは、ヒョンスの身代わりでミョンスに入隊するよう説得する。
酔った母は、ミョンスがヒョンスだと勘違いし、昔話を始める。
「ヒョンス、小さい頃からお父さんは出来のいい方だけ可愛がれと・・・
お前だけを可愛がった。
お父さんがお前の茶碗にだけ生卵を落としてやるのを見ても、
ミョンスはイヤな顔一つしなかった。
ミョンスがある日鶏小屋の前に座って、
「今日は家族が卵を一つずつ食べられるよう、卵を産めよ」
と言いながら、一晩中鶏小屋の前にいたと・・・
ミョンスは、悪さをしても芯のしっかりした子だよ。
その言葉を聞いたミョンスは、ヒョンスの身代わりで入隊することを決める。
(入隊条件は高卒以上なので、中学中退のミョンスには兵役義務はないのです)

入隊を決めたミョンスは、入隊を明日に控えた日、イ・スニと海へとでかける。
イ・スニの写真を撮り、思い出を作るミョンス。
イ・スニに、いつかヒマンと長項を襲撃し手に入れた金をイ・スニに渡す。
「今まで働いた金も借金で消えたろう?これを持って田舎に帰れ」と。
イ・スニは田舎はないと打ち明ける。
孤児院で育ったイ・スニは、孤児院で働きながら暮らしたかったけど、
院長に強姦され、更に院長の息子にまで強姦され、孤児院を出てきたのだと。
イ・スニに入隊することを打ち明けると、
イ・スニは「なぜもっと早く言ってくれないの!」と怒り、涙を流す。
イ・スニは、ミョンスの手を自分の懐へと導き、左胸を触らせる。
右と左の胸の大きさが違うのだと、イ・スニは笑う。
テープを貼っていたのは、火傷の跡のためなどではなく、
自分は夫となる人に何もあげるものがないから、
綺麗な左胸は将来夫になる人のために取っておきたくて守っていたのだと。
ミョンスは自分を守ってくれたから、
夫となる人も一度くらい触らせても理解してくれるわ、と・・・
ミョンスはイ・スニを抱きしめる。

時が流れ──
ミョンスは除隊し群山に帰ると、イ・スニは2ヶ月前に火事で亡くなったと知らされる。
ミョンスは、イ・スニと霊魂結婚式を挙げる。
そして、イ・スニのいつかの仇を取るべく、ヒマンとトルパン、ヒラメを
イ・スニの育った孤児院に送り、院長と息子を殺させる。

派出所にクッパの出前にでかけたミョンスは、突然手錠を掛けられる。
孤児院の院長と息子を殺害した罪で服役している(ということよね?)ヒラメが、
数年前の長項派襲撃についても口を割ったのだ。
ミョンスは窃盗の罪で、半年間服役することになる。

半年間の務めを終え出所すると、刑務所の前で
母スンジャ・・・、そして、ヒョンスまでもが出迎えにやってきていた。

母の態度を見て、やっぱりミョンスのことも可愛いのねー
なんてほのぼのと見ていたら・・・

「豆腐をくれよ」と、ミョンスが母に催促すると、
「ないわ。また入らなくちゃ」と、母は言い放つ。

韓国では、出所した人に豆腐を食べさせるの。
豆腐のように真っ白く生き、二度と戻って来ないように、と。
ミョンスは、ヒョンスが犯した
婚姻 憑籍淫姦の罪を被るよう母に言われるが、
ミョンスは
突っぱねる。
母が死ぬと騒ぎ出し、仕方なく以前使った手を使う ことになる。
ミョンスはヒョンスに変装し、ヒョンスが手玉に取った女を抱き、
そのホテルでヒョンスと偶然を装い、バッタリと顔を合わせるという台本だ。
そういうわけで、またもやミョンスは監獄へと逆戻り。
ヒョンスは、無事テウグループの会長の娘と結婚式を挙げる。

ミョンスが出所すると、母もヒョンスも出迎えには来ていなかった。
その代わりに、一人の美女(美女ぉ?)が豆腐を持って待っていた。
その女は、かつてのヒョンスの恋人オ・スニ。

なんて母なのー!!こんな母は痛い目見せろ!と思ったら・・・
ちょっと遅れただけで、豆腐を持って出迎えに来たのよね・・・
オ・スニと行ってしまったミョンスを追いかけて転んで、豆腐はグチャグチャ・・・
「豆腐を食べないと・・・・!」って、顔をくしゃくしゃにする母。
このシーンがmocaは一番スキなのー
裏切られた後だから余計に・・・(笑)

オ・スニの「協力してくれたら一発ヤラセてあげる」の言葉に
ホイホイついていくミョンス。
しかし、出所してまだ2時間しか経っていないのに、銀行を襲撃するという。
しかも、持っている拳銃は、長項派出所銃盗難事件で奪った銃だという。
カード地獄で首が回らなくなり、銀行強盗して高飛びするのだと。

ハンビョル銀行を襲撃する日。
しかしミョンスは、ひったくりに襲われたおばさんを助けるために
車のドアを壊し、銀行強盗をオシャカにしてしまう。
次に銀行を襲撃するには、一ヶ月待たなければならない。
オ・スニは激怒する。
ミョンスは他の銀行を襲おうと提案するが、
オ・スニは「あの銀行じゃなきゃダメだ!」と、譲らない。
オ・スニは、「一ヶ月も待てない。これだけやってくれればいいわ、それで契約終了よ」と、
ヒョンスの弁護士事務所から書類を盗んでくるようミョンスに指示する。
難なくヒョンスの事務所に入り込むミョンス。
金庫の中には書類と大粒のダイヤ、
そして、オ・スニがいつか買ったマリッジリングが入っていた。
ミョンスは、空の金庫を映したデジカメの映像をオ・スニに見せ、何もなかったと嘘をつく。
オ・スニの目的が確信できないミョンスは、ヒョンスに害が及ぶことを懸念したのだ。
オ・スニは、高飛びする前にやるべきことがある、命より大事なこと!だと、声を荒立てる。
ミョンスは、「命より大事なものなんてあるか。金を集めてさっさと高飛びしろ」と、言い放つ。
そして、オ・スニのスポーツカーを「一週間貸してくれ」と言って、出かけて行く。

ニュースで、ハンビョル銀行が2人組の強盗に襲われたという報道が流れる。
3億ウォン(約3千万円)以上が盗まれ、
オ・スニが盗んだと言っていた長項派出所の銃が使われたと。
驚愕したオ・スニはミョンスに電話をかけるが、
「体をピカピカにな」と、ミョンスは余裕の態度だ。

ミョンスは大金を持ち帰る。
トルパンに1億やったから、残りは2億ちょっとだと。
オ・スニは「よくやったわ」と、ミョンスを労う。
ハンビョル銀行は、オ・スニの父の会社である渤海銀行が奪われることに一役買ったのだと。
事情を知らないミョンスは、戯言だと相手にしない。
「書類があったら、あいつらをブチ込めたのに」
と、オ・スニは嘆くが、むしろよかった・・・次は殺す・・・と、
一人では怖いから手伝ってくれと、ミョンスに持ちかける。
手伝ってくれたらヤラせてあげる、と。
約束が違うじゃないか!と、ミョンスは怒るが、
「あいつらを殺して、私も死ぬ。どうせ死ぬ身だから1回と言わず、10回でもいいわ」
と、涙を拭いながら挑発する。
「イ・スニとオ・スニは大きく違う。イ・スニは気前がいいが、お前は条件付だ!」
と、オ・スニをなじる。
「いいわ、やらせてあげる。けど、シラフじゃ無理」
と、オ・スニは酒をあおり、そのまま寝てしまう。
「約束を果たしたかったら群山まで来い」
と置手紙をして、ミョンスは群山にようやく帰る。

国会で、ゴルフゲート事件の首謀者の一人であるチョン議員が
テロに遭ったと報道が流れる。
トイレのウォシュレットに塩酸が仕込まれていたのだと。

オ・スニは群山のミョンスを尋ねる。
イ・スニとの思い出の海で、ミョンスはイ・スニのことを話して聞かせる。
少なくても、お前はイ・スニより不幸じゃない、と。
オ・スニは、「私より寂しい人がいたのね」と、ミョンスの肩にもたれる。
約束を果たすため、オ・スニはミョンスを自分のマンションに連れ帰る。
しかし、またもや酒をあおり、寝てしまう。
ミョンスは、オ・スニの寝室にこっそり忍び込む。
そこには、チョン議員、ソン前検察総長、テウグループ会長の写真や、
恨み辛みや、復讐の不安が綴られた日記があった。
「こんな事ならもっと早く話せ。後は俺に任せて、お前は高飛びしろ」
と置手紙を残し、ミョンスは去って行く。

結末までネタバレするわよー  ご注意をー


今度は、サウナでソン前検察総長が襲われた。
今度は、男性器をレンガで叩き潰された。
その上、ヒョンスの事務所の金庫の書類も流出した。
テウグループは倒産の危機に追い込まれ、ヒョンスも離婚することに。
ヒョンスはハンビョル銀行の防犯カメラの過去の映像をチェックし、
そこにオ・スニが映っていることに驚愕する。
そして、オ・スニとミョンスが自分を破滅させるつもりなのだと焦り、
ミョンスを躍起になって探す。
一方ミョンスは、大金の入ったバッグをニヤニヤと眺め、
(このお金は・・・も う少し先で説明しましょう)
その金をヒョンスにや ることと決め、警察にこれから自首すると 電話する。
長項派出所と、チョン議員とソン前検察総長を襲った者です、と。
しかし、警察に向かう途中、母のクッパが食べたくなり、
「自首すると電話したパク・ミョンスです。急用ができたので、明日自首します」
と、電話をかけ直し、群山に向かう。
その頃ヒョンスは、ミョンスが借りたアパートを母スンジャから聞き出し、
ミョンスに成りすまして、管理人から鍵を受け取り、ミョンスの部屋に入り込む。
ミョンスの部屋で大金をみつけたヒョンスは、バッグを抱え、
オ・スニからミョンスが借りていた車に乗り込むが、
そこへミョンスを逮捕しにやってきた警察と鉢合わせしてしまい、
警察とのカーチェイスが始まってしまう。
ミョンスのカーチェイスがニュースで放送され、オ・スニは驚愕する。
何も知らないミョンスは群山にヒョウヒョウと戻ってきた。
オ・スニはミョンスが無事なことに安心し、泣きながら抱きしめる。
「バカね。あの銃は盗んでないわ。その罪まで被ろうとするなんて・・・
闇市場で500万ウォンで買ったの」と、告白する。
オ・スニは、高飛びしようと提案する。
「あなたのおかげで生きようという気になったの」と。
ミョンスは、オ・スニを騙していたことが一つあると告白する。
銀行強盗は俺じゃない、と。

では、わかりやすく説明いたしましょう。

長項派出所で盗まれた拳銃はオ・スニは盗んでいません。
ハンビョル銀行が襲われた時、長項派出所で盗まれた銃が使われたと報道されます。
あまりのタイミングのよさ、そして、綿密な計画がされていたようだ・・・という報道、
長項派出所で盗まれた銃・・・
自分は銃を盗んでいないのに、強盗はてっきりミョンスの仕業だと思い込んでしまうのですね。
(というより、観客をそう騙したかったということですが)
で、その後盗まれた3億ウォンちょっと・・・と、
同額のお金をミョンスが持ち帰ることで、疑うこともなく。
けれど、ミョンスはヒョンスの事務所の金庫にあったダイヤを盗み、
それを5億ウォンで売るのですわ。
ダイヤを鑑定に持ち込み、
「これは売り物じゃない」
(博物館に展示する国宝級のもの?盗品をテウグループ会長婦人が買った?)
というシーンがあったけど、それには続きがあって、
鑑別士は、「俺が手を加えれば15億で売れる」と持ちかけ、
ミョンスは5億で買い取ってもらうわけ。
併せて、ガラスで偽ダイヤも作ってもらい、それを金庫に戻したわけ。
で、5億のうち1億をトルパンに、2億ちょっとをオ・スニに。
強盗が奪った3億ウォンと帳尻を合わせるために、残りを隠し持っていて、
それを持ってヒョンスは逃げたわけでございます。

ヒョンスの乗った車は横転し、転落炎上。
ヒョンスは大怪我し、入院。
有毒ガスで気道と肺が損傷し、ヒョンスは話すことができない。
誰もが、ヒョンスをミョンスだと思い込んでいる。
警察は、情状酌量になるから安心しろ、と言って去って行く。
(簡単に言えば、悪者をやっつけたヒーローってわけね)
母スンジャは、ヒョンスをミョンスだと思い込んだまま語りかける。
中学3年の時、ヒョンスがいつも全国1位だから、
それを妬んだ万年2位の国会議員の息子が不良たちにヒョンスを襲わせようとし、
それを知ったミョンスがヒョンスを庇って、身代わりに喧嘩をし、
それでお前は退学になった。ヒョンスはこのことを知らないはず。
退学になってなければ、お前も大学を出て立派になってたろうに・・・
엄마(オンマ:母)が、엄마(オンマ)が悪かったよ・・・と、涙を流す。
それを聞いていたヒョンスは・・・
このヒョンスの目の演技がよいのよ・・・
涙をうるませているような、驚愕しているような、後悔しているような・・・

ミョンスとオ・スニが病室にやってくる。
「みんな、あなたがミョンスだと思っているわ。
しばらく事実は伏せて欲しいの。私達、逃げるわ」と、オ・スニは話しかける。
「しばらく外国へ行け。俺はミョンスで、お前はヒョンスだ。
俺も、お前の身代わりをやってみるか・・・」
ヒョンスの言葉に、ミョンスもオ・スニも驚きを隠せない。
「俺、小汚いあの駅前から抜け出したかったんだ。
엄마(オンマ:母)の クッパの匂いも疎ましかった。俺が 理解できるか?」
ミョンスは神妙な顔つきで、ヒョンスの手を握る。

二人は高飛びするために飛行機に乗る。
「プレゼントだ」
ミョンスはオ・スニに、ヒョンスの事務所の金庫に眠っていたマリッジリングを手渡す。
「買った」と、嘘をついて。
「でも、知ってる?リングの内側に小さなダイヤが埋め込まれているの」
リングの内側には、オ・スニの言うとおり小さなダイヤが。
「持ち主に巡り会えたわね」
と、自分の指にハメ、幸せそうに笑うオ・スニ。
そんなオ・スニを見て、「実はそれ、ヒョンスの・・・」と、
ミョンスは言おうとするのだけれど、オ・スニは聞いちゃいない・・・
言われなくてもわかってるからね(笑)
逆に、ミョンスの方がその指輪を買ったのがオ・スニだということを知らないのよね。
そして、納得いかないエンディングへ。

群山の駅前。2階建ての小さなビル。
2階はヒョンスの法律事務所。1階は母スンジャのクッパ屋。
そして、くだらないオチ。
ミョンスとオ・スニは結婚し、双子の子供が・・・双子の名前はミョンスンとヒョンスン。
チャンチャン。

なんだか・・・自分を捨てた男に恨みはないのかしらね。
ミョンスとの方が幸せだからいいってことなのかしらね。
まったく何のわだかまりもなくて・・・不思議だわ。
破滅させてやろうとしたくらいなんじゃないの?
一緒に同居してるなんて有り得ないわ。
それに、オ・スニを捨てておきながら、マリッジリングを後生大事に保管して・・・
本当はオ・スニを愛していたんでしょう?
少しも触れないのね。
ミョンスに取られてしまうことが、罰なのかしら。

最後、ヒョンスの法律事務所が映った時、
窓に「무료 법률상담」って書いてあるように見えるんだけど?
電線と光でよく見えなかったけど、間違いないわ。
「無料法律相談」ということよ。
もちろん、弁護の依頼を受ければ報酬は貰うんだろうけど、
昔のミョンスなら考えられないわよね。
散々ミョンスに身代わりをさせてたのに、中学の時の乱闘の話を聞いて改心するなんて、
ちょっと出来すぎよね。

すべてが中途半端よ。 そして、無理がありすぎ。
笑えないし、感動もないし・・・
せめて、ミョンスとヒョンスのストーリーだけに絞れば、
少しは感動的な映画になったかもしれないわね。




ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ


ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ


ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ


ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ


ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ


ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ



ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ



ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ


ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ


ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ


ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ


ミョンス


ヒョンス


オ・スニ


イ・スニ




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