1話完結、全8話のオムニバス。1話が1時間の2部構成でございます。
1部：2000.1.5 放送
2部：2000.1.6 放送
全8話、後半戦になった途端ガクっとクォリティが落ちたんですけど？
主人公が、いきなり馴染みのない俳優ばかりに変わり、
映画よりもＴＶドラマに近いストーリーとなり・・・
なので、5話以降は、第1弾が終わってからしばらくして始まった第2弾なのかと思っていたら･･･
完全に全8話のシリーズなのですね。
前半戦で経費投資しすぎたんでしょうか・・・・？（笑）
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| イ・ ギョンヨン |
キム・テヨン | キム・ジョンヒョン |
イ・ギョンヨン、キム・テヨン、キム・ジョンヒョン・・・
この中の1人も知らない方もいるのでは？
キム・テヨンは＜オール・イン＞のジェニーでございます。
キム・ジョンヒョンは、＜ただいま恋愛中＞の、ホジョンのファーストキスを奪ったロクデナシ野郎でございます。
なんでこんなのが俳優になれるわけ？
イ・ギョンヨンが一番謎なのでは？
彼は昔はメローで馴らしたらしいけど、最近は主役クラスでは見かけないようです。
どっかで見た顔だなぁ・・と考えて、考えて・・・・
＜憎くてももう一度2002＞の、イ・スンヨンの別れた夫でございましたー
映画にはたくさん出演してるけれど、出演作欄は省略しちゃいました・・・・
出演人が地味なので、ストーリーが勝負！
mocaはキライじゃないわ・・・
最初はイライラしてついていけなかったけれど、最後に残るせつなさがなんとも言えなくて・・・・
社会から疎外されて孤独に生きるジヒョンとパク刑事が恋に落ちるのも理解できて・・・
ただ、愛に気づくのに遅すぎ！
ちょっと古いＴＶドラマの匂いを感じるドラマでございました。
キム・テヨンは美しいのか美しくないのかよくわからない役どころで・・・
水商売の衣装に着替えた時は「美人なの？」とも思えたけれど、
やっぱりキム・テヨンは好きじゃないな・・・・
これがもっと健気な美少女だったら、もっと悲しいドラマになったかも・・・
俳優って、すごく大事だと思ったドラマでございました。
とにかくパク刑事（イ・ギョンヨン）は、ジョング（チョン・ドンファン）逮捕の執念に燃えているのね。
組織がジヒョンを狙 い、娘を守るためにジョングが現れるだろう と、
ジョングの娘ジヒョン （キム・テヨン）の情報を、組織に売った り・・・
ジヒョンの職場で暴れて、ジヒョンの職を失わせたり・・・
もう滅茶苦茶。
その執念の理由もめちゃくちゃ独りよがり・・・
「それがおじさんの愛し方なの？」
と、ジヒョンから指摘されるくらい・・・・・
最後も自分の身勝手さで、ジヒョンは・・・・・
「私を監視する刑事さんを歓迎するくらい、今まで見守ってくれる人がいなかった」
犯罪者の娘などを友人とする人間などいるわけもなく、
母親も、＜ジヒョンの母親＞ではなく、＜ジョングの妻＞でしかなかった。
誰からも愛されず孤独に生きてきたジヒョンにとって、
刑事の監視さえも、誰かに見守られている安心感を感じるほどであった。
若いカン刑事（キム・ジョンヒョン）は、ジ ヒョンを哀れに想い、しだいに恋 に似た感情も抱き始めて・・・・
ジヒョンにとって父は、逃走しているか、裁判しているか、刑務所に入っているか、
それしか記憶のない父親ではあったが、父親の愛情を飢えた子供のように求めていた。
父は私のことなんて愛してない！
ここには現れない！
と、ジヒョンは何度もパク刑事に言い聞かせるが、パク刑事はそれでも諦めない。
ある日、とうとうジョングがジヒョンに接触してくる。
ジヒョンの元に薔薇の花が届けられた。
それを向かいの部屋から監視していたパク刑事は、
「ジョングだ！」と、すぐに気づき、ジヒョンに「手紙があっただろう？」と、ジヒョンに激しく追及する。
パク刑事をのらりくらりと言いくるめ、ジヒョンはコインロッカーへと向かう。
ロッカーの中の手紙を受け取り、街中を彷徨うジヒョン。
人気のない夜の遊園地のベンチに座り続けるジヒョンをようやくみつけるパク刑事。
「１時間以上歩き回 れ」とだけ書かれたメモを見せるジヒョン。
「それだけです。安否を気遣う言葉もなく、父として娘を気遣う言葉もない・・・」
悲しそうに心の痛みを漏らすジヒョン。
それでも、１ヶ月でいいから父と暮らしたいと言うジヒョン。
ジヒョンが部屋を空けていたその時間、
ジョングはジヒョンの部屋に忍び込んでいた。
めちゃくちゃに荒らされているジヒョンの部屋。
「何を探していたんだ？」と、パク刑事はジヒョンを問い詰めるが、ジヒョンは知らないと答える。
ジヒョンは風邪を引いてしまう、薬を買いに薬局へ行く。
そこで、ホームレスに変装したジョングがジヒョンに接触してくる。
「外で刑事が見張ってる」
と、冷や冷やしながらジョングに伝えるジヒョン。
ジョングは、コインロッカーの鍵を手渡し、そこにパスポートを入れるようジヒョンに指示して去って行った。
風邪が悪化し具合の悪そうなジヒョンを放っておけず、
電気毛布を買ってきてやり、看病するパク刑事。
「奴を庇えばお前に関心を持つとでも？そんな男じゃない。奴は愛など受けた事がないから与える事も知らない」
徹底的にジョングの娘への愛を否定するパク刑事。
「父親が恋しければ、刑務所に入れろ！」
パク刑事の言葉に、ジヒョンは傷つく・・・・
パク刑事はかつて、妻 から妊娠を告げられたその日にジョングの 事件で緊急出動となり、
5日後自宅に戻った時には、妻はいなくなっていた。
それ以来、何としても自分の手でジョングを逮捕すると決めたのだという・・・・
「それがおじさんの愛し方なの？」
パク刑事の不器用さを、ジヒョンは自分のことのように感じていた。
カン刑事を誘ってスー パーで買い物をするジヒョン。
トイレに行くと言って、コインロッカーに封筒を入れるが、組織の男達に拉致されてしまう。
尾行していたパク刑事は、ロッカーに必ずやって来るであろうジョングを諦め、ジヒョンを助けるために後を追う。
ジヒョンは自力で車から飛び降り脱出した。
父も見てたはずなのに・・・
あの時、助ける人が誰もいなかったら・・・お父さん、私を助けてくれたかな・・・
ジヒョンの悲しい呟きに、パク刑事も居た堪れない。
ジヒョンはロッカーの中に頼まれた物は入れず、手紙だけを入れていた。
どうしても会って渡したいと・・・・・
パク刑事はカン刑事に、「愛情に飢えているから、うまく近づいて惚れさせろ」と、言い出す。
カン刑事は「彼女の心を利用して？」と、パク刑事のやり方を批難する。
「やります。本気ですから。彼女に興味があり、知りたいと思ってましたから」
カン刑事は、パク刑事への怒りを露にする。
ジヒョンと楽しそうにデートするカン。
それを見張るパク刑事に、ジョングから電話が入る。
「娘を出国させてくれたら、引き換えに組織の帳簿を渡す」と・・・・
そして、娘の安全を守る事と刑事を婿にする訳にはいかないから、
あの若造を引き離してくれ、と親らしい事を言うジョング。
パク刑事は、父親が自分を愛していると信じたいジヒョンに、
ジョングがジヒョンを心配していたことを一言も告げなかった。
「俺はお前を利用し て、奴を捕まえる。だから、先に謝ってお く」
そんなパク刑事の言葉に傷つくジヒョン。
おじさんを好きになりかけていたのに・・・
私と色が似ている気がしたの・・・
でも、酷い人だったのね・・・酷すぎる・・・
ジヒョンはある考えを実行する。
組織のボスであるインテ会長に電話をし、
持ってもいない組織の帳簿と引き換えに、父を見逃すよう取引を持ちかけたのだ。
それは父に対しての賭けだった。
仲の良い先輩に紙袋を預けるジヒョン。
先輩は紙袋を抱え、タクシーに乗り込む。
それをジヒョンの作戦だと思ったパク刑事たちは、その先輩を追う。
先輩の乗ったタクシーに追いつき、問い詰めると、
「私はただ、この紙袋を持って市内を走って欲しいとジヒョンに頼まれた」と・・・・
ジヒョンにしてやられたのだ。
パスポートの入った本物の紙袋は、ジヒョンの絵画教室の学生がジョングに届けていた。
その中には、ジヒョンが描いたジョングの絵と、手紙が入っていた。
やっぱり直接会うのは難しいようですね。
お父さんが出国するまで見逃して欲しいと、今日これからチョン会長にお願いしに行きます。
その手紙を読んだジョングの顔は蒼白になる。
一方、ジヒョンからチョン会長に会いに行くという話を聞かされたパク刑事は、嘲るように笑う。
これで私とパスポート、どっちが必要なのかがわかる。
必ず父から連絡があると信じるジヒョンをそのまま行かせるパク刑事。
カン刑事は、ジヒョンをみすみす危険な場所に行かせるパク刑事に、更に怒りを覚える。
そろそろ思 いっきりネタバレですわよー！！
取引場所の竜仁の薔薇園に到着するジヒョン。
一方、ジョングは娘を助けて欲しいとパク刑事に電話をかけていた。
周りを警戒するジヒョンに一人の男が近づき、携帯電話を渡すと去って行った。
そして、その携帯にチョン会長から電話が入る。
電話で取引を持ちかけるチョン会長。
会長が直に現れなければ、帳簿の入ったリュックを燃やすと、リュックに灯油を撒くジヒョン。
どんどんチョン会長の手下に囲まれていくジヒョン。
ジヒョンを助けようとカン刑事が飛び出す。
そこへ、ジョングとパク刑事が現れた。
凄まじい銃撃戦が始まる。
パク刑事は、ジヒョンの元へと駆けつけ抱き起こすが、
ジヒョンは胸を打たれて虫の息だった。
「おじさんは間違ってた。お父さん、来てくれたでしょ？私、愛されてたのよ」
ジヒョンの言葉が悲しく響く・・・
事件は幕を下ろした。
たばこを加えながら、虚しそうに空を見上げるパク刑事。
そんなパク刑事を、カン刑事が睨みながら通り過ぎて行く・・・
この世の中には俺のように
決して人々に受け入れられない人種がいる・・・
（そこへ次回の主人公であるペ・ドゥナ と、共演者のイ・スンミン （キム・ミンジュ）が通り過ぎ、
パク刑事を訝しげに見ながら アカンベーをして去って 行く）
俺はこの子たちが怖い。
いとも簡単に自分の居場所をみつけるこの子たちが・・・
彼女は死んだ。
愛されながら
愛を確認しながら・・・
そして俺は
まだ生きている。
彼女を愛してたのかも知れないと思いながら・・・
END
お前がジヒョンを殺したんだろー！って感じよね。
父の愛情を信じたいジヒョンに、ジョングが娘を愛していることを教えてあげれば・・・
自分の身勝手さでジヒョンを殺しておきながら、
彼女を愛してたのかもしれない・・・じゃないわよね！
でも、妙にせつなさが心に残るドラマだったわ・・・・