1942 奇談 
 原題:奇談 기담(キダム) <2007>

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奇談

東京に留学していたエリート医師夫婦イニョン(キム・ボギョン)とドンウォン (キム・テウ)は突然帰 国し、京城(日帝時代のソウルの名称)最高の西洋式病院’安生病院’に赴任する。

彼らは、病院長の娘アオイ(ヨジ)との政略結婚を目前に控えた気弱な医 大実習生ジョンナム(チン・グ)や、幼少期の事故の為に足に障害を持つ天才医師スイン(イ・ドンギュ)と共に、京城での生活を始める。

京城も震える連続殺 人が猛威をふるう中、ある日、心中した女子高生の遺体や、一家全員が死亡した交通事故の唯一の生存者アサコ(コ・ジョヨン)が運び込まれ、病院には陰鬱な お経の声が響きわたる。

それぞれが秘密の愛を抱え一つの場所に集まり、彼らは近づく破局を感知できないまま、激しい愛と恋しさがもたらす、身の毛のよだつような事件と徐々に向き 合うことになり、京城を震え上がらせた悲劇の渦は次第に彼らを追いつめていく…

【予告編】

監督 チョン・シク、チョン・ボムシク
[共同制作]
<2007>奇 談

出演

チン・グ

<2003> 浪漫刺客、<2005>甘い人生、<2006>卑劣な街、<2006>アイスケーキ
<2006>愛なんていらない、<2007>1942 奇談、<2008>トラック、<2008>超感覚カップル、
<2009>母なる証明、<2010>食客:キムチ戦争、 <2011>モビーテック

イ・ドンギュ <2003>ワ イルドカード、< 2004>欲望、<2004> Rポイント、<2004>サム~Some~
<2004>フーリッシュゲーム、<2005>レッド・アイ、<2006>師 の恩、<2007>1942 奇談

キム・テウ (金泰佑)

<1997>接続、<1999>ラブストーリー 記憶の持ち主、 <2000>JSA、 <2002>バス、停留場
<2002>頑張れグムスン、<2004>女は 男の未来だ、<2004>顔のない女
<2006>ドント・ルック・バック、<2006>浜辺の女、<2007>1942 奇談、 <2007>リターン
<2008>サグァ(2005年制作)、<2008>知りもしないくせに、<2009>キッ チン ~3人のレシピ~
<2010>インフルエンス、<2010>元に戻せ ない
キム・ボギョン <2001>友 へ チング、 <2002>清風明月、<2004>マ イ・リトル・ブライド、 < 2007>1942 奇談

コ・ジュヨン

<2001>花 嫁はギャングスター、<2001>ワニ&ジュナ ~ 揺れる想い~、<2003>浪漫刺客、
<2005>青燕、<2006>九尾狐(クミホ)家族、<2007>1942 奇談

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【レビュー&ネタバレ】
2007年8月韓国公開。
二人だを観た後に続 けて観ちゃったので、「コリアン・ホラーなんてこんなも の...」と、
期待せずに観たからよかったわ。本当につまらないんですもの。
二作続けてこんな状態でございますから、黒い家が どれだけ見ごたえが あったことか。
コリアン・ホラー=駄作
この定義がmocaの中で定着してしまいましたわ。

2007年の韓国ホラーはこんな感じ(スリラーやミステリーも含めちゃいましたが)

極楽島殺人事件 - 約220万人
黒い家 - 約140万人
宮女(クンニョ) - 約130万人
リターン - 約60万人
解剖学教室 - 約58万人
1942奇談 - 約50万人
伝説の故郷 - 約37万人
俺達の街 - 約35万人
二人だ - 約15万人
ムイ - 約11万人


この映画を観るか悩みましたが、雪の 女王の出演者が3人 も出演していて、
やっぱり観たくなってしまったんです。
ソン・ユリの子役を演じたコ・ジュヨンちゃんが、一家全員死亡事故の唯一の生存者アサコ役。
ジムの館長を演じたキム・ウンスが、秋山少佐役。
ボラの家のお手伝いさんの娘トンナムを演じたチョン・ジアンが、看護婦。

コ・ジュヨンはこの年齢にして、かなりの演技派。
映画のメインキャラをなんなくこなします。
キム・ウンスは、ロスト・メモリーズでは流 暢だった日本語はぎこち なかったわ。
日本に留学していたそうだけれど、昔すぎて忘れちゃったのかしらね。
チョン・ジアンは........ ちょー脇役です。しかも、最期は惨い姿に。

チン・グはドラマ<オールイン>のイ・ビョンホンの子役ですが、初めての真面目な 青年役。
違和感ないわ。
死者とのベッドシーンがニュースになっていたけれど、こんなのニュースにするな!ってな感じ。
死者と一つの布団に入ってキスする程度。
死者と人間が婚礼を挙げるシーンなんですけれど、これは溜息が出るほど美しい。
全体的に美しい映像美が満載ではありますが、このシーンが一番美しいわ。

イ・ドンギュの演技らしい演技は、前作師の恩と、 この作品しか見てません が、
自分のせいで兄が死んだという心の傷を抱えた誠実な医者が似合ってます。

最近あまり見かけないキム・テウ。
この映画はそれぞれの出演者のエピソードで織り成されており、
1つ1つのエピソードにかける時間はわずかなわけです。
それでも、キム・テウという俳優の存在感のおかげで、多くを語らなくとも伝わってくるものがある気がします。
イケメンじゃないのに人を弾きつける魅力と、妻を深く愛する温かな人物像。
演技ではなく、キム・テウから伝わってくるものですわよね。

キム・テウの妻を演じるキム・ボギョン。
なつかしー 友へ チング のジンスクだわ。こんなに美しかったかしら?
ジンスクは後にユ・オソンの奥さんになる蓮っ葉な女の子だったのに、
こんなに上品で美しい役ができるなんて.... さすが女優。

他にも懐かしい顔が......
アサコの母には、コースト・ガードで、
チャン・ドンゴンに恋人を撃ち殺され狂ってしまった女の子ミアを演じたパク・ジアが特別出演。
久しぶりに見たわー
キム・ギドクのブレスでもヒロインを演じてます。

特別出演で、パク教授(チン・グ演じるジョンナムの壮年期)の娘には、
グッド・バッド・ウィアードで も特別出演するノー トに眠った願いごとの オム・ジウォン。

アサコの新しい父には、エア・シティで悪 役チャーリーを演じたデ イビッド・マッキンス(David McInnis)
この人、タイフーン> チャン・ドンゴンの部下だったのね。気づかなかった。


さて、映画についてですが.....
ホラーというよりも、’奇怪な話’といった感じですね。
全体的にせつなく美しい雰囲気が漂うわ。
面白い話ではないけれど、<世にも奇妙な物語>みたいなオチが待ってます。

まずは、インターンのジョンナムの物語。
ジョンナムは幼い頃両親を亡くし、両親の知人である院長に面倒を看てもらってきた。
院長はジョンナムを医大に通わせ、娘のアオイと結婚させるつもりだ。
そんな時、無理心中を図った女子高生の遺体が運ばれてくる。
毎晩霊安室の管理をするよう言いつけられたジョンナムは、毎日その美しい遺体を見ているうちに
少しずつ惹かれていってしまう。


足に障害を持つ天才医師スインの物語。
スインは幼い頃井戸に落ちてしまう。
スインを助けようと兄も井戸の中へ降りてくるが、紐が切れて兄も落ちてしまう。
数日間、井戸の底に残った雨水を飲みながらしのいだ兄弟。
しかし、助けが来た時には、兄は冷たくなっていた。
ある日、家族全員(継父と母)が死亡した事故で、唯一の生存者アサコが運ばれてくる。
奇跡的に傷一つないが、自分だけが助かったという自責の念に駆られ、ショック状態だ。
スインはアサコに自分の話を聞かせ、君の気持ちはわかるよと理解を示し、アサコを安心させる。

エリート医師夫妻ドンウォンとイニョン。
深く深く愛し合う二人。
しかし、夫はある日気づいてしまう。妻に影がないことを.......



それぞれの悲しい(?)愛の物語に、恐ろしい連続殺人が絡んでいきます。


↓  いきなり、結 末ネタバレです ↓



ジョンナムは美しい遺体と結婚し、体を重ねる夢を見る。
しかし、目覚めてみるとジョンナムは裸のままだった。
夢じゃなかったのか.....?
ジョンナムは呆然とする。
その美しい遺体の少女は、実は院長の娘アオイだったのだ。
アオイはジョンナムと結婚するという母の言いつけに背き、愛する男と心中を図ったのだった。
あの世でその男と結婚させるものかと、院長は僧侶に頼みこみ
死者アオイと人間のジョンナムの婚礼を挙げてもらったのだ。
望みが叶ったが、寂しさが拭えない院長。
「アオイ、あなたに会いたいわ」
院長は首を吊り自殺を図る。


スインの必死の看護でも、アサコの容態は一向によくならない。
実は、事故にはある秘密が隠されていたのだ。
母が再婚し、アサコの父となった男を、アサコは好きになってしまったのだ。
母に対し嫉妬の炎を燃やすアサコ。
三人で車に乗っている時、二人の仲の良さに嫉妬したアサコは二人の仲を引き裂こうとする。
「ママなんていなくなればいい!私はおじさんと二人で暮らすの!」
運転していた新しい父はバランスを崩し、車は山道から落下してしまう。
血まみれの母は必死でアサコを抱き上げ、車から遠ざける。
力尽きる母。
涙を流すアサコに微笑む。
「アサコは何も悪くないわ」
(泣いたわー)

悪夢にうなされるアサコ。
ショックでパニック状態になり、そのまま亡くなってしまう。
街へと出かけていったスイン(この辺りよくわかりません)
しかし、車に轢かれて亡くなってしまう。
路面電車の中には、死んだアサコの姿が.....
倒れているスインの姿をみつめるアサコ。
「アジョシ、サランヘ.....(おじさん、愛してる)」

アサコがスインをあの世に連 れていったわけですね。


妻に影がないことに気づいたドンウォン。
なぜ忘れていたのだろう.... 妻が1年前に死んだことを......
妻イニョンは、東京での脳外科手術中に、患者に刺されて死んでしまったのだ。
ドンウォンは妻が夜中に出歩いていることに気づく。
しかし妻は否定する。
もしや、連続殺人の犯人は妻では?
ドンウォンはすべての犯行は自分がやったのだと警察に電話する。
しかし、病院にやってきた秋山少佐は驚くべき事実を告げる。
ドンウォンは1年前に東京で死んだのだと。
「お前はイニョンだ!」
愛する夫が死んで絶望に陥ったイニョンは、夫の死を受け入れられず夫のフリをしていた。
連続殺人の犯人も、イニョンだった。





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