九尾狐(クミホ)家族  The Fox Family 
 原題:九尾狐家族 구미호 가족(クミホ カジョク) <2006>

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九尾狐(クミホ)家族

家族を深く愛するが、愚かで小心な父(チュ・ヒョン)。
セクシーな容貌を持って いるが、発情が近いの が明らかな上の 娘(パク・シヨン)。
いつも父と言い争っている単純無知な息子(ハ・ジョンウ)。
可愛い子供の容貌をしているが、何を考えているのかわからない末っ子 (コ・ジュヨン)。

人間になりたい4匹(?)の九尾狐 (クミホ)家族は、千年になる日に人間の新鮮な肝を食べれば、本物の人間になれるという大きな期待を抱き、千年の日を一ヶ月後に控え都市に現れる。

そし て、自らの武器である各種忍術を打ち出してサーカスを開業し、各自のポジションで人間を惑わすことに熱中する。だが、千年の時間が流れる間、人間界はあま りにも大きく変わったし、人間たちは、もはやそんなに味方になりやすい存在ではない。それでも千年の夢を諦めきれない九尾狐家族。しかし、彼らのサーカス には、町内の子供たちだけがやって来て、血が飛び散る彼らのサーカスを見て泣いて帰るだけだ。

そんなある日、女性たちに接近しては隠しカメラで写真を撮っ て売る詐欺師キドン(パク・チュンギュ)が、偶然サーカスにやって来て上の娘に接近する。このおかしな家族 は、怪しいキドンを歓迎し、上の娘とのベッドインを強制的に薦める。ベッドインの途中で、この家族の正体を知ってしまったキドンは、九尾狐の変身過程を こっそりカメ ラで撮り利益を得ようとする胸算用で、特有の小細工を使い、彼らと共に過ごすようにする。

そして、サーカス団の募集広告を出せば人間たちが自分の 足で訪ねてくるという妙案を出し、大々的なサーカス団員募集を始める。

そうしている間、世の中が沸きかえるようなバラバラ殺人事件が起きる。担当刑事が急 に現れ、猟奇的なサーカスを繰り広げている九尾狐家族を疑って、彼 らの周りをうろつき始める。

その上、応募したサーカス団員たちは正常な人間が一人もおらず、痴呆にかかったオ老人は、千年になる日まで持ちこたえることも 厳しい身体で、肉体が正常なミス・ファンは、暇さえあれば自殺を試みる。

九尾狐家族たちは、千年のその日まで人間たちを生かしておくため、昼夜お金を稼 ぎ、看 護に東奔西走する。その上、殺人事件以来、末っ子の行跡がますます疑わしくなり、刑事は捜査網をますます狭めてくる。果たして彼らは、この険しい人間 界で千年の夢を実現できるだろうか。

【予告編】


監督 イ・ヒョンゴン <2006>九 尾狐家族

出演

チュ・ヒョン (朱鉉)

出演作品一覧

ハ・ジョンウ

出演作品一覧

パク・シヨン

<2006>九 尾狐(クミホ)家族、<2007>愛 サラン
<2008>タチマワ Lee -悪人よ 地獄行急行列車に乗れ!、<2009> マリンボーイ

コ・ジュヨン

<2001>花 嫁はギャングスター、<2001>ワニ&ジュナ~揺 れる想い~、<2003>浪漫刺客、
<2005>青 燕、<2006>九尾狐(クミホ)家族、 <2007>奇談

パク・チュン ギュ(朴俊圭)

<2001> マ イ・ボス マイ・ヒーロー、<2002>セック ス イズ ゼロ(色即是空)
<2003>花嫁はギャングスター2、<2005>夢精期2、<2005>ナ ンパの定石、<2006>救世主
<2006>九尾狐(クミホ)家族、<2006>誰が彼女と寝たのだろうか?

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【レビュー&ネタバレ】
2006年9月公開。
これはなんといったらいいものか・・・・・・・・
内容があまりにも薄い。
何かといえば、歌って踊る、ミュージカルのようなつくりで、
ストーリー重視というよりも、それ時間を稼いでるような感じになってしまっている。
そもそも、ミュージカルのような映画を作りたかったのかもしれませんが・・・
もっとストーリー重視で深く掘り下げれば、かなりの感動作に成りえたかもしれませんが、
笑うに笑えず、かるーいノりの中途半端な作品になってしまって、勿体ないところ。
逆に、こういったバカバカしいノリが好きな人には嬉しい作品なのかも。
クワイエット・ファミリーまでは いかない が、同じ雰囲気が漂い、
ちょっとシュールで、くだらない。
その路線でいくのなら、もっと徹底的に笑わせて欲しいもの。

キャラクターはそれぞれなかなか引き立っていて、
気持ち悪いほどのバケモノのような容姿で、頭の足らない息子が面白い。
これがハ・ジョンウというのが驚き。
全く別人。

パク・シヨンは、とにかく美しい・・・・・・・・・・・・
さすがミス・コリア。
エリックも惚れるわけですわ。
美しいけれど、どことなくちょっと物足りないような、個性的というか・・・
そんなところが、美人女優の型にハマらず、この発情期の長女にピッタリ。

そして、末っ子。
この子、雪の女王のソン・ユリの子 役ちゃんだわ。
この変わった末っ子役が、見事にハマっているの。
ちょっとボラ役は無理な面があったけれど、この役見てるとうまいわねー
髪も、長い方が似合っているわ。
この映画や雪の女王の時は12歳くらい?
体が細くて小さいのに、顔が大人びていて・・・・アンバランスで不思議。
ちょっと期待の子役ちゃん。
でも、大人の役を演じる日も、遠くなさそうね。

そして、父!
何が観たいかって・・・・ チュ・ヒョン씨よ!!
チュ・ヒョン씨を観ているだけで幸せなmoca。
<愛の群像>のシニョン아빠(アッパ)に近いキャラクターで、mocaは幸せー
問題児の子供たちに頭を悩ませる情の深い父。
チュ・ヒョン씨観るために、何度も繰り返し観たい映画だわ。

九尾狐家族に対して、唯一の主役級の人間、パク・チュンギュ。
4人がそれぞれ魅力的に演じているのに、こいつだけがどうも頂けない。
いったい、なんなの?
長女は、この男の何がよかったわけ?
ただ単に、発情しているから見境なくヤリたいだけだったわけでしょう?
長女が惚れる魅力もないし、惚れた様子も見えないし・・・・・・
パク・チュンギュ自身に魅力があれば、’ステキ’と思えたかもしれませんが、
思いっきり三枚目俳優ですしね。

この映画の魅力は、4人の九尾狐家族でしょう。
ストーリーはイマイチですが、見終わった後、ちょっと寂しい気持ちになるわ。
愛着が湧いてしまったから。
moca的には、続編をぜひ観たい。
映画ではなく、ドラマでも十分耐えられるような魅力的な家族よ。

ストーリーとしては、人間になることを夢見て
’千年の日’に合わせて、山を降りてきた4人の九尾狐(妖怪)
生贄となる4人の人間を捉えなければいけないが、
まず、その餌食となったのが盗撮専門のキドン。
そして、家族が山を降りてきた頃から、南山付近で連続殺人事件が起き始め
刑事は家族が怪しいと睨み、まわりをうろつき始める。

映画の目的としては・・・・
・千年の日に、4人の生贄を用意すること
・刑事に’九尾狐’の正体がバレないこと

単純明快でわかりやすいので、テンポよく物語は進んで行くけれど・・・
キドンの提案で集まった生贄の3人は、
余命幾ばくもない老人。自殺願望の強い女。臓器がボロボロで生きていることが奇跡の男。
とまぁ・・・使い物にならない者ばかり。
’千の日’までは生かしておかないといけない、と・・・
入院費や治療費のために家族はアルバイトに明け暮れ・・・

けれど、この部分もわずかで・・・
もっと、笑わせてもいい部分、笑いのメインだと思うのに、あっさり終わってしまったわ。
しかも、歌と踊りでね。

こうして、生贄の3人の介護をしながら、家族の心に温かいものが生まれ
3人を殺すことなんてできない・・・という、心温かいエピソードになるのかと思いきや、
それも裏切られる。
いったい、この映画の狙いは何???

※一番下に動画があります(英語字幕) 



↓結末↓


ようやく’千年の日’を向かえ、キドンが留まっている理由も見えない。
写真が撮れず、そのまま残っちゃっただけ?
生贄の3人を逃がそうだなんて・・・
そんないい人ではないはずなのに・・・・
長女にも、家族にも、愛着はまったく湧いていないようで・・・・・
あのラストはちょっと納得できない。
キドンが長女のことを愛していて、家族にも愛着があったなら、感動もあったでしょうに。

連続殺人の犯人は、生贄のうちの一人だったなんて・・・・
なんてできすぎた話なの。
悪い奴だから、殺されて生贄にされても・・・というところですが、
唐突すぎて、そういう気持ちにまでなれませんでしたわ。
けど、チュ・ヒョン씨が肝を取り出すのを躊躇している時には
’早く取り出して!’と、何度も心の中で叫んだけれど・・・
だって、願いを叶えてあげたかったから・・・・
でも、人間になれなかった場合の苦痛というものがイマイチだったわね・・・
あまりせつなさを感じなかったわ・・・
今までは人間の姿に変身できていたのに、なぜ変身できないのかも不明だし。
長女とキドンが愛し合っていることが伝わってきていたら、
犯人の肝を長女に刺し出すのも感動的だったでしょうけれど、
出かける前にキスしたことで、長女がキドンを愛していることは気づいても
二人を何とか幸せにしてあげたいという気持ちにはならないわね。
それよりも、父が人間になれた方が嬉しいもの。
それに、残り2人の生贄も・・・・ 時間切れで助かるなんてオチ・・・
最悪ね。
何もかもが中途半端すぎたのよ、この映画。
それならば、キドンを娘のために救おうなんてことせず3人とも時間切れで助けて
笑いで落として欲しかったわね。

スクーターに全員乗るシーンはかなり笑いました(笑)

























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