オルガミ ~罠~ The Hole |
原題: 罠 올가미(オルガミ)<1997> |
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監督 | キム・ソンホン(金性鴻) | <1997>オ ルガミ~罠~、 <1999>新装開店 |
出演 |
チェ・ジウ (崔志宇) |
出演作品一覧 |
パク・ヨンウ (朴埇佑) |
<1997>オ
ルガミ~罠~、<1999>シュ
リ、<2000>リ
メンバー・ミー 、<2001>MUSA
-武士-、 |
【レビュー&ネタバレ】 |
チェ・ジウは、1996年に<パ
ク・ボンゴン家出事件>に出演しておりますが、 これは本人も「セリフがほとんどなく、オルガミが初めての映画出演ということになる」 と言っていた通り、初出演にして、初主演作。 ただ、本当の主役は、母役のユン・ソジョンですが。 ユン・ソジョンは日本ではほぼ無名ですし、観れる作品もほぼないので載せてません。 驚くことに、この時チェ・ジウはまだ21歳くらいです。 見えない・・・・・・・・・ 結婚式のウェディングドレス姿は、若い花嫁だけあって、可愛くて美しいわよー この映画は、どのように分類されるのでしょう? サスペンス? ホラーではないけれど、ある意味ホラー並みに怖いかも(笑) 中国で、「チェ・ジウはAVに出演していた!」と、話題になったことはご存知ですか? それがこの映画です(笑) ↑のチェ・ジウの写真を見て「AVに出演してる!」と、どこかのバカが騒いだことが発端だそうで・・・ 呆れるというか、笑うというか・・・ 確かに・・・「なんで裸で縛られてんの?」という感じですが・・・ 劇中では、洋服を着て縛られますから・・・・ これは、決して’面白い映画’だとはいえないと思いますが、 なかなか最後まで楽しめます。 内容としては、息子を異常なほどに愛する母親と、嫁の対決。 この母親が尋常じゃない。 それに気づいたチェ・ジウも 「どうしてそんな嘘をつくんですか!」と、叫ぶのだけれど、 それがちょっとヤリすぎ。 あんな風に悲鳴をあげて・・・あれじゃ、精神異常者ですわよ・・・・ 「この子が私に’死んだように大人しくしてろ’と言ったの」と、息子に嘘を言うシーンなんですが・・・ 普通なら、驚いて声も出ないんじゃ? それが、精神異常のように叫びまくる・・・恐ろしい・・・・・ 母親も母親だけれど、チェ・ジウもかなり気の強く、したたかな面もあって・・・ だからこそ、こんな男の嫁に来る気にもなったのかもだけど・・・ とにかく、姑の息子への愛情が異常。 朝息子を起こす様は、まるで夫を起こすよう。 じゃれ合い、くすぐり合い・・・ その上、息子の服も嫁を差し置いて選ぶわ、朝食も作らせないわ・・・ しまいには、シャワーで息子の体を洗ってる・・・ 息子も息子。 「母親じゃないか」だと・・・・ 「おまえがそんなに嫌がるならもうしないから・・・」って・・・ そういう問題じゃないだろう・・・・ どうしたら、こんな息子が育つんだ? 母親にヤラれっぱなしではなく、チェ・ジウもしたたかに対抗して・・・ 夫を自分の味方にしていくのだけれど、 昼間は夫は会社なので、姑と二人きりで・・・・ その時、とんでもないことに・・・・ ↓結末↓ 母親は、チェ・ジウの髪を引っ張り浴室まで引きずっていき、 水を張った浴槽の中に何度も、チェ・ジウの顔を押し込める。 恐怖に怯えたチェ・ジウは荷物をまとめ、出て行く。 「私、死にたくないわ!」 と、家を出ていくチェ・ジウの言葉を聞いた夫は「どういう意味だ?」と母を問い詰める。 「あの子はおもちゃよ。与えなければおまえは駄々をこね続けるから与えただけ。 30年間言えなかった。おまえが好きだと。男はおまえだけよ」 母親は、驚くような告白をし、息子を驚愕させる。 驚いた息子は荷物をまとめて出て行こうとするが、 「行くなら死ぬわ」 と、母は包丁で手首を切り、首をも切ろうとし、 止めようとした息子ともみあい、息子は死んでしまう。 母親は、チェ・ジウに電話する。 「あの子があなたが出て行ったことがショックで自殺を図った。 顔を見せるだけでいいから、家に来てちょうだい」と、チェ・ジウを呼び出す。 チェ・ジウは怯えながらも、家までやってくる。 夫が死んで冷たくなっていることに驚いた瞬間、姑に殴られ失神してしまう。 家の地下に閉じ込められてしまうチェ・ジウ。 「おまえはおもちゃなの。あの子のおもちゃは全部ここにあるわ。 だから、おまえもここにいなきゃ」と、母はチェ・ジウをゴルフクラブで殴りつける。 そして、「あの子と買い物に行くの」と、家を出て行く。 デパートで、姿の見えない息子に語りかけながら買い物をする母。 約束の時間に現れないチェ・ジウを心配した友達ヘギョンが、家まで様子を見に来る。 ヘギョンの声に気づいたチェ・ジウは、こん身の力を振り絞り、 花瓶を落として、地下にいることをヘギョンに知らせる。 ヘギョンの力を借り、なんとか逃げ出すが、そこへ母が帰宅してしまう。 乱闘の末、チェ・ジウたちはなんとか逃げ出す。 母は、息子の遺体を抱きしめながら、自殺を図る。 チェ・ジウは、夫と姑の散骨を行う。 二人の遺灰を混ぜ、散骨するチェ・ジウ。 「二人を引き裂くような罪悪感を感じたくない」と。 夫が死んだのに私はこうして生きていて、 義母は後を追った・・・ 息子を愛するということも、悪くないわね・・・と、チェ・ジウはつぶやく。 END 息子を愛するのも悪くないって・・・ 男として愛したら、その先には不幸しかないじゃない・・・ この終り方はなんなんでしょう? |
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