ワイルドカード Wild Card |
原題: ワイルドカード 와일드 카드(ワイルドゥ カドゥ)<2003> |
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監督 | キム・ユジン(金裕珍) | <1990>あなたが女というだけで、<1993>おせっかいはNO、愛は
OK、<1995>錦紅よ、錦紅よ、 <1996>ビールが恋人よりいい7つの理由、<1998>約束、& nbsp;<2003>ワイルドカード 、 <2008>神機箭(シンギジョン) |
脚本 | イ・マニ | <1998>約
束、<2002>ワイルドカード
、<2004>僕が9歳だったころ、<2008>神機箭(シンギジョン)、 <2010>サヨナライツカ |
出演 |
ヤン・ドング ン |
<1999>ホワイト・バレンタイン、<1999>ダンスダン
ス、<2000>海辺に行く、<2000>彼が駅で降りた、 <2001>受取人不明、 <2002>海賊、 ディスコ王になる、<2003>ワイルドカード、 <2004>最 後の狼、 <2004>風の ファイター、<2006>モ ノポリー、<2010>グランプリ、 <2010>離脱 |
チョン・ジ ニョン | 出演作品一覧 | |
ハン・チェヨン | <2000>REC【レック】、<2002>海賊、ディスコ王になる、
<2002>ワイルドカード、 <2007>今、愛する人と暮らし ていますか?、<2009>グッドモーニング・プレジデント、 <2009>ガールフレンズ、<2010>インフルエンス |
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【レビュー&ネタバレ】 |
2003年5月韓国公開。当時の記録はないのですが、ほどほどに動員できたようです。 スター俳優不在ですから、中身はなかなかなんじゃ。 キム・ユジン監督とイ・マニ作家がタッグを組んだ作品の一つ。 mocaはこの二人の作品が好きです。 テンポがよく、飽きさせずに楽しめます。 予告編はダメですねー 本編のテンポの良さがまーったく伝わらない。 こてっこての刑事モノでなく、感動ありの笑いありのエンターテインメント的な刑事モノが見たい方にお勧め。 刑事の憂い、哀愁というものを感じます。 なかなか深いところを描いているけれど、テンポが軽いのでサラっと観られます。 人間として... 刑事として... いろんな意味で感銘を与えてくれる作品です。 まぁ、ベタでクサい面もありますが.... ヤン・ドングンのハマリ役。 彼のユニークさと、個性の強さがバッチリハマっています。 彼の良さが出ている作品は少ないので、嬉しいですね。 ユニークでありながらも、刑事としての使命感を持つ熱血刑事です。 ハン・チェヨンとのメローがありますが、なぜメローを入れたのか謎。 ハン・チェヨン演じるカン・ナナという存在が、この映画にはまったく不要。 クォリティを求めつつ、肩のこらない作品が観たいときにどうぞ。 強盗団には、奇談のイ・ドンギュや、春夏秋冬そして春で 青年期を演じたソ・ジェギョン。 猟奇的な彼女の松の木の ハラボジ。 後ろのセブンイレブンがどこにあるのか気になります。マンションの1階なのかしら。 サンチュンの手下の一人に、オンエアーの照明監督がおります。 探してみて。 * * * 結 末までネタバレしますので、ご注意を! * * * 地下鉄の駅構内で、残酷極まりない事件が起きる。 何か金属で一発で撲殺され、金を奪われた強盗事件だ。 被害者は、離婚し、母と幼い子供二人の面倒を見ながら生活している女性だった。 ハン・ジェスは、「絶対に捕まえてやる!」と、この事件の犯人への憤りを抑え切れなかった。 そして、再び事件は起きる。 手口は全く一緒だ。 ハン・ジェスとオ・ヨンダルは悔しさで地団駄を踏む。 事件が起きるほんの数分前に、二人はこのコンビニで買い物をしていたのだ。 「あと5分店を出るのが遅ければ、事件は起きなかった」 二人の悔しさは事件への怒りを更に掻き立てる。 ハン・ジェスには、想いを寄せる女性がいた。名前はカン・ナナ。 ある日ジェスはナナに花束を渡すが、その場でゴミ箱へ捨てられてしまう。 そして、またもや事件が起きる。 今度は金属でなく瓶で撲殺された女性と、何らかの金属類で撲殺された女性の二人。 犯人らは、女性らと性交渉し怒りを買い、逆ギレして殺したのだった。 ちょうどその時、事件が起きたカラオケ屋の前でチルスンらが張り込みをしていた。 ビルから出てきた四人がゴミ箱に財布を捨てるのを目撃し、泥棒だと察知する。 しかし相手は四人。 チルスンらはジェスらに応援を要請し、尾行する。 しかし尾行を気づかれ、スーパーの中へと逃走されてしまう。 銃を撃つことを躊躇するヨンダルは結局犯人を逃してしまう。 ヨンダルを責めるジェス。 「銃を撃って犯人じゃなかったらどうするんだ!」 ヨンダルは反論するが、ジェスから渡された金属の玉を見て犯人だと知り、悔しがる。 カラオケ屋の殺人事件に、本庁の鑑識班がやってくる。 その中に、ジェスの意中の相手ナナがいた。ジェスは驚く。 (ヨンダル知り合いじゃん。なのに何でキツそうなんて知らない人のようなこと言ったのか...知ってるから言った?) ナナは遺体に優しく労わるように話しかけながら、指紋などの採取を行う。 ジェスは突然ナナにキスをする。 ようやく犯人が割れた。指紋が残されていたのだ。 ナナは軍隊に保管されている指紋から、犯人の一人を割り出したのだ。 犯人は、キム・ミンギ。 執拗にナナにアタックするジェス。ナナはそっけない。 しかし、突然ジェスに激しいキスをしてくる。(これが意味わかんない。ジェスを好きなワケ?) トンチュンの手下の中に、昔ミンギに仕事をさせていた者がいた。 すぐにミンギが競馬狂だということが判明。チームは場外馬券場で張り込みすることに。 (↑白いスーツがオンエアーの照明監督) しかしミンギに張り込みがバレ、逃走されてしまう。 ミンギが逃げた先に、チルスンが待機していたが、ナイフを見て怖気づいてしまい取り逃がす。 班長が自らの体を張ってミンギを捕らえる。 ジェスはチルスンへの怒りが収まらない。刑事なのにナイフを見て臆して取り逃がし、班長に怪我をさせた。 今までのチルスンの仕事に対する態度に不満を抱いていたジェスは、チルスンを責める。 班長はチーム員を集める。 「痛みを分け合え」 班長は皆に言い聞かせる。チルスンの事情も知っていたし、ジェスの気持ちも理解できるからだ。 チルスンはヨンダルと酒を酌み交わす。 チルスンは語る。 ある事件で、同僚がナイフで刺されて死んだ。自分も動脈を切られ、本当に死ぬんじゃないかと怖かった。 班長の手当てのおかげで、チルスンだけは助かった。 しかしナイフを見ると、どうしても臆してしまうのだと。 ジェスは頑なに口をつぐむミンギの泣き落としに成功。 (このシーン、いいんだよね。仲間との絆の深さと愉快さも) ミンギは仲間の逮捕に協力することに。 仲間からの電話を待つミンギ。そこへ「会いたい」と電話が。 早速待ち合わせの店へチーム員を張り込ませる。 そして、強盗犯がやってきた。 しかしナイフを見てしまったチルスンは手が震え、何もできなくなってしまう。 だが、強盗犯らが逃走しようとするのを見て、身を挺して阻止しようとし、腹を刺されてしまう。 チルスンまで刺され、ジェスの怒りは頂点にまで昇った。 追い込まれた強盗犯のリーダー。 ジェスは敢えて銃を向ける。 銃を撃ち込んででもやらなければ、被害に遭った人々を想うと、怒りが収まらない。 ジェスは警察官の規約通り、威嚇と警告の射撃をした後に、犯人に銃を向ける。 引き金を引こうとするジェス。しかし、引くことができない。 ヨンダルの言葉が甦ってくる。 「撃って殺したらどんな気分になると思う?」 ジェスは的を外して銃を乱射する。 そして、体一つで犯人に向かっていき見事捕らえる。 刺されたチルスンを心配して駆け寄るジェス。 「捕まえたか?」 それだけ言うとチルスンは救急車で搬送されていく。 事件は終わった。 しかし、刑事生活はまだまだ続く。 ジェスらは、今日も大韓民国を全力で疾走する。 END |
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