ハッピー・エンド  Happy End  
 原題:ハッピー・エンド 해피 엔드(ヘピ・エンドゥ)<1999>

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ハッピー・エンド

6年間勤めた銀行をリストラされたソ・ミンギ(チェ・ミンシク)は、英語学院を 経営する妻チェ・ボラ (チョン・ドヨン)の稼ぎに頼り、久し 振りの閑静な時間を送っている。

忙しい妻の代わりに5ヶ月になる娘ソヨンの面倒をみながら、古本屋で小説を読んだり、 料理の本を見ながら食事を作ったり、ゴミの分別回収の要領も習得していくミンギ。

一方ボラは、大学時代の恋人で軍入隊で別れたキム・イルボム(チュ・ジン モ)に偶然に再会し、夫に隠れて彼と常習的な情事を繰り返している。

ミンギは妻の不倫に気づき、ほどなく彼らの密会場所を探り出す。互いに違うハッピーエンディングを夢見る彼らの愛情、執着、殺意の三角関係は、予想もつか ないエンディングに向かい駆け上がる。


監督 チョン・ジウ <1999> ハッピー・エンド、<2005>親 知らず、<2008>モダンボーイ

出演

チョン・ドヨ ン(全度妍)

出演作品一覧
チェ・ミンシ ク(崔岷植) <1998> ナンバー3、<1998>ク ワイエット・ファミリー、<1999>シュリ、 <1999>ハッピー・エン ド
<2001>ラブ・レター ~パイランより~ 、<2002>酔画仙、<2003>オールド・ボーイ
<2004>ブラザーフッド(特別出演)、 <2004>春 が来れば、<2005>親切なクムジャさん
<2005>クライング・フィスト、<2008>ヒマラ ヤ、風が留まる場所、<2010>悪魔を見た
チュ・ジンモ (朱鎮模) <1997> 朴対朴、<1999>ダンス ダンス、<1999>ハッピー・エンド、<2000> リアル・フィクション、
<2001>MUSA-武士-、<2001>ワニ&ジュナ~揺れる想い~、<2004>ライアー
<2006>頭脳遊戯プロジェクト、パズル、<2006>カンナさん 大成功です!、<2007>愛 サラン
<2008>霜花店(サンファジョム)-運命、その愛、<2010>男たちの挽歌、<2011>珈琲

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【レビュー&ネタバレ】
なーんの変哲もない不倫映画。
ところが・・・
予想もつかないエンディング・・・
これだけのために、忘れられない印象深い作品になってしまったわ。
大人のための童話・・・
「本当は残酷なグリム童話」
みたいな
ちょっとシュールで、残酷な結末よ。
この映画のタイトルが「ハッピー・エンド」じゃなかったら、
ここまで背筋がゾクっとするような結末にならなかったかも。


とにかく、
チョン・ドヨンとチュ・ジンモのセックス・シーンが凄い。
とにかく話題になった全裸セックス・シーン。
よくぞここまでやった!
と言いたいわ。
韓国のセックス・シーンは脱ぐだけじゃありませんからね・・
あんなトコまで触っちゃう・・
なんて言うと思わせぶりよね?
チクビ。
演じる方の気持ちってどうなんでしょうね?
一度聞いてみたいのよね。
全裸で見知らぬ異性と抱き合うのってどんな気持ち?
大勢の前で、少しは感じたりしちゃうの?
どんな気持ちなのか、味わってみたいような?
しかも、相手がチュ・ジンモですし。






チョン・ドヨンの夫であるチェ・ミンシクは、恋愛小説が大好きで、
「胸が引き裂かれそうなせつない恋愛小説が読みたい」
なんて言っていて・・
そんなドラマのような不幸が自分の身の上に降りかかるとは思いもせずに・・・
リストラで銀行を首になってからというもの、
毎日古本屋に入り浸って恋愛小説を読み漁ってるの。
古本屋の店主のおじさんが、「愛の群像」のシニョン아빠
これまたいいおじさんなのよぉ。
韓国のおじさん俳優は、mocaを癒してくれるわ・・・


では、ストーリーを。



ソ・ミンギ(チェ・ミンシク)はリストラで銀行を首になり、
妻チェ・ボラ(チョン・ドヨン)の代わりに家事・育児をす る凡庸な男。
毎日、古本屋で好きな恋愛小説を読むのが最高の幸せ。
ボラは、子供英語学院を経営。
彼女には秘密があった。
大学時代に激しい恋に落ち、
将来までを約束しあったキム・イルボム(チュ・ジンモ)と、
結婚後に再会し、日常的に情事を繰り返していた。
「あなたの体が好き」
ボラにとって 、イルボムとのセックスには、
夫とのセックスでは得られない快感がある。
イルボムは、ずっとボラが忘れられずにいた。
ボラの学院のウェブ・デザイナーをしながら、
ボラと生後5ヶ月の娘と暮らすことを夢見ている。
イルボムは、ボラの娘はボラと自分との間の子だと信じているのだ。

ある日英語学院を訪れたミンギは、
そこでボラからイルボムを紹介される。
帰り際、車の中で「仕事中はいつも裸足なのか?」と、
ミンギはボラに尋ねる。
学院のボラの部屋でセックスしようとしていたところに、
ミンギが現れたのだ。
そして、ボラが車に残した合鍵。
束草の高速道路のレシート。
ミンギはボラの不倫に気づく。
ミンギはイルボムの部屋を探し当てる。
カギ穴に鍵を差し込むと、思った通りドアは開いた。
ボラの不倫相 手はイルボムだった。
ショックを受けながらも、
妻が情事を重ねているイルボムの部屋を見渡すミンギ。
部屋の中には、妻の幸せ そうな笑顔が収められたポラロイド写真が
大切そうに何枚もアルバムに貼られていた。

ミンギの様子から、ボラは不倫を気づかれたことを悟る。
不倫を終わらせることを決意したボラ。
ミンギは、「子供に対して良き母であればいい」と、ボラに告げる。
しかし、イルボムはどんどんボラへの想いを募らせていく。
家まで電話をかけてくるようになり、
マンションまで会いに来るようになった。
「一緒に死のうか?」
と、イルボムに冗談めかすほど、ボラは追い詰められていく。
そんな時、イルボムとの関係のことで頭がいっぱいだったボラは、
娘のミルクの中に蟻が混入していることにも気づかずに
娘にミルクを与えてしまう。
その上、イルボムがボラに会いにきて、
ボラは娘に睡眠薬を飲ませ、家に置いてイルボムに会いに行ってしまう。
ミンギが家に帰るとボラの姿はなく、
娘が熱を出し、泣いていた。
幸い大事には至らず娘を連れて帰宅するが、
ボラとイルボムが一緒にいる場面を目撃してしまう。
大事な娘に蟻の入ったミルクを飲ませ病気にさせた上、
娘を置いて不倫相手の男と会っていた・・・
「母親の資格はない」
ミンギの怒りは頂点に達し、愛は憎しみへと変わっていた。


そろそろ結末ですわよ。ご注意 を。



イルボムと電話で話すボラ。
ミンギは、ボラをこれでもか!というほどに突き刺し殺害する。
ボラの指が折れるほどの力で無理矢理結婚指輪を抜き取り、
イルボムの部屋から盗んできた服にボラの血を布に染みこませ、
玄関のドアの鍵穴に鍵を差し込んだまま指紋を拭き、
外のゴミ収集場にイルボムの服を捨てた。
その頃、ボラを心配したイルボムがマンションにかけつけていた。
ミンギはイルボムの部屋に行き、
ボラの血をこすりつけ、イルボムを犯人に陥れる工作をした。
ミンギの思惑通りイルボムは逮捕された。
自分を裏切り、
娘を邪険にした罪深き女は消え、
妻を寝取った男は、妻を殺した犯人として捕まった。
ハッピー・エンド。

って・・・こえぇぇぇぇぇ。


いやぁ・・・
「ハッピー・エンド」って、心がホっとするようなものを想像するし、
主人公が幸せになることを想定するものだけれど・・・

「誰にとってハッピー・エンドなのか」
誰も考えもしなかったでしょう。
ボラとミンギが娘と幸せになることが、
定番の「ハッピー・エンド」であり、
ミンギにとっての「ハッピー・エンド」なんて、誰が考えた?
これがなかったら、
本当に何の変哲もない不倫映画だったけど、
このラストのせいで、
何ともいえない不思議な余韻が残ったわ。













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