アメノナカノ青空  ...ing 
 原題:...ing 아이엔지(アイエンジ) <2003>

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アメノナカノ青空

女子高生ミナ(イム・スジョン)は、ビールを飲み、ママに内緒でこっそりタバコ も吸って、ロック音楽 も聞くけれど、不良少女ではない。むしろ気持ちの中は、あらゆる障害を跳び越える運命的な愛を夢見るロマンチスト。

ある日、ミナの下の階に気さくな容貌の 写真専攻大学生ヨンジェ(キム・レウォン)が引っ越してくる。悪ガキぶりを発揮するが、決して憎めないヨンジェは、「君に一目惚れしたようだ」と、ミナに 積極的に愛情攻勢を繰り広げる。

こっそりミナの写真を写したり、学校の前に迎えにきたり、自分が育てた亀をプレゼントして関心を買うヨンジェ。

ブリっ子ミ ナもそんなヨンジェが嫌いなわけでなないのだけれど。ミナと一緒にビールを飲むようなママさえも、二人の恋愛を積極的にそそのかすが、それとなく困惑する ミナ。果たして、あんなに積極的なヨンジェの気持ちは真心なのだろうか。本当に不滅の愛が始まるのだろうか。

【予告編】

監督 イ・オニ <2003>ア メノナカノ青空(...ing)、 <2007>肩ごし の恋人

出演

イム・スジョ ン

<2002>ピ アノを弾く大統領、<2003>箪 笥、<2003>アメノナカノ青空、<2005>サッ ド・ ムービー
<2006>角砂糖、<2006>サイボーグでも大丈夫、<2007>ハピネス、<2009>田禹治(チョン・ウチ)
<2010>キム・ジョンウク探し、<2011>愛してる、愛さない
キム・レウォ ン(金來元) <1998>男の香り、<2000>ハーピー、<2000>プライベートレッスン 青い体験、 <2002>少女と泥棒
<2002>2424 (イサイサ)、<2003>アメノ ナカノ青空(...ing)、<2004>マ イ・リトル・ブライド(幼い新 婦)
<2005>ミスター・ソクラテス、<2006>ひ まわり、<2007>花影(日本映画)、<2009>仁寺洞スキャンダル

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【レビュー&ネタバレ】
雰囲気はいいのに、いまいち盛り 上がれない。
キム・レウォンの魅力で、満足させられたような感じね。
ストーリーは<韓流の王道>といえる作品で、
内容的には陳腐で、三流漫画のよう。
ただ、<韓国映画>の魅力がたっぷりで、
雨の映像も美しくて・・・
随所に、心トキメキ、心温まるシーンが散りばめられているわ。
とにかく、キム・レウォン チェゴ!

イム・スジョンは、この映画ではかなりブサイク度が高くて・・・
可愛い時は可愛いけれどね。

イム・スジョン演じるミナの悲しさ、寂しさ、辛さ・・
そういうものがもっと伝わったら、
物語にもっと入り込めたでしょうし、
ミナとヨンジュの愛情も中途半端で、感動が薄すぎ・・・
1時間半も、いったい何を見てたのだろう・・
そんな気分。

ヨンジュがミナに「今日は夕立だ」と言って、
窓から投げる「青空模様」の傘が降ってくるシーン。
(外は無地で、中が青空。これが邦題にもつながったのよね)
窓から、ピースマークの風船を覗かせるシーン。
二人が歩く坂道(ラマダホテル[ 旧ニューワールドホテル ] 裏手)
亀と記念写真を撮る公園(月見近隣公園)
などなど
心くすぐるシーンの連続。
そして、忘れてならないのが・・・
mocaの大好きなキム・インムン씨
アパートの壁に上るキム・レウォンを注意するコミカルな守衛さん。
ほんのわずかな出演でも、笑わせてくれるわー

そして、この映画のサブストーリー?
ミナが憧れる悲恋の主人公。
雨の中、ミナの通う高校前の横断歩道で、涙を流しながら交通整理をする青年。
雨だろうと、なんだろうと、一日たりとも休むことなく・・・
この高校に通う女の子を好きだった青年。
雨の中、彼女を校門前で待っていると・・・
彼女は車に撥ねられ、この世を去ってしまった・・・
それ以来、彼は彼女を想い続けながら交通整理をしているのだ・・・
なんだか、ちょっとせつないわ・・・

ミナの母は、<スキャンダル>では、ペ・ヨンジュンと濃 厚なラブシーンを演じ、
情事>では、イ・ジョンジェの不倫相手の人妻を演じたイ・ ミスク。
とうとう母親役かぁ・・・
と、彼女の心境を想像したり・・・
かなりステキな母親でしたね。羨ましくなるほどに。


ストーリーとしては、
<どんな障害にも負けない不滅の愛>に憧れる高校生ミナ。
生まれてからずっと入退院を繰り返し友達もなく、
奇形の左手を手袋で隠している。
母親は、助かる見込みがないなら・・・と、退院させ、
一緒に暮らし、普通に高校生活を送らせようとしたのだった。
そんなある日、ミナの住むアパートの下階に
ヨンジュというカメラマンの青年が越してくる。
ヨンジュが気になるミナの様子を察した母。
「お前のタイプね」と、ミナをからかう。

何かというとミナにちょっかいを出してきて、
ミナの写真を勝手に撮ったり、
奇形の左手のコンプレックスを払拭してくれたり、
大切な亀をミナに人質として差し出したりと、
あっという間に、ミナの生活に介入してくる。
しかも、
「お前に一目惚れしたみたいだ。付き合おう」
などという。
ホントに本気なの?
母は母で、「難しく考えず、頑張れ」などとそそのかす。
ヨンジュからハワイの海亀の話を聞いたミナは、
ハワイで海亀を見たいと憧れるようになる。
ミナが生きている間は、幸せでいっぱいにしてあげたい。
そう考える母は、ヨンジュと三人でハワイに行くことにする。
がしかし、その夢を目前にしてミナは倒れてしまう。

本当に、ストーリーといえるほ どのものがないのよね。
小細工ばかりが多くて。もう結 末よ。


ヨンジュはミナの母ミスクを呼び出す。
「これはお返しします。ミナの顔が見れなくなります。
ヘンだと思っていました。娘さんと会うだけでこんな大金を払うなんて」
そういって、ヨンジュはお金を返す。
死にゆく娘に恋をさせてあげたいと、
ミスクはヨンジュに恋人代わりを依頼したのだった。
しかし、ヨンジュの中ではお金とは関係なく、ミナへの想いが育っていた。

意識がないままのミナ。
そのミナの左手に、揃いのリングをブレスレットにしてはめてやるヨンジュ。
その時、ミナの目から涙が・・・
ヨンジュは、ミナとハワイの海へ潜り海亀を見る夢を見る。

時が流れ─
写真展。
ミナの奇形の左手とミスクの手・・
強く結び合った二人の手を撮した写真が飾られていた。
それは、ヨンジュの撮った写真。
写真展に訪れたミスク。
「ひどいことをした。許して欲しい・・・」
と、ヨンジュに詫びる。
そして、一冊のスケッチブックをヨンジュに手渡す。
それは、ミナがヨンジュとの思い出などを描き綴っていたものだった。
ミナとの思い出が蘇り、泣き崩れるヨンジュ。
そして、部屋で日記帳を取り出したミスクはあることに気づく。
いつのまにかミナが書き加えたページ。
そこには、ミスクの日記を読み、
自分の余命がいくばくもないことを知っていたこと、
私は幸せです。私の幸せな姿をプレゼントしていきたくて・・・
私は本当に幸せです。ありがとう・・・
娘に幸せを与えてあげるどころか、自分が与えられていたのだ・・・
ミスクは泣き崩れる・・・

END

ヨンジュにお金を出し恋人になっていたことも知っていたということなのかしらね・・
だから、自分の幸せな姿をプレゼントするために、
芝居につきあっていたのだと・・・
でも、ヨンジュの想いが本物だと、知りながら逝けたのだから、
本当に幸せな時を過ごせたのよね。
互いにプレゼントしながら・・・
<賢者の贈り物>といったところかしらね。
一番気の毒なのは、キム・レウォン・・・・・




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