公共の敵2 あらたなる闘い  Another Public Enemy 
 原題:公共の敵2 공공의 적 (コンゴンエ チョク2) <2005>

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公共の敵

検察庁最高のコルトン(呆れる)検事カン・チョルジュン(ソル・ギョング)。机 上の書類をのぞいて見 るより、カップラーメンを食べながら潜伏勤務をする方が似合っている彼は、悪党を捕まえるために部下と同僚の血を流してはならないという一念で、 銃器類使用も拒まない多血質検事だ。

同僚検事の元にミョンソン財団理事長ハン・サンウ(チョン・ジュノ)の事件が持ち込まれ、特有の気質から悪事の臭いを直感したカン検事は、自分の担当でも ない事件を 調べ始める。

ミョンソン財団の所有するミョンソン高校は、他でもないカン検事の母校であり、学校財団の理事長の次男であるハン・サンウは、カン刑事と3年 間同じクラスで修学した同級生だった。

財団を譲り受けることになったミョンソン財団の長男の事故により、財団理事長に急浮上したハン・サンウ。しかし、 ミョンソン財団の長男が亡くなり、カン・チョルジュン検事は全てハン・サンウの仕組んだ悪事だと見抜く。チョルジュンは、自らの信念を貫くため、サンウと 検察庁で向き合うことになる。
【予告編】

監督 カン・ウソク(康祐碩) <1993>トゥ・コップス、<1996>トゥ・コップス2、< 2001>公共の敵、 <2003>シルミド
<2005>公共の敵2 あらたなる闘い、 <2006>韓半島、<2008>カン・チョルジュン 公共の敵1-1
<2010>苔、<2010>マイ・ウェイ

出演

ソル・ギョン グ(薜景求)

出演作品一覧

チョン・ジュ ノ(鄭俊浩)

出演作品一覧
カン・シニル <2001>公 共の敵、 <2002>ジェイル・ブレーカー、<2003>清風明月、<2003>シルミド
<2003>千年湖、<2004>サム~SOME~、<2005>公共の敵2、<2005>Mr.ソクラテス
<2006>と かげの可愛い嘘、<2006>韓半島、 <2006>私たちの幸せな時間、<2007>黒い家
<2008>カン・チョルジュン 公共の敵1-1、 <2009>7級公務員、<2009>私の愛、私のそばに(特別出演)、<2010>小さな池

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【レビュー&ネタバレ】
2002年に公開し300万人の ヒットとなった公共の敵の続編。
続編は前作を越せないというジンクスを打ち破り、392万人動員の大ヒット。
2008年2月6日にDVD発売(日本版)も決定です。
2010年3月26日に廉価版DVD" 韓流Hit ! "シリーズで再発売されます。
高価で諦めていた方は、この機会に。

<面白くなければ映画じゃない>
そう豪語するカン・ウソク監督の映画は、やはり面白い。
前作公共の敵 も面白かったけれど、この続編もかなり面白い。
スター俳優というよりも、実力派俳優のソル・ギョングを起用した、中身で勝負の映画だけに、
ヒットとなるにはグレードの高さを物語っているといえるでしょう。
シリーズ3作目となる続編も制作決定。(脚本はガン&トークスの チャン・ジン)
久しぶりの<本物>の映画なのかも。

アクションも痛快でかっこよく、テンポのよい展開で小気味いい。
前半のソル・ギョング。アクションからセリフ回しまで、清々しくなりますよ。
コメディーではないけれど、思い切り笑えるセンスもさすがです。
なにより、ソル・ギョングは苦手だったのに、惚れてしまいそうなかっこよさ。
んで、ちょーカワイイ。
ソル・ギョングが笑顔の練習をするシーンは、繰り返し見たいほどにキヨウォ(カワイイ)。
ソル・ギョング、チェゴ
ちなみに、ソル・ギョングの高校生時代は、人 生の逆転のキム・ スンウの子役チョン・ホジン。

久しぶりに面白い映画を観たわー
笑って、笑って、ちょこっと泣いて... 何よりも、心の中に溜まった鬱憤を晴らしてくれました。

<この世に正義なんてない>
などと、常日頃から斜に構えてしまいますが、この映画はそんな不満を爽快に吹っ飛ばしてくれますわ。
<悪党を捕まえられないならば、検事なんて辞める>
そんな情熱のままに生きられることも羨ましく、映画の中とはいえ、救われた気持ちです。
ソル・ギョングだけでなく、カン・シニル演じる上司もまた、
近頃では失われた理想の上司であり、検事。
そして、そのカン・シニルの上司である地検長にも、心を洗われる思い。
人が失ってしまったものが、ここにある.........

そんな新鮮なネタでもなく、人によっては青臭い三文芝居と思える方もいるでしょう。
当たり外れは人それぞれ。
ただ、映画としての完成度は高いと思いますわよ。
これぞ、エンターテイメント。

前作は、悪徳刑事が正義に目覚めていく映画でございましたが、
今回は正義に燃える熱血検事という設定。
前作の完全な続編ではありません。

今回の敵となるのは、チョン・ジュノ。
今回もまた、世間では評判がよく、裏では極悪非道な悪人という設定。
しかもまた、前回の親殺しに次ぐ親&兄殺し。
チョン・ジュノ。悪役は黒水仙で体験済です が、少しはマシになりました。
無難な役ばかり演じているので気づきにくいですが、かなり演技力のない俳優でございます。
今回、見事とは言えません。けど、まずまずです。

ソル・ギョングの上司には、今回もカン・シニル。
やっぱりこの方、刑事やら検事やらがよく似合う。
部下思いの人情味のある上司であれば尚更Good
ラストに向かうにつれ、ソル・ギョングとカン・シニルに感動させられっぱなし。

mocaの大好きなグエムル~漢江の怪物~のピョン・ヒボ ン씨
大好きなだけにせつないです。

ソル・ギョングの部下、ソクシン役のパク・サンウク。
家門の栄光では、ヤクザ三 兄弟の三男。
中天~レストレス~で は、チョン・ウソンと敵対する大魔武士。
いまいちパっとしない俳優ですが、カン・ウソン監督マジックなのか、あっという間に情が湧いてしまったわ。

同じく同僚のパク係長、青春漫画のクォン・サンウ父、 チョン・ギュス。
静かな世界 では刑事、ラジオスターでは、ラジオ局支局長。

副総理には、パク・グニョン。
彼らだけの世界 のイ・ビョンホン父。
家門の栄光のヤクザ三兄弟 の父。
ドラマでは、<火の鳥>のエリックの父などなど.......

まだブレイク前にキャスティングされただろうオム・テウン。
思いっきり悪役です。
彼は主役を演じるために生まれた男でございますわね。
脇役だと、普通の人なのよー(笑)
でも、ラストでは彼特有の濃ゆーい演技に笑ってしまいます................

オム・テウンといえば.....
なぜか、ドラマ<復活>、<魔王>の出演者が多くて気になるところ。
<復活>のウナ父、カン・シニル。
<魔王>のスハ兄(義兄弟)、イム・スンデ。
<復活>の署長、チェ・ヨンミン。
偶然ですか?




【カン・チョルジュン】 検事
ソル・ギョング
【ハン・サンウ】 財団理事長
チョン・ジュノ
【キム・シニル】 部長検事
カン・シニル



【カン・ソクシン】 刑事
パク・サンウク
【チョ・インス】 検事
イム・スンデ
【アン・ヒョジュン】 財団理事
ピョン・ヒボン



【ソン・ジョンフン】 サンウ部下
オム・テウン
【パク係長】
チョン・ギュス
【キム社長】
チェ・ヨンミン


ラストでは、嬉しいサプライズ!!
前作の出演者、ユ・ヘジンとイ・ムンシクが、前作と同じ役イ・ヨンマンとイ・アンスとして出演!



ここにソン・ジルも加わったら最高なのに。


さてさて、ストーリーですが......................


検事カン・チョルジュン。
14歳にして、人生の厳しさというものを知り、検事を目指すことに。
そのきっかけとなったのは、同級生ハン・サンウ。
理事長の息子であったサンウは、悪事を働いても無罪放免。
表向きは善人、裏では不良のサンウ。
この世は力がモノを言うのだと、幼くしてチョルジュンは悟ったのだった。

検事となったチョルジュン。部下思いの熱血検事。
同僚の元へサンウの兄の事故の再捜査依頼があったことを知ると、
チョルジュンは絶対に何かあると嗅ぎ付ける。
身を粉にして捜査するチョルジュン。
そんな時、事件の再捜査を依頼したアン理事が失踪してしまう。

サンウは実の父を心臓発作に見せかけ殺し、
後を継いだ兄を、その数週間後に事故に見せかけ襲ったのだ。
サンウは、ポイ捨てを注意した老人さえも、虫けらのように轢き殺してしまう男だった。
アン理事の身の危険を案じるチョルジュン。
参考人としてサンウを検察庁に徴集することに。
「今は参考人だが、アン理事が遺体で発見されれば殺人犯だ」
と、サンウに言い放つチョルジュン。

↓ ネタバレ。未見 の方はキケンです!!↓



サンウから呼び出されるチョルジュン。
そこに現れたのは驚くべき人物。アン理事は無事だった。
しかも、サンウとは和解したと。
悔しさで身が引き裂かれる思いのチョルジュン。
カン・ソクシン刑事がサンウの兄の事故の手がかりを掴むが、
イラ立ったチョルジュンは耳を傾けようともしない。

チョルジュンのマンションに空き巣が入ったと連絡が。
チョルジュンの代わりにソクシンが様子を見に行くことに。
チョルジュンの車でマンションに向かったソクチンは、暴走族に襲われ事故死してしまう。
ソクチンの事故の様子を刑事から聞いたチョルジュンはあることに気づく。
サンウの兄の事故と同じだ!!

サンウはハラワタが煮えくり返る想いでサンウの元へと殴りこむ。
あいつは結婚三年目にしてようやく娘が授かったばかりなのに.....
サンウをいくら殴り、蹴っても怒りは修まらない。
その上、その暴行の一部始終をビデオに撮られており、
チョルジュンは慶州へと左遷されることに。
それというのも、サンウが韓国副総理に手を回して仕組んだのだった。
納得いかないチョルジュン。
このままサンウを野放しにして地方になど行けるものか!
「あいつを逮捕できないなら、検事を辞める!」
悪党を逮捕できない検事など意味がないと、チョルジュンは部長検事に掛け合う。
異動までの引継ぎ期間の一週間。
この一週間に全てをかけろ。
と、部長検事はチョルジュンの情熱に押され、捜査を認める。
チョルジュンは血眼になり捜査を開始する。
ソクシンを事故に遭わせた暴走族。奴らは必ずサンウの兄も殺しているはず。
チョルジュンは暴走族を逮捕することに成功する。


↓ 結末ネタバレ。 更にキケン↓


暴走族のリーダーが、サンウの兄を襲ったことを証言する。
しかし、サンウの部下が自分がやったと名乗り出る。
サンウのために自分で考えてやったことだと。
もちろんそれはサンウからの報酬をエサに罪を被ったのだ。
それがわかっていても、証拠がなければどうすることもできない。
「もう検事に戻れなくても構わない。いや、悪党を野放しにする検察なら戻らない」
チョルジュンは警察証を部長検事に預けてサンウの元へと向かう。
しかも、黙って拳銃を持ち出して。
部長検事はチョルジュンの想いを汲み、サンウの捜査をさせてくれと地検長に掛け合う。
部長検事も、辞める覚悟で警察証を差し出して......

ここがmocaの感動のシーンで す。
部長検事にも感動ですが、地検長に 更に感動です。
ネタバレしませんので、直に見てくださいませ。
こんな 上司、もうどこにもいませんね。


チョルジュンはサンウの家へと殴りこむ。
「お前を勝たせない。殺してやる」
チョルジュンがサンウに銃口を向けた時、部長検事たちがやってくる。
チョルジュンを制止する部長検事。
賄賂の一件を取り調べるのに、サンウを生け捕りにしなければならないと。
しかし、チョルジュンは聞く耳を持たない。
「ここで終わらせます」
チョルジュンは引き金に指をかける。
「法でだ。法で裁け」
部長検事はチョルジュンに言い放つ。
「法で裁けなかった時はどうするんですか!」
チョルジュンの叫びに、部長検事は覚悟を決める。
「その時は殺せ.... 検事を辞めて、一緒に殺そう」
部長検事の言葉に、チョルジュンは呆然とする。
「約束する」
部長検事は自らにも言い聞かせるかのように、頷いてみせる。
チョルジュンは覚悟を決める。
「法で裁けず釈放されるようなことがあれば、必ず捕まえる。
この瞬間から、俺はお前に人生の全てをかける」
チョルジュンはサンウに言い放つ。
「光栄だ」
サンウは不敵に笑い、連行されていく。


というわけで、法で裁けるかどうか..... は、劇中では描かれておりませんが、
チョルジュンはサンウをも驚くような証拠を挙げたようで、
法で裁くことを期待できるラストでございます。








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