バイ・ジュン~さらば愛しき人~  Bye June 
 原題: バイ・ジュン 바이준(バイジュン) <1998>

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バイ・ジュン~さらば愛しき人~

19歳のジュン(ハ・ラン)、チェヨン(キム・ハヌル)、トギ(ユ・ジテ)。 ジュンとチェヨンは恋人 同士で、トギはチェヨンに片想いしている。ある日、突然の火災でジュンがこの世を去り、チェヨンとトギは、恋人関係に発展する。しかし、二人の傍らには、 いつもジュンの幻影が残っていて、拒否出来ない影響力を及ぼしている。ジュンの幻影を振切ることができないチェヨンとトギは、いつも不安だが、20歳にな るための痛みを体験する。


監督 チェ・ホ <1998>バ イ・ジュン~さらば愛 しき人~、<2002>フー・ アー・ユー?、<2006>死生決断
<2008>GO GO 70s

出演

キ ム・ハヌル (金荷娜)

<1998>バ イ・ジュン~さらば愛しき人~、<2000>リ メンバー・ミー
<2002>同い年の家庭教師、<2004>氷雨、<2004>彼女を信じないでください
<2004>霊-リョン-、<2006>青春漫画~僕らの恋愛シナリオ~、 <2007>6年目の恋愛中
<2009>7級公務員、<2009>楽園- パラダイス

ユ・ジテ(劉 智泰)

出演作品一覧

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【レビュー&ネタバレ】
観てしまったことを、ひたすら後 悔...

ソウルの観客動員数が3000人。全国でも5000人にも至らず。
大大大惨敗を記した作品。
当時の映画事情というのは、2000年以降と随分違って・・
単独館上映が多かったそうで、動員数もかなり異なるそうですが、
それでも、この数字は尋常ではないわ・・・
どれだけ無惨かわかるでしょうか。

元々モデルで、この映画でデビューしたユ・ジテも、
この映画の興行失敗と共に、このまま埋もれてしまうのではないかと誰しも思ったそうで、
「なんだ、あいつ」
と、かなり嘲笑の対象になったようですよ。
現に、キム・ハヌル、ユ・ジテと並ぶ、「ジュン」を演じたハ・ランは、
次回作も興行失敗し、消えてしまいましたし・・・
moca的には、ハ・ランはもっと活躍して欲しかったわ・・・
出演した俳優は、気の毒でならないわ・・・
キム・ハヌル大嫌いなmocaですが、
この頃の彼女はかなり可愛くて・・・
もっと別の作品に出演していたらよかったのに、と思うわ。

この映画の何が悪いって・・・
監督の感性、哲学をそのまま映像化しただけで、
観る者のことを全く考えていないこと。
いったい、ブロードウェイはいくらでこの映画を買い付けたのかしらね。
よっぽど、キム・ハヌル&ユ・ジテ、マニアでなければ
後悔必須では?


この映画は、19歳という微妙な年齢の中で
ドラッグと音楽だけが全てという、刹那的に生きる男女を描いたドラッグ・カルチャー。
韓国では、年齢を「満」で数えるので、
日本でいえば、18歳。
韓国では、高校を卒業した1年後に、20歳になるのですね。
高校三年生のジュン(ハ・ラン)、チェヨン(キム・ハヌル)、トギ(ユ・ジテ)
ドラッグに溺れ、音楽をかけて踊り、真夜中車で失踪する。
傍から見れば、イカレタ若者。
非凡な感性を持ち、カリスマだったジュン。
そんなジュンを愛するチェヨン。
そしてまた、そのチェヨンに片想いするトギ。
しかし、10代最後のクリスマス。
ジュンは火災で、突然この世を去ってしまう。
チェヨンとトギは、まるで舵を失った船のように、この世を漂うだけ。
酒と、ドラッグと、セックスに溺れていく。
チェヨンとトギは付き合うようになるが、
いつまで経っても、ジュンの存在感が二人の中から消すことができない。
そんな二人の姿や、
ジュンそっくりの男ビョンチャンが現れ揺れるチェヨンの心情、
学校で問題を起こす同級生、
多感な年齢の年頃の若者の姿を描いた・・・・だけ。
ジュンの存在を忘れられないながらも、
苦しみながら、彼の存在に別れを告げようとする
チェヨンとトギの姿から、
二十歳という大人への階段への一歩を踏み出すまでの姿。





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