リターン Return |
原題: リターン 리턴(リトォン)<2007> |
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監督 | イ・ギュマン | <2007>リ ターン、<2010>子供たち |
出演 |
キム・ミョンミン |
<2001>鳥肌、<2003>Mirror
鏡の中、<2007>リターン、
<2008>ファム・ファタール、 |
ユ・ジュンサ ン(劉俊相) | <1999>カル、 <2000>友引忌-ともびき-、<2003>僕は彼女をはなさない、 <2005>ウェディング・キャンペーン、<2007> リターン、<2007>知りもしないくせに、 <2009>ロニーを探して、<2010>ハハハ(夏夏夏) |
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キム・テウ (金泰佑) |
<1997>接続、<1999>ラブストーリー 記憶の持ち主、
<2000>JSA、 <2002>バス、停留場、 <2002>頑張れグムスン、<2004>女は 男の未来だ、<2004>顔のない女、 <2006>ドント・ルック・バック、<2006>浜辺の女、<2007>1942 奇談、 <2007>リターン、 <2008>サグァ(2005年制作)、<2008>知りもしないくせに、<2009>キッ チン ~3人のレシピ~、 <2010>インフルエンス、<2010>元に戻せ ない |
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チョン・ユソク | <1999>ラ
ブストリー ひまわり、<2005>ユア・マイ・サンシャ
イン、<2007>リターン、 <2008>ひきこもり |
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キム・ユミ |
<2002>ボイス、<2004>人形霊、<2005>愛 の傷、<2006>コン・ピルドゥ、<2007>リターン |
【レビュー&ネタバレ】 |
2007年8月韓国公開。 久々に見ごたえのある映画でした! こんなに最後の最後まで、惹きつけられる映画はホント久しぶり。 ここ近年、破綻した韓国映画ばかり観てきたので、本当に満足。 スリラーはスリラーでも、「恐怖」だけを前面に押し出したコリアンスリラーではなく、 綿密に練りに練られたシナリオ。 全く先の読めない展開。 まさに、ナ・サンウは誰なのか?! ともかく、いくつもの謎が絡みに絡んで、先が読めない。 脅迫男の「イ・ミョンソク」のサブストーリーが、これまた非常に効果的。 ただのサブストーリーではなく、複雑に絡み合い、伏線になり、絶賛したくなります。 そして、ラストは、そこはかとなくせつない..... こんなに夢中になった映画は久しぶり。 浦沢直樹の「モンスター」を夢中で読んだ時のようでした。 これは「韓国映画」好きの方にではなく、いわゆる謎解きモノが好きな方にオススメしたい。 「韓国映画だから」と、韓流に興味のない方にも観て欲しいですね。 「韓流」っていうだけで判断されちゃったら、本当にもったいない映画。 日本映画なんかより、ずっとレベルの高い映画でございます。 いろんな伏線がホント効果的だし、よくもこんなストーリーを考えついたものだと、 頭が下がります。 しかも、初監督作品だというのだから驚きで言葉も出ない。 面白いだけではなく、勉強になります。 「手術中覚醒」なんてあるんですね..... 別の意味で怖くなりますよ! 実際に「手術中覚醒」なんて体験してしまったら、手術中にショック死しちゃいますよね...... そしてまた、キャスティングも素晴らしい! メインキャストは、いずれもハマリ役!! キム・ミョンミンは、これまで以上に自然な演技。 今までパっとしなかったユ・ジュンサンは、ちょー熱演! ユ・ジュンサンの新たな魅力発見ですね。 ワイルドで、タフで、今後のユ・ジュンサンに期待したいです! キム・テウは、善良な役どころが似合いながらも、さすがの演技派。 ちょっとアブない精神科医を、見事に演じております。 あまり見かけない「テス@オールイン」のチョン・ユソク。 moca、この人好きなのになぁ............ なんであんまり出演作がないのでしょう.......... ジェウの妻には、威風堂々な彼女のキム・ユミ。 悪役でおなじみのキム・ルェハ。 25年前の精神科医には、雪の女王のチャン博士、パク・ジニョン씨が出演。 この方、ホントに医者役が似合うわよねぇ...... いくつ医者役やってるのかしら?
ことの始まりは25年前。 10歳の少年ナ・サンウは、心臓病の手術中「手術中覚醒」を体験する。 意識があるのに、体だけが麻酔で自由が利かず、 手術中の痛みや恐怖をそのまま感じてしまうのだ。 しかし体の自由が利かず、意識があることを伝えることができない。 「手術中覚醒」を体験した患者の半数以上は、その後「PTSD(外傷性ストレス障害)」となる。 「手術中覚醒」を体験したサンウは、その後、残虐で凶暴な性格となってしまう。 虫を殺すなどということは序の口で、 ひよこを大量に買っては、投げつけては惨殺。 しまいには、女児を汲み取り式トイレの中に投げ入れ殺害。 しかし、「心神喪失」と判断し、精神科医ハン・ボムチャンは、サンウの苦痛の記憶を封印する。 そして、サンウとサンウの家族は、数年後、姿を消しどこかへと消えてしまう。 20数年が過ぎ─── サンウが手術を受けた当時の常緑樹病院の関係者が次々と謎の死を遂げる。 一方、エリート外科医ジェウは、イ・ミョンソクの執拗な脅迫に頭を痛めていた。 ジェウの手術で、ミョンソクの妻が亡くなったのだ。 ミョンソクは、ジェウの妻が死ねば、俺の辛さがわかるだろうと脅迫してきた。 そして、ジェウの妻ヒジンは、自分を付け狙う恐怖におびえていた。 そんな時にジェウの元へ突然現れた幼馴染のウックァン。 「幼い頃、手を切り、互いの血を混ぜて飲み『これで俺達は兄弟だ』と誓ったよな」と、言い出す。 しかし、ジェウは覚えていないと笑う。 「そうか、俺が覚えているからいい」と、ウックァンは悲しげに答えると、去って行った。 ジェウの担当する癌患者の手術で、思いもよらぬ出来事が起きる。 高体温症という危険な病気の持ち主で、秒単位で体温が上がってしまう危険な病気だ。 麻酔を使用すると、体温が異常上昇し、死に至る。 しかし、癌細胞を取り除けば延命できるのだ。 そこでジェウは、催眠療法を専門とする精神科医オ・ジフンに依頼する。 麻酔の代わりに催眠をかけ、手術時の苦痛を取り除くというのだ。 麻酔科医のソクホは、猛反対する。 「オ・ジフンは異常だ!」と。 数年前、仲間内で飲んだ際、罰ゲームでジフンに催眠をかけた。 そこでジフンは、20数年前の女児殺害事件を彷彿させるような告白をしたという。 とにかく、ソクホはジフンが関わるならば手術は降りると言い放つ。 相変わらず続く、当時の常緑樹病院関係者と、その家族の死。 「知らなかったんだ。学会でも発表されていなかったし...」 と、「手術中覚醒」を責められながら殺された謎の墜落死、 そして、サンウを担当した麻酔医コ・ジャンスの娘の死。 ジェウの元にジャンスの娘の悲報が届く、 コ・ジャンスはジェウの父と常緑樹病院の同僚だったが、なぜ俺に知らせが?と、不審に思う。 ジェウの妻ヒジンは、公園のベンチで読書をしていると、首にハチに刺された痛みを感じ、 そのまま気を失う。 一方ジェウは、脅迫者ミョンソクからの電話に激怒していた。 「お前の女房が昼間浮気していたぞ。女房の管理もできんのか」と。 興奮気味のジェウが家に戻ると、ヒジンは青い顔をして寝込んでいた。 昼間公園でハチに刺された。そして、お腹が痛いと。 ジェウは病院へ行くよう諭すが、ヒジンは家に医者がいるのにと、笑う。 しかし、その夜ヒジンの様子が急変。救急車で運ばれる。 CTスキャンの写真を見たジェウらは驚愕する。 ヒジンの内臓に大きな固形物が入っているのだ。 ヒジンのすい臓は破裂し、すい臓液が漏れ出していた。 そうなれば、他の臓器も溶け出すのだ。 しかも、既に出血が始まっていた。 しかし、執刀すべき医師が捕まらない。 皆、休暇中やら、帰宅後でアルコールを飲んでしまった。 残るはインターンとジェウだけ。 ジェウはインターンにやらせるという。 その言葉を聞いたソクホは怒鳴りつける。 「インターンにやらせるなんて!」 するとジェウは、それがダメなら、他の病院へ移すという。 ソクホは、急を要するんだ!お前が執刀すべきだ!と、ジェウを説得する。 ジェウは身を切られる想いで、手術同意書にサインをする。 手術が始まった。 しかし、ヒジンの容態は悪化していき、心配停止状態に。 ジェウは必死に電気ショックや、心臓マッサージを施すが、ヒジンは意識を取り戻すことはなかった。 自分の手で妻を死なせた........... ジェウは打ちひしがれ、立ち直れない。 ジェウは警察を訪れる。 ヒジンは殺されたのだ。あの脅迫者ミョンソクにと、ジェウは警察に訴えたのだった。 しかし脅迫は事実だが、殺害の証拠がない。 科捜研で調べたところ、固形物は混入された形跡がないという。 そして、他殺とは断定できないため、ミョンソクは釈放された。 「あんなものがどうやって入るというのだ?急に湧いてくるのか!?」 ジェウは激怒する。 お前らができないなら、俺が調べる。 お前らは辞表でも用意しとけ!と、激怒し、ジェウは警察を後にする。 そんな時、精神科医ジフンから電話が入る。 「ミョンソクがジェウの病院の屋上から飛び降り死んだ」と。 ジェウは霊安室に向かう。 受付簿に記入しようとすると、そこにジフンの名が。 霊安室の職員によると、ジフンが死亡確認をしたという。 「なぜオ先生が死亡確認を?」 ジェウは不審に思い、ミョンソクの遺体から、こっそりと採血し、調査する。 そして、刑事からヒジンの件で報告が。 ヒジンの体内から「PMMA」が検出されたのだと。 PMMAとはアクリルのようなもので、液体を体内に注入すると、体内で固形物になるのだ。 刑事は再捜査の指示が出たから、何かつかめるだろうとジェウに告げる。 ジェウはある考えに行き着く。 あの日ヒジンは、首をハチに刺されたと言っていた。 犯人はハチをヒジンの周りに飛ばし、隙を狙って首筋に意識を失う薬物を注射し、 ヒジンが意識を失っている間に、PMMAをヒジンの体内に注入したのだ。 そう、あの日...... 脅迫者ミョンソクから電話があった。 「お前の女房が、昼間浮気していたぞ」と。 それはきっと、ヒジンを殺した犯人に違いない! そして、ミョンソクの血液からは、「エピネフリン過多」と、確認された。 「他殺だ」 ジェウは直感する。 エピネフリンは麻酔として使用される。 ミョンソクはエピネフリンを注射され、屋上から突き落とされたのだ。 きっとミョンソクは、何かを見てしまったのだ。 また、エピネフリンは、厳重に管理されているため、 入手できるのは医療関係者などしか考えられなかった。 PMMAといい、エピネフリンといい、犯人は医療関係者しか考えられない。 しかし、誰が?なぜ? ジェウはふと思い出した。 オ・ジフンが、なぜ死亡確認を? ジェウはジフンからミョンソクが死亡したと知らせてきた留守電を繰り返し聞き返す。 そして、アメリカの友人ジュノからの留守電があったことを知る。 「ウックァンがそっちに行っただろう?あいつはおかしい。誰かを殺すと言って韓国へ行った」と。 そうだ。 なぜウックァンは突然現れたんだ? ジェウは疑問に思う。 そして、ウックァンの元を訪ねる。 ウックァンの留守の間、ジェウはウックァンの荷物を調べる。 そこには、新聞の切り抜きが。 それは全て、ジェウの父が勤務していた常緑樹病院の関係者の死亡記事だった。 そこには、コ・ジャンス医師の記事、そして、ジェウの父の死亡記事まであった。 いったいどうして? そして、ウックァンの荷物から、拳銃をみつける。 そこへ戻ってきたウックァン。 * * * 結 末までネタバレしますので、ご注意を! 先が気になる方は、ぜーったいにこの先は読まずに映画を観てください!! 映画を観ましょー * * * ウックァンは「何も話せずすまなかった」と、ジェウに謝る。 韓国人夫妻の爆発事故。 ウックァンが車に乗り、父がエンジンをかけた途端爆発したのだと。 そして、自分だけが生き残った。 あの常緑樹病院の記事はウックァンの父が集めたものだと。 そして、父は遺書も残していたと。 死を覚悟していたのだ。 ウックァンはジェウに拳銃を渡す。 「お前が無理なら、俺が殺る」 ウックァンは、麻酔科医ソクホの部屋を探りに行く。 しかし、そこには既に精神科医ジフンの姿が。 ウックァンはジフンに掴みかかり、首を締め上げる。 「違う!チャン・ソクホだ!チャン・ソクホなんだよ!」 ジフンは必死に訴える。 以前ソクホが話した数年前の飲み会。 ジフンは、ソクホと全く逆の話をウックァンに話して聞かせた。 女児殺害をほのめかす話をしたのは、ソクホだと。 ジフンは、「手術中覚醒」の話をウックァンに話して聞かせる。 女児殺害の犯人サンウ。 サンウは恐らく、「手術中覚醒」を体験したのだと。 サンウが殺害した女児は、サンウの手術を行った医師の娘。 偶然の一致ではない、とジフンは主張する。 そして、ウックァンは告げる。 「殺されたのは、俺の妹だ」 そして、「これが証拠だ」と、あるビデオテープをウックァンに見せる。 それは、ヒジンの手術を撮影したビデオだった。 ソクホがヒジンの足の裏をさすり、覚醒させている場面だった。 ジフンは言う。 「恐らくヒジンさんは、手術の激しい苦痛からショック死したのだ」と。 なぜならば、麻酔は効いていなかったのだから...... ウックァンは激しい衝撃を受ける。 「俺達が捜している犯人がわかった。常緑樹病院で俺達の父親が手術したヤツだ。 だから、常緑樹病院の医師達は殺された」 ジェウの元へウックァンから電話が.... そして、脅迫者イ・ミョンソクの名前で、メールが届く。 「殺人犯が、アパートの屋上へ.... 」と。 ジェウはアパートの屋上へ向かう。 そこには、骨壷と、ヒジンの写真が.... そして、手紙。 手紙には、犯行の全てが記されていた。 ヒジンにPMMAを打ったのは俺だ。 しかし、本当に殺したヤツは他にいる。 お前だ。 あの日はお前しか執刀する医師がいないようにした。 ヒジンに麻酔をする時、苦痛を感じるようにしておいた。 痛かっただろうな。 夫の手で腹を裂かれて、 内臓をえぐられてな。 苦痛のショックで死んだんだ。 お前が内臓をえぐったからな。 俺が幼い頃、お前の父親にされたことだ。 俺は9歳だった。 確かに心臓は治った。 だが、頭の中は元に戻らない。 ウックァンがアメリカから追ってきただろう。 親しい友人のふりをして周りをうろつき、俺を待っていたのさ。 お前の奥さんが殺された時は、きっと混乱しただろう。 順番通りだったら、ヒジンさんは生きてたかもな。 ジェウは後悔の念と、悔しさで、胸が引き裂かれる思いだった。 その心の痛みに耐えられず、ウックァンから渡された銃で、自らの手や足を打ち抜いた。 そこへウックァンがやってきた。 「全部知ってたんだろう!俺をオトリにしたのか!」 ジェウはウックァンを罵る。 「ヒジンさんに手を出すなんて思わなかったんだ...」 ウックァンは謝るが、ジェウは興奮したまま銃を離さない。 「なぜ黙ってた!話してくれればヒジンは死ななかった!なぜ現れた!お前なんて現れなければ!」 ジェウは自分の喉元へ銃を向けた。 ウックァンは銃を叩きつけ、自分が腕を撃たれてしまう。 ジェウは救急車で運ばれ、手術を受けた。 その時、ウックァンの携帯電話に、ジフンから電話が..... 「ソクホに誘拐された。助けてくれ」と。 ウックァンは、ジフンの救出へと向かう。 死闘の末、ソクホは息絶える..... そして、ウックァンは逮捕されてしまう。 「証拠だ!」 ウックァンは、ソクホがヒジンを手術中覚醒させるビデオを見せるが、 そのビデオは消去されていた。 そして刑事は、ジフンが、ウックァンが自分とソクホを誘拐し、監禁したと供述したと告げる。 「ジフンが?」 ウックァンはようやく気づいた。ジフンが全てを仕掛けたのだと。 サンウは、ジフンだったのだと。 ジェウの病室を訪れるジフン。 ジェウに、家からヒジンの写真や身の回りのものを持ってきて欲しいと頼まれて。 しかし、そこには見慣れない携帯電話が.... それは、脅迫者ミョンフンの携帯電話だった。 「殺人犯が、アパートの屋上へ....」 と、ジェウに送ったメールも残されていた。 なぜ、この携帯電話がここに? 「ミョンフンの携帯電話はマズかったな...」 いよいよジフンは本性を現した。 鎮痛剤で朦朧とし始めたジェウは、抵抗すらできない。 ジフンはジェウの点滴に、薬(安楽死の薬)を混ぜようとする。 脅迫者ミョンフンは、ジフンがヒジンと浮気していると勘違いし脅迫してきたのだと、 ミョンフンを殺したいきさつも話して聞かせる。 ソクホには、随分前から催眠をかけ、操っていたのだと。 ヒジンの手術の直前にも催眠をかけ、痛みを忘れる神経麻酔を注射せずに、 ヒジンを手術中覚醒させるよう暗示をかけたと。 数年前の罰ゲーム。 女児殺害をほのめかす告白。 あの時の催眠で、サンウにかけた封印が解け、苦痛の記憶が蘇ってしまった。 残虐なサンウが蘇ってしまったのだ。 そして、ソクホには、ウックァンがサンウであり、 ウックァンがジェウを殺し、俺達を拉致し、殺そうとしていると聞かせ信じさせた。 ジフンの話を信じたソクホは、ジフンを救出しにやってきたウックァンと死闘の末、亡くなったのだった。 ジェウたちの父がえぐったのは、サンウの心臓だけではない。 サンウの母の心臓もえぐったのだ。 残虐になってしまったサンウのことを悲しみ、守ってやれなかった自分を責め、 サンウを抱き、屋上から飛び降りた。 しかし、サンウは助かり、母だけが亡くなった。 なぜ、ヒジンまで殺したか? 借りを返せば済むと? 利子を払わなきゃダメだろう? ジフンは言う。 そして、ジェウの点滴に、薬(安楽死の薬)を混ぜ始める。 一方ウックァンは、刑事たちの手を振り切り逃走した。 そして、ジェウの元へと向かう。 ジェウは最後の力を振り絞り、ジフンの顔に万年筆のペン先を突き刺した。 激怒したジフンはジェウに空気注射して殺そうと.... (空気を注射すると死ぬそうです) そこへウックァンが。 ジフンとウックァンはもみ合いの末、ジフンの首に注射針が刺さる。 ウックァンはそのまま空気を注入し、ジフンは息絶える。 END 「オ・ジフン」と書かれた骨壷と、幼い頃のサンウの映像.... あの手術中の不幸がなければ、あのままのサンウで幸せに生きていたはずなのに.... 骨壷を持って帰ってきたのは、サンウの父だと思いますが、 「ナ・サンウ」という名を捨て、「オ・ジフン」と別人にしてでも、 息子の幸せを願ったでしょうに.... せつないですね..... そして、今回ヒジンの件でジェウは凄まじい後悔の念に駆られるわけですが、 ジェウが、ウックァンと互いの血を混ぜて飲み「兄弟」だと誓ったことを忘れてしまったことは、 後悔しなかったのでしょうか。 きっと、そのことをジェウが覚えていたら、ウックァンがジェウを初めて訪ねた時、 全てを話して、共に犯人探しをしたのではないでしょうか。 そして、ヒジンも死なずに済んだかもしれないのでは... この映画の主人公はジェウですが、この映画のヒーローは、ウックァンですね。 |
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