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| 愛の傷 The Windmill Palm Grove |
| 原題：シュロの森 종려나무 숲（チョンニョナム スプ）＜2005＞ |
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| 監督 | ユ・サンウク（柳尚旭） | ＜1996＞ピアノマン、＜1999＞ミステリー・オブ・ザ・キューブ、 ＜2005＞愛の傷 |
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出演 |
キム・ミン ジョン（金旻鍾） |
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| キム・ユミ | ＜2002＞ボイス、＜2004＞人形霊、＜2005＞愛 の傷、＜2006＞コン・ピルドゥ、＜2007＞リターン |
| 【レビュー＆ネタバレ】 |
| これは’名作’とも言えない
し・・・・・・・ 観客動員1万人にも満たない･･･マイノリティーというか・・・監督の独りよがりというか・・・・ ’ゴミ’として片付けられていいような映画です。 それが、日本に輸入されてしまうのだから・・・・・ 韓国映画界ってオイシイと思いますわ・・・ その上、’愛の傷’なんてダサい邦題つけちゃって・・・ タキ・コーポレーションは、いったい何を考えているのでしょう・・・ 映画のポイントとなる3つ。 監督、脚本、俳優・・・この全てが、揃いも揃って低レベル。 とにかく、ストーリーがつまらない。 このストーリーのどこに魅力があり、のめりこめと？ ファヨンの祖母と母の悲しみと恨みはとても理解できるものだし、 二人の友情はとても深いものだと思ったけれど、 ’シュロの木’が森になるほどの二人の想いが伝わらず。 ファヨンの’シュロの森’に対する恨みも伝わらず。 いったい、何がいいたいわけ？ すべては観客に委ねられ、何も語らず。 ファヨンと、インソ・・・互いへの想いもまったく伝わってこないし、 二人の魅力も感じない。 あまりにも薄っぺら過ぎるわ、描き方が。 しかも、なんなの・・・あのラスト。 ’大どんでん返し’なんていう、好意的な表現はとてもできないわ。 あまりにも観客をバカにしているでしょう？ 冒頭とラストで勝手に筋を変えてる、そう言ってもいいと思うわよ。 自分を追ってきた見合い相手に ’あなたのことは嫌いではない。けれど、清算できてないことがある’ それが、なぜあんなラストになるのでしょう。 ’詐欺’と言ってもいいわね。 ’清算したい’わけではなく、これから’成就させに行く’んじゃないのよ。 つまんない映画を観た上に、腹が立ったわ。 俳優も・・・・・ キム・ミンジョンは・・・’美形’というのはちょっと微妙・・・ 彫が深ければかっこいいというわけではないわね。 しかも、なんだかぽっちゃりしちゃって・・・ おっさん臭いというか・・・気持ち悪いわ！！ コイツのメローなんて観たくない・・・そんな気分になったわ。 キム・ユミは、美人だけれど印象が薄いのよね・・・ ファヨンの祖母は、’夏の香り’のジャンミ、’春の日’のジョン母、チョ・ウンスク。 いつも脇役ばかりで、こんなメインどころ、初めて見たわ。 けど、なかなかイイ感じなの。 ファヨンの母を捨てた男に、＜憎くてももう一度＞ のイ・ギョンヨン。 舞台となるのは、韓国で二番目に大きい島、巨済島（コジェド） 釜山よりちょっと下で、’冬のソナタ’の不可能な家がある外島（ウェド）のそば。 そこで生い茂るシュロ（棕櫚） の木にまつわるラブ・ストーリー。 シュロというのは、↑の下段の写真で、二人の背景に写っているトロピカルな木。 南国でよく見かける熱帯の木だけれど、名前は知らなかったわ。 ファヨンの祖母と母・・・ 実は、義理の親子。祖母ポンエは、2歳しか違わないチョンスンの母として後妻にやってきて、 そこで、思いやりのかけらもない夫の暴力に耐えながら、 チョンスンとの友情を深めて行くのね。 けれど、2歳しか違わず、義理の母であるのに、チョンスンへの母としての愛情も深いの。 チョンスンは父の借金のカタに、せむし（コブ男）の嫁として売られていき それを知ったポンエは夫を殺しそうな勢いでなじる。 せむし男の子供ができず、チョンスンは離縁されて戻ってきて、 ポンエの夫は漁に出たまま、帰らぬ人に。 ポンエとチョンスンは、水入らずで、深い友情を深めて行く。 では、ネタバレしていきます。 台風でたまたま立ち寄った船の船長（イ・ギョンヨン） 「この荷を降ろしたら戻ってきてチョンスンと暮らしたい。必ず戻る」 そう言って船長はチョンスンを手篭めにし、シュロの木を渡して船旅へと戻っていく。 自分がこの島に戻ってきた時、このシュロの葉を振って出迎えて欲しいと。 チョンスンは船長との子供を身ごもり、ファヨンを産み、シュロの木を植えながら待つが、 数年経ったある日、’すまない’と一言だけ書かれた手紙が届く。 船長はチョンスンを捨てたのだ。 そのため、ファヨンにとって’シュロの木’は、恨みでしかなかった。 そんなファヨンに、島に就任する1年間だけつき合おうとインソは言う。 しかし、ファヨンは男勝りながらも、純情で、純粋な女だった。 ある日、海辺でカモメのヒナをみつけたファヨンは願い事をする。 ’シュロの木を消して欲しい’と。 カモメのヒナを手に取り祈りを捧げるファヨンの姿を見た瞬間、 インソはファヨンに恋をしたとソンジュに語る。 （なんだよ、それ・・・） どんなイキサツでファヨンを捨てたのか・・・・ 就任した1年の間の、ファヨンとの関係も描かれず、 ソウルに逃げ帰った、ファヨンを捨てた・・・という場面も描かれず、 ’ファヨンを捨てた’というインソの言葉からしか、推測できないという・・・・・・ ファヨンがインソのことを好きだったか、などということは、まったく描かれておらず。 謎、謎、謎だらけ。 で、最後。 カンヌン（江陵）での講演。 講演を始める前に、自分は巨済島にいたことがある。 あそこでのできごとが忘れられない、と語るのよね。 で、いきなり’好きな女がいた’なんて言い出して・・・・・ そんな唐突な話、誰もついていけないわよ、と思ったら・・・・ 会場で大泣きしてる女が・・・・ そこにファヨンがいたわけ。 なんだよ、ファヨン一人に向けて語っていたわけか・・・ 「彼女を忘れられず島に戻った時には、彼女の母は亡くなっており 彼女と祖母は引っ越して行方がわからなかった」 ということだそうよ。 その話を聞いた見合い相手は会場を後にしていくわけだけど。 話の聞き手の役割に見合い相手をセッティングするのはどうかしらね。 しかも、なんなの・・・あのラスト。 ’あなたが嫌いじゃない。けど、清算してないことが・・・’ じゃなく、’これから、忘れられない女性に会いに行く’と言いなさいよ。 それとも、あれはただ単に偶然？ あの会場にファヨンがいることをインソは知らないわけ？ だとしたら、あの講演会場での’島’の話はヘンだし、 どちらにしろ、おかしな映画。 最悪。 |
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