ウェディング・キャンペーン  My Wedding Campaign 
 原題:私の結婚遠征記 나의 결혼 원정기(ナエ キョロン  ウォンジョンギ) <2005>

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38歳になるまで女性と目を合わたこともないオールド・チョンガー(婚期を過ぎ た未婚男性) ホン・マンテク(チョン・ジェヨン)。年老いた母親のため息混ざった愚痴を聞 く度に、罪人になった心情になる。

マンテクの竹馬の友ヒチョル(ユ・ジュンサン)は、自分なりにかなり女性を相手にできると思っているが、マッコリに酔っ てマンテクと一緒に「18歳のスン」を歌う佗びしいオールド・チョンガーであることは、マンテクとかわらない。

彼らは、村に嫁にきたウズベキスタンの若い女性を見たマンテクの祖父の提案で、ウズベクへ見合い旅行に出かけることにになる。

恐れとときめきで始まったウ ズベク見合い旅行。苦手な英語を駆使しながら、きらびやかな作業(ナンパ)を繰り広げるヒチョルに対して、苦しいほどウブなマンテクは、ひじ鉄砲を食らう のが常だ。

マンテクの担当通訳官でカップルマネジャーのキム・ララ(スエ)は、こんな状況を見てますます焦る。彼女には、今回の見合いを必ず成功させなければならな い切実 な理由がある。

見ていられないララは、ウズベクの挨拶の言葉から見合いの礼節まで、マンテクの特別個人教習を買って出る。 ララが書いたお手本を見ながら、ウズベクの挨拶を練習するマンテク。ララの徹底した教育とヒチョルの愛情深い忠告のおかげで、いよいよマンテクに機会がで きるが、嘘を並べて作り出した話で勝ち取ったデートは落ち着かないだけだ。デートが続くけば続くほど、マンテクの視線はしきりに他の方へ向かう。

果たして マンテクは、結婚遠征に成功して戻れるだろうか

【予告編】

監督 ファン・ビョ ングク <2005>私 の結婚遠征記

出演

チョン・ジェ ヨン

出 演作品一覧

スエ

<2004>ファ ミリー、<2005>ウェディング・ キャンペーン、<2006>夏物語
<2008>あなたは遠いところに、 <2009>炎のように蝶のように、 <2010>深夜のFM
ユ・ジュンサ ン(劉俊相) <1999>カル、 <2000>友引忌-ともびき-、<2003>僕は彼女をはなさない
<2005>ウェディング・キャンペーン、<2007> リターン、<2007>知りもしないくせに、
<2009>ロニーを探して

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【レビュー&ネタバレ】
韓国公開は2005年11月。
ア ジアフォーカス福岡映画祭2006で上映された「私の結婚遠征記」でございます~
で、この「ウェディング・キャンペーン」っていうダッサ~いタイトルはなんなのー?
英題から取ったのはわかるけど、原題そのままでいいじゃない・・・・・
邦題になるとダサくなっちゃうタイトルの多いこと、多いこと・・・・

ま、そんなことはおいといて、面白かったわー
オススメできるほど面白くはなかったけれど、
最近ダメ映画続きだったので、久々に映画らしい映画を観た感じよ。
内容としては・・・・「ユア・マイ・サンシャイン(君は僕の運命)」 にかなり近い感じだわね。
農村の40歳間近の純朴だけれど冴えない不器用な男が恋に落ちる純愛映画だわよ。
君は僕の運命はエイズに冒された女性という重いテーマだったけれど、
こちらは脱北して追われる身である女性が相手で、別の意味で重いテーマかな。
ウズベキスタンという のは、「高麗人」と呼ばれる朝鮮民族が居 住する地なの だそうよ。
第二次世界大戦中に、朝鮮とロシアの境に居住していた人達が、
ウズベキスタ ンに追いやられたそう。
言葉は違うけれど元々は同じ民族だから

嫁不足の農村ではウズベキスタンか ら嫁を迎えようと考えたらしいわ。
ノンフィクションではないけれど、
ウ ズベキスタンの見合い旅行は実話だ そうよ。

さて、映画の方だけれど・・・・
マンテクは38歳になっても女性と目を合わすこともできない純朴男なのよね。
農協の窓口の女性に一方的に想いを寄せて、その彼女は結婚してしまい・・・・
その彼女の結婚式に参加してしまうという
(通りかかった人など、まったく無縁の招待されない人でも結婚式に参加できるのよ)
ある意味ちょっと痛い男よ。
mocaは「ガン&トークス」のクールなチョン・ジェヨンにヤラレちゃって・・・
でも、他の映画を観るたびにガッカリするわ・・・・
あのクールなナイスガイは、あの映画でしか存在しないのねぇ~~~~~~
結婚式に紛れ込み、記念写真にまで参加しちゃうんだけど
「そこの顔の大きいおじさん!」ってカメラマンに言われ、ホーッントに顔がデカいのよー
他人の1.5倍って感じよー
確かに、他の映画観ても顔がデカ・・・と思うこともあったけど、こんなにデカいの???
あのクールガイがこんな純朴で冴えない男になっちゃうんだから、俳優ってすごいわー
ユア・マイ・サンシャインのファン・ジョンミンに負けないくらい純朴な笑顔なのよ(笑)
とにかくマンテクは見合いでも失敗続きで・・・・
仕方なく、金持ちで、農家といっても機械化していてやることもないなんて
デマカセで相手をその気にさせるの。
ララは脱北者で、一刻も早く偽造パスポートを手に入れないと危険で、
成功報酬を得るためにどうしても見合いを成功させなきゃなの。
マンテクの見合い相手が、本当は韓国へ移住することが目的で、
マンテクを利用しようとしていることを知っても、成功報酬のために秘密にするの。
ララは必死にマンテクを支援するんだけれど、
純朴なマンテクはララの本意を知らず、いい人だと思ってるの。
いつも迷惑をかけて・・・って、ララにスカーフをプレゼントするのね。
けど、そのスカーフは見合い相手に買ってあげたものと同じで、
しかも、見合い相手の目の前でプレゼントしちゃうんだから・・・
マンテクの鈍さはお手上げだわよね(笑)
ヒチョルもマンテクと 同じ老総角だけど、マンテクとはちょっと 違うのよね。
愛し合った相手がいたけれど、彼女は金持ちの家に嫁いでしまったのよ。で、今は人妻と不倫する日々。


さて、思いっきりネタバレよ!!

ある日、見合い相手と市内観光をするんだけれど、そこへ巡回の警官がやってくるの。
パスポートの提示を求めて歩く警官。
ララは危機に迫られ焦るのだけれど、マンテクに泥棒の濡れ衣を着せ、危機を免れるの。
「絶対に振り向かないで走り続けて!」
というララの言葉を守って、マンテクは何kmも走り続けるのよ。
言い訳をしようとするララに、「誰にでも聞かれたら困ることがあるでしょう?
僕もそうです。何で結婚できないのか?と聞かれると困りますからわかります」
と、ララを責めないマンテク。
そんなマンテクの純朴さに、ララの心は揺れるのね。マンテクを騙して見合いさせることに抵抗を感じるの。
見合い相手との約束をすっぽかし、マンテクを連れて市内観光をするララ。
一方、マンテクはララに恋心を抱いてしまうの。
またもや、警官にパス ポートの提示を求められてしまうララ。
マンテクはララを庇い、警官に殴りかかってしまうのよ。
警官に血まみれになるほど殴られても、ララに「逃げて!走って!どこまでも走って!」と叫ぶマンテク。
逮捕されたマンテクは、ララが脱北者であると知らされるの。
ララの心もマンテクに傾いているのでしょうね・・・・
ララの本名は「スン」だと打ち明けるララ。
マンテクがいつも酔って歌う「18歳のスン」という曲の女性と同じ名。
しかも、マンテクが飼っている犬の名前も「スン」なのだ。
そんな話で和む二人。

そんなある日、その見 合いツアーが違法であると、
見合いの日程 の半分も残っ ているのに強制退国させられるのよ。

ヒチョルはアルロナという可愛い女の子と見合いに 成功するんだけれど、
アルロ ナの両親に挨 拶しに行く約束をすっぽかしてしまうの。
アルロナに別れようと・・・・・
けれど、ヒチョルは後 悔して、必死にアルロナに謝るんだけれ ど
、傷ついたア ルロナは受け入れてくれなくて・・・・
マンテクもヒチョルも、志半ばでの帰国となってしまって・・・・
ララはララで、社長が 逃げてしまってパスポートを手に入れるこ とができなく なってしまうの。
必死に抵抗しながら退国させられるマンテク。
ララは陰に隠れてでマンテクを見送って・・・・
そんなララの姿をみつけたマンテクは、ララに励ましの言葉を何度も叫んで・・・・
そして時が流れ・・・・・・1年後。
ヒチョルはアルロナと結婚し、アルロナのお腹の中には赤ちゃんが。
マンテクは相変わらずの日々。
農園で寝転んでいると、国家情報院がマンテクの元へやってきた。
「キム・スンという女性を知ってるか?」と・・・・
ララは亡命し、第三国を通じて韓国へやってきたのだと。
喜んで走り出すマンテク・・・・・

ここで終わりよ。
でも、マンテクとララが再会できるのも、その後のことも想像できるわよね。
ララが亡命するシーン・・・・・
大使館の鉄格子を警備員に捕らえられそうになりながら何度も登るララの腕には
あの日マンテクから贈られたスカーフが巻かれていて・・・・
そのシーンにはボロボロ泣けちゃいました。
そのスカーフを見た瞬間、知らぬうちにどんどん涙が溢れてきてしまったのよ・・・・
マンテクのことを想いながら、必死に鉄格子を登るララの姿・・・・
こんな結末は予想してなくて、本当に不意打ちで、胸が痛くて、泣けたわ・・
そこまでマンテクを想ってることもわからなかった・・・
けれど、あのマンテクの誠実さを、ララへの愛を感じたら、愛さずにはいられなくなるわ・・・
moca的にはスエは「不細工」の類に入るんだけど・・・・
彼女はやっぱり光るものを持ってる感じよね。ララ役はとっても似合ってたわ。
一方ヒチョルは本当にチャラ男で・・・・
それでもアルロナへの想いは本物だったわけだけれど、
アルロナに別れたいと告げたのは、まるで自分を見ているようでイヤだった、なんて・・・・
アルロナは可愛くて性格もよくて、大学卒で学もあって、勤め先もあれは銀行よね?
そんなアルロナが自分を愛してくれることなんて、奇跡よー
なのに、まるで愛する相手にすがった自分を見ているようでイヤだ、なんて・・・・
HAPPY ENDで終わったからよかったようなものの・・・・
ヒチョルはおいておいて・・・・
マンテクや、
ユア・マイ・サンシャ インのソクチュンを観て、なんだか考えさ せられちゃったわ・・・・
mocaの周りにはこういうタイプの人はいないし、いたとしても男として見れないのよね・・・
けれど、マンテクやソクチュンに人間としての大切なものを教えられた気がするわ。
人間としての幸せも、ここにある気がするわ。



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