シングルズ  Singles 
 原題:シングルズ 싱글즈(シングルチュ) <2003>

 オススメ

 ストーリー

 韓流王道

 泣き

 笑い

名作

 映像

×

×

×


シングルズ

天真爛漫で行動派の服飾デザイナー、ナ・ナン(チャン・ジニョン)。

ナ・ナンの 親友で、自由奔放な キャリアウーマン、トンミ(オム・ジョンファ)。

トンミと同じ事務所に勤めるナナンの幼なじみの優しい好青年チョンジュン(イ・ボムス)。

ハンサムではな いが、どこかセクシーな雰囲気を漂わせる明るく楽天的な証券マン、スホン(キム・ジュヒョク)。

彼らは、仕事と恋愛が人生のすべての29歳。みんなシング ルだ。チョンジュンがトンミに、スホンがナ・ナンにそれぞれ一目惚れし、物語が始まる。

【予告編】
監督 クォン・チリン(權七仁) <1995>愛するのにいい日、<2003>シングルズ、<2004>20のアイデンティティ-Race-
<2008>お熱いのがお好き

出演

(故)チャン・ジ ニョン

<1999>愛 のゴースト、 <1999>反則王、<2000>サイレン、 <2000>鳥 肌、
<2002>オーバー・ザ・レインボー、<2003>菊花の香り、<2003>シングルズ、< 2005>青燕
<2006>恋愛、その耐えられない軽さ
オム・ジョン ファ(厳正化) 出演作品一覧
イ・ボムス (李凡秀) 出演作品一覧

キム・ジュ ヒョク

<2001> セイ・イエス、<2002>爆裂野球団!、<2003>シングルズ
<2004>どこかで誰かに何かあれば必ず現れるMr.ホン、 <2005>クァンシクの弟クァンテ
<2005>青燕、<2006>愛なんていらない、<2008>妻が結婚した、<2010>房子伝、
<2010>敵と共に寝る

<< HOME

【レビュー&ネタバレ】
ご存知の方も多いかもしれません が、
これは1994年の山口智子の<29歳のクリスマス>のリメイクでございます。
mocaはこのドラマ観てませんが・・・
面白いデータがあったわ。
版権は、約120万円だったそう。
版権って、こんな値段で買えちゃうんだ・・・・・・・
比較として、「私の頭の中の消しゴム」は、約500万円。
ボロ儲け。
版権買った時は「高い」と思ったかもしれないけど。

この映画が公開された2003年の流行語は
「シングル族」
この映画が影響を与えたらしいわ。
確実に韓国も、時代が変わっているのね。
日本の10年後を追っているとよく言われるけれど、ホントね。
結婚か、仕事か・・・
葛藤する30歳間際の独身女性。
この映画のナンは、「そろそろ家庭に落ち着きたいな・・」なんて、
彼に言うけれど、一方彼は、別れを考えていた・・・
そんなナンの失恋で幕を開ける。
仕事に励んできても、ロクでもない上司にコキ使われ、
理不尽な想いをし・・・
それでも、それを口に出すこともできない・・・
フラストレーションでいっぱいの年頃。
その上、後輩に仕事を奪われ、左遷され・・・
結局、レストランなどという畑違いの世界に転職してしまう。
この失恋した時に一人歩く並木道が美しいのー
あれはどこでしょう?
行ってみたいわ。
「映像」に△をつけたのは、このシーンと、
ラストのクリスマスイルミネーションが美しいから・・それだけ(笑)

チャン・ジニョンはこの作品で、<主演女優賞>を受賞。
彼女の演技っていいわよね。
この作品でも、自然に等身大の女の子を演じているわ。
オム・ジョンファは、あまり好きではないけれど、
キャラクター的にはピッタリね。
自由奔放で、男をとっかけひっかえ・・・
イ・ボムスは・・・
モロmoca好みー
<アナーキスト>の長髪もそうだけど、
長髪のイ・ボムスは、かなり好き。
この映画では、ちょっとボサボサヘアで、めがねをかけ・・
冴えない感じなんだけれど・・・そこがmocaのツボ。
隠せないオーラが光っちゃってます。
ステキだー
あの、トンミを洗面所で抱きしめるシーン。
あまりにも性格のよさがでちゃってる上に、
真っ白なシャツが似合いすぎちゃって、
まるで王子様!!(ノークレームでヨロシク)
アップになると、時々ブサイクですが、
それさえ目をつぶれば、ダンディーな伊達男。

ナ・ナンに一目惚れする証券マン。
キム・ジュヒョク。
ドラマ<プラハの恋人>のサンヒョンです。
この人、<ラストダンスは私と一緒に>のチ・ソンのお父さん、
キム・ムセンの息子だとは知らなかったわー
キム・ジュヒョクって、ちょっとどこか足りないのよね・・・
イケメンとまでは言い難い。
でも、このひたすらナ・ナンを想うキャラクターがステキで、
キム・ジュヒョクまでステキに見えちゃう(笑)
エリートなのに、あのオンボロ車に乗り続けるところもステキ(笑)

日本版では、
ナ・ナンは、山口智子。
トンミは、松下由樹。
ジョンジュンは、柳葉敏郎。
スホンは、仲村トオル。
ぜーったい、日本版の方がいい・・・・・・

まだブレイクする前のハン・ジヘが、
イ・ボムスを振り回す、ワガママな彼女で登場するわ。
チャン・ジニョンとオム・ジョンファに彼女を紹介するんだけど、

お二人のことはよく聞いてます。
「ダイエットしてるんですよね?丸太みたいですもんね」
「うわぁ、プラダだ。でも、本物かしら?」

なんて女だ!
その上、
「好きな人ができたから別れて。でも、嫌いなわけじゃないから友達になりましょう」
だと!
こんな女に本気になっちゃう男がいるのよね・・・・・・・・・・・・・

ナ・ナンが転職するレストランの女マネージャーは、
ドラマ<春の日>で、チョ・インソンが演奏するバンドのヴォーカルのオンニ。
八月のクリスマス>では、ハン・ソッキュの妹。
いつも男以上にサバサバして頼れるゴーストねえちゃんよね。
ステキ。

トンミのお父さんは、<彼女を信じないでください> のカン・ドンウォンの父。
あのキャラクターが好きだから、他はあまり見たくないわ・・・

この映画の、ナンとトンミの友情がすごくよいのよね。
ナ・ナンが、元カレの結婚式のことで悩んでいる時のトンミ。
トンミが、赤ちゃんのことで悩んでいる時のナ・ナン。
さすが韓国、と思わされるわ。
日本版でも、こんな友情が繰り広げられたのかしら?
でも、そんなのドラマの中だけよね。
友達のことを、まるで自分のことのように、
悔しがったり・・・
悲しんだり・・・
心配したり・・・
怒ったり・・・
喜んだり・・・
そんな友情があったら、どんなことをしても守りたい・・・
友情とは、本来そういうものなのに、
どうして現在の日本には、存在しないのだろう・・・

この映画は、ヒロイン二人も魅力的だからよいのよね。
トンミは尻軽なところさえ除けば、イイ女。
ナ・ナンも、友達想いで、正直で。
映画ではなく、ドラマにしても面白かったかも。


ストーリーとしては、
30歳を目前にしたナ・ナンは、
自分の仕事を後輩に奪われ、その上左遷になり、
恋人には振られ・・・散々で。
やけっぱちでレストランに転職する。
そこへ、ナ・ナンに一目惚れした証券マンが
何度も、何度もやってきて。
ある日、前の会社のセクハラ上司が客としてやってきて、
またもや尻を触られ、ナ・ナンの気分は最悪。
それを見ていたスホンは、その上司を殴って留置場行き。
ナ・ナンは、初めは相手にしていなかったが、
デートを重ねるうちに、心を許していく。
しかも、スホンをまるで犯すかのような夢までも見てしまう。
「欲求不満だ」
ナ・ナンは、親友トンミに笑われる。

一方、トンミはといえば、
やっぱりセクハラを受け、啖呵を切って会社を辞めてしまう。
トンミは男を見れば、尻を振るような女。
そして、ナ・ナンの幼馴染ジョンジュンと同居していた。
そこには、男と女の関係は一切ない。
ジュンジュンには、心底惚れた彼女がいるが、
「好きな人ができたの、別れて」
と、あっさりフラれてしまう。
トンミは泣いているジョンジュンを慰めるが、
そのまま二人は体の関係を持ってしまう。
その上、トンミは妊娠。

ナ・ナンは、スンホにプロポーズされる。
しかも、スンホはニューヨーク転勤が決まっており、
一緒に行って欲しいという。
「俺の稼ぎだけで十分だったら仕事をやめる?」
と、スンホに尋ねられるナ・ナン。
スンホは、ナ・ナンにもう一度デザインの勉強をし直して、
夢を掴んで欲しいと提案する。
揺れるナ・ナン。

あら、もう結末よ。


元の会社を訪れたナ・ナン。
「私はこの場所に戻りたいんだ」と、気づく。
「やっぱり一緒には行けない」
と、スンホのプロポーズを断るナ・ナン。
「俺、待つの得意なんだ」
と、スンホはナ・ナンを残してニューヨークへ旅立つ。

ジョンジュンは転職が決まり、ソウルを離れることが決まった。
しかし、トンミは妊娠のことを話そうとしない。
一人で育てるという。
ナ・ナンは、そんなトンミを理解し、
自分も支援することを誓う。

クリスマス・イルミネーションの中、
楽しげに笑いながら街を歩くナ・ナンとトンミ。

今年ももう、残りわずか。
今年の目標は二つ。
結婚と仕事の成功。
でも、両方とも中途半端。
30歳になる前に、きっかけがつかめたからいいか。

ナ・ナンは、そう言って笑う。





<< HOME

inserted by FC2 system