礼儀なき者たち No Mercy for the Rude |
原題:礼儀なき者たち 예의없는 것들(イェイオムヌン コットゥル) <2006> |
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監督 | パク・チョルヒ | <2006>礼 儀なき者たち |
出演 |
シン・ハギュ ン(申河均) |
出演作品一覧 |
ユン・ジヘ |
<1998>
囁く廊下~女校怪談~、<2000>プライベー
トレッスン 青い体験、<2000>魚座、 |
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キム・ミンジュン(金民俊) | 出演作品一覧 |
【レビュー&ネタバレ】 |
微妙な存在の映画。 スター俳優が出演しているわけでもなく、 あらすじや予告編からも、惹かれるものもなく.............................. 特別出演はキム・ミンジュン。 客寄せにしては、弱すぎでは??? 出演陣から何から、低予算で作ったのか... とも思いますが、 それなりによい映画でございました。 観客動員90万人って、まずまずでは? シン・ハギュンも、キム・ミンジュンも、チケットパワーはないでしょうし、 作品だけで勝負してこの数字なんですもの。 新鮮な素材でもなく、人目を引く何かがあるわけでもないのですから。 やっぱり、それなりに何か面白いのだと思うわ。 主人公の包丁さばきや、 ’バレエ’と呼ばれる元バレリーナの殺し屋キム・ミンジュンの舞いながらのアクションも、 mocaにとっては大変面白い。 アクション好きの方にはヘタレかもですね。 ’世の中のゴミを始末する殺し屋’ と聞いて、なんだか内容が予想ついて興味が沸きませんでしたが、 想像とまったく違いましたわ。 そういった熱い映画とは全く別物でございます。 全体的に涼しいのよ。 ’殺し屋’の映画っぽくもないの。 けっこうツッコミどころ満載の手抜きな矛盾映画ですが、 それに目をつむれば、けっこう面白いですわ。 ただ、’純愛’映画ではあるのに、まったく心に響いてこないところが痛いわ。 やっぱり、チャン・ジン監督作品に似てるのよねぇ。 ユニークなんだけれど、感動がない。 コメディーってほど笑えるものでもなく、 感動があるわけでもなく、 どれといって、オススメできるものがないけれど、 飽きずに最後まで見れる安心感があるわ。 笑えないけど、面白い(笑) チャン・ジン監督の作風とちょっと似ているわ。 まるで、ガン&トークス の兄弟映画のような感じ。 あの映画も、とりわけ面白いわけではないけれど、見飽きることのない面白さがあるわよね。 まさにあんな感じかも。 そして、キム・ミンジュン。ごめんなさい。 あなたはカメオに相応しい俳優さんでございます。 今まで、すこーしも魅力を感じたことがございませんでしたが、 ようやくこの作品で、本領発揮したあなたを拝見したように思います。 一言で言って、かっこいい。 なんなのー カリスマ溢れるこのかっこよさ! 顔がかっこいい、とかじゃないのよ。 一つ一つのしぐさ、表情... それに加えて、キャラクターまでもがかっこよすぎ。 アクションまでキマってます。 いったいどっちが主役なんだか(笑) シン・ハギュンも、どんどん男前になっていくわね。 セクシーで。 (この映画では、ブサイク度高い時もありますが) その上、演技派で。安心して観ていられるわ。 そして、声もいい。 この映画は、主人公であるシン・ハギュンが一人称で語って行く映画。 シン・ハギュンの語りがまた、うっとりさせるのよ。 ’オシ(話せない)’という設定なので、こういった語りで進むのでしょうけど、 この辺もなんだか、ガン&トークスを彷彿させるのよ ね。 あちらでは、ウォンビンが語っておりましたが。 ヒロインには、プライベートレッスン 青い体験大胆な ヌードを披露し 自殺してしまったハラを演じたユン・ジヘ。 この子はどう見てもヒロインタイプではないから、なかなか難しいわよね。 けっこう、個性的なキャラをうまく演じられそうだけれど、 助演の話もあまりないのかしら? 出演作少ないわよね。 この映画のヒロインには似合っているかもしれないけれど、 やっぱり「ヒロイン」という雰囲気ではないのよねぇ。 そして、主人公、ヒロイン、に続く出演分量... の子役ちゃん。カン・サン君。 子役なのに達者だわー 可愛いし。 愛と、死をみつめてで入院患者、みんな、大丈夫ですか?では息子。 ドラマ 復活では、オム・テウンの子役。 今後も、もっともっと出演して欲しい子役ちゃん。 ちなみに、主人公と主人公の初恋の女の子の子役は、 サッド・ムービーで、ヨム・ ジョンアの息子を演じたヨ・ジングと、 復讐者に憐れみをで人 質だった女の子、 静かな世界では、主人公が 守り抜こうとする女の子、ハン・ボベちゃん。 シン・ハギュンとのつながりで出演したのかしら? 助演といえば....... 外せないのがイ・ハヌィ!春のワルツの スホあっぱ。 今までは脇役ばかりでしたが、2006年は彼のキャラを生かした重要な助演ばかり。 愛するとき話すことや、美女はつらいよの彼はさすがです。 この映画では、出番が少ないので...... そして、もう一人。 雪の女王 の館長。キム・ウンス。この人も、かなり見かけるわよ ね。 あの館長役が好きで、それ以来気になる存在。 この方は悪役も多いので、微妙ですが... あ、吠える犬は噛まないや、親切なクムジャさん のコ・スヒが、 ヒロインの勤めるバーのホステスなの。 これだけインパクトのある女優さんってなかなかいないわ。 もっと頑張って欲しいな。 あ!ヒロインの義父も親切なクムジャさんに出てたわね。 冒頭でクムジャに豆腐を払いのけられる伝道師。 ストーリーとしては、舌が短いせいで言葉を話せない主人公’キラー’が、 舌の手術費用のために、殺し屋になる物語。 とはいっても、ノワールでもなく、ハードボイルドでもなく。 ガン&トークス のように、ちょっとしたエピソードが淡々と語られて行く。 そんな時、手術費用の1億ウォンまでもうすぐ....という時に、失敗をやらかしてしまう。 ターゲットと間違え、弟を殺してしまった。 それからというもの、主人公はそいつらに狙われるハメになる。 一方で、主人公の恋物語。 主人公には、一緒に孤児院で育った初恋の女の子がいて、 今もなお、その子のことを思い続けている。 が、 仕事の後立ち寄るバーのホステス’彼女’が、執拗にすり寄ってくる。 結局、Sexしてしまい、それからというもの、自分の家のように’彼女’は入り浸るようになる。 そのうち、’彼女’に対し情も湧いてくるけれど、結局は初恋の子が忘れられなくて.... そのことを知っても、’彼女’は主人公から離れない。 ↓結末ですが やっぱりそうだったのかー ’彼女’の存在、あやしいものー けど、あの詩を書いたノートを見ても反応しないし、あれぇ?と思っていたら.... 主人公の夢を壊してしまう気がして名乗れなかった..... そうか、mocaが浅はかだったわ.... 愛って、そういうものよね.... 落ちてしまった自分なんて見せなくないし、知られてガッカリさせたくない.... 自分が初恋であり、今もなお自分を想い続けていると知ったらなおさらよね....... ’彼女’が、’キラー’の初恋の女の子。 ’彼女’は、施設から養女にもらわれていったけれど、 16歳でその養父と結婚させられ、その養父の娘を16歳で産み、 そうすると、養父は’彼女’を捨てたのよね。 で、その娘もまた、16歳で子供を産むのだけれど その相手は、’彼女’の養父だったという.... んなバカなー 自分の父親とSexし、子供を産んだわけよ..... 自分の父親とは、知らないのでしょうけれど....... そんな悲惨な過去を持ったがために、強かったヒロインも、荒んで行く..... まさに薄幸のヒロイン。 そんな醜い人間のそばで生きてきたから、 話せないがために純粋な’キラー’を心から愛したのでしょう。 感動の純愛のはずなのに、ラストは少しもせつなくないのよねぇ。 これは、主人公にもヒロインにも感情移入できないままラストを迎えてしまったからでしょう。 愛する人を守ろうとする美しい姿も、ちっとも響いてこない。 あの医者(キム・ウンス)、やっぱり悪徳だったのか。 でも、’泌尿器科’に行く主人公も、頭足りなすぎでは? インポにされたという男との間に赤ん坊がいることを知り 「あいつは元々インポだったんだ」 という医者の言葉が嘘だったことをすぐさま見抜く頭のよさがあるのにね? 夫がインポにされたからといって医者を殺そうとするのもイマイチ納得できないわ。 まぁ、納得できないネタばかりなんだけど。 |
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