友へ チング 
 原題:友達 친구(チング) <2001>

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友へ チング

1976年夏の釜山。地元の元締めを父に持つジュンソク(ユ・オソン)は、口ベ タながらケンカが強く 情も厚い。葬儀屋の息子のドンス(チャン・ドンゴン)もケンカっ早いが憎めない存在だ。

そして、優等生のサンテク(ソ・テファ)と、お調子者のジュンホ (チョン・ウンテク)の4人の小学生は、いつでも一緒に遊んでいた幼なじみ。

4人は別々の中学に進むが、再び高校で顔を合わせ一緒につるむようになる。し かし、ある事件をきっかけにジュンソクとドンスは退学処分になり、やがて二人は裏社会に足を踏み入れ対立してゆくようになる・・・

【予告編】

監督 カク・キョンテク <1998> ドクターK、<2001>友へ チング、<2002>チャン ピオン、 <2003>ト ンケの蒼い空
<2005>タイフーン、<2007>、<2008>目には目、歯には歯、<2011>痛み

ユ・オソン

<1995> ドクター・ボン、<1996>彼らだけの世界、<1997>ビート、
<1999>北朝鮮から来た男(SPYリー・ チョルジン)、<1999>ア タック・ザ・ガス・ステー ション!
<2001>友へ チング、<2002>チャンピオン、 <2003>星、<2004>多黙 安重根、<2006>角砂糖
<2010>ありがたい殺人者、<2011>チャンプ(角砂糖2)

チャン・ドン ゴン(張東健) 出演作品一覧
ソ・テファ(徐泰和) <1998>ファー スト・キス (キスしましょうか?)、<1998>ドクターK、
<2000>アウト ライブ~飛天舞~、<2001>私 にも妻がいたらいいのに、<2001>友へ チング、 <2001>公共の敵、<2002>おも しろい映画、<2007>喧嘩 -ヴィーナス vs 僕-
チョン・ウンテク <2001>友 へ チング、 <2001>マイ・ボス マイ・ヒーロー、 <2006>マ イ・ボス マイ・ヒーロー2
<2009>遺憾な都市

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【レビュー&ネタバレ】
約820万人を動員した<友へ  チング>
未だ歴代動員数5位をキープしております。

グエムル~漢江の怪物~ 1300万人
王の男 1230万人
ブラザーフッド 1174万人
シルミド 1108万人
⑤友へ チング 818万人

ヤクザ映画は好きではないmocaですが、この映画は好きです。
せつない・・・・・・・・
820万人の心を動かしただけのことはあります。
かといって、残酷なシーンもありますので、
ヤクザ映画が嫌いな方にはオススメできませんが・・・・

’美形俳優’と呼ばれることを嫌い、この映画で更に大変身を遂げたチャン・ドンゴン。
彼の演技は見事です。
自分の努力で、’演技派’俳優としての地位を確立。
長いまつげを抜き、強面の役作り。
美しいチャン・ドンゴンが好きな方にはショックでしょうけれど、彼の努力はすごいと思います。
この<チング>のチャン・ドンゴンは、mocaの地元の友達にあまりにもそっくりでビックリ。
あいつが痩せたら・・・チャン・ドンゴンみたいにかっこよくなってしまうのか・・・
と想像すると、なんともいえず・・・笑ってしまう・・・・・・・

ユ・オソンはシブいわー
ヤク中の頃のユ・オソンは何の魅力もないけれど、
27歳になり、組の有力者となったユ・オソンは人間の深みを感じ、ステキ・・・
’おまえのことを恨んでない’
そんな風に言える彼は、ヤクザの悲しみも、人間の悲しみも知っているのでしょう・・・

ソ・テファはこの映画の語り手であり、
監督がこのソ・テファ演じるサンテクのモデルだそうです。
ソ・テファ、最近見かけませんね・・・・
なかなかインパクトがあって、いい役者さんだと思うけれど。

チョン・ウンテクは、マイ・ボス マイ・ヒーローシリー ズのテガリ!
テガリの印象があまりにも強いから、この映画を後に観たら違和感あるでしょうね・・・

チュ・ヒョンや、キ・ジュボンが貫禄の演技。
僕の彼女を紹介しますで、チャン・ ヒョクを撃 ち殺してしまったキム・テウクが、
ユ・オソンの部下のトルコで出演。


小学校で仲良しだった4人。
その頃はまだ、くだらないことで笑い、言い争い、同じ世界で生きていた。
しかし、高校に入学し再び再会した時には、
4人の間にはわずかに違った空が広がっていて・・・・
’チング’という言葉は’友達’という意味で、韓国語を多少知っている方なら
必ず耳にしているだろう言葉。
この映画の中でユ・オソンが説明するのだけれど、語源は’親旧’なのだそう。
’長く親しい友人’という意味だと。
高校生になり、ジュンソク(ユ・オソン)とドンス(チャン・ドンゴン)が、
サンテク(ソ・テファ)が原因で起こした喧嘩により高校を中退し、
そこから4人の歩く道はハッキリと別れて行く。
長く親しい友人・・・・
方や成績優秀な大学生、方やヤクザ。
あまりにも違いすぎる世界。
それでも、4人の心の中には幼い頃からの’情’が消えずに残っていて・・・
’情’の’韓国’ならではの、友情の世界を感じます。
’友人が殺人を犯した’
そんなことになれば、他人のフリをしようとしたり、陰口を言ったりと・・・
それが日本でいう友情。
友情というのは、友達が殺人を犯したなら、
友達を助けようと必死になるのが、友情なのに・・・・・
この映画では、’友情’というものを、思い知らされます。

ドンスだけが、なぜあんな風に変わっていってしまったのかが、
もう少し描かれていると感じ方が変わったように思います。
ジュンソクがサンテクばかり大切にするからということは全く無関係?
なぜあそこまで対立しなければならなかったのか・・・
「俺はおまえを恨んでない。俺らは命令に従うだけだ」と、ジュンソクは言ったけど、
ドンスはどうだったのか・・・命令に従っただけでなく、私情を感じずにはいられない。
ドンスは、ジュンソクのその言葉に何を感じたのだろうか・・・
何を感じて、サンテクの見送りに行こうとしたのだろうか・・・
ジュンソクやサンテク、ジュンホは、ドンスがサンテクの見送りに行こうとしたなんてことは、
最後まで知らずにいるのでしょうね・・・・・
ドンスが刺されるシーンは、せつなくて、惨くて・・・
直視できない辛さがあります・・・






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