タチャ イカサマ師  The War Of Flower
 原題:タッチャ 타짜(タッチャ)<2006>

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いかさま師

家具工場で仕事をし、みすぼらしい生活を送るゴニ(チョ・スンウ)は、大学へ行 くよりも、貧困から抜 け出させてくれるお金が 優先の熱血で無茶苦茶な青年。

ある日ゴニは、家具工場の一角でパク・ムソク一行が繰り広げる花札賭場に加わるようになる。20枚の花札 で儲けは<ソッタ>ひと勝負。だがゴニは、3年かかって貯めた金を全て失ってしまう。それが専門賭博師<タッチャ>たちが仕組んだ賭場だったという事実を 一歩遅れて知ったゴニは、パク・ムソク一行を探しに出る。

賭博で喧嘩になったある倉 庫で、偶然なのか必然なのか、伝説のいかさま師ピョン・ギョンチャン(ペク・ユンシク)に出会う。そして、失った金の5倍を手に入れれば花札を止めるとい う約束をし、彼に付いていかさま師の道に入ったゴニ。

ピョン・ギョンチャンと地方遠征に回っている間、賭博場の花<設計者>チョン・マダム(キム・ヘス) を紹介され、二人は互いに平凡で ない勝負欲と欲望の気勢を感じるようになる。ゴニはチョンマダムがあらかじめ設計しておいた賭場で大金を得るようになり、結局大きくなっていく欲望に 勝てず、ピョン・ギョンチャンとの約束を破ってしまう。

【予告編】

監督 チェ・ドンフ ン <2004>ビッ グ・スウィンドル!、<2006>タチャ イカサマ 師、<2009>チョヌチ(田禹治)
<2011>泥棒たち

出演

チョ・スンウ (趙承祐)

<2000>春 香伝、<2001>ワニ&ジュナ~揺れる想い~、 <2002>フー・ アー・ユー?
<2002>爆裂野球団!(特別出演)、<2002>H [エイチ]、<2003>ラブストーリー
<2004>下流人生~愛こそすべて~、 <2005>マラソン、<2006>とかげの可愛い嘘
<2006>タチャ イカサマ師、<2008>GO GO 70s、 <2009>炎のように蝶のように
キム・ヘス (金恵秀) 出演作品一覧
ペク・ユンシ ク 出演作品一覧

ユ・ヘジン

出演作品一覧

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【レビュー&ネタバレ】
680万人を動員し、歴代記録を 塗り替えた話題作。
歴代記録は以下の通り。

1.グエムル~漢江の怪物~ 1300万人
2.王の男 1230万人
3.ブラザーフッド 1174万人
4.シルミド 1108万人
5.チング 友へ 818万人
6.トンマッコルへようこそ 710万人
7.いかさま師 680万人
8.美女はつらいよ 661万人
9.シュリ 621万人
10.マイ・ボス マイ・ヒーロー 612万人


大ヒット作であり、監督がビッグ・スウィンドル! のチェ・ドンフンですから、
かーなーりー期待をしていたのですわよ。
テンポのよい展開、最後までワクワクさせるストーリー。
しかし、今回は原作のダイジェスト版みたいな映画になっているようで?
観ていて、「このシーンは原作で面白いのだろうな...」「このセリフはかっこいいのだろう...」
などと思わせる。そして、それだけ。
アウトライブ~飛天舞~も、やはり原作漫画 のダイ ジェスト版と批評されましたが、
あれは、まだ映画は映画で成り立ってます。
この映画は.......
何が面白いのだろう?
正直、元々低かった韓国映画が、観るに耐えられる程度にレベルが上がってきたため、
鑑賞した人も増えた.... そんな風にしか思えませんわ。
韓国映画らしさも感じませんし、
この手のものなら、日本のドラマや映画の方がずっと面白いし、わざわざ観る必要は感じません。

’ギャンブル’モノは興味ないから?とか、いろいろ考えてはみましたわ。
けれど、イ・ビョンホンの’オールイン’は、息を飲む展開で、一気に観てしまったほど。
あのテンポのよさと、スリル、躍動感....この映画には、まったく感じない。

とってつけたようなセリフ。セリフが浮いてて、笑ってしまう。
とても映画に入り込めない。
’ギャンブル’という名の麻薬にとりつかれた<タッチャ:타짜(専門賭博師)>たちの
派手な技術と限りない欲望を描いているらしいですが、
技術は派手に見えず、’限りない欲望’というようにも感じない。
なんだか、本当に’ダイジェスト版’を観ている感覚。

チョ・スンウ演じるゴニは、チャン・ドンゴンが断った役。
確かに大ヒットはしたけれど、出演しなくてよかったと思うわ..............

話題になったのが、キム・ヘスのヌード。
顔のない女では、大胆に脱いでおりますが、今回はサ ラっとだ け。
「必要性を感じたので、自然に脱げた」などと語っておりましたが、ちょっと疑問。
必要といえば、必要だけれど、そこまでは...........
チョ・スンウとキム・ヘスが男女の関係.....ということが一目瞭然であり、
二人の親密さも一瞬で見て取れます。
余分な時間を省き、短縮するには、最も効果的だとは思いますが、
そんな意味で脱いだのではないでしょう。
ただ、やっぱりキム・ヘスの体は美しいでございます。

チョ・スンウは....
前にも書きましたが、、、、どうもうけつけない。

ペク・ユンシクは、ビッグ・スウィンドル!で は、最高の詐欺師。
ケンカの技術では、ケンカの高手。と... その道を(裏街道ですが)極めた役が多いですが、
こういった役が本当に似合うのよね。
けど、こんなダイジェスト版のような映画では、持ち味も出し切れず勿体ないと思うわ。

そして、ユ・ヘジン。
出演した映画の数は相当なもの。脇役街道をひたすら走ってきたわけですが、
ようやくポスターにも顔をだすことができたメインキャスト。
なのに、ユ・ヘジンのキャラクターを生かしきれない役で、残念で仕方ないわ。


映画としては、主人公が魅力あるキャラクターというわけでもなく、
派手な演出の技術を見れるわけでもなく.....
ギャンブルにハマってしまった男が、自分を騙したいかさま師を探して賭博場を転々とし、
そこで、伝説の天才賭博師に出会い、
’ギャンブルで身を滅ぼす手相だからやめておけ’と忠告されるが、
失った金の5倍稼げば足を洗う、
この世界に入ったことを恨まない
という約束をし、ピョン・ギョンチャンの弟子になる。

ピョン・ギョンチャンに紹介され出会った女いかさま師チョンマダム。
チョンマダムはピョン・ギョンチャンを殺したいほど恨む女。
その理由は、ピョン・ギョンチャンに出会ったことで、この世界に足を踏み入れてしまったから。

そして、この世界には、ピョン・ギョンチャンの他に、
アギ(餓鬼)と、チャギ(片鬼)という二人の天才いかさま師がいる。
チャギは、アギに’いかさま’を見破られ、片耳を落とされた。
ピョン・ギョンチャンは、アギに片腕を狙われていると語る。

ゴニはどんどんギャンブルにのめりこんでいき、
結局は’ヤクザ’から命を狙われたり、の展開になっていくわけで........
ピョン・ギョンチャンは、片腕を落とされた上、命も落としてしまう。

なんだか、あっけなさすぎるのよね。
感情移入も、愛着もないままに、あんな早く死なれちゃって.....
さすが、ダイジェスト。
あっけなさすぎて、ピョン・ギョンチャンの死に何も感じなかったわ。
なので、チョ・スンウがその死に憤りを感じても、こちらとしては、無感情。

最後は、自分が命を奪ったヤクザ
カク・チョリョン(キム・ウンス→三浦@ロストメモリーズ、 館長@雪の女王)の手下に狙われ、
命がけの戦いになっていくわけですが......

↓結末↓


ピョン・ギョンチャンはアギに殺されたとゴニは思い込んでおり、
けど、実はチョンマダム。
これはけっこう不意打ちでホホーっと唸らせられましたが、
ダイジェスト版ですからね、面白さも半減ね。
そして、チョ・スンウはチョリョンの手下とタイマンになり、電車から落ちてしまうわけ。
その落ちた後にも... 大どんでん返しがあって....
これまた意表をついて、ホホーっとうならせられますが........
原作では、かなり面白いのでしょう。
しかし、何も感じないわ。
死体安置上の死体は、チョリョンの手下のものだったわけ。(手首のタトゥが目印)
なのに、身元確認をしたチョンマダムは、「ゴニに間違いない」と嘘をつくわけ。
この嘘がどんな意味を持っているのか.......
ゴニは命拾いし、その後も天才的なギャンブルの腕で大儲けしており、
楽しい人生を送っているような様子。
「ゴニは死んだ」としたのは、罪人であるゴニをこの世から抹消し、
ゴニを自由の身にしてあげたかったチョンマダムの愛情と受け取ればよいのか....?

特に目新しい面白さもなく、イマイチですわよ。
’韓国映画’らしい面白さもまったくありませんし、
こういったマンガ原作の面白い作品が、日本にはもっとありますので、
そちらをご覧になった方がいいのではないかと思いますわ。





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