ユゴ The President's Last Bang |
原題:その時、その人々 그때 그사람들(クテ クサラムドゥル) <2005> |
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監督 | イム・サンス(林常樹) | <1998>ディナーの後に、<2000>涙、<2003>浮
気な家族、<2005>ユゴ 大統領有故、 <2007>なつかしの庭、<2010>下女 |
出演 |
ペク・ユンシ ク |
出演作品一覧 |
ハン・ソッ キュ(韓石圭) |
<1995>
ドクター・ポン、<1996>銀杏のベッド、<1997>ナンバー3、<
1997>グリーン・フィッシュ、 |
【レビュー&ネタバレ】 |
昨年末に「朴大統領暗殺事件」という
タイトルで、シネマートで上映された「その時、その人々」 タイトルを「朴大統領暗殺事件」にしてくれてよかったわ・・・ 「その時、その人々」だと、「何の映画だろう?」と、何も知らずに観てしまう人がいそうだもの・・・ (2007年9月に、今度は「ユゴ 大統領有故」という邦題で上映。なんなんだよ!) 正直、この映画は日本人・・・「朴大統領暗殺事件」を知らない世代にはまったくわかりませーん。 実はこの映画、 政治を風刺したブラックコメディーなのですわよ。 なのに、少しも笑えないんですけどー それは、この事件そのものを知らないから・・・ 何が、どこが、風刺なのかさえもわからないんですから・・・ 韓国の歴史を知るには、参考にはなるかも・・・程度です。 とはいっても、朴大統領が殺された一夜のことを描いているだけなので、 それほど参考にもならないかと・・・ というよりも、これが「全ての事実」だと、解釈してしまう方が怖いんじゃ? とにかく、「朴大統領暗殺事件」そのものを詳しく知らない方には 遠慮することをオススメするわ・・・ 確かにね、ちょっとユーモラスで、 人間の愚かさや、弱さ・・・ちょっと滑稽で笑えるところはあるのよ。 それでも・・・ 血なまぐさい暗殺現場でございますから・・・ 監督は「わけも分からないまま死んでいった人々に対する鎮魂曲」だと言っているようで・・・ この事件は、キム部長一人が企てたもので、 キム部長の権力に逆らえず、暗殺に加わり死刑になった部下たちや、 事件に巻き込まれて死んでいった無関係の人たちや、 理不尽さと、惨さに、目を背けてしまいます・・・ この暗殺現場にいた二人の女性。 一人は・・・女子大生ジェスン。 「パリの恋人」のヤンミ、「ホテル・ビーナス」のソーダを演じたチョ・ウンジ。 彼女は大統領の寵愛を娘に受けさせることを目論む母(シニョン母@愛の群像)の言いつけで、 この宴会にホステス役として呼ばれて参加。 もう一人は、歌手スボン。 チャウリム(紫雨林)のキム・ユナ。 大統領お気に入りのシンガーで、アコースティックギター片手に、日本の演歌を歌うの。 「北の宿から」とか歌ったんだけれど、これがちょっとイイ感じなの。 この二人だけは、撃たれて血を流し苦しむ大統領を抱きしめ、心配する唯一の人物。 現場からようやく脱出した後も、大統領の死を涙を流し悲しむという・・・ mocaもそうだったけれど、この事件や朴大統領を知らない方はこの二人の立場になるのじゃ・・? この大統領を演じるのは、「美しい彼女」でイ・ビョンホンの師匠、「彼女を信じないでください」では、 カン・ドンウォンの父を演じたソン・ジェホ씨 mocaはソン・ジェホ씨好きだか ら、惨い最期を遂げた大統領が悲しく て・・・ 朴大統領は知らないし、mocaにとっては、この映画の中での大統領がすべてで・・・ この映画の中では、大統領は、わびしい少し疲れたおじさんで・・・ こんな風に殺されて、見ていられなかったの・・・ mocaが言えるのはこれだけで・・・ この映画については、よくわかりません・・・ 予告編でも、観て行ってくださいませ。 |
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