肩ごしの恋人 Love Exposure |
原題:肩の向こう側の恋人 어깨너머의 연인(オケノモエ ヨニン)<2007> |
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監督 | イ・オニ | <2003>ア メノナカノ青空(...ing)、 <2007>肩ごし の恋人 |
出演 |
イ・ミヨン(李美妍) |
<1997>モー
テルカクタス、<1998>囁く
廊下~女校怪談~、<1999>我が心
のオルガン、 |
イ・テラン |
<1998>男物語、<2005>マイ・ボス マイ・ヒーロー リターンズ、<2007>肩ごしの恋 人 |
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キム・ジュンソン | <2002>4本指の足、<2004>どこかで誰かに何かが起こると必ず現れるホン班長、 <2004>不機嫌な男たち 不倫と純愛、<2005>親知らず、 <2007>肩ごしの恋人、 <2002>ウエスト32番街、<2007>お熱いのがお好き |
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ユン・ジェムン | <2001>ジャ
ングル・ジュース、 <2004>天国からのメッセージ、<2004>三
人三色
'インフルエンザ'編、 <2004>20のアイデンティティ、<2005>南極物語、 <2005>ユア・マイ・サンシャイン、 <2006>ロマンス、<2006>卑劣な街、<2006>グエムル~漢江の怪物~、<2006>熱血男児、 <2007>あいつの声、<2007>優雅な世界、<2007>肩ごしの恋人、<2007>テハンとミングクさん、 <2008>いい奴、悪い奴、変な奴 |
【レビュー&ネタバレ】 |
2007年10月韓国公開。 ですが、日本公開は本国より一足早い8月末に先行公開されたという異例の作品。 というのも、制作、スタッフ、俳優... いずれも韓国人だが、 出資の70%が日本の企業(アミューズ、フジテレビ、ショーゲート)だそうだ。 クランクアップしたものの、なかなか公開されずおりましたが、 日本の出資者が気を揉んで、ひとまず日本での動向を見たのでしょうか。 その後、韓国で公開されましたが、観客動員数は約25万人と、最悪の数字。 内容が破綻しているものが大多数を占める韓国映画。 その中において、完成度の高い作品。 ただ、韓国映画ではなく、日本映画を見ている気分。 邦画は完成度は高いけれど、面白みに欠ける退屈な作品が多いわ。 うまくできてるんだけど.... なんだか、物足りない。 完成度は高いけれど、こじんまりと無難に仕上がったというところ。 この映画もまさにそんな感じ。 全体的には、スタイリッシュでオシャレなトレンディドラマといったところでしょうか。 これもちょっと韓国映画らしくない感じね。 日本の<29歳のクリスマス>をリメイクしたシングルズ のような映画です。 やっぱり、この手の内容は日本的なんでしょうね。 タイトルバックの美しさは、さすがイ・オニです。 原作は直木賞を受賞した唯川恵の小説。 TBSで、米倉涼子、高岡早紀主演でドラマ化。 長編小説を2時間に凝縮してますので、やはり触りしか描かれていないのでしょうか。 サラ~っと流れて行きます。 内容だけではなく、俳優にももう少しこだわりが欲しかったですね。 スター俳優が一人も出演せず、演技派の無難な俳優陣。 日本のドラマ版くらい強烈なキャスティングが欲しかったですね。 原作では主人公は27歳ですが、この映画では32歳の設定。 韓国では日本と違い、年齢は数えなので、日本でいう31歳。 イ・ミヨンは、当時36歳(日本で35歳)。イ・テランは、当時33歳(日本で32歳)。 思いっきり大人な映画。 イ・ミヨンも、スター俳優とはちょっと違いますし、 イ・テランなんて、日本じゃ無名に近いでしょう。 男性陣も、初のメインキャラのキム・ジュンソン、どう分類していいのかわからないユン・ジェムン。 無難なシナリオを無難に演じておりますが、面白みがありません。 ユン・ジェムンに至っては、過去の作品とは一風異なる新境地のキャラクターで、 そのダサさがちょっと可愛らしい新たな側面を見たという感じでしょうか。 タイトルの「肩ごしの恋人」とは... 恋愛を正面に見据えた生き方より、自分が目指す目標に向かって突き進んで生きていく中で、 気が付くと肩ごしに恋人が見える生き方の方が幸せになれ る。 ということを意味しているそうです。 現代に生きる女性のライフスタイル、恋愛、Sexを赤裸々に描く..... そんな意図を感じられますが、中身はいまひとつ。 ジョンワンとヒスが二人でAVを観るシーンくらいが、目新しいところでしょうか。 あとはフツーにどこにでもある恋愛モノです。 1つ笑えるのが、度々ジョンワンの部屋に飾られた写真が写りますが、 それが福山雅治なんですね.... そう、出資者の1つがアミューズですから................ しかも、ラストは福山雅治のライブを見るために日本に行くという設定で....... スポンサーはやりたい放題ね。
ヨンフを演じたキム・ジュンソンは、香港生まれ香港育ちの韓国人。 かっこいいけど、すぐに顔を忘れそう。 マルコを演じたのはマルコ(笑) 4歳の時にスペインに養子縁組した22歳(日本では21歳)の学生という設定。 生みの親に会いに長期休暇を利用し韓国へ、 その間、モデルやバーでバイトをし、資金を稼ぐ。 原作では、高校生の設定だった崇の役どころでしょうか。 「孤児輸出国1位」という不名誉なレッテルを貼られている韓国だけあって (1958年から2005年までで約20万人が海外に養子縁組された) 海外養子縁組の話は、ドラマや映画で頻繁に出てきます。 このマルコも、実際に海外養子縁組された人でしょうか? イケメンではありませんが、アジア人にない魅力がありますね。 原作とは全く別物になっています。 ヒスの夫の愛人は... 原作と同じエリ! 韓国でも日本でも通用する数少ない名前。 しかし、22歳(日本では21歳)というには若すぎじゃ?まるで高校生。 しかも、可愛くねー この子、乾パン先生とこんぺいとうの生徒役の子! 乾パン見て、見覚えあるんだけどぉ..... と、まったく思い出せず....... 思い出すのに随分時間がかかったわよぉー 乾パンでも「いつ出てたっけ?」というような子。 最終回のラストで、確か「ユナ」役?として紹介されてたわ。 ↑この人、わかります? ヒスの元カレ、ヨンジュ。特別出演のキム・ホンピョ。 <ラストダンスは私と一緒に>で、リュ・スヨンの手足となる友人ソック。 しかし、他に俳優いなかったのか? しかも、特別出演... 監督の好みかい?(監督は女性) * * * ストーリー。
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