キッチン ~3人のレシピ~  The Naked Kitchen 
 原題:キッチン 키친(キチン) <2009>

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愛らしい彼女... 誰もが愛してしまう甘い悪魔モレ(シン・ミナ)。

幼い時からいつもそばにいて、あたかも空気のようなサンイン兄さん(キム・テウ)。兄さんがいなければ、今の私もなかったかもしれない。

最初の結婚記念日。兄さんへのプレゼントを買いに行ったギャラリーで、自分でさえも信じられない経験をしてしまう。理性が麻痺し、心臓がさく烈する ようなこの感じを何と言えばいいのだろうか。自由な霊魂、愛の前によどみなく突進する男ドゥレ(チュ・ジフン)。

フランスでサンイン兄さんに出会ったのも、レストランのオープンのために兄さんが俺を韓国へ呼んだのも、既に決まっていた運命の手順だったのかもし れない。

真昼の眩しい陽光のような彼女は、俺の目をとろんとさせ、俺の心臓を止らせた。韓国での初めてのすみかで、驚くべきことに彼女にまた会った。

すべての女性のロマン、完璧な条件にきめ細かい魅力まで兼備した男サンイン。料理人になる夢のために、順調だったファンドマネジャーを辞めた。

迷わず決定を下せたのは、いつも僕のために明るく笑うモレがそばにいたからだ。モレは、僕にあらゆることを可能にさせ、同時にあらゆることを不可能にさせ る。

2人の男と1人の女性が、あるキッチンを共有し始めた。彼らが見せる甘く、ほろ苦いシークレットロマンスが始まる。

日本公式サイト:http://www.kitchen-movie.com/

【予告編】

監督 ホン・ジヨン <2009>キッ チン~3人のレシピ~

出演

シン・ミナ

<2001>火 山高、<2002>マ ドレーヌ、<2005>甘い人生、 <2005>野獣と美女
<2005>サッド・ムービー、<2008>最強☆彼女(制作2006年)、<2008>GO GO 70s
<2009>キッチン~3人のレシピ~、<2009> 今、このままがいいです、<2009>10億、
<2010>敵と共に寝る

キム・テウ (金泰佑)

<1997>接続、<1999>ラブストーリー 記憶の持ち主、 <2000>JSA、 <2002>バス、停留場
<2002>頑張れグムスン、<2004>女は 男の未来だ、<2004>顔のない女
<2006>ドント・ルック・バック、<2006>浜辺の女、<2007>1942 奇談、 <2007>リターン
<2008>サグァ(2005年制作)、<2008>知りもしないくせに、<2009>キッ チン ~3人のレシピ~
<2010>インフルエンス、<2010>元に戻せ ない
チュ・ジフン(朱智勲) <2008>ア ンティーク ~西洋骨董洋菓子店~、<2009>キッチ ン ~3人のレシピ~

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【レビュー&ネタバレ】
2009年2月韓国公開。観客動員数は、たったの14万人!!
チュ・ジフン人気のためなのか、日本でも公開が決定。
しかし、2008年4月に起きたチュ・ジフンの麻薬使用による逮捕のため、
2008年5月に予定されていた日本公開は、10月まで延期となってしまいました。
チュ・ジフン主演の映画を公開するのは、賛否両論あるでしょうけど、
イイ映画だったら、もったいないとは思います。
ただ、この映画がイイ映画かどうか.....
うーん.....
まぁ、14万人しか動員できないのも仕方がないかと。
ありきたりな三角関係のラブストーリーです。
ただ、シン・ミナとチュ・ジフンの情事シーンは、ちょっとドキドキさせられました。
これは実際にその場面に遭遇してしまったら、拒めないでしょう....
というくらい、チュ・ジフンが魅力的です。
情事シーンとは言っても、キスシーンのようなものですが。
服も着てますしね。シン・ミナは上半身だけ下着姿ですけれど。

とりあえず、
2010年1月2日から、シネマート六本木で、上演決定。まだ、観られますよ。

この映画は、御存知の方も多いでしょうけれど、吉本ばななの【キッチン】が原作です。
mocaも一時期、吉本ばななにハマって読破していましたが、
いつ頃読んだかも思い出せないくらい昔なので、ほとんど内容は覚えておりません。
ですが、原作のイメージとは、まーったく異なる作品になっていることは確かです。
【吉本ばなな】らしさは、感じない作品になっています。

気楽に観るには手ごろな映画です。
「つまんない!」というわけでもなく、それなりに飽きません。
映画に入り込んで、擬似恋愛体験したような気分になります。
ちょっと温かみのある雰囲気も、心を癒してくれます。



【アン・モレ】
サンインの妻
シン・ミナ
【ハン・サンイ ン】
新米料理人
キム・テウ
【パク・ドゥ レ】
天才料理人
チュ・ジフン
 
【キム・ソヌ】
写真家/モレの友人
チョン・ヘジン
【クォン・ジュ ヒョク】
サンインの共同経営者
パク・サンフン
 

シン・ミナの演じる「天真爛漫さ」は、時々見ていてイタイことが多いですが、
この映画での「天真爛漫なモレ」は、自然でまったく違和感ありません。
一目でドゥレが惹かれてしまうほどの魅力は感じませんが........

キム・テウは、キム・テウらしいフンナムぶりを発揮しています。
こんな夫なら、幸せだと女は感じる男です。

チュ・ジフンは、自由奔放で魅惑的な男ドゥレ。
そんなドゥレなのに、モレに一目で本気になってしまったわけですね。
モレとの出会いのシーンで、モレの左手の薬指にハメられた指輪を見た瞬間、
ドゥレは心が痛むことから、ドゥレの本気度が伝わります。
(但し、韓国は何の意味もなく左手の薬指に指輪をハメるので、それでフリーかどうか判断するのは禁物)
それでも抑えきれないほど、モレは魅力的なものでしょうか?
モレの心境はわかるんですけどね....
あの触れ合うほど狭い空間で密着し、ドゥレのフェロモンからは逃れられそうにないですもん。

チュ・ジフンの情事(キス)シーンは最高ですね。
演技はあんなにへたくそなのに、このシーンだけなぜ最高なんだ?
実践がモノを言う?
としか思えないmocaでございました。

* * *

ストーリーはねぇ、単純なのよね。
サンインへの結婚記念日のプレゼントを買いに言ったギャラリーで、
偶然モレはドゥレに出会い、
ギャラリーに勝手に忍び込んだことがバレないよう、二人で狭い空間に隠れ、
互いの息遣いや、喉を鳴らす音まで感じるほど密着し、
まぶしい陽射しもあって、どんどん鼓動が高鳴り、
二人はキスし、そして、結局そのまま最後まで関係を持ってしまう。

モレはその事実を夫サンインに全て打ち明けてしまう。
そして、どこの誰かもわからないから、そんな深刻な話ではないと。
しかしサンインは「今後、二度とその話をするな!」と、激怒。
サンインだけが痛みに堪え、時間がサンインの心の痛みを癒してくれれば.... それで終わるはずだった。
しかし、偶然にもモレとドゥレは再会してしまう。
しかも、夫サンインが、師匠としてフランスから連れてきた天才料理人がドゥレだった。
その上、レストランのオープン間近で色々教わりたいから、家に同居させると.....
そして、2人の男と1人の女の、危険な関係が始まってしまう。

というわけです。

モレもドゥレも、なかったことのように振舞うわけですが、
モレはどんどんドゥレに惹かれていってしまう。
その気持ちをサンインのために打ち消そうとするが、結局、またドゥレとキスしてしまう。
その秘密を知るのは、姉のように仲の良いソヌだけ。
ソヌは「心配するな。サンインしか男を知らないから、枯れる前に味わいなさいという神様の思し召し」と、
モレを励ます。

モレはドゥレに惹かれながらも、サンインの大切さを身にしみて感じており、
サンインとの関係を守ろうと努力する。
ドゥレも、サンインを実の兄のように慕い、三人は危険と背中合わせの生活の中、
穏やかな日々を送る。

しかしサンインは、モレとドゥレの間にある微妙な空気を感じ取っていた。
そんな時、モレの妊娠が発覚する。
喜ぶモレと裏腹に、サンインは素直に喜べない。
産婦人科の予約を勝手に入れたモレに対し、「いつも勝手だ」と、モレに冷たく当たる。
そんなサンインに対しドゥレは怒鳴りつけ、モレに付き添おうとする。
しかしモレは、それをやんわりと断る。
妊娠という事実に、幸せで満たされるモレ。

しかし、ソヌの写真スタジオに仕事の相談をしに行ったサンインは、
ドゥレが現像に出した写真を見てしまう。
それは、あのギャラリーで写したモレの写真だった。
「ギャラリーで出会った男とは、ドゥレ?」
モレとドゥレの関係に疑問を抱いていたサンインは、事実に気づいてしまう。
慌てて家に戻ったサンインは、ドゥレの手帳を盗み見て、キスしているモレとドゥレの写真をみつけてしまう。
モレとドゥレの関係を知ってしまったサンインは、激しい衝撃を受ける。

ドゥレに殴りかかるサンイン。
ドゥレは、サンインの妻だと知りながらも、気持ちを抑え切れなかったと本音をぶつける。
サンインはモレに告げる。
「恨まない。恨めない。二度とあの話をするなと言ったのは俺だから」と。
そして、モレの気持ちでこれからのことを決めていいと伝える。
それが、精一杯の気持ちだと。
そんなサンインの思いやりが痛いほど伝わるモレ。
サンインはドゥレの元へモレを連れて行く。
「別れたいなら手放す」
サンインはモレに告げる。
「私が欲張ったの。二人とも失いたくなかった。けど、今は選択できる」
愛する二人の争いに心を痛めたモレは、決断を下す。

果たして、モレの選択とは?


↓  結末ネタバレです ↓


モレはサンインとドゥレのために夕食を作る。
「この料理は、ただ二人の為に作った料理。私の心が伝わった?」
項垂れるサンインとドゥレに対し、一人明るく振舞うモレ。
そして、サンインのレストランオープンのためのテストがやってきた。
サンインは、見事テストに合格、レストランオープンへ漕ぎ着ける。
しかしそれは、ドゥレがフランスへ帰ることを意味していた。
家に戻ったサンインとドゥレ。
しかし、モレの姿はどこにもなかった。
「サンイン兄さんのことだから、テストは合格でしょう?おめでとう」と、書き残されていた。
そしてドゥレには、「元気でね」と。
モレは、二人とも選ばないことを選択したのだった。

フランスへ向かう飛行機の中、声をあげて泣き続けるドゥレ。

そして、時が流れ──


ソヌとジュヒョクの結婚式(よね???)で、サンインとモレは数ヶ月ぶりに再会する。
サンインは、離婚届は出したのかと尋ねる。
モレは、サンインが捺印してすぐに提出したという。
「妊婦なのに、やることが早いな」
サンインは笑う。
「ママだから、しっかり動かないと」
モレは冗談めかす。
サンインは、突然「ドゥレを探しにでかける」と言い出す。
モレは「本当なの?」と、驚く。
「正確に言えば、ヤツから訪ねてきた」と、ドゥレから送られてきた絵はがきを差し出す。
「ヤツに会いたい」
サンインは本音を漏らす。
そして、今度はモレに求婚する。
ドゥレを連れて来る前に、しっかりモレを捕まえておかないと、と。
「まだ離婚して数ヶ月よ」
と、モレは笑う。
「妊婦に求婚する男なんてそうそういないぞ。こんなかっこいいヤツ、ありがたく思え」
と、サンインは冗談めかすが、本気だ。
「考えておく」
モレは微笑む。

END






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