韓半島  Hanbando  
 原題:韓半島 한반도 (ハンバンド) <2006>

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韓半島

南と北(韓国と北朝鮮)が統一を約束し、その初めての象徴として朝鮮半島を結ぶ 京義線鉄道完全開通式 を推進する。

しかし日本は、1907年の大韓帝国との 条約を根拠に開通式を妨害し、韓半島に流入したすべての技術と資本を撤収するとして大韓民国政府を圧迫する。

 「高宗の隠された国璽(皇帝が使用する印鑑)がある」という主張で史学界の異端児扱いを受けてきたチェ・ミンジェ(チョ・ジェヒョ ン)博士は、国璽を探し 出せば日本のゴリ押し主張を拒否することができると確信する。彼の確信を信じるようになった大統領(アン・ソンギ)は、日本海への日本の自衛隊の出現など で非常戒厳令を公表すると同時に、国璽発掘真相究明委員会を構成し、チェ・ミンジェに最後の希望をかける。

統一より国家の安定と円満な対日関係を優先してきた総理(ムン・ソングン)は、問題を増やすだけの「国璽」騒動を防がなければならない。結局、側近の国家 情報院書記官イ・サンヒョン(チャ・インピョ)に命じて、国璽発掘を妨害させ、国璽が発見されればそれを葬ること、必要ならばチェ・ミンジェをも葬り去っ ても良いという極端な措置まで取る。

日本の挑発は、ますます激しくなり、100年前の危機が繰り返されそうになる。国璽は存在するのか。だとすれば、国 璽を探さなければならないのか。

【予告編】

監督 カン・ウソク (康祐碩) <1993>トゥ・コップス、<1996>トゥ・コップス2、< 2001>公共の敵、 <2003>シルミド
<2005>公共の敵2 あらたなる闘い、 <2006>韓半島、<2008>カン・チョルジュン 公共の敵1-1
<2010>苔、<2010>マイ・ウェイ

出演

アン・ソンギ (安聖基)

出演作品一覧

チョ・ジェ ヒョン(曺在顕)

出演作品一覧
チャ・イン ピョ <1996> アルバトロス、<2002>アイアン・パーム、<2003>ボリウルの夏、<2004>木浦は港だ、
<2006>韓半島、<2007>クロッシング 祈りの大地

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【レビュー&ネタバレ】
2006年7月に公開された「韓 半島」でございます。
韓半島とは、日本で言う朝鮮半島のことでございます。
公開直後には、「反日映画」だと物議を呼んだ話題の映画でございます。
反日映画だと聞いて観る気が失せたのが本音だけれども、観てよかったなと思うわ。
確かに思いっきり反日よ。
でも、日の丸焼いたり・・・・日本の商品を壊したり・・・
そういう映像の方がずっとショッキングだし、腹も立つし、怖いわ・・・・
この映画は、今韓国が抱えている問題というか・・・・
韓国人の感情をリアルに描いた作品よ。
ただ、京義線開通の反対・・・というフィクションは、
日本人としてはなんだか納得いかないものはあるわよね・・・・
日本はそこまで横暴じゃないでしょう!と言いたくはなると思うわ。
これを観て、更に日本の印象が悪くなったらどーしてくれるのよっ!って感じだわ。
それにいろんな面でちょっと極端過ぎるのよね。
韓国がこれから向かうべく問題・・・解決せねばならない問題・・・・
それを問題提示するには、ある程度極端にならざる得ないのかしらね・・・・・・・
ただ一つ言えるのは・・・・
反対に日本がこんな映画を作ったら、日の丸燃やされるどころじゃないわよー!
何が起きるかわからないわ・・・考えるだけで恐ろしいことに・・・・・・・
国家問題にだって発展し兼ねないわ・・・・

チョ・ジェヒョンがい い演技をしてましたわー
ピアノのオッカンとダブるようなキャラでもあるけれど。
王室の末裔とかいう・・・キム・ユシクには、カン・シニルよー
ミスター・ソクラテスや、とかげの可愛い嘘に 出演してるわー

日本の閣僚の一人は
ソン・グムシク 씨、「ジュリエットの男」のマ社長 よー
マ社長だいすきー うれしーわ。
マ社長だけじゃなく・・・・日本の閣僚やら・・・
外相までもが韓国語で会話をするなんて有り得ないわー
ホント韓国って、、、何でもありで、ある意味羨ましいわ・・・・(笑)
ついでに・・・発掘現場の作業員で、
春のワルツのジョンテ(スホ아빠)こと、イ・ハンウィ
씨 がでてるわよ。


あらすじでは何が何だかわからなくて、観る気にならない方もいらっしゃるでしょう・・・・
でも、本編はわかりやすいので安心してね。
いや、歴史的背景をご存知ない方にはわかりづらい部分があるのかしら?

それでは、思いっきりネタバレしちゃいますわよ。

南北統一の象徴として朝鮮半島を結ぶ京義線の開通式。
そこへ日本からの連絡が・・・
およそ100年前の1907年に結ばれた「京義線」に関する全ての権限は日本にあるという契約だ。
100年も前の・・・不当な植民地時代の強制的な契約を持ち出して阻止しようとするのは横暴だと、
大統領は契約を無効とするが、この契約を無視すれば、
約束していた157兆円の融資の約束も守る必要がないと圧力をかける。
そんな時、史学博士のチェ・ミンジェは、
京義線における契約書に押された国璽は偽者だと主張する。
本物は高宗皇帝がどこかに埋めたのだと・・・・
その本物の国璽を探し出せば、偽の国璽が押された契約書 は無効にすることができるというのだ。
そして、チェ・ミンジェらによって国璽発掘が開始された。
3週間後に迫った調印式までに本物の国璽を探し出さねばならない。
しかし、大韓民国史上 では日本は永久に悪役だが、
今の大韓民国にとって日本 は手を結ぶべきスポンサーであり、
日韓関係を悪化させるべきではない、と主張する総理、そして、イ・サンヒョンによって邪魔される。
本物の国璽はあっては ならないものだと。
そんな時、チョ・ミンジェより本物の国璽がみつかったという報告が入る。
国璽を大統領の元へと 届ける途中、チェ・ミンジェは拉致されて しまう。
国璽は破壊され、 チェ・ミンジェもイ・サンヒョンの手にかかろ うとしてい た。
大統領は
国璽を強奪したのは日本し か考えられないと判断。
日本大使館を軍事 的に包囲するよう命じた。
その事件により、日本も自衛隊を日本海へと派遣する。
イージス艦の射撃レー ダーの照準が、韓国艦隊へと合わせられ た。
いつ戦争が開始されてもおかしくない状況だ。
韓国の戦力レベルは、日本の30% 勝算はないという状況で、
「戦争は武器や数ではない。何としても防いでみせる」という海軍司令官の言葉に
大統領は戦争を始める覚悟を決める。
その時、毒物を盛られ た水を飲んだ大統領は意識不明の重体とな る。
大統領を危険視し、総理が仕組んだのだ。
大統領に代わって国政を取り仕切る総理。
日本とアメリカが韓国から手を引けば、
韓国が悲惨な北朝鮮と同じ状態になるのに10年もかからない。
という理由をかざして、総理が南北統一を行うつもりがないということを悟ったイ・サンヒョンは、
「日本にもたれ、アメリカに媚を売って積み上げたものを手放したくないからだ」
本当の敵は日本でもア メリカでもなく、内部にいるとい う・・・・・
というチェ・ミンジェ の言葉を噛み締める。
イ・サンヒョクによって壊された
国 璽は、
本物の
国璽をみつけることのできな いチェ・ミンジェが作らせた偽物で、
総理への疑問を抱き始めたサンヒョクにより、チェ・ミンジェは生かされていた。
調印式の前夜、チェ・ ミンジェはついに本物の国璽を発掘 する。大統領も意識を取り戻した。
日本が不当に数々の強制的な条約を結ばせたことを世界に発表すると大統領は日本を脅かす。
そして調印式、日本の 黒澤外相は、
日本は長年友邦国として成すことができな かった韓国への補償を検討することと、
歴史修正を積極的に賛同すると発表した。

まさに、ブロック・バスター映画だわ。
この映画で重要なのは、どこまでが真実で、どこまでがフィクションなのか、よ・・・・・
とはいっても、それは日本人にとっては、でしょうけど・・・・
この映画は、韓国人は韓国人として、日本人は日本人として・・・
別の視点で観る映画だと思うわ。
韓国人にしてみれば、何が真実で、何がフィクションかはさほど重要なことではなく、
韓国の現在置かれている立場、そして、今後の選択・・・
それについて考えさせられる映画でしょう・・・・
日本人にとっては・・・・・たくさんありすぎ(笑)
事実無根のことで、反日感情が高まるのも心外だし、腹が立つわ。
そして、どこまでが事実無根で、どこまでが事実なのか・・・・
どうして反日感情がいつまでも根強く残っているのか・・・
この映画の中では、京義線に対する日本の圧力が描かれているわけだけれど、
京義線は南北統一の象 徴・・・・南北統一の暗喩として描いてい ると思うべき よね。
要するに、日本が南北統一を阻止しようとしてい る・・・・
日本の黒幕はもちろんアメリカで・・・・
南北分断の背景は、日本が敗戦した第二次世界大戦よ。
この時アメリカとソ連が、朝鮮を南北に分断し、
北朝鮮をアメリカ、韓国をソ連が分割占領したことが元になっているのよ。
そしてアメリカは、南北統一させたくないわけ。
日本の韓国に対する圧力は、一般的な日本人からみれば「していない、事実無根」となるでしょう。
けれど、知らない=していない、ではないから・・・
何を根拠に「していない」かといえば、
「そんな話は聞いたことがない=していない」というものでしょう・・・
だから、知らない人間が不確かなことを言っちゃいけないのよね。
なので・・・、mocaも不確かなことは避けたいと思います・・・
逆に韓国人はホントに感情的な民族だから、自分の感情だけで物を言っちゃうのよ・・・
それはこの映画でも 言っているわ。
自分の認めたくないこ とは、知ろうともせず・・・・
それに比べると、日本人は冷静的で賢明だと思うわ・・・

この映画は、韓国と日本についてだけれど、、、
日本だって、日本とアメリカにおいて考えなきゃいけないのよ・・・
でも日本人は、この映画でいえばみんな総理と同じ思想のようだから・・・・・
アメリカが貿易面やらなにやら・・・
いろんなことで圧力をかけているのは、少しは感じられるでしょう?
けれど、それについて正面から向き合っている国民ってどれだけいるかしら?
逆らっても無駄、逆らわない方が得策・・・
取り戻したいアイデンティティなんてものもない・・・
明日の米に困るほどではないし、なんだかんだと楽しく生きてるし・・・・
けれど、これがいつまで続くのかしら?
日本の産業はどんどん他国に追い抜かされているし・・・・
街中を闊歩するハイティーンを見ると、日本の先行きは思いやられるし・・・・・
今はそれなりの権力があるから日本は強気でいられるけれど、
何もなくなった日には、立場が逆転するかもしれないわよね。
それとも、今のアメリカのように権力を振りかざして延々強気でいるのかしら?

国璽がみつかった後の 補償やら歴史問題やら・・・・なんて都合 のよい展開な のかしら。
これが韓国の望みなんだろうけど・・・・まさに厚 かましい・・・
この映画の中でも、日本が韓国へ残した遺産やら技術やらインフラやら・・・・・
日本の力なくしては、今の韓国はないのよ。
そういったことを韓国は「ないもの」としちゃうのよね。
日本が韓国に残してきた資産だけでも、47億ドルもあるらしいわよ。
なのに・・・・呆れるわよね。
けれど、ちゃんと韓国人でもその事実を認識している人がいることを、
この映画では示してくれているわ。
反日ばかりではなく、そういった親日の層もいるのだと。
基本的に反日だけれど、
いろんな側面から問題提示をしたブロック・バスター映画よ。
とにかく・・・今の韓国は、何でもかんでも「反日」な上に過激で感情的で・・・・・
そんな韓国人をクールダウンさせ、考えるきっかけを与える映画になると思うわ。
もちろん、この映画で 親日になるとは思えないけれど、少しは冷 静的で賢明に なることを祈るわ・・・・
約100年前の日本に よる植民地支配・・・・
その頃の高宗皇帝と、現在の大統領をオーバーラップさせ・・・・
100年前の教訓を改めて示し、今どうあるべきかを考えさせる映画よ・・・・
100年前の危機を繰り返さぬように、という・・・・
100年前のことも、かなり韓国にとって都合のよい解釈だけれど・・・
でも、善悪はおいておいて・・・・100年前の明成皇后殺害の場面は涙が止まらなかったです・・・・
mocaには祈ることしかできないけれど・・・・
全世界が平和であって欲しいです・・・・

大統領 「一つの国が一人で立とうとすることは過ちなのか」
総理 「私は私と同じ信念を持つ代表に過ぎない。
     第2、第3の自分が現れ、大統領の過ちを指摘することでしょう」
大統領 「その彼らには、第2の自分やチェ・ミンジェが、
      別のイ・サンヒョンが現れ誤りでないことを証明するでしょう」
総理 「私達は米を食べ生きているのです。
    かけらのような韓半島にはそんな国民が4800万人います。
    私はその4800万人の国民のために
    私自身が卑怯な政治家になったとしても、
    卑屈な売国奴と指差されても構わないと思いました。
    あなたは政治的な理想と高潔な信念を守ることが何より重要なのだ」

この会話で締めくくられるのだけれど・・・・・
まさに・・・ですわね。
きっとこの繰り返しなのでしょうね・・・・・・
韓国に限らず・・・・
ただ・・・・、そんなに一人で立ちたいなら、本当に一人で立て!と思ったけど。
他国にすがり、寄りかかり・・・・好き勝手なことばっかり言って・・・それで一人で立ってると?
笑っちゃうわ。


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