オルガミ ~罠~  The Hole 
 原題: 罠 올가미(オルガミ)<1997>

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オルガミ ~罠~

新婚旅行から帰ってきたスジン(チェ・ジウ)は、夫ドンウ(パク・ヨンウ)との 幸福な結婚生活を夢見 ているが、姑ジンスク(ユン・ソジョン)の自分に対する態度がどんどん異常になることを感じる。夫がいない家でジンスクと共に過ごすことになったスジン。 ジンスクは、息子を奪ったスジンに向かって嫉妬を爆発させる。果たしてスジンは、生きてこの家を出ることができるのか?

監督 キム・ソンホン(金性鴻) <1997>オ ルガミ~罠~、 <1999>新装開店

出演

チェ・ジウ (崔志宇)

出演作品一覧

パク・ヨンウ (朴埇佑)

<1997>オ ルガミ~罠~、<1999>シュ リ、<2000>リ メンバー・ミー 、<2001>MUSA -武士-
<2002>永遠の片想い、<2004> スーパースター☆カム・サヨン、<2005>血 の涙
<2005>ナンパの定石、 <2006>甘く、殺伐とした恋人、 <2006>私 の小さなピアニスト
<2006>静 かな世界、<2007>ビューティフ ル・サンデー、<2007>今、愛する人と 暮らしていますか?
<2008>ワンス・アポン・ア・タイム、 <2009>携帯電話、<2010>子供たち

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【レビュー&ネタバレ】
チェ・ジウは、1996年に<パ ク・ボンゴン家出事件>に出演しておりますが、
これは本人も「セリフがほとんどなく、オルガミが初めての映画出演ということになる」
と言っていた通り、初出演にして、初主演作。
ただ、本当の主役は、母役のユン・ソジョンですが。
ユン・ソジョンは日本ではほぼ無名ですし、観れる作品もほぼないので載せてません。
驚くことに、この時チェ・ジウはまだ21歳くらいです。
見えない・・・・・・・・・
結婚式のウェディングドレス姿は、若い花嫁だけあって、可愛くて美しいわよー

この映画は、どのように分類されるのでしょう?
サスペンス?
ホラーではないけれど、ある意味ホラー並みに怖いかも(笑)

中国で、「チェ・ジウはAVに出演していた!」と、話題になったことはご存知ですか?
それがこの映画です(笑)
↑のチェ・ジウの写真を見て「AVに出演してる!」と、どこかのバカが騒いだことが発端だそうで・・・
呆れるというか、笑うというか・・・
確かに・・・「なんで裸で縛られてんの?」という感じですが・・・
劇中では、洋服を着て縛られますから・・・・

これは、決して’面白い映画’だとはいえないと思いますが、
なかなか最後まで楽しめます。
内容としては、息子を異常なほどに愛する母親と、嫁の対決。
この母親が尋常じゃない。
それに気づいたチェ・ジウも
「どうしてそんな嘘をつくんですか!」と、叫ぶのだけれど、
それがちょっとヤリすぎ。
あんな風に悲鳴をあげて・・・あれじゃ、精神異常者ですわよ・・・・
「この子が私に’死んだように大人しくしてろ’と言ったの」と、息子に嘘を言うシーンなんですが・・・
普通なら、驚いて声も出ないんじゃ?
それが、精神異常のように叫びまくる・・・恐ろしい・・・・・

母親も母親だけれど、チェ・ジウもかなり気の強く、したたかな面もあって・・・
だからこそ、こんな男の嫁に来る気にもなったのかもだけど・・・

とにかく、姑の息子への愛情が異常。
朝息子を起こす様は、まるで夫を起こすよう。
じゃれ合い、くすぐり合い・・・
その上、息子の服も嫁を差し置いて選ぶわ、朝食も作らせないわ・・・
しまいには、シャワーで息子の体を洗ってる・・・
息子も息子。
「母親じゃないか」だと・・・・
「おまえがそんなに嫌がるならもうしないから・・・」って・・・
そういう問題じゃないだろう・・・・
どうしたら、こんな息子が育つんだ?

母親にヤラれっぱなしではなく、チェ・ジウもしたたかに対抗して・・・
夫を自分の味方にしていくのだけれど、
昼間は夫は会社なので、姑と二人きりで・・・・
その時、とんでもないことに・・・・

↓結末↓


母親は、チェ・ジウの髪を引っ張り浴室まで引きずっていき、
水を張った浴槽の中に何度も、チェ・ジウの顔を押し込める。
恐怖に怯えたチェ・ジウは荷物をまとめ、出て行く。
「私、死にたくないわ!」
と、家を出ていくチェ・ジウの言葉を聞いた夫は「どういう意味だ?」と母を問い詰める。
「あの子はおもちゃよ。与えなければおまえは駄々をこね続けるから与えただけ。
30年間言えなかった。おまえが好きだと。男はおまえだけよ」
母親は、驚くような告白をし、息子を驚愕させる。
驚いた息子は荷物をまとめて出て行こうとするが、
「行くなら死ぬわ」
と、母は包丁で手首を切り、首をも切ろうとし、
止めようとした息子ともみあい、息子は死んでしまう。

母親は、チェ・ジウに電話する。
「あの子があなたが出て行ったことがショックで自殺を図った。
顔を見せるだけでいいから、家に来てちょうだい」と、チェ・ジウを呼び出す。
チェ・ジウは怯えながらも、家までやってくる。
夫が死んで冷たくなっていることに驚いた瞬間、姑に殴られ失神してしまう。
家の地下に閉じ込められてしまうチェ・ジウ。
「おまえはおもちゃなの。あの子のおもちゃは全部ここにあるわ。
だから、おまえもここにいなきゃ」と、母はチェ・ジウをゴルフクラブで殴りつける。
そして、「あの子と買い物に行くの」と、家を出て行く。
デパートで、姿の見えない息子に語りかけながら買い物をする母。

約束の時間に現れないチェ・ジウを心配した友達ヘギョンが、家まで様子を見に来る。
ヘギョンの声に気づいたチェ・ジウは、こん身の力を振り絞り、
花瓶を落として、地下にいることをヘギョンに知らせる。
ヘギョンの力を借り、なんとか逃げ出すが、そこへ母が帰宅してしまう。
乱闘の末、チェ・ジウたちはなんとか逃げ出す。
母は、息子の遺体を抱きしめながら、自殺を図る。

チェ・ジウは、夫と姑の散骨を行う。
二人の遺灰を混ぜ、散骨するチェ・ジウ。
「二人を引き裂くような罪悪感を感じたくない」と。
夫が死んだのに私はこうして生きていて、
義母は後を追った・・・
息子を愛するということも、悪くないわね・・・と、チェ・ジウはつぶやく。

END

息子を愛するのも悪くないって・・・
男として愛したら、その先には不幸しかないじゃない・・・
この終り方はなんなんでしょう?





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