TUBE(チューブ)  TUBE 
 原題:チューブ 튜브(テュブ) <2003>

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チューブ(TUBE)

諦めることを知らない、妥協を知らない根性の持ち主チャン・ドジュン刑事(キ ウ・ソックン)は、テロ の犯人カン・ギテク(パク・サンミン)を追跡している。

国家情報部の最精鋭秘密要員だったカン・ギテクは、政府から追放された後、要員を 暗殺して手配中だ。

新任市長団の地下鉄視察がある日、カン・ギテクは、地下鉄を奪取して大型テロを敢行しようとする。これに感づいた女スリ、インギョン (ペ・ドゥナ)からの緊急連絡を受け たチャン刑事は、問題の地下鉄への搭乗を試みる。命をかけて統制不能の地下鉄を止めようとするチャン刑事。そして最後まで彼のそばを守ろうとするインギョ ンと地下鉄乗客たち。

果たしてチャン刑事は、地 下鉄を止めて人質を救い出せるだろうか。

【予告編】

監督 ペク・ウナク <2003>TUBE(チューブ)

出演

キム・ソック ン

<1999> 北京飯店、<2000>燃ゆる月、<2003>TUBE (チューブ)、<2004>かわいい、
<2007>マガンホテル、<2008>1724 妓房狼藉事件

ペ・ドゥナ (裵斗娜)

出演作品一覧

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【レビュー&ネタバレ】
韓国初の地下鉄アクション。
金浦空港と地下鉄公社が前面協力した壮大なアクション作品。
監督は、<シュリ>で助監督と脚色を努め、本作品がデビューとなるペク・ウナク。
と・・・・・・・・
「ディザスター大作」として、かなーり期待された作品だけれど、デキはイマイチね。
動員数もイマイチだし。
「韓国版スピード」と聞いて、かなり期待してたんだけれど。
とにかく、冒頭の金浦空港の銃撃戦には圧倒されたわ。
すごいぞ!韓国!!と、唸りまくり。
さすが、金浦空港を閉鎖して撮影しただけのことはあるわ。
空港でどうやって撮影したんだろう?と思ったもの。
「ハリウッドを越えるアクションを作りたい」
と、5年もかけて脚本を練ったらしいけど、
アクションばかりに目が行って、大事な中身が空っぽじゃ?
あんなベタなラストで、観客が感動できますでしょうか。
ちょっとね、せつなくてじんわり泣けてきたけど、
あまりにもツッコミどころ満載すぎだわ。

韓国映画としての試みとしては、画期的でも
アクションなら、ハリウッドにはまったく叶わないし、
地下鉄モノなら、「交渉人 真下正義」の方がずーっと面白いわ。

主演のキム・ソックンはちょっと冴えないわ。
どーも地味。オーラがないわ。
ペ・ドゥナちゃんの陰に隠れちゃうわ。
ペ・ドゥナはもう最高に可愛いわ。
敵役のパク・サンミンは・・・悪役になるには凄みが足りないんじゃ?
どうもmocaは、<愛の群像>のだらしない男のイメージが抜けないの。
口笛姫でも、本当に貫禄が なかった し。
こういう役ばっかりやりたいのかしら?
mocaは、もっと純朴な役をやって欲しいけど。

他にも、かなり顔の知れた面々が出演しているわ。
イム・ヒョンシクがキム・ソックンの上司の班長。
キ・ジュポンは、中央警察署長。
クォン・オジュンは、スリ役。
ソン・ビョンホは、中央統制室長。
かなりイメージが違うので、なかなか気づかないわ。
キム・ソックンの友人に真心の斧のユ・テウン。
そして、なんといっても・・・
<チャングムの誓い>でヨンセンの子役だった、ムン・イェウンちゃん。



「誰だっけ?」
と、最初はしばらく悩んだわ。
現代劇と時代劇だから、服装とか随分違うけど、そのまんまなのにね。
この子の独特の雰囲気なのね。
ほんのチョイ役だけれど、存在感があって可愛らしくて、癒されるわ。


<ストーリー>

韓国の金浦国際空港で、突然、何者かが銃を乱射。
狙われたのは、政府の要人。
空港に居合わせた一般市民を巻き添えにした激しい銃撃戦が繰り広げられる。
チャン刑事も駆けつけるが、取り逃してしまう。
その 時、一味のリーダが元国家機密諜報員ギテクであることを知る。
かつて、チャンが政府の要人たちを護衛していた時、
チャンの 恋人はギテクの銃弾の犠牲となり、命を失った。
ギテクを執拗に追ったチャンは、逆にギテクに捕らえられ、
左手の小指を切断され、
「今度会うときはどちらかが死ぬ時だ」と、ギテクに言い放たれた。
まさに因縁の再会だった。

そして、ソウルの地下鉄がジャックされる。
犯人は、ギテク一味。
ギテクは、自分を追放した政府を激しく憎んでいた。
国家機密を闇に葬り、愛する家族を皆殺しにした政府を許すことは出来ない。
自分を追放した政府要人に秘密工作暴露の要求を迫るために、
ギテクは時限 爆弾を列車に仕掛け、乗客全員を人質に取った。
市長の地下鉄視察の当日の照準を合わせ、このテロ行為を計画した。
チャンに想いを寄せる女スリ・インギョンは、
地下鉄の駅構内でギテクを見かけ、その不審な行動をチャンに知らせる。
ギテクを尾行し地下鉄に乗ったインギョン は、
他の乗客と共に地下鉄車両に人質として閉じ込められてしまう。
チャンはギリギリのところで地下鉄搭乗に成功する。
ギテクはが運転席に爆弾仕掛ける。
電車の主電源切ると爆発する仕組みだ。
しかも、線路の先には原子力発電所がある。
乗客の命か、国民の命か。
爆弾が爆発したら、ソウル市内が壊滅するのは避けられない。
列車に閉じこめられている乗客のみならず、市民の生命が犠牲になるのは、目に見えている。
乗客の命優先を考える地下鉄司令室の職員たち。
その乗客の中には、新婚の職員の妻も乗っていた。
しかし、警察は事件の早期解決と、市民の命を優先させようとする。
列車を工事中の路線に追い込み、乗客の命を犠牲にしようということだ。

列車の中では、ギテクとチャン刑事の激しい戦いが繰り広げられる。
結局、ギテクは列車の外に落ち、
列車内にはチャン刑事とインギョンを含む27人の乗客が残るが、
ブレーキが故障して列車が止まらない。
2両目を切り離し、電源を切り蓄電池で爆弾に電気を送り、電車も停止させる。
しかしそれには、誰か一人が先頭車両に残り、電源を供給せねばならない。
チャン刑事は先頭車両に残ることを決意する。
「行かないで!誰かあの人を止めて!」
インギョンは叫ぶ。
チャン刑事は、何か言おうとするが
「いや!聞きたくない!生きて帰ってた聞くから!だから行かないで!」
チャン刑事は、インギョンに手錠をかけて追いかけてこれないようにしてしまう。
タバコを取り出すチャン刑事。
チャン刑事は恋人が生きていた頃、
「私が火を付けない限りタバコを吸ったらダメ」と約束し、
今もなお、その約束を守っていた。
今まで誰にも火を付けさせなかったタバコに、
「火を付けてくれ」とインギョンに頼む。
チャン刑事は蓄電池のレバーを引く。
そして、列車を切り離そうとするが、レバーを引っ張っているので届かない。
チャン刑事とインギョンはみつめあう。
インギョンはレバーを引き、先頭車両は切り離される。
遠ざかっていくチャン刑事を乗せた先頭車両。
手を伸ばし、最後まで手を繋ぐ2人。
チャン刑事は微笑みながら爆発する列車と共に消えて行った。
26名の乗客は助けられた。
いつかは、みんな消えていく・・・そして想い出だけが残される。
インギョンは一人つぶやく。

END

主人公が死ねば英雄的で、泣かせるとでも?
主人公が助かった方がよっぽど嬉しいわ。
しかも、ギテクは列車から落ちただけで死んでないかもだし。
チャン刑事が助かる方法は絶対にあったはずよ。
あんな甘い描き方、納得いかないわ。





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