バイ・ジュン~さらば愛しき人~ Bye June |
原題: バイ・ジュン 바이준(バイジュン) <1998> |
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監督 | チェ・ホ | <1998>バ
イ・ジュン~さらば愛
しき人~、<2002>フー・
アー・ユー?、<2006>死生決断、 <2008>GO GO 70s |
出演 |
キ ム・ハヌル (金荷娜) |
<1998>バ
イ・ジュン~さらば愛しき人~、<2000>リ
メンバー・ミー、 |
ユ・ジテ(劉 智泰) |
出演作品一覧 |
【レビュー&ネタバレ】 |
観てしまったことを、ひたすら後
悔... ソウルの観客動員数が3000人。全国でも5000人にも至らず。 大大大惨敗を記した作品。 当時の映画事情というのは、2000年以降と随分違って・・ 単独館上映が多かったそうで、動員数もかなり異なるそうですが、 それでも、この数字は尋常ではないわ・・・ どれだけ無惨かわかるでしょうか。 元々モデルで、この映画でデビューしたユ・ジテも、 この映画の興行失敗と共に、このまま埋もれてしまうのではないかと誰しも思ったそうで、 「なんだ、あいつ」 と、かなり嘲笑の対象になったようですよ。 現に、キム・ハヌル、ユ・ジテと並ぶ、「ジュン」を演じたハ・ランは、 次回作も興行失敗し、消えてしまいましたし・・・ moca的には、ハ・ランはもっと活躍して欲しかったわ・・・ 出演した俳優は、気の毒でならないわ・・・ キム・ハヌル大嫌いなmocaですが、 この頃の彼女はかなり可愛くて・・・ もっと別の作品に出演していたらよかったのに、と思うわ。 この映画の何が悪いって・・・ 監督の感性、哲学をそのまま映像化しただけで、 観る者のことを全く考えていないこと。 いったい、ブロードウェイはいくらでこの映画を買い付けたのかしらね。 よっぽど、キム・ハヌル&ユ・ジテ、マニアでなければ 後悔必須では? この映画は、19歳という微妙な年齢の中で ドラッグと音楽だけが全てという、刹那的に生きる男女を描いたドラッグ・カルチャー。 韓国では、年齢を「満」で数えるので、 日本でいえば、18歳。 韓国では、高校を卒業した1年後に、20歳になるのですね。 高校三年生のジュン(ハ・ラン)、チェヨン(キム・ハヌル)、トギ(ユ・ジテ) ドラッグに溺れ、音楽をかけて踊り、真夜中車で失踪する。 傍から見れば、イカレタ若者。 非凡な感性を持ち、カリスマだったジュン。 そんなジュンを愛するチェヨン。 そしてまた、そのチェヨンに片想いするトギ。 しかし、10代最後のクリスマス。 ジュンは火災で、突然この世を去ってしまう。 チェヨンとトギは、まるで舵を失った船のように、この世を漂うだけ。 酒と、ドラッグと、セックスに溺れていく。 チェヨンとトギは付き合うようになるが、 いつまで経っても、ジュンの存在感が二人の中から消すことができない。 そんな二人の姿や、 ジュンそっくりの男ビョンチャンが現れ揺れるチェヨンの心情、 学校で問題を起こす同級生、 多感な年齢の年頃の若者の姿を描いた・・・・だけ。 ジュンの存在を忘れられないながらも、 苦しみながら、彼の存在に別れを告げようとする チェヨンとトギの姿から、 二十歳という大人への階段への一歩を踏み出すまでの姿。 |
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