記憶の主人
原題:記憶の主人 기억의 주인 (キオゲ ジュイン) <2000>

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セウォン(パク・サンア)は、1年前ある女性の心 臓を移植してから、少しずつ 変わって行く自分を感じる。
大雑把だった性格が女らしくなり、食べ物の好みや行動が変わり始めた。なによりも、誰かもわからない一人の男の顔がずっと浮び上がる。
ドキュメンタリーPDヨンソク(キム・テウ)は、恋人であるヒスの死んだ理由が自分のせいとだいう自責の念に苛まれている。
彼はある日、自分の前に現われたセウォンからヒスを感じるようになり、ヒスが死ぬ前に心臓を提供した相手がセウォンだと知って・・・・。
セウォンは、行動や心がますますヒスのようになり、ヨンソクもそんなセウォンからヒスの姿を探すようになる。
セウォンはヨンソクとうまくやっていけると 思ったが、自分を見てヒスを思い浮かべるヨンソクを受け入れることができなくなって・・・

出演

キム・テウ (金泰佑)

<1997>接続、<1999>ラブストーリー 記憶の持ち主、 <2000>JSA、 <2002>バス、停留場
<2002>頑張れグムスン、<2004>女は 男の未来だ、<2004>顔のない女
<2006>ドント・ルック・バック、<2006>浜辺の女、<2007>1942 奇談、 <2007>リターン
<2008>サグァ(2005年制作)、<2008>知りもしないくせに、<2009>キッ チン ~3人のレシピ~
<2010>インフルエンス、<2010>元に戻せ ない

パク・サンア (朴尚児)

<1993> 雨降る日の水彩画2、<1996>ゴースト・ママ

<ラ ブストーリー>シリーズ
1話: ひ まわり  
イ・ビョンホン、イ・スンヨン、キム・ソナ 
ストー カーの屈折した独占欲と執着。<愛とは、こうあるべきだ>を前提に始まる恋。
2話: メッ セージ    ソン・スンホン、 チェ・ジウ、チャ・スンウォン
愛なん て信じないナンパ男と、愛を信じる純情な女がポケベルを通して恋 に落ちていく。
3話: 遺 失物   ホ・ジュノ、ソン・ユナ、ユ・ジテ
逃した 恋は決して戻らない。過去に対する執着から、すぐそばにある愛に気づかない女の話。
4話: オー プン・エンディット   イ・ミヌ、イ・ミヨン
不治の 病に侵された女と6歳年下の男。愛するあまり、2人は最後まで告白することができない。
5話: ロー ズ イ・ ギョンヨン、キム・テヨン、キム・ジョンヒョン
指名手 配された男の娘と刑事が恋に落ちるが…
6話: ミ ス・ヒップホップ&ミ スター・ロック ペ・ドゥナ、シン・ソン ウ、ソ・ジソプ
世代だ けでなくイデオロギーや考え方の異なる2人の恋。
7話:  不 眠症、マニュアル、そしてオ レンジジュース クォン・オジュ ン、キム・ヒョンジュ
マニュ アルどおりに行動する女と、恋愛漫画を何百編も描いた漫画家のラブコメディー。
8話:  記 憶の主人 キム・テウ、パク・サンア
心臓移 植を受けた女性が、死んだ女性の記憶まで受け継いだ物語。
韓国のTV曲<SBS>が 日本語字幕付のストリーミング放送を開始したわよ。
この<ラブストーリー>シリーズも視聴できるわよー
1話が1000ウォン。今日の為替レートだと、<126円>くらいよ。
決済方法はクレジットカードのみ。
日本のストリーミング視聴だと、1話300円はするでしょう?お得よね?
利用方法は、mocaにわかる範囲で載せました。

韓国SBS ドラマ視聴 方法

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【レビュー&ネタバレ】
SBS のTV映画「ラブストーリー(러브 스토리)」の第8話でございます。
1話完結、全8話のオムニバス。1話が1時間の2部構成でございます。
1部:2000.1.26 放送
2部:2000.1.27 放送


思いっきり<夏の香り>でございます。
これでもか!というくらい、<夏の香り>を彷彿させるシーン続出でございます。
<夏の香り>は、2003年放送で・・・
ユン・ソクホ監督か、脚本家が、このドラマを観ていたに違いない!としか絶対に思えない。
ただ、この<記憶の主人>は、2時間ドラマだけあって、
描ききれない面もあって、それを描きたかったのかもしれないわね・・・・
(でも、パクりはダメよー)
このドラマの主題と、<夏の香り>の主題も微妙に違うので・・・・
自分の納得いくように描きたかったのかな。

セウォン役のパク・サンアがうけつけなくて・・・・
もう少し可愛い子だったら、もうちょっと入り込めたのになぁ・・・・と・・・・
可愛いのだろうけど、なんていうのかな・・・・
一般人みたいで・・・・
昔の日本のアイドルみたいだわ・・・・
この時点でパク・サンアは三十路くらいだったので、昔の女優さんなのよね・・・・
他に誰かいなかったのかしら・・・・

mocaは、セウォンと警備員のおじさんのやりとりが好きだったわー
韓国ドラマって、こういうおじさんに出会えるのが、mocaの楽しみの一つなの。

このドラマの中でヨンソクが探していた詩がいいのよね。

生きていて
いいことも悪いこともあったと、鳴いている一羽の鳥

侘しく生きて死ぬであろう
私の魂の隙間に 新しい日が来て
鳥が鳴き、花が咲いたのは
私が死んだその次の日・・・

では、ネタバレいきますわよー


図書館に勤めるセウォンは、1年前に心臓移植を受けてから、
やりたいことがたくさんあって元気な毎日を送っている。
図書館の警備のおじさんと仲の良いセウォンは、彼に不思議な出来事を語り始める。
初めて行った場所なのに、懐かしいと感じるの。
ここに砂場がある・・・と思うと、必ず砂場があったり・・・・・
そうして、セウォンは、見覚えのあるアパートに引越しをした。
以前はコーヒー中毒だったのに、いつのまにか紅茶が好きになった。
ルービックキューブにハマったり、ヨーヨーをやってみたくなったり・・・・
そんなある日、一人の男がカウンターのセウォンに声をかける。
詩を探しているが、一説しか思い出せない、と・・・
男に聞かされた詩はチョン・サンビョンの詩だと思ったセウォンは、
チョン・サンビョンの本をPCで検索し始めた。
本をみつけたセウォンが男に声をかけると、
男はセウォンが苦戦していたルービックキューブをいとも簡単に完成させていた。
名前も知らないその男に一目惚れしてしまったと、警備員のおじさんに告白するセウォン。
彼を見るだけで、心臓がザワザワとざわめくのだと・・・・
その男はヨンソク(キム・テウ)。
二度と会うこともできないと思っていたセウォンだったが、
ヨーヨーをしながら帰る途中、マンションの茂みの中にヨーヨーを投げ入れてしまい、
探している時にヨンソクがマンションの窓から顔を出した。
ヨンソクは偶然同じマンションの下の階に住んでいたのだ。
ヨンソクは、1年前に交通事故で婚約者を失い、失意の日々を送っており、
最近まで外国で放浪の旅を続けていた。
セウォンにインターネットの接続を頼んだことがきっかけで、
ヨンソクはセウォンに資料集めのアルバイトの話を持ちかける。
ヨンソクのために懸命に資料集めをするセウォンを見て、ヨンソクはセウォンに愛する人がいることを匂わせる。
これ以上セウォンが深入りしないように。
セウォンは「彼女と私が傷つかないように守るためそう言った」のだと、
ヨンソクの誠実さにますます惹かれていく。
一方ヨンソクは、セウォンから感じるヒスの匂いを奇妙に感じていた。
ヨンソクの勤める制作会社の会議に参加したセウォンは、
そこで死んだヨンソクの婚約者ヒスの話を聞かされる。
婚約者が死んで厭世的になっていると・・・・
「明るいアイディアを選んで下さい。テーマは<人生には生きていく価値がある>です。」
部屋に飾られたヨンソクとヒスの写真をみつけたセウォンは、
「この先、あなたのいる場所で、ヨンソクさんと私、みんなで集まるようになるのかしら?
その時、私はお邪魔しないわ。約束するわ。
だから、この世では私がヨンソクさんの側にいてはだめですか?」
そう写真のヒスに語りかけるセウォン。

そして、セウォンが心臓移植をしてからちょうど1年が経とうとしていた。
セウォンは、その日は新しい自分の誕生日だから、パーティーをするつもりでいた。
しかしヨンソクは、その日は大事な用事があるから無理だと・・・・
死んだ婚約者ヒスの命日なのだと・・・

そんなある日、カッターで指を切り血が止まらないセウォンをヨンソクは病院に送っていくが、
その病院で、ちょうど1年前にセウォンは心臓移植をしたと聞かされヨンソクは驚愕する。
そして、1年前この病院でヒスが心臓を提供したことを聞かされたセウォンも不安になる。

「もしヒスさんの心臓が私の中にあるなら・・・
ヨンソクさんを好きになるのも私じゃないかも?
私、怖いの・・・
私の中の誰かが彼の部屋の上の階に引越しさせて
家の前にヨーヨーを落とさせた。
そして好きになり始めてるしたら・・・
私はどこにいるの?
初めて会った時から、見覚えがある気がしたの・・・」

ヒスの命日の日、ヨンソクにどんな風に過ごしたのか尋ねるセウォン。
特に何もしなかった・・・・と答えるヨンソクに
「認めたくないからでしょ? 死んでしまった事を・・・」と、
自分もお母さんが死んだ時そう だったと・・・
墓参りには行けなかったけど、自分のやり方で命日には母と話をしたと・・・
ヒスはヨンソクに「やってみます?」と、無邪気に尋ねる。

「ただ楽しく飲みながら一晩中ヒスさんと話をする。」
そう言って、ヒスに語りかけるセウォン。

「ヒスさん、前に挨拶しましたよね? 私です。
ヨンソクさんのおかげで今アルバイトをしています。
それから確かではないけど・・・私がヒスさんの心臓をもっているかもしれません。
もしそうならお礼が言いたいです。
おかげでとても元気になりました。
車の免許も取れたし
自転車の練習もしています。
この恩をどうやって返せるかしら?
いい人になって人に幸せを分けてあげられるように・・・」

そしてヨンソクを促すセウォン。
「僕だよ。 元気だったか?僕はお前に帰って来てほしい・・・どんな形でも・・・だめか?」
ヨンソクの言葉を聞いたセウォンは、辛くなって台所へと席を立つ。

「最近よくお前の話をするよ。お前が死んでから初めてだ。
だからだろうか?最近お前の声が聞こえない。どこに行ってもいつも聞こえていたのに・・・
こうして、忘れていくのかもしれない・・・それでもいいのか?
僕はお前を忘れていくけど、お前は平気か?」

セウォンはヨンソクとの関係が辛くなり、距離を置こうとする。
ヨンソク用のメールアドレスを登録し、会わなくても資料のやり取りができるからと渡す。
「近所に住んでるのに、どうして?」と、ヨンソクはセウォンの意図がわからない。
ヨンソクはセウォンを呼び出し、なぜ自分を避けるのかを尋ねる。
カフェで紅茶のティーバックを軽く絞り糸を絡めて取り出したセウォンのしぐさを見て、
思わず「紅茶が好き?いつも絞ってから取り出すの?」と尋ねるヨン ソク。
ヨンソクの慌てた様子に、セウォンも「ヒスと同じなのだ」と、察する。
「やっぱり、おかしいでしょ?前から何もかも変だって、自分でも分かってたわ。
医者に話したら笑われるでしょうね。それとも精神科に送られるかも・・・
正直言って怖いの」
と不安を漏らすセウォンに、
「偶然だと思えばいい。もっと不思議な事もあると受け入れればいい。」と説得するヨンソク。
「それでもいいと思ってたの。私の中にヒスさんがいても・・・ヒスさんと同じくらい好きだから。
でもあなたは彼女しか見ていない・・・。それじゃ私が可哀想だわ」
ヨンソクを突き放すセウォン。心の中にいるヒスに問う・・・・
あなたがヨンソクさんに会いたかったの?あなたがヨンソクさんを愛しているの?

そして、ヨンソクは姿を消した。
ヨンソクは強盗にボコボコにされ、ビデオカメラや財布を盗まれてしまう。
ユ社長の名刺を持っていたため、警察からの連絡を受けたユ社長は
セウォンにも知らせ、収容先の病院に駆けつけた。
しかし、ヨンソクは応急治療室から抜け出し、再び姿を消した。
セウォンはヨンソクが読んでくれることを祈って、ヨンソクのアドレスにメールを送る。
いつかあなたが言っていた一節・・・

<空の空なるかな、全て空なり>

その下に答えがあったのに教えてあげられなかった。
ここに書くから読んで下さい。

人間にとって尤も幸福なのは喜び楽しんで一生を送る事。
人誰もが飲み食いし、その労苦によって満足するのは神の賜物だ。

もっと早くこれを教えてあげられなくてごめんなさい。
だから帰って来て下さい。

ヨンソクはホームレスに混じって配給を食べながら凌いで生きていた。
ガードレールに腰をかけうな垂れていると、通りすがりの子供がお金を恵んで行った。
そのお金でヨンソクはネットカフェに行き、セウォンからのメールを目にする。

ユ社長がヨンソクからの連絡が入ったとセウォンに知らせ、連絡先を教えようかと聞くがセウォンは断る。
「いいえ、待ちます。そうしたいんです。」

時間が流れ───

ある日図書館に小包が届く。
ヨンソクが自分の作った作品のビデオを送ってきたのだ。
タイトルは<風が吹く>

風が吹く 生きていかねば
風は吹かない それでも生きていかねば

そのビデオを観て、セウォンはヨンソクが心を取り戻したと確信した。
そんなある日、マンションの前に見慣れた男が立っていた。
ヨンソクだった。
ヨンソクの顔には微笑みが蘇っていた。

というわけで・・・
<夏の香り>は、ミヌを愛しているのはヒウォンか、心臓の元の持ち主なのか?
が主題だったけれど、
<記憶の主人>は、愛する人を失った男が生きる意志を取り戻す・・・
が主題なわけね。
途中までは、同じ展開だったのに・・・・・・途中から主題がズレた?
みんな、ロマンティックな<夏の香り>の方が好きよね?(笑)
でも、このドラマには詩を引用した深さがあるわ・・・
そこが好きだわ。
パク・サンア

パク・サンア





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