ブラザーフッド Taegukgi |
原題:太極旗を翻して 태극기 휘날리며(テグッキ フィナルリミョ) <2004> |
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監督 | カン・ジェギュ(姜帝圭) | <1994>恐怖特急、<1996>銀杏のベッド、<
1999>シュリ、<2004>ブラザーフッド、 <2010>マイ・ウェイ |
出演 |
チャン・ドン ゴン(張東健) |
出演作品一覧 |
ウォンビン (元斌) |
出演作品一覧 | |
イ・ウンジュ(李恩宙) | <2000>秘
花 スジョンの愛、 <2001>バンジージャ
ンプする、 <2002>THE KISEI 寄生、
<2002>永遠の片想い(恋愛 小説)、 <2003>愛と、死を見つめて(空の庭 園)、 <2004>オー!マイDJ、<2004>ブラザーフッド、<2004>スカーレット・レ ター |
【レビュー&ネタバレ】 |
観客動員数、約250万人。2004年の興行1位。 朝鮮戦争を描いたこの作品。 韓国映画ファンというのならば、この映画を観なきゃお話にならないでしょう。 南北分断の悲しみ、朝鮮戦争を描く作品は多いけれど、この映画はその代表作でないかしら。 スケールの大きさはもちろんだけれども、さすがカン・ジェギュと言わしめる悲劇の物語。 邦題の「ブラザーフッド」は、原題の「太極旗を翻して」から掛け離れているもの。 けれど、この映画を観た日本人の心に焼きつくのは・・・ やはり、「ブラザーフッド」であり、兄弟愛・・・ なかなか韓国人、北朝鮮人の立場から見つめることはできないわ・・・ それでも、朝鮮戦争が生み出した悲劇について多少なりとも感じるでしょうし、 それなりに役割は果たしていると思うわ。 名もない兵士も、家族にとっては自分の命以上に大切な人であり、 その大切な人が数えられないほど死に行く悲劇・・・ 自分の命以上に大切な人・・・ そんな人間を持たないmocaにとっては、ジンテの愛はあまりにも尊くて・・・ 息ができなくなるほど泣きました。 戦争がなぜいけないか、この映画を観ればわかります。 戦争がしたいなら、したい奴らだけでやれ。 そいつらだけの国を作ってな。 これほどまでに悲しい愛の映画は他にありません。 愛する人を守るためなら、自分の命すら惜しくない。 愛する人が死んだら、自分の生きる意味もない。 愛とは何か。 この映画が教えてくれます。 これほどまでに弟を愛する兄を、他に知りません。 命を顧みず、敵軍の中に飛び込んでいく勇気。 言葉では言い表せません。 物語は、終戦から50年経った現代から始まります。 そして、仲睦まじい兄弟が戦争が勃発したことを知るところへと回想して行きます。 朝鮮戦争が勃発し、兄弟は叔父の家へ避難疎開することにします。 しかし、その途中、ジンテがヨンシンの弟の薬を買うために離れた隙に ジンソクは軍に強制徴集されてしまう。 弟を助けようとしたジンテは、そのまま一緒に徴集されてしまうことに。 ジンテは弟を除隊させてくれるよう大隊長に直談判しますが、 「要求する前に何かしろ!」 と却下されてしまいます。 そして、隣りの小部隊であったことをジンテに聞かせます。 父と息子が徴集され、父は功績を挙げ勲章を貰い、息子を除隊させたのだと。 ジンテはそれを聞き、弟ジンソクを除隊させるため 命を顧みず、無謀に突撃していく。 そんな兄の考えを知ったジンソクは、ジンテを制止する。 兄の命を担保に、自分は除隊したくないと。 死んだらどうするんだ、無謀なことはやめてくれと。 しかしジンテは、ジンソクを除隊させるためならば、命など惜しくないと告げる。 映画の全般は、弟を除隊させるために命を賭ける兄の物語。 しかし、弟を大切に思うがあまり、ジンテは人が変わってしまう。 敵軍の大佐を生け捕りにするために勝手な行動を取り、 自分を助けるためにヨンマンが撃たれても見向きもせず、 かつての仲間だったヨンソクが、敵軍となっていたが、 無理矢理連れてこられただけだという訴えにも耳を貸さず、射殺してしまう。 そんな兄に対しジンソクは懐疑心を抱き、兄と決別してしまう。 敵軍の大佐を生け捕りしたことが功をなし、 勲章を得たジンテはジンソクの除隊を許されたというのに。 兄の気持ちもわかるし、弟の気持ちもわかる。 故に、悲しい....... ここでジンソクが素直に兄の愛を受け、兄の言うとおりに除隊を受け入れていたら..... 運命は変わっていたでしょうに..... そして、更なる悲劇へと突入していきます。 ヨンソクから母の容体が悪いことを聞かされたジンソクは、 退却途中で実家に寄ることに。 しかし思いもよらぬ出来事が待っていた。 兄の婚約者ヨンシクが、アカ(北朝鮮)だと疑いをかけられ連行されてしまう。 それを阻止しようと銃を向けたジンソクも、アカだと疑いをかけられ連行されてしまう。 それを知ったジンテはすぐさま二人を追う。 ヨンシクは、食料の配給を受けるために保護団体に入会していた。 しかしその保護団体とは、アカによる支援団体だったのだ。 ヨンシクはその団体が何をするものかも知らず、配給を受けるために署名していた。 しかしそんなことは認められず、アカとして処刑されることに。
さ て、ここからは思いっきりネタバレしますので、未見の方はご遠慮ください。 ジンテはヨンシンを救うために、銃を向ける。 人民軍と性的関係を持っていたと侮辱されるヨンシン。 だから、避難もせずここに留まっているのだと。 そして、青年団長はヨンシンに銃を向ける。 ここから、あまりにも悲しい悲劇が始まります。 ヨンシンは射殺され、ジンソクは捕虜たちと一緒に倉庫へ押し込められる。 ジンテはジンソクは除隊するのだと訴えるが、 大隊長は新任と交代しており、ジンテとの約束は無効とされてしまう。 それどころか、ジンソクが軟禁されている倉庫に火をつけ、 捕虜たちを皆殺しにしろと命令を下してしまう。 必死に制止するジンテの努力も空しく、倉庫は全焼。 焼け崩れた倉庫の中で、ジンテは自分がジンソクに買い与えたペンをみつける。 焼けて骨だけになった愛する弟を目の前に、ジンテは絶望する。 ジンテは、ジンソクを殺した大隊長を石で撲殺してしまう。 愛するヨンシンを殺され、 愛するジンソクまでも、殺された..... 絶望したジンテが向かう道は? 愛する者を殺した者達への復讐.... アカに寝返ること。 愛する者を韓国軍が殺したのだと。 しかし、ジンソクは生きていた。 丁度居合わせたヤン中士に助け出されていたのだった。 そんなことも知らずにジンテは...... 兄が敵軍となったことを知らされたジンソクは苦悩する。 自分が殺されたと思い、敵軍に寝返ったのだと。 1週間後に除隊が決まったにも拘わらず、 ジンソクは兄を救うために最前線へと志願する。 一人敵地へと乗り込み、投降兵となって兄に合わせてくれと訴えるジンソク。 しかし、ジンテは「弟は死んだ」と、取り合わない。 電話の向こうに、あれほどまでに愛した弟がいることも知らずに。 そして、韓国軍が乗り込んできた敵地は、激しい戦場となる。 そんな中、ジンソクは兄ジンテの姿を確認する。 しかし、戦いの鬼と化した兄に、ジンソクの姿が見分けられない。 ジンテは、憎き韓国軍!と、ジンソクを殺そうとする。 「ヒョン、僕だよ。弟のジンソクだよ」 一緒に帰ろうよ。 義姉さんの墓にも行くんだろう? 僕を大学に行かせるために靴磨きになったんだろう? 僕が大学へ入る姿を見なくてもいいの? ジンソクは泣きながら訴える。 その言葉に、ジンテはようやく正気を取り戻す。 「ジンソク!生きていたのか!!」 ジンテは一緒に帰ろうと訴えるジンソクの手を振り切り、一人で戻るよう諭す。 一緒に逃げては共倒れだと。 俺はいつでも投降して戻れるから、お前だけ帰れと。 ジンテは倉庫で拾ったペンをジンソクに渡す。 「ヒョンが持ってて。今度会った時に渡してよ」 と、ジンソクはペンを返す。 無理矢理ジンソクを追いやり、ジンテは北朝鮮軍へ銃を向ける。 ジンソクを逃がすために。 しかし、今まで何度も危険を潜り抜けてきたジンテも、命運が尽きてしまう。 そして、50年後─ ジンテがジンソクのペンを持っていたことから、 ジンソクと間違われて発見されることになったわけですね。 しかし、50年後のジンソク役の役者は酷い.... もっとマシなのがいなかったか? 無名でも、カリスマがなくても、まぁ、演技がよければ...と思いますが、 演技さえも酷いんですけど..... それまで、息もできないほど泣いていたのに、一瞬で涙がひきました...... なんなんだ?あの大根役者! 感動が台無し..... チョ・ユニちゃんは相変わらず可愛いですが。 |
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