7級公務員   My Girlfriend is an Agent  
 原題: 7級公務員 7급 공무원(7クプ コンムウォン) <2009>

 オススメ

 ストーリー

 韓流王道

 泣き

 笑い

名作

 映像

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旅行会社職員と身分を偽って6年目の国家情報院要員スジ(キム・ハヌル)。過去 は明らかにしても、正体だけは明らかにできない職業特性上、恋人のジェジュン(カン・ジファン)にさえ、日常茶飯事ウソをつき、一方的に離別を言い渡され る。

別れの言葉もなく去っていったジェジュンに対する空しさと腹立たしさで身悶えた彼女。3年後、掃除のオバさんに偽装し産業スパイを追っている最中、偶然 ジェジュン と再会する。国際会計士になって現れたジェジュンを見て、スジの心はまた揺れる。

長年の恋人スジの繰り返す怪しい嘘に疲れたジェジュン。韓国を離れるという電話一本で離別を通告し、ロシアへの留学に旅立つ。3年後、国際会計士だと 身分を偽り、国家情報院海外工作パート所属要員になって帰ってきたジェジュン。

失敗連発の新参だが、意欲だけは溢れるジェジュンは、現場投入後初めての任務でロシア組織を尾行している際、偶然スジと出会う。ホテルの清掃婦に なっている彼女の姿がショックだが、せつない心だけは相変わらず。しかし、騙すのが任務、隠すのが職業の彼らは<7級公務員>

日本公式サイト:http://www.7kyu.com/

【予告編】

監督 シン・テラ <2007>黒 い家、<2009>7級公務員

出演

キ ム・ハヌル (金荷娜)

<1998>バ イ・ジュン~さらば愛しき人~、<2000>リ メンバー・ミー 
<2002>同い年の家庭教師、<2004>氷雨、<2004>彼女を信じないでください
<2004>霊-リョン-、<2006>青春漫画~僕らの恋愛シナリオ~、 <2007>6年目の恋愛中
<2009>7級公務員、<2009>楽園- パラダイス

カン・ジファン

<2005>訪問者、<2008>映 画は映画だ、<2009>7級公務員、 <2009>顔と心と愛の関係

リュ・スン ニョン

<2004>小 さな恋のステップ、<2005>拍手す るとき発て、<2006>偉大なる系譜、 <2006> 熱血男児
<2006>千年鶴、<2007>ファン・ジニ 映画版、 <2007>私の恋
<2007>愛 してる、泣かないで 最後の約束、<2009>7 級公務員、<2009>不信地獄、
<2009>グッドモーニング・プレジデント

カン・シニル <2001>公 共の敵、 <2002>ジェイル・ブレーカー、<2003>清風明月、<2003>シルミド
<2003>千年湖、<2004>サム~SOME~、<2005>公共の敵2、<2005>Mr.ソクラテス
<2006>と かげの可愛い嘘、<2006>韓半島、 <2006>私たちの幸せな時間、<2007>黒い家
<2008>カン・チョルジュン 公共の敵1-1、 <2009>7級公務員

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【レビュー&ネタバレ】
2009年4月公開。観客動員数は、約400万人という大大ヒット!
とにかく面白い!

mocaの最近のジンクス。
期待していた映画にガッカリし、期待しておらず躊躇していた映画が大当たり!

この映画もね、キム・ハヌル主演だし、なんとなく「あらすじ」や、撮影風景などをニュースで観ていて、
まーったく興味が湧かなかったの。
けど、この映画は傑作よ!
とにかくテンポがよくて、笑いどころ満載!
リュ・スンニョンにいぢられまくるカン・ジファンが最高!
ラブコメとしても笑えるし、犯罪コメディーとしてもナカナカ。
笑えるだけでなく、次の展開が気になるほど、シナリオが練りに練られた傑作。

一作目はスリラーだったシン・テラ監督。
一作目の黒い家も、mocaは大絶賛でしたが、 ジャンルなど無関係!
才能のある監督は、何をやらせても完璧なのね。
シナリオがよくても演出で壊してしまうこともあり、演出よくてもシナリオ悪くちゃ、話にならず。
とにかく、シン・テラ監督の演出の才能を実感できる映画です。

内容も新鮮。
国家情報院なんて、一般人の私達にとっては、未知の世界も同然。
(韓国での)国家情報院の階級が、7級の公務員だということも、この映画で初めて知りました。
上に行けば行くほど高い階級で、7級というのは、警察組織でいう警視クラスに当たるそうです。

とにかく、自分の身分を明かしてはいけないのが国家情報院の鉄則。
エア・シティのジソンも、何 も言わずに消えてしまいましたよね。
それが国家情報院の宿命。

恋人に対しても身分を明かすことができず、
何から何まで嘘をつき、嘘がどんどん雪だるまのようになり、
結局、嘘ばかりだと相手にバレ、
そのために起きたすったもんだを描いたのが、この映画です。
最後の最後まで仕掛けがあり笑わせてくれ、スジの愛にちょっと感動してしまいます。

主演二人のやり取りは、言うまでもなく面白い!
ですが、主役を支える助演陣まで、細かな面まで配慮つくされ、
面白く、かっこよくて感動し、予想もつかない伏線に唸らされるばかり。

とにかく、カン・ジファンがどれほど才能を持った俳優であるか、あらためて実感し、
リュ・スンニョンも、どんどんカリスマが溢れ、
頭角を現してきた感じですね。
もうラブストーリーはそろそろ限界なんじゃ?
と思っていたキム・ハヌルも、この映画の新鮮さにピタリとハマり、
彼女らしさを遺憾なく発揮しております。

そして、映画では脇役ばかりのチャン巡査を演じるユ・スンモク。
彼が最高に笑わせてくれます。
実は演劇畑出身で、演劇で実力派と言われる俳優なんだそうです。
いいバイ・プレイヤーになりそうですね。

【アン・スジ】
国家情報院
産業保安チーム要員
キム・ハヌル
【イ・ジェジュ ン】
国家情報院
海外チーム要員
カン・ジファン
【キム・ウォン ソク】
国家情報院
海外チーム長
リュ・スンニョン
【ホン・チーム 長】
国家情報院
産業保安チーム長
チャン・ヨンナム
【ノ・ヒョン ギュ博士】
インフルエンザ抗ウイルス
主席研究員
カン・シニル
【オ室長】
国家情報院
海外チームのボス
キム・ジョンソク
【チャン巡査】
派出所勤務の巡査

ユ・スンモク
【セギュン】
レンタルビデオ店長
ジェジュンの親友
キム・ヒョンボム

チャン・ヨンナムは、チャン・ジン監督の映画に何度か出演しておりますが、演劇畑の女優。
これから、映画やドラマに進出しそうな感じですね。

カン・シニルは、黒い家でのシン・テラ監督との 関係上の出演でしょうけど、
こんなつまんない役では、もったいないですね.....

そして、出ました!バリでの出来事のスジョン・オッパ!キム・ヒョンボム!
彼の顔を見るだけで楽しくなります。
今回も期待を裏切りません(笑)

長い付き合いの恋人スジが、全てが嘘だらけなことに腹を立て、韓国からしばらく 離れることを機に、離別を通告するジェジュン。

「お前は愛がわかっているのか!
嘘をつくのが愛か?
朝には江華島、で、昼には鬱陵島だと?
(江華島は仁川付近で、鬱陵島は竹島より少し韓国寄りにある島)
お前と同じような男に出会い、苦労してみればいい!この野郎!」
と留守電に残し、別れも告げずに韓国を出国してしまうジェジュン。

その頃スジは任務遂行中で、ウェディングドレス姿で任務に当たっていた。
任務遂行後、ジェジュンの留守電を聞いたスジは慌てて近くのバイクを盗み、ウェディングドレス姿で空港へ向かうが、ジェジュンは既に発った後であり、窃盗 の容疑で警察に引きづられていくスジ。「ジェジュン、愛してる!」と、泣き叫びながら。
ジェ ジュンが去ってから3年が経ち.........

スジは、母の系列会社の1つを任されているというサムソンマン、ソンジュンと交際を始めていた。
それでも、心の中ではまだジェジュンへのわだかまりが残っているスジ。
ス ジは、国家が進めているインフルエンザ抗ウイルスの主席研究員ノ博士が、ウイルスを持ち出した事件に関して、ノ博士を追っていた。
そのウイルスは、常温に触れた途端、突然変異を起こし、6分以内にソウル-釜山間の全ての生命の体内に遺伝子変形を起こすという。
このウイルスが国外に持ち出されたら大事だ。
韓国は「科学武器輸出国」という汚名を被り、テロ支援国と世界から非難されてしまう。

スジは、ノ博士の体内に24時間追跡システムを取り付けるため、清掃婦に変装し、男子トイレで待機する。仲間の情報院が、ノ博士の飲み物に薬を入れたた め、ノ博士は慌ててトイレに飛び込んでくる。
しかし、ノ博士の後をロシア組織のピクトルがつけてきたため、計画は一時中止。
スジは掃除に励むが、隣りで用を足していた男性の男根を見てあることに気づく。
「もしや..... ジェジュン!?」
スジの思った通り、男はジェジュンだった。
3年ぶりの再会。
それが、こんなトイレで、しかも、清掃員の格好で.......
いや、それどころではない!
私を捨てたまま3年も何の連絡もよこさなかった憎むべき男ジェジュン!
スジは任務どころではなくなり、ジェジュンを殴りつけケンカになる。

二人はケンカのせいで警察に連行され、取調べを受けることに。
だが、二人は警官を無視し、勝手に会話する。
カナダへ留学し、国際会計士になったと語るジェジュン。旅行代理店は辞めたのか?その若さで清掃員?ジェジュンはスジを哀れむ。
一方スジの中には、3年前捨てられ、勝手に留学し、連絡もよこさない。そのことしか頭になかった。
「なぜ!」
スジのその言葉にジェジュンも熱くなる。
「俺がどうして行ったのか、本当にわからないのか!」
口を開けば嘘ばかり。
ある日スジを見かけたジェジュンはスジに電話する。しかしスジは.....
「今、鬱陵島なの」
目の前にいるのに、鬱陵島だと?
ジェジュンの不信感は頂点に達した。

別れ際、ジェジュンは「連絡しろ」と名刺を渡す。
就職先くらい紹介してやると。
しかしスジは名刺を破り捨てる。
3年前に「捨てられた」ことを根に持っているのだ。
逆にジェジュンは、自分を騙していたことを根に持っている。二人は和解できるはずもない。
「今後、偶然でも私の目の前に現れないで!」
スジは言い放つ。
会ったら、殺してしまうかも、と。
そして、嘘をついているのはスジだけではなかった。ジェジュンはカナダに留学し たのではなく、ロシアに留学していたのだ。しかも、国際会計士も真っ赤な嘘。実はスジと同じ国家情報院だった。
国内保安チームのスジと、海外チームのジェジュン。互いにそれを知るはずもなかった。

ノ博士を追う国内保安チーム。ノ博士の取引相手のロシア組織が、ジェジュンら海外チームが追いかけている相手だった。
ホテルのトイレでスジと再会したのも、ロシア組織のピクトルを追っていたからだ。

もう会うこともないと思っていた二人。
しかし、すぐさま再会してしまう。
ジェジュンは友人セジュンのレンタルビデオ店に遊びに行き、留守番を押し付けられてしまう。
しかも、延滞者リストを渡され、催促してくれと。
その中に、スジの名前があったのだ。
その時スジは、ソンジュンの真心のこもった大事なデート中だった。
スジはジェジュンの電話に対し日本語で対応し、とぼけて電話を切ってしまう。
ソンジュンに対しては「日本人のお客様がヤナ奴なの」と、ごまかす。
だが、スジは気になって少しも落ち着かない。
結局、「やっぱり行かなくちゃ」と、大事なデートを途中ですっぽかしてしまう。
レンタルビデオ店に向かうスジ。
しかも、店に入る前に、手鏡で身だしなみを丹念にチェックして。
しかしジェジュンは上司からの緊急の呼び出しを受け去った後で、レンタルビデオ店は閉店されていた。ムカつくスジ。
家に戻ったスジは、何者かが部屋に侵入した形跡をみつけ、フェッシンングの剣を 手に、部屋に入り込む。しかし、そこにいたのはジェジュン!
スジの部屋の暗証番号が変わってなかったと、ジェジュンはヌケヌケと言い放つ。
しかしスジは激怒し、追い出そうとする。
ジェジュンは、レンタルビデオ店でスジを散々待たせたんじゃないかと心配してやってきたのだった。
「錯覚しないで!あんたは私にとってそんな存在じゃない!」
とスジは言い放ち、ジェジュンを追い出す。
しかし、ジェジュンからのメッセージを見て、スジの心は揺れる。
「この前会った時、首にシワができてたぞ。首のシワは年齢を表すというから、ちゃんと手入れして」と、首のケアの方法まで添えられていた。

スジは仲のよいチーム長に泣きつく。
「私、どうしたら?」
今まで3年間、彼のことを思い出さなかった。
完全に消したのに......
チーム長は「また、つきあったら?」と軽く言うが、「一度逃げた奴に、二度目はないわ」と、スジは泣くが、チーム長は、「私はアメリカの彼と12回も別れ てるわ」と、あっさり答える。
そしてある日、とんでもないことが起きる。
ノ博士を追跡し遊園地に潜伏していたスジと、ロシア阻止クを追っていたジェジュンが鉢合わせしてしまうのだ。
しかもスジは、変装のために妊婦のフリをして....
何とかジェジュンから逃げるスジ。
そして、スジはおばけ屋敷の中でミカエルと銃撃戦になり、ジェジュンはピクトルと銃撃戦になっていた。

しかしこのことが、後でとんでもない事態を巻き起こすことになる。

海外チームの中で、唯一銃を持たせてもらえていないジェジュン。そのせいで、遊園地の銃撃戦で死ぬ危険に陥るところだった。
ジェジュンはウォンソクに訴える。
「なぜ俺だけ!」と。
ウォンソクはジェジュンに銃の早撃ちを提案し、防弾服を渡す。ジェジュンはあっさり負け、防弾服の上から銃撃を受ける。
「訓練されていない身内は、敵より危険だ」
と、ウォンソクは言い放つ。
そして、防弾チョッキは銃弾は防ぐが刃物は防がない、それは刃物も防ぐから着ていろと命じられる。

一方スジも、上司から叱責を受ける。
ウイルスを持っているかもしれない相手と銃撃戦などして、もし容器を破壊したらどうするんだ?ソウル市内の半分の市民が死ぬんだぞ、と。
スジの誕生日。
スジは一人でケーキを買って祝っていた。
そこへジェジュンがやってくる。
「誕生日おめでとう。俺たち、やり直そう」と。
スジは答える。
「3%だって。別れた二人がうまくいく確立」
ジェジュンはとりなす。
「俺は行きたくて行ったんじゃないじゃないか」と。
「私に対する信頼って、その程度だったんでしょう」
スジもなかなかわだかまりが溶けない。
「お前が、そうさせたんじゃないか!」
ジェジュンもとうとう怒りが爆発する。
何度話しても、同じところへ戻ってしまう。
スジは告げる。
「私、つきあってる人がいるの。いい人よ。その人と結婚するつもり」
ジェジュンはスジの言葉に打ちのめされ、去って行く。
ジェジュンとフェッシングの練習をしていた、一番楽しい頃の思い出を思い出し、 胸が痛むスジ。
それはジェジュンも同じだった。
そしてジェジュンは自分の胸元の銃弾の跡を見て、決意してスジの元へ戻る。
「俺、死ぬところだった。死んでもよかったけど、その時浮かんだのが、お前の顔 だ」
ジェジュンはスジに語りかける。
「俺が悪かった。本当にごめん。ごめんとも言えずに.....」
ジェジュンは泣きながらスジに訴える。
ジェジュンと向かい合うスジ。
「愛してる、スジ....」
スジも涙ぐみながら、ジェジュンを抱きしめる。
互いの想いを確かめ合った二人は、キスし、激しく求め合う。
しかし、ジェジュンがスジの太ももを触ろうとした瞬間、スジが激しく拒む。
太ももには、拳銃が装備されているからだ。
「ちょっとトイレ...」
と言って、トイレに銃を隠し、防護服を脱ぐスジ。
ジェジュンも慌てて気づいて、来ていた防護服を慌てて脱ぎ始める。
何かと不便な国家情報院。

準備も整い、二人はようやく結ばれる。

「さっき、何で遊園地にいたんだ?」
ジェジュンは尋ねる。
「アルバイト」
スジは嘘をつく。
「でも、腹が.....」
ジェジュンは納得いかない。
「着ぐるみを着るから」
嘘はお手の物だ。
「あんたはなんで?」
今度はスジが尋ねる。
「仕事の取引先と....」
ジェジュンは嘘をつくが、どうも良心が痛む。
「俺は仕事の関係上、重要な情報を持っている」
ジェジュンは話し始める。
「国際会計士だもんね」
スジはあっさり信じる。
「いや...あの...」
ジェジュンは言葉に詰まり、ウォンソクに撃たれた傷跡を見せる。
「こういうこともあるんだ」
スジはよくわからないが、「理解するわ」と、答える。「でも、私のことも理解しなきゃダメよ。あんな仕事でも、それだけじゃないから」
ジェジュンはうなづく。
ようやく和解した二人。
しかしそこへ、ジェジュンへの緊急呼び出しがかかる。
「こんな大事な時なのに?」
スジは不満をぶつける。
だが、スジにも緊急呼び出しが。
「今、忙しいの」
と、スジは断るが、ノ博士が姿を現したと聞き、断るわけにはいかなくなった。
「理解するわ。仕事の邪魔をしたくないの」
と、最もらしいことを言い、ジェジュンに服を着せ、送り出し、自分も現場に向かう。
ノ博士が現れたのは、とあるクラブ。
そこで、ナターシャというロシア女が、ノ博士と何か耳打ちしていることをホンチーム長は掴み、スジにナターシャから目を離さぬよう命じる。

一方ジェジュンも、ナターシャから情報を得ようと、ナターシャを誘惑し、部屋に入る。
ナターシャのことを調べるようウォンソクらに告げるが、ファイルに暗号がかかっている。
暗号の言葉はなんと...
「君なしでは生きていけない」
ジェジュンがナターシャへ向けて語ってるようにみせかけて暗号を伝えるが、ウォンソクらは理解できない。もっとゆっくり言え!などと、何度も言わされてい るうちに、ナターシャがその気になってしまう。
ナターシャの胸に顔をうずめさせられた瞬間、ドアが開く。
入ってきたのは、なんとスジ!
慌てるジェジュン。
しかし頭に血が昇ったスジは、ジェジュンを瓶で殴りつけ、大喧嘩となり、また警察へ連行されてしまう。

そのせいで、ノ博士の追跡が不可能に。
ノ博士に取り付けた追跡装置も、ピクトルらに破壊された。

一方、派出所で大喧嘩のなじり合いを繰り返すスジとジェジュン。

「あんなとことで仕事なわけ?」
「男に最高の夜を提供しているのか?」
「あんただけは他の男と違うと思ってた!」
「俺こそ、お前は違うと思ってた」
二人とも譲らない。
「あんたに少しでも揺れた自分が恥ずかしい」
スジは言い放つ。
「恥?」
ジェジュンは激怒する。
「代わりに一言言わせろ!」
ジェジュンは言い放つが、
「結構よ!」
と、スジに張り倒される。
「これで、終わりだから」
スジは去って行く。
とうとう、とんでもない事態になってしまった。
遊園地の映像を解析していた海外チームは、
スジに目をつけたのだ。
ベビーカーに向かってあやしてたかと思うと、ベビーカーを置き去りにして、妊婦なのに物凄い速さで疾走していると。
そして、スジの顔がアップになる。
「スジ!」
ジェジュンは必死に仲間を説得する。
怪しい奴ではないと。
しかし、「韓国国際大学 韓国語教育学部卒」という経歴を聞いて、外大で母国語を?仲間達は更に怪しむ。
そして、スジと再会したホテルの清掃員には、そんな人物はいないと判明。
ジェジュンは窮地に陥る。

逆に国内保安チームでは、遊園地でのジェジュンに目をつけていた。
アトラクションから出てきたジェジュンが、ロシア組織が使っていたものと同系の銃を持って出てきたところが映っていたのだ。
スジも必死でジェジュンを庇う。
しかし、「韓国国際大学 アフリカ語学部卒業」という経歴を聞き、「アフリカ?」ホン・チーム長は余計に怪しむ。
そして、「カナダへ留学した」と言っていたジェジュンは、ロシアへ出国し、入国記録がないことが判明。ホン・チーム長は、「3年間連絡なしで突然再会?ワ ザと近づいたんじゃ?」と、疑いの目を向ける。

ジェジュンもスジも、状況証拠から、怪しいこと極まりないことを感じる。
二人とも会いたくないが、任務のため、会う約束を取り付ける。
しかし、またもや同じケンカの繰り返しで、興奮したスジは席を立ってしまう。
しかし今回の目的は、相手に盗聴器を取り付けること。
スジもジェジュンも仕方なく抱きしめ合い、相手に盗聴器を取り付ける。

虚しさを感じる二人。
スジは掃除に専念し、ジェジュンは待ちうけにしていたスジの写真を削除しようとするが、削除することができない。
ジェジュンが取り付けた盗聴器のせいで、スジは海外チームに襲撃されるが、大勢 の男相手に戦い、スジは逃げのびる。
面目がつぶれた海外チーム。
そんな時、室長がウォンソクを呼び出す。
ロシア大使館から、盗聴器や尾行について釈明の要請が来ていると。
室長は全てジェジュンに責任を被せ、検察に渡すようウォンソクに命じるが、ウォンソクはそんなことはできない、責任は自分が取ると、言い放ち、室長を激怒 させてしまう。

一方、ジェジュンを確保しようとした保安チームは、誤って友人のセジュンを確保してしまう。
そしてスジの身元が完全に相手に割れたことを知り、スジを他のチームへ異動させなければならなくなる。
ジェジュンはピクトルらのトランプを使った暗号を解読し、あるワインバーが怪し いと睨む。
ウォンソクに知らせるが(それどころでないため)相手にされず、ジェジュンは一人ワインバーに乗り込む。そして、ある秘密を掴む。
ピクトルは仮の姿であり、女であるソーニャの変装だったのだ。
しかし侵入がバレ、ソーニャらに追われるジェジュン。そこへ、おなじみのチャン巡査が現れ、ジェジュンは生きながらえる。
「また、あんたかよ!」
チャン巡査は迷惑顔だ。
ジェジュンはソーニャの画像をウォンソクに送り、照合を依頼する。
ソーニャは貿易会社の女社長、そして、今日の午前11時から、水原でのイベントに参加することが判明する。
ジェジュンはチャン巡査に水原に向かうよう指示する。
スジは、身元が割れたことからチームを外された。ノ博士に送られたメールのIP を追跡し、一人で暗号を解くスジ。
答えは.... 水原だ!
しかし、保安チームは誤った解読をしてしまい、ヘリで釜山へ向かっていた。
一人で、水原へ向かうスジ。
ホン・チーム長にも「場所は水原だ」と、連絡を入れ、ホン・チーム長らは、慌てて水原へ方向転換する。
その日、水原では、大きなイベントが行われていた。
ノ博士をみつけ、追跡するスジ。
だが、逆にロシア組織に捕らえられてしまう。
ノ博士との取引が成功し、ウイルスがロシア組織の手に渡ってしまった。
スジは何とか脱出を試みる。
そして、ソーニャの顔を見て思い出す。
3年前、ジェジュンが旅立った日の任務。
結婚式会場のそばでランニングしていた女、それがソーニャだ。その日捕らえたのは、ソーニャの仲間だったのだ。
「長年の敵!」
大きな岩がスジの頭上に落ちようとしたその瞬間、スジは脱出に成功する。
しかし、こともあろうに、突入してきたジェジュンに捕まってしまう。
ジェジュンはスジを、ロシア組織の仲間だと思い込んでいるのだ。
スジを人質に取り、「仲間が死ぬぞ」と、ソーニャらに言い放つが、様子がおかしい。
スジに向かって銃を放つソーニャに、ジェジュンの頭の中は混乱する。
とにかくジェジュンはスジを庇い、ソーニャの銃に撃たれてしまう。
怒り狂ったスジの反撃が始まる。
そして、防護服を着ていたジェジュンは無事で、意識を取り戻す。
ソーニャ、ミカエルとのスジの戦いぶりを見て、ジェジュンはスジはロシア組織の仲間でないことを悟り、ジェジュンはスジに加勢する。
窮地に陥ったソーニャらは、建物を脱出する。
「スジ!攻撃だ!!」
フェッシングの練習をしていた時のことを、スジに必死に思い出させるジェジュン。
あの頃のように息を合わせ戦うスジとジェジュン。ソーニャは追い込まれる。
そして奥の手を使う。
ウイルスを手にしたソーニャ。
「私は一人では死なない!」
そう言って、ウイルスの入った容器を投げ捨てるソーニャ。
ジェジュンは渾身の力を振り絞り、ジャンプしてウイルスの容器をキャッチする。
倒れて動かないジェジュン。
怒り狂ったスジは、ソーニャを打ち倒す。
事件は終わった。
意識を取り戻したジェジュンに、スジは尋問する。
「あんた、どこの所属?」
ジェジュンは動揺し、言葉に詰まる。
「会計士と答えたら殺す!」
スジは睨みをきかす。
「公務員....」
仕方なくジェジュンは答える。
「警察?検察?」
スジは間髪入れずに尋問する。
ジェジュンは、覚悟を決める。
「国家情報院。海外工作パート、7級公務員」
キッパリと答えるジェジュン。
それを聞いた途端、スジの張り手が飛ぶ。
「危険なことはするなって言ったでしょ!
ケガでもしたらどうしろと?
静かなところで教師でもしろと...
なんで言うこと聞かないの!」
スジはジェジュンを叱り付ける。
その瞬間、ジェジュンはスジを抱きしめ、
キスをする。
アツアツの二人に、駆けつけたウォンソクや、ホン・チーム長は呆れる。
ジェジュンがロシア組織の一員だと思い込んでいるホン・チーム長は、スジの今後を心から案じる。

海外チームは、「アン・スジを確保!」と命じ、
保安チームは、「イ・ジェジュンを確保!」と命じる。
一方、ノ博士は、チャン巡査の粘りで確保されていた。チャン巡査は、自分のやっ ていることが、どれほど重要なのか気づきもしない。
ウォンソクは、ソンジュンを呼びつける。
「最近どうしてた?」
ウォンソクは尋ねる。
ソンジュンは、旅行代理店の女と付き合っていたがフラれたと語る。電話がかかってくれば日本語で話し、食事の途中で箸を置き去ってしまう。女ってそういう ものですか?とソンジュンは笑う。
ソンジュンは、スジが国家情報院要員であることも知らず、スジにも、自分が国家情報院要員であることも隠していたのだ。
あらあらあら.....
このオチ、最高(笑)

ウォンソクは尋ねる。
「お前が教育したジェジュンって奴、いるだろう?」
その言葉を聞いた途端、ソンジュンは、自ら地面に頭をつけ罰を受ける。
「あの検察班のひよっこもお前だよな?」
ウォンソクの言葉に焦って、ソンジュンは更に片足まで上げようとする(笑)
スジとジェジュンは、公私共にパートナーとなる。
もちろんスジが上司。

ハリマオに新しく入ってきた新人に、ウォンソクにされたように、銃の早撃ちを提案するジェジュン。
しかし、あっけなく新人に負けてしまう情けないジェジュン。
それを見たスジが、ジェジュンと交代する。
スジは華麗な早業で新人に打ち勝つ。
「あんた、教育係は誰?」
ジェジュンらがいつも言われていたセリフ。
「それは規定上....」
それも、ジェジュンらがいつも答えていたセリフ。
スジは容赦せず、新人に銃を向ける。

犯人の追跡中。
ジェジュンの母親から電話がかかる。
電話を取るのを嫌がる二人。
ジェジュンはスジに電話を押し付ける。
仕方なく、猫なで声で電話に出るスジ。
「随分騒がしいわね、今どこなの?」
そう、お決まりのセリフ。
「鬱陵島ですぅー」

END





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