二重スパイ Double Agent |
原題:二重スパイ 이중간첩(イジュン カンチョプ) <2003> |
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監督 | キム・ヒョンジョン | <2003>二 重スパイ |
出演 |
ハン・ソッ キュ(韓石圭) |
<1995>
ドクター・ポン、<1996>銀杏のベッド、<1997>ナンバー3、<
1997>グリーン・フィッシュ、 |
コ・ソヨン |
<1994>ク
ミホ(九尾狐)、<1997>ビー
ト、<1998>陽が西から昇ったら、 <1999>恋風恋歌、 |
【レビュー&ネタバレ】 |
シュリ、JSAに続く南北分断を
テーマにした大作。 と謳われ、大々的に宣伝された本作。 しかし、期待を裏切り、大惨敗を記す。 南北の裏側を赤裸々に描きつつも、 そこに<ドラマ>が存在しなかったからであろう。 ハン・ソッキュとコ・ソヨンのラブ・ストーリーを軸に展開しつつも、 二人に感情移入するほどのドラマがない。 主演は<シュリ>でスターの座を確立したハン・ソッキュ。 そして、ヒロインには、韓国を一世風靡した美人女優コ・ソヨン。 韓国では、この主演陣を見ただけで期待も大きくなることでしょう。 けど、moca的には・・・ コ・ソヨンの魅力がわからない・・・・・・・・・・・・・・ 中島ひろ子にしか見えない。 ちなみに、コ・ソヨンはこの作品で「最悪の主演女優」に選ばれたそうですが・・ 二人のラブストーリーはイマイチですね。 これがもっと観る者を惹きつけるようなせつない恋なら、 この映画も変わっていたでしょう。 スパイであるから、その存在の証を残してはいけない。 だから、写真も撮ることはできない。 はじめは恋人を装って任務を遂行していた二人。 けれど、いつしかそれが本物になって・・・ ハン・ソッキュは、コ・ソヨンの願いを叶えてあげようと、 ポラロイドの記念写真を撮ってやる・・・ んー 感動しなかったわ。 ラストは、ちょっとせつなかったけど・・・ この映画は、南北分断、スパイ、という題材を扱ってはいても、 派手な銃撃戦などは登場せず、 徹底的に描かれたのは、<拷問>シーン。 だからこそ、南北の関係と、その恐怖がリアルに伝わる・・・・ 実際に、1980年代には、多くのスパイが存在した。 この作品はフィクションでありながらも、リアルな現実。 韓国で現地スパイをしていた町医者ソン・ジェホが拷問されるシーンは 目を背けてしまいます。 こんな人徳があっていい人なのに・・・ こんなおじいちゃんを惨い目に遭わせて・・・ mocaはソン・ジェホ大好きなので、辛かった・・・ <彼女を信じないでください>のカン・ドンウォ ンの父役が大好きです。 ハン・ソッキュも拷問されます。 偽者の血だとわかっていても、直視できません・・・ 1980年代ということは、まだ30年も経っていません。 そう考えると、かなりショッキングです。 そういう意味で、観る価値はあると思います。 ちなみに、この映画で<スリーパー>と呼ばれるスパイですが、 韓国に住み着いて、一般の市民のように暮らしながら 北に情報を送るスパイのことです。 新たに任務でやってきたスパイは、 この<スリーパー>から情報を得て、 一緒に暮らしたり、協力を得たりしながら任務を遂行するようです。 「現地スパイ、駐在スパイ」など、呼び方は一貫していません。 ストーリーは、 革命のために南にスパイとして派遣されたビョンホ(ハン・ソッキュ) 亡命者を装い南に無事潜入するが、 北のスパイでないことを証明するために、激しい拷問を受ける。 拷問に耐え抜き、「自由を得るためにやってきた」という主張が認められ、 国家安全企画部のペク・スンチョル団長に身柄を預けられ、 軍事訓練教官となり、上層部の信頼を得るまでになっていた。 2年が経った頃、国家安全企画部で働くまでになるビョンホ。 ビョンホは毎晩、ラジオに耳を傾ける。 ある日、その番組が改編で打ち切りになるという。 最後にDJのスミ(コ・ソヨン)が流した曲を聞いたビョンホは慌ててメモを取る。 その曲が暗号になっていたのだ。 ビョンホの初めての任務。 その暗号は.... DJに接触せよ。 ビョンホは、放送局までスミに会いに行く。 「ペク団長をご存知ですね?」 とだけ確認すると、スミは去って行った。 スミは父親が北のスパイだったために、 生まれも育ちも南なのにも関わらず、 生まれた時から<スリーパー・スパイ>という 北のスパイとして生きる宿命を背負っていた。 ペク団長からお見合いを勧められるビョンホ。 その相手は、スミだった。 ペク達の前では恋人を装いながら、二人は北のスパイとしての任務を果たす。 スミを通じて、初めての任務に成功したビョンホは スミの父親代わりである町医者ヒョンチョルも、北の大物スパイ。 ある日、スミとヒョンチョルが、資料の隠し場所に行った時、 雑貨屋のおばさんに目撃され、ヒョンチョルはスミを庇い連行されてしまう。 北は情報が漏れることを懸念し、スミを通じてビョンホに抹殺するよう命令が下される。 しかしスミは、ヒョンチョルを抹殺した後、 自分とビョンホも消される運命だということを悟る。 ビョンホを愛し始めていたスミは、その指令をビョンホに伝えることができなかった。 しかし、そのためにビョンホは北に疑われることになる。 ビョンホはスミを責める。何故伝えなかったのかと。 「あなたを失いたくなかった。一緒に逃げて。北でも南でもないところへ」 ビョンホは、一週間の猶予を通告される。 その間に自らの忠誠を証明しなければならない。 一方、ペク団長は、海外から帰国した学生運動家ギヨンを北のスパイに仕立て上げるべく、 強引な取り調べを行っていた。 ギヨンは拷問から逃れるために、対南工作責任者として ビョンホの名を吐いてしまう。 また、ペク団長は、大物スパイ、ヒョンチョルが共に行動していた相手がスミだと突き止め、 ビョンホにも疑いを向け始めていた。 北と南の両方から疑いをかけられ、 窮地に追い込まれたビョンホ。 ビョンホは、韓国の国家機密をソ連に売ることで 自分とスミの身の安全をソ連に保障させ、ブラジルに逃亡する。 (経費の関係で、実際の撮影はリスボンで行ってるそうです) ↓結末↓ 時が流れ─ ビョンホとスミは、ブラジルで平穏な毎日を送っていた。 スミのお腹には赤ちゃんが・・・ ビョンホはプレゼントを買い、スミの元へと急いでいた。 ビョンホは、車が故障したブラジル人に助けを求められ、 車を止める。 「イム・ビョンホ?」 思いがけず自分の名を呼ばれ、凍りつくビョンホ。 その瞬間、ビョンホは射殺される。 アパートでは、ビョンホの帰りを待ちわびるスミの姿── END ラストはちょっとせつない・・・・・ 二人のラブストーリーがもっと盛り上がっていたら・・ それが残念。 |
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