インフルエンス  The Influence 
 原題:インフルエンス 인플루언스 (インプルルオンス)<2010>

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ミステリー空間DJCの案内人W。彼と永遠に共にするために巨大な水槽に閉じ 込められた美しい女性Jから招待されたキャスターのキム・ウギョン。そして、オークショニストのチェ・ドンフンは、元に戻すことはできない選択の岐路を迫 られる。

Wは、ある日から正体不明の男の執拗な追跡を受けるようになり、100年の時間を超越してガラスの壁間で互いを眺めなければならないWとJの隠され た過去が徐々に現れ始める。
【予告編】
監督 イ・ジェギュ <2010>イ ンフルエンス

出演

イ・ビョンホ ン(李炳憲)

出演作品一覧
ハン・チェヨン <2000>REC【レック】、<2002>海賊、ディスコ王になる、 <2002>ワイルドカード
<2007>今、愛する人と暮らし ていますか?、<2009>グッドモーニング・プレジデント、
<2009>ガールフレンズ、<2010>インフルエンス
【W】
イ・ビョンホン
【J】
ハン・チェヨン
【コジョン(高宗)】
チョ・ジェヒョン
【キム・ウギョン】
チョン・ノミン
【チェ・ドンフン】
キム・テウ
【レビュー&ネタバレ】
元々はネットで無料公開されたデジタル映画。ウィスキーの宣伝のための映画です ね。
2010年8月に、劇場でも7スクリーンで公開されました。
動員数は約200人。
ネットで無料で公開されたのに劇場に足を運ぶのは、相当のマニアでしょう。
さすが、無料公開用。
と言うべきか。
なめちょるんかー


と、叫んだのは萌香だけではないハズ。

なんてお粗末なラスト。
普通なら、10分以上はかかりそうなラストを、数10秒で終わらせた。
呆れて開いた口が塞がらなかった。
それとも、監督の反逆か?
こんなマンネリなラストに手をかけ必要はないと、皮肉ったのか。
それにしたって、WとJの悲しい過去も中途半端。
終わり良ければ全て良し。って言葉は韓国にはないのか?

この映画はオムニバス形式になっていて、チョン・ミノンの1部はすごくよかった。
ぐいぐい引き込まれていく感じ。
キム・テウの2部も、ちょっとあっさりしていたけど、なかなかよかった。
その二つのエピソードは最高だったのに、WとJのエピソードが最悪。
意味わかんない。

全てのエピソードが「約束」がキーワードになっていて、なかなか面白いです。
死んだはずの人間に「約束」を守らせるために、もう一度人生をやり直し約束を守るチャンスを与えるのです。
Wが約束を守ったのかどうか、そこがあやふやですね。
守ったなら、もう一度人生をやり直せるはずなのに、不老不死のDJCの案内人になってしまう。
それとも.... これは、ストーリー紹介の後に。


↓  結末まで簡単にストーリー紹介(結末ネタバレ) ↓




日本帝国の支配下に置かれた朝鮮。
その頃Wは、朝鮮の皇族でイ・ソルという名前だった。
皇帝の甥で、母が女官だったことから、いつでも公式行事では末席だった。




WはJからDJCへの招待状を受け取る。




Jはソルに告げる。
「約束してください。品位を守ると」




その頃、日本は朝鮮の皇帝コジョンの裏切り行為に立腹していた。
日本の怒りを鎮めるために、皇太子の命を差し出せと言って来た。
コジョンは愕然とする。




DJCのとある部屋に大きな水槽が置かれ、ソルは好奇心からその水槽の中に手を入れてしまう。
その途端、ソルの脳裏に未来が映し出される。
それと同時に、ソルは二人の人間に分裂し、一人は水槽の中で消えてしまう。




ソルは皇帝に頼まれ皇太子の護衛として旅行に出る。
しかし、二人が乗った車を軍人たちが追ってくる。
訝しむソル。
すると皇太子が皇帝から預かったというカバンを差し出す。
中身は皇太子の衣装と手紙。
日本が皇太子の命を差し出せと言って来た。おまえも皇族の一員だ、と。
要するに、身代わりに死んでくれということだ。




ソルは覚悟を決める。
皇族の一員らしく、品位を守って射殺されるソル。




Jは大きな水槽ジュビリーの中へと自ら閉じ込められる。
すると、ソルは命を吹き返した。
ソルはもはや死ぬことも老いることもできないDJCの案内人Wとなったのだ。




キャスターのウギョンは、ある財閥会長との収賄疑惑の渦中にいた。
かつては「不正を暴く社会派キャスター」と言われていたウギョンの現在に、娘は悲しんでいた。




ウギョンが娘が自分の記事を大切に保管していたことを知る。
「不正を暴く社会派キャスター夫婦」と書かれた記事だ。
ウギョンは約束を破ったと娘に責められる。(いつまでも正しくあってというような約束でしょうね)




ウギョンはDJCから招待される。
その瞬間、乗っていた車が衝突事故を起こす。




DJCとやってきたウギョン。
一方、病院に運ばれたウギョンは死を宣告された。




「人間にとって、約束などたわいのないものだから」
Wは言い放つ。
「忘れないで下さい。あなたは一度死んだんです」
Wは念を押す。




ウギョンは事故に遭う前の車中にいた。
事故を予測したウギョンは、事故を回避し命を永らえる。




その日は贈収賄疑惑の渦中の相手イ会長との対談だった。
イ会長の収賄疑惑について、そして、マラソン大会の記録のでっち上げについて鋭く切り込むウギョン。
そんなウギョンにイ会長は凍りつく。




言いたいことを全て言ったウギョンは最後の挨拶をする。
「新年には、私はここにはいないでしょう。政治も経済も、国民の皆さんが作るものです」
ウギョンは、クビを覚悟で不正を暴いたのだ。
そんなウギョンの姿に、自分との約束を守った父に、娘は涙する。




一方、Wを狙うオッドアイと謎の男は、チェ・サンジョン画伯の自画像を用意し罠を仕掛けた。




オークション経営者チェ・ドンフンは多額の借金を抱え救済不能だった。
ビルの屋上から飛び降りるドンフン。




しかし体は中に浮いてしまう。
Jにより招待されチャンスを与えられたのは、ドンフンだった。




ドンフンのオークションで、ドンフンの父であるチェ・サンジョン画伯の「真珠」が出品される。
オッドアイの目が光る。




「真珠」は、Wにより10億で落札される。
ドンフンはオッドアイの命令により、Wが逃げられないよう個室ブースの鍵をロックした。
オッドアイらがWを捕らえにやってくる。
しかしWが、先日自分を助けてくれた男だと気づき逃がしてやる。
そして、JによりDJCへと招待されるドンフン。




DJC内には、巨匠の自画像が並べられていた。
これは全てドンフンの父から預かったという。これを何枚か売っただけで借金は返せるだろう。
ドンフンの父は、約束の代わりにこの絵を託したのだという。




Wは「真珠」を無残にも切り裂いてしまう。驚くドンフン。
しかし絵画は包装でしかなく、大切なのは中身だとWは告げる。
中から出てきたのは、ドンフンが幼い頃に父を描いた絵だった。




遂にWを追う謎の男が現れる。
その男は、100年前にソルから分裂した男だった。
約束を破ったソルは、100年もの時空を彷徨っていたのだった。




男はJの首を絞める。Jがいなくなれば、ジュビリーは自分のものだと。




そして、問題のラスト。
これで終わりなんですよ。なめてますねん。
まぁ、オッドアイらが駆けつけ銃撃戦になり、最後はJが男にキスすることで、男は目覚めるんでしょう。

END


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