アタック・ザ・ガス・ステーション! Attack The Gas Station |
原題:ガソリンスタンド襲撃事件 주유소 습격사건(チュユソ スプキョクサゴン)<1999> |
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監督 | キム・サンジン(金想辰) | <1998>トゥ・カップス3、<
1999>アタック・ザ・ガス・ステー
ション!、<2001>風林高、 <2002>ジェイル・ブレーカー、<2004>天国からのメッセージ、<2007>クォ ン・スンブン女史拉致事件 |
出演 |
イ・ソンジェ (李誠宰) |
<1998> 美
術館の隣りの動物園、<1999>愛のゴースト、
<1999>アタック・ザ・ガス・ステーション!、 |
カン・ソンジ ン |
<1998>チ
ム~あこがれの人~、<1999>ア
タック・ザ・ガス・ス
テーション!、<2001>ヒューマニスト、 <2001>風林髙、<2001>達磨よ、遊ぼう、 <2001>黒水仙、<2002>おもしろ い映画、 <2002>ライターをつけ ろ、<2002>ジェイル・ブレーカー、<2003>人生の 逆転、 <2003>シルミド、 <2004>サム、<2005>美 しき野獣、<2006>アパートメント、 <2007>BIG BANG!~撃ちまくれ~、 <2007>クォ ン・スンブン女史拉致事件、<2008>彼女は美しかった、<2010>夢は叶う |
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ユ・ジテ(劉 智泰) |
出演作品一覧 | |
ユ・オソン |
<1995>
ドクター・ボン、<1996>彼らだけの世界、<1997>ビート、 |
【レビュー&ネタバレ】 |
あの<シュリ>と並ぶヒットを飛
ばしたコメディー。 コメディーの歴代記録を塗り替えたという快挙を達成。 先のことが見えず、周 囲からは何を考えているかわからない現代 若者たちの鬱屈と それゆえの暴走をコメディータッチで描いているわ。 コメディー、そして、ブラック・コメディーね。 「何だかつまらない。何か面白い ことはないか?」 時代に閉塞感を感じている現代の若者達の気持ちを代弁するかのような内容と、 序列関係が厳しい韓国において、 次から次へと起こる下 克上的立場の逆転が大ウケしたようよ。 ただ、好き嫌いは分かれるわ。 コメディーとはいっても、扱っているのが 「つまらないな?ガソリンスタンドでも襲うか」 そんなきっかけで悪事を働く若者の24時間を描いたものだし、 笑いのネタというのも、単純でくだらない。 韓国人というのは、どうもこういう単純な笑いが好きなようで、 日本人も、もちろんそういう人は多いと思うけど。 moca的に見れば、 志村けんや、加藤茶の類の笑いに似ていると思うわ。 「志村けんのバカ殿」の笑いを、そのまま映画にちりばめたような。 mocaは「バカ殿」とか、ちっとも笑えないの。 なので、この映画はmocaにとっては最低最悪のランクになるわ。 逆に、「最高に面白い!」と、大絶賛する方も。 この映画は、<笑い>しかないので、 検討中の方は、自分の笑いのツボか、そうでないか そこをチェックしてみてくださいね。 それ以外にも、ちょこっとヒューマン・ドラマもあるけどね。 劇中で、挫折ロッカーのタンタラが チンピラたちに「歌え!」と命令するのだけれど、 けっこうその歌も聴かせてくれるわ。 ユ・ヘジンはいつものごとく期待を裏切らず面白いけど、 そのチンピラの中に、イ・ジョンヒョクがいたのには大笑い!(笑) これが一番笑ったかも(笑) イ・ジョンヒョクは<マルジュク通り残酷史>の風紀委 員長、 <グリーン・ローズ>のヒョンテでございます。 キム・スロも、中華店(?)の出前持ち役なんだけど、 真夜中に何度もガソリンスタンドから「配達しろ」と電話がかかってきて キレちゃう役どころ。 やっぱりキム・スロは面白いわ。 それに、この頃はまだ若くてなかなかかっこいいのよね。 唯一の女性キャスト。カルチ役は、 <子猫をお願い>のイ・ヨウォン。 <TUBE>の新婚男、どこかで見たことあると思っていたら、 この映画だったのね。 パルナム役のチョン・ジュンだったわ。 内容としては(結末までネタバレします) 「夢を諦められずに、結局心に傷をかかえてしまった4人の若者」 周囲からすれば、「社会のクズ」扱い。 鬱憤を晴らすために、意味もなくガソリンスタンドを襲撃して・・・ 社長と店員を人質に取り、 自ら店員に成りすまし、ガソリンをお金に替えて その収益を奪おうと・・・ その24時間を描いた作品で、 その間にやってきた客や、人質たちとの騒動を描いているわ。 主人公4人は、とにかくやりたい放題。 このやりたい放題さ加減にどれだけ笑えるか・・・ 最後に、4人が夢を諦めざる得なかった理由が明らかになっていくの・・・ そして、この事件と、ここで出会った人々との触れ合いを通して、 4人はもう一度夢を取り戻そうと歩き始めるの。 と、いうわけです。 |
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