まぶしい日に  Shiny Day 
 原題:まぶしい日に 눈부신 날에(ヌンブシン ナレ) <2007>

 オススメ

 ストーリー

 韓流王道

 泣き

 笑い

名作

 映像

×

×

×

×

×

×


まぶしい日に

いかさま賭博をして いる最中に起きた喧嘩で刑務所に入ることになったウ・ジョンテ(パク・シニャン)。

ある日、ソニョン(イェ・ジウォン)という女性が、突然にジョンテに7歳になる子供がいるという知らせを持っ てくる。ジョンテは、何ヶ月間かだけでも子供と一緒に暮らしてくれという彼女の提案を頑なに拒否するが、留置場から出してくれる上に金までくれると いう言葉に、結局妙な同居を受諾する。

パパに会った喜びで一日中チョロチョロ追いかけるジュン(ソ・シネ)が、この上なく面倒ではあるが、ジョンテの人生 でただ一度も受けたことがなかった愛を与える ジュンに、ジョンテは徐々に心を開き始める。

そんな時、ジョンテの失敗で病院に入院することになったジュン。そしてジョンテは、ジュンが余命がいくらも 残っていない時限付き人生という事実を知ることになる。

一歩遅れてジュンに対する愛を悟り、胸深く後悔するジョンテ。パパと一緒に ワールド カップの応援に行きたいと口癖のように話すジュンの願いを聞き入れる ために、ジョンテは生涯最高の応援戦を準備する。そしてジュンも、パパのために世の中で最もまぶしい贈り物を準備する。

【予告編】

監督 パク・クァンス(朴光洙) <1999> イ・ジェスの乱、<2003>もし、あなたなら~6 つの視線~、<2007>ま ぶしい日に

出演

パク・シニャ ン(朴新陽)

<1996>ユリ、<1997>プワゾン、 <1997>モー テルカクタス、 <1997>手紙 The Letter、<1998>約束
<1999>ホ ワイト・バレンタイン、 <2000>キリマン ジャロ、<2001>インディアン・サマー
<2001>達磨よ、遊ぼう、 <2003>4人の食卓、<2004>ビッグ・スウィンドル! 
<2004>達 磨よ、ソウルに行こう、<2007>ま ぶしい日に

ソ・シネ

<2007>ま ぶしい日に

イェ・ジウォン

<2000>アナーキスト、<2002>気 まぐれな唇、<2002>2424(イサイサ)
<2006>オールド・ミス・ダイアリー劇場版、 <2007>ま ぶしい日に、<2007>死んでもハッピーエ ンディング
<2008>あなたが寝ている間に

<< HOME

【レビュー&ネタバレ】
2007 年観客動員数一覧は移動しました。

元々タイトル<コンテナの男>から、<まぶしい日に>にタイトルを変えた感動 (を狙った)作。
コンテナで暮らしながら、有機農野菜を栽培し、自分で育てた鶏が生んだ有精卵だけを食べ、
誰よりも健康にこだわる独特な人物を演じるのはパク・シニャン。
愛など信じないヤクザ者。
そんな男の元にやってくるのが、存在すら知らなかった7歳の娘ジュン。
しかも、その娘は余命幾ばくもないという........
いかにもお涙頂戴の作品ですが、泣けません。
映画の良さは数字では量れないものですが、この作品は数字が物語っております。

監督のパク・クァンスは、<イギリス4TVの「3世界映画監督10人」に選定> にも選定され、
なかなか期待されている監督のようではありますが、この映画は見事に失敗ですね。
監督の独りよがりの自己満足映画でしかありません。
7年ぶりに顔を合わせた親子の愛と絆が深まっていく過程が少しも伝わってきませんし、
ワールドカップに絡めたストーリーで、そっちにばかり力を注いでいるようで、
イライラするばかり。
主人公が闘牛士を夢見るヤクザで、ワールドカップ観戦(スクリーン観戦)のステージにいきなり上がり
闘牛士の舞をしながら、サポーターを盛り上げるなどという、
なんともリアリティーのないシーンに重点が置かれ、うんざり。
しかも、ラストにまで、パク・シニャンたちがワールドカップに出場してサッカーをするなどという
夢のシーンまで入れてくれちゃって.....
監督の自己満に付き合わされて、ちょーーーーーーー迷惑。



親子の絆が深まっていく過程が伝わらないまま、娘の死のシーンを迎えても、
少しも悲しくもなく、感動もない。
娘ジュン役のソ・シネは、チャン・ヒョクの<ありがとう>でも話題になった、今一番期待される子役(女)ですが、
今回はキャラクター設定が悪かったのか、少しも魅力を感じませんでした。
自分そっちのけでソニョンとイチャつくジョンテに腹を立てるシーンでは、
あまりにもヤリすぎの表情で、不快指数100でございました。
演技力はあるんでしょうけれど..........

勧めるならば、パク・シニャンのファンの方のみです。
mocaはパク・シニャンは嫌いで、<パリの恋人>も彼のために挫折したのですけれど、
今回はかっこよく見えましたね。
あの赤い闘牛士の衣装もよくお似合い。

ただ、パク・シニャンは<演技派>だと思って疑わずにきましたが、
この映画で覆されました。
今までは、単に役にハマっていたのでしょう。
あまりの下手さに驚きましたわよ。
イェ・ジウォンの熱演があるだけに、その下手さが目立つ、目立つ。
感動作には似合わない俳優でした。

イェ・ジウォンを最初に見たのが、パク・ソルミ、ソン・ユリの<悪い女たち>での、
アフロヘアのような髪のヤリ手の女、しかも、愛人。
その上、顔自体も好みじゃないので、ずーっと嫌いでしたけれど、
ようやく普通に見れるようになりました。
今回や、ドラマ<ジュリエットの男>のような凛とした女性が似合うようですね。



今回、唯一mocaの心を満たしてくれたのは、撮影の大部分が行われたコンテナのある埋立地。
この景色の美しいことったらー!!
釜山の竜湖洞の埋立地。いつか行きたい場所になりました。


【ウ・ジョン テ】
パク・シニャン(박신양)
【ウ・ジュン】
ソ・シネ(서신애)
【ハ・ソニョ ン】
イェ・ジウォン(예지원)
【マ・ドンス】
リュ・スンス(류승수)
【サンジュン】
イ・ギョンヨン(이경영)
【ソクテ】
イ・ジョンソプ(이정섭)

パク・シニャンの友達でヤクザのドンスには、<冬のソナタ>のヨングク、リュ・スンス。
この冴えないお顔で頑張っておりますが、ちょっと悪人には見えないんじゃぁ....
イ・ギョンヨンもパク・シニャンの兄貴分のヤクザですが、善悪両方イケますね。
ただ、善人のイ・ギョンヨンが好きです。
今回は、三文シナリオのせいで、彼の魅力半減です。

パク・シニャンのボスには、<僕らのバレエ教室> で、オカマのレンタルビデオ屋を演じたイ・ジョンソプ。
あのキャラクターがお気に入りだっただけに、ちょっと悲しい役どころ........

イェ・ジウォンの別れた夫役には、特別出演のチ・ジニ。



イェ・ジウォンとは、ドラマ<ジュリエットの男>で共演しておりますが、
監督の前作<もし、あなたなら~6 つの視線~>に出演しておりますので、そちらの縁なのでしょうね。
わずか1分程度の出演ですが、彼の真摯な演技への取り組みに、スタッフは感動したそうです。



mocaお気に入りの<恋する神父>でも、シ スターを演じたキム・ソンファが
またもやシスター役で出てるぅ。



* *  さて、さて、ストーリーを簡単に * *


俺に子供はいねえ!!

ならず者のヤクザ、ジョンテ。またもや喧嘩して留置場へ。
面会にやってきた女ソニョンから、「あなたには7歳になる子供がいます」と聞かされ青天の霹靂。
「俺に子供はいねえ!」
と頑なに拒絶するが、留置場から出してくれる上に金までくれるというソニョンの言葉に、
ジョンテは子供と暮らすことを承諾する。

ハーイ、パパ。男の子のような女の 子、ジョンテの娘ジュン。

やってきたのはサッカーが大好きな女の子ジュン。
「病気のことはパパに知られちゃダメ」
と、孤児院の先生ソニョンと約束するジュン。
発作が起きても必死に一人耐える。

愛だよ。ジュンの愛に少しずつ心を開 き始めるジョンテ。

ジョンテに対し、不変の愛を示すジュンに、ジョンテも少しずつ心を開く。
しかしそんなある日、ジョンテのせいで雨に打たれたジュンは入院してしまう。
そこでジュンが余命幾ばくもないことを聞かされたジョンテは衝撃を受ける。
ジュンへの愛をようやく悟ったジョンテは、ジュンの夢を叶えようと
ワールドカップの応援にジュンを連れていくことを計画する。


先生。パパの目、すごく悪いんだっ て......

一方ジョンテは、仕事をしくじったせいでリンチを受け、目を殴られたことから失明の危機に陥る。
その事実を知ったジュンは、ソニョンに泣きながら話す。


ジョンテはジュンの夢を叶えようと、ジュンを連れワールドカップ観戦に行く。
闘牛士の舞を見せながら、サポーターを盛り上げるジョンテ。
そんなジョンテの姿に、ジュンは満足だ。

パパ、愛してる.......

観戦中にジュンの容態が悪化する。
ジョンテへの愛を伝え、ジュンは息を引き取る。
そしてジョンテは、驚くべき事実を知らされる。
失明するジョンテのために、ジュンは自分の角膜を提供したいとドナー登録していたのだと。
愛するジュンが死んだ今、ジョンテに見たいものなどないと拒むが、
「ジュンが望んだことなんです」
と、ソニョンはジョンテを説得。ジュンはジョンテの中で行き続けることに。


↓ 結末ネタバレ↓

ジュンが死んでから1年後。

ソニョンは孤児院である事実に気づく。
ジュンが父親のてがかりだと持っていたジョンテの写真は、
孤児院のシスターがメモ代わりに使っていたカレンダーだったのだ。
ジョンテとジュンは、実の親子などではなかった。
ソニョンはとんでもない間違いをしてしまったことに驚愕する。
「血のつながりのない家族を作ったことがありますか?」
シスターは、それを素晴らしいことだという。
ソニョンは1年ぶりにジョンテを訪ね、コンテナに向かう。
そこには、見違えるようなジョンテの姿があった。
ヤクザから足を洗い、子供たちにサッカーを教える教室を開いていたのだった。
ジュンの愛から、ジョンテは希望を見出した。

END







<< HOME

inserted by FC2 system