ラブ・レター ~パイランより~ Failan |
原題: パイラン 파이란(パイラン)<2001> |
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監督 | ソン・ヘソン | <1999>ホ
ワイトクリスマス 恋しくて、逢いたくて、<2001>ラ
ブ・レター ~パイランより~、 <2004>力道山、<2006>私たちの幸せな時間、<2010>男たちの挽歌 |
出演 |
チェ・ミンシ ク(崔岷植) | <1998>
ナンバー3、<1998>ク
ワイエット・ファミリー、<1999>シュリ、
<1999>ハッピー・エン
ド、 <2001>ラブ・レター ~パイランより~ 、<2002>酔画仙、<2003>オールド・ボーイ、 <2004>ブラザーフッド(特別出演)、 <2004>春 が来れば、<2005>親切なクムジャさん、 <2005>クライング・フィスト、<2008>ヒマラ ヤ、風が留まる場所、<2010>悪魔を見た |
ソン・ビョンホ | <1999>ユ
リョン(幽霊)、<2001>ラブ・レター ~パイランよ
り~、<2001>フラワーアイランド、 <2001>インディアン・サマー、 <2002>オアシス、<2002>密愛、<2003>TUBE(チューブ)、 <2004>木浦(モッポ)は港だ、<2004>大統領の理髪師、<2004>R-POINT、 <2004>スパイダー・フォレスト 懺悔、<2005>お母さん、 <2005>美しき野獣、 <2006>吸血刑事ナ・ドヨル、<2007>光州5・18、 <2007>正しく生きよう、 <2007>ファム・ファタール、 <2008>GP506、<2008>グッド・バッド・ウィアード、 <2008>水ちょっとください、 <2009>仁寺洞スキャンダル(友情出演) |
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コン・ヒョン ジン(孔炯軫) |
<1999>新
装開店、 <2001>ラブ・レター ~パイランより~、
<2001>ラスト・プレゼント、 |
【レビュー&ネタバレ】 |
2001年4月韓国公開。原作は、浅田次郎。 根強い、熱狂的なファンも多いこの映画、パイラン。 mocaは、ホワイトクリスマスも、私たちの幸せな時間も、 DVDを持っているくらいメチャメチャ好きなので、ソン・ヘソン監督に期待!しました。 ですが、mocaは全くハマれませんでした...... ベタで、先が読めて、飽き飽きして仕方がない映画でございました。 あくまでも、好きか 嫌いか、 なので、 悪い映画ではありません。 悪い映画か、良い映画か、といえば、とっ てもよい映画だ と思います。 この映画のファンが多いのはよくわかります。 ハマる方は、どっぷりハマることでしょう。 好きか嫌いかは二分するかもしれません。 良い映画ではあると思うのですが、「オーソドックスな悲劇はうんざり」という方には、 moca同様、飽き飽きすることと思います。 チェ・ミンシクもねぇ.... mocaは苦手なので..... コン・ヒョンジンはこの頃が一番、味があるなぁ..... 面白い。 そして、ソン・ヘソン監督の作品は、moca好みなんだろうなぁ... とも感じました。 観ているだけで癒されるような、ゆったりとした時の流れと、人間の優しさ、あったかさ...... 現代人が忘れてしまったもの.... が、そこにあると思います。 三流ヤクザのロクデナシだった主人公の心に響き、改心してしまう気持ちもよくわかります。 きっと、観ている者も、主人公ガンジェのように、心揺さぶられることでしょう。 そして、何と言っても映像のあたたかさと美しさ。 「生きている」ことを実感できるような映像です。 新しいこと=良いこと ばかりではないことを、しみじみ感じますね。 パイランが生きている場所すべてに、愛着を感じてしまいます。 何気ない風景に、こんなに癒されるものなのですね。 そべては、パイランの健気さと、ひたむきさと、純粋さ....... この映画を観て、感じてください。 そして、自分がどれだけ豊かで、贅沢で、欲深いのか、そして、幸せなのか、 実感しないといけないですね。 パイランと、クリーニング(洗濯)屋のおばちゃんとの関係の中に、 人間の真の幸せがあるように思います。 ソン・ヘソン監督はmocaの好みの作品を作られる方... ですが、問題なのは、脚本に、宿命のキム・ヘゴンが参加していること!!!(脚本は合作) キム・ヘゴンが脚本に加わった作品は、ろくなことがない。 ベタで、クサくて、先が読めて、独りよがり。 mocaがこの映画にハマれなかったのは、よほどキム・ヘゴンと相性が悪いのでしょう。 っていうか、もう作らんでくれ。キム・ヘゴン!
ストーリーは、あらすじのまんまです。 そう複雑でなく、シンプルです。 金のために偽装結婚した三流ヤクザのガンジェと、健気で奥ゆかしい純粋な女性パイランの物語。 といっても、ラブストーリーではありません。 あらすじにもある通り、「パイラン」が死んだ後の物語と、パイランの軌跡ですから。 「ラブ・レター」というタイトル通り、パイランからガンジェに宛てた手紙と、 パイランがそれまで、どのように生きてきたかを辿る軌跡に、胸が締め付けられる映画です。 ロクデナシの三流ヤクザ。 そのガンジェに、「あなたが一番親切な人です」と言うパイラン。 なぜなら、私と結婚してくれたから....... ガンジェは単に金のために偽装結婚し、その後は、一切関わりを持たずに放置していたのに... パイランの手紙に、ガンジェはどうしょうもないくらいに号泣してしまいます。 こんな自分を「親切な人」だと...... そしてガンジェは、自分の今までの生き方を省み、 そして、パイランに対する愛情も生まれます。 もうこの世にはいないパイラン。 しかし、パイランにより、ガンジェの心は揺れます。 ボスであるヨンシクの身代わりに刑務所に入る約束をしていたガンジェ。 そんなガンジェに、ヨンシクはしびれを切らす。 そして、ガンジェは....... 結末は想像できることでしょう。 ヤクザの世界ですから..... |
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