*マイ・ボス　マイ・ヒーロー3（商師父一体）* 韓国映画レビュー100作以上あらすじネタバレ

マイ・ボス　マイ・ヒーロー３　　 The Mafia The Salesman　

　原題：商師父一体　頭師父一体３　상사부일체 - 두사부일체 3（サンサブイルチェ　トゥサブイルチェ 3）＜2007＞

オススメ	ストーリー	韓流王道	泣き	笑い	名作	映像
△	×	×	×	○	×	×

いよいよ大学の卒業証書をもらい、カンナム（江南）を任されたケ・ドゥシク（イ・ソンジェ）。組織の構造をグローバル化するようにとの親分サンジュン（ソン・チャンミン）の下命により、「大企業ベンチマーキング・プロジェクト」を強行することになる。そのため、組織員のうち１人を大企業に入社させなければならないが、すべての組織員は、唯一の4年制大学卒業者ドゥシクの名を連呼する。

大企業に偽装入社したドゥシクは、部署配置のミスにより、希望した企画室ではなく、保険営業を引き受ける。突然ＦＣ（フィナンシャル・コンサルタント)
になったドゥシクを助けるため、サンドゥとテガリは組織員を総動員する。そして、創立以来類例がない初の月500件という驚異的な実績を上げ保険王になったドゥシクは、ようやく会長の特別指示で企画室に入城する。

一方、親しく過ごした万年代理キム代理（チョン・チャンゴル）と、同期入社のスジョン（ソ・ジヘ）に対するパク所長（チョン・ファン）の横暴はより一層激しくなり、キム代理はリストラに遭う。パク所長の横暴と会社の不正、話にもならない処置にドゥシクの怒りはついに爆発する。パク所長の背後にある組織プゴ（干し明太）派を相手に挑戦状を投げつける。

果たしてヨンドン派ナンバー２、新入社員ケ・ドゥシクは、会社から無事にグローバル経営を学んで組織に復帰できるだろうか。

【予告編】

監督	シム・スンボ	＜1998＞男の香り、＜2007＞マイ・ボスマイ・ヒーロー3
出演	イ・ソンジェ（李誠宰）	＜1998＞美術館の隣りの動物園、＜1999＞愛のゴースト、＜1999＞アタック・ザ・ガス・ステーション！、＜2000＞吠える犬は噛まない、＜2000＞エンジェル・スノー、＜2001＞風林高、＜2001＞公共の敵、＜2004＞氷雨、＜2004＞風の伝説、＜2004＞シン・ソッキブルース、＜2006＞ホリデー、＜2006＞デイジー（デイジー　アナザー・バージョン）、＜2007＞マイ・ボスマイ・ヒーロー3、＜2010＞夢は叶う、＜2010＞絃の歌
	ソ・ジヘ	＜2005＞女子高の怪談4-ヴォイス- 、＜2007＞マイ・ボス　マイ・ヒーロー3
	ソン・チャンミン	＜2001＞ジャングル・ジュース、＜2004＞俺も行く、＜2007＞マイ・ボス　マイ・ヒーロー3、＜2007＞町内金庫連続襲撃事件
	パク・サンミョン（朴相勉）	＜1998＞トゥ・コップス３、＜1998＞ドクターＫ、＜1999＞新装開店、＜1999＞NOWHERE 　情け容赦なし、＜2000＞反則王、＜2000＞なせば成る、＜2000＞リベラ・メ、＜2000＞ヒューマニスト、＜2001＞花嫁はギャングスター、＜2001＞達磨よ、遊ぼう、＜2002＞恋する婚活プランナー、＜2002＞盗られてたまるか、＜2002＞ベイビィ・パニック僕らの育児奮闘記、＜2003＞セックスインポッシブル～男はみんな狼だ！～、＜2005＞恋の潜伏捜査、＜2005＞おまえを逮捕する、＜2007＞浮気日和、＜2007＞大誘拐～クォン・スンブン女史拉致事件～、＜2007＞マイ・ボス　マイ・ヒーロー3、＜2010＞アタック・ザ・ガス・ステーション！２、＜2010＞キミの記憶をボクにください～ピグマリオンの恋～（日韓合作）
	キム・ソンミン	＜2006＞絶対の愛、＜2007＞マイ・ボス　マイ・ヒーロー3

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【レビュー＆ネタバレ】

観客動員数は87万人。
シリーズ１作目マイ・ボス　マイ・ヒーローは、
長年、歴代TOP 10にランクインした612万人という動員数を記録。
続編の２作目マイ・ボス　マイ・ヒーロー２は、１作目の半数にも満たない数字ですが、
それでも200万人を突破し、なんとかヒット作と呼べる数字を出しました。
が、しかし、
３作目はキャスト、監督を一新。
かなり危険な賭けに。
とはいっても、失敗することは目に見えておりましたが。
興行成績だけではなく、すべてが予想通りすぎ....

このシリーズの一番のウリであった個性的なキャラクター。
テガリとサンドゥのコンビは存在価値がなくなり、
サンジュン親分は威厳を失い、
なんといっても、主人公ドゥシクがインパクトがなさすぎである。
せっかく笑いの天才パク・サンミョンを起用しても、
それを生かせるようなシーンがまったくなし。
脚本ひどすぎ。パク・サンミョンお気の毒。
サンドゥは....　テガリ同様、サンドゥのキャラを印象づけるシーンがまったくなし。
それだけでなく、キム・ソンミンはミスキャストでしょう。
ファンカ（ファンタスティック・カップル）のビリーは笑わせ、愛されるキャラクターでしたが、
サンドゥ役には、あまりにも個性がなさすぎですね。

ヒロインのソ・ジヘちゃんだけが、プレッシャーのない役どころ。
既存キャラではありませんから。
ドラマ＜兄嫁は19歳＞で、ユン・ゲサンとキム・ジェウォンの妹を演じていたソ・ジヘ。
やっぱり可愛いのよねぇ。
moca好み。

ほんのちょっとの出演ですが、
＜憎くてももう一度2002＞、＜まぶしい日に＞のイ・ギョンヨンは存在感ありますね。
さすが特別出演ってだけあります。

とにかく、サンドゥとテガリは、この映画に必要なし！
前回のキャラクターを越えられなかった....　なんてレベルではありません。
普通に見たら、名もないようなただの脇役！！

テガリ、サンドゥも痛かったですが、やっぱりドゥシクよね......
イ・ソンジェはイメージではないし、本人もそれがわかって何度も断ったらしいですが、
ほんとになぜイ・ソンジェなのか.......
彼は頑張りました。
悪いのは、彼をキャスティングした側ですね。
既存キャラを超えるのは大変です。
イ・ソンジェが既存キャラを超えるような濃いキャラを演じられる俳優でないことは
やる前からわかっていたと思いますが。
マイ・ボス　シリーズも、これで終わりですね.................
まさか、また別の俳優でやることはないでしょう。
ネタも尽きたでしょうし。
大学まで卒業しちゃって、企業へ就職.....　って、理由付けが弱いのよ。
大企業でグローバルな経営を学ぶってさぁ.......
その上、ヒロインがセクハラ・パワハラを受け、悪役の弱みを握って襲われ大怪我させられる....
今回大怪我させられたのはヒロインではなかったけれど、
ほーんと、ネタ的には３作とも同じ。
敵と対決しているところに参上するテガリやサンドゥ。
バカの一つ覚えのように同じことの繰り返し。
約10年ぶりにメガホンを取った監督でも、前作をなぞらえているだけなら楽チンよね。
ほんと陳腐な映画。

ただ、アクションだけがかっこよかった！
冒頭でのイ・ソンジェのアクションもキレがよくてかっこよかったですが、
山場での屋上シーン。
カメラワークと編集の技術で面白い仕上がりに。
mocaは単純ですから、こういうのが好きなのよ。


ケ・ドゥシクイ・ソンジェ（이성재）	ハン・スジョンソ・ジヘ（서지혜）	サンジュン親分ソン・チャンミン（손창민）

テガリパク・サンミョン（박상면）	サンドゥキム・ソンミン（김성민）	キム代理チョン・チャンゴル（전창걸）	パク所長チョン・ファン（정환）

さてさて、ストーリーらしいストーリーなどない映画ですが......
こーんな感じです。

親分の罠にハマり、ドゥシクが大企業へ派遣されることが決定

サンジュン親分は、ヤクザの世界にも外資の参入が懸念されると、
これからはグローバル経営を目指し、アメリカも縄張りにせよと組員たちに言い放つ。
大企業からグローバル経営を学ぶため、一人大企業へ潜り込むよう指示するが、
学校より辛い社会人。誰も名乗り出る者もおらず。
「四大卒の者」
というサンジュン親分の一言で、有無言わさずにドゥシクが選ばれてしまう。

月200件の契約を取れなければ辞表を書けと所長に脅される

コネとカネで大企業へ入社したドゥシク。
本社の企画室を希望したが、何の間違いか保険会社へ配属されてしまう。
所長のパクはヤクザと手を組むような腹黒い男。
ドゥシクは入社早々所長に目をつけられ、
月200件の契約を取れれば本社に送ってやる、できなければ辞表を書けと脅されてしまう。
その日から、ドゥシクの涙ぐましいセールスマン生活が始まる。
しかし、１件も契約の取れない日が続く。

スジョンは所長にセクハラ、パワハラを受け屈辱に耐える

ドゥシクの同期入社スジョンは、試験でトップで入社した優秀人材。
しかし、ドゥシクに好意を持ったスジョンは、ドゥシクと同じ保険会社配属を希望する。
だが、パク所長に個人秘書のように扱われ、セクハラ・パワハラを受けながら日々耐える。

スジョンの父は警察署長。素性がバレぬようドゥシクは大慌て

ドゥシクが保険のセールスマンになったことを知ったテガリたちは、
全国津々浦々のヨンドン派の組員を保険に加入させる。
契約数は500件！
前例のない優秀な成績で保険王となったドゥシクは、優秀社員として表彰され、本社勤務を命じられる。

なんと！ドゥシクは月500件の契約を獲得し優秀社員に！！

ドゥシクが本社へ転属となり、スジョンはドゥシクへの想いをさりげなく口にする。
父が会いたいと言っていると聞いたドゥシクは大慌て。

ドゥシクと離れることが寂しいと...　そんなスジョンにドゥシクは...

成績の悪い万年課長のキム代理がリストラされてしまう。
子供や妻のため、キム代理はパク所長にリストラを取り消すようすがるが、相手にされない。
キム代理は偶然みつけたパク所長の裏取引の書類が保存されたＣＤをみつけ、持ち帰る。
「盗むつもりはなかった。このまま捨てるから助けてくれ」
キム代理はパク所長に電話するが、その晩、襲撃され重傷を負ってしまう。

リストラされ所長の秘密をネタに脅したキム代理は襲われる

キム代理のことで、スジョンは溜まっていたパク所長や会社への怒りが爆発してしまう。
労組のストライキに参加するスジョン。
そんなスジョンをドゥシクは止めるが、逆に自分さえよければいいのかと批判されてしまう。

↓ 結末ネタバレ。ご注意を↓

所長の卑劣なやり方にスジョンの怒りは爆発してしまう　

「USAは諦めます」
ドゥシクはサンジュンに電話し、闘うことを決意。
パク所長の背後にあるプゴ派との闘いは、プゴ派の優勢でドゥシクは追い詰められていた。

親分の期待に背き、USAを諦め、闘うことを決意するドゥシク

危機を救ったのは、サンジュンと寺の僧侶。
「俺はUSAより君の方が好きだよ」
サンジュンはそう言って笑う。

良いヤクザは存在しないけど、良い男ならココにいますよ　

時が流れ
スジョンの元へ花束を持って駆けつけるドゥシク。
「良いヤクザはこの世にいないけど、良い男ならここにいます」
ドゥシクは花束を渡し、スジョンに告白。

END

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