ホワイト・バレンタイン  White Valentine 
 原題:ホワイト・バレンタイン 화이트 발렌타인(ファイトゥ パルレンタイン) <1999>

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ホワイト・バレンタイン

童話の挿絵家を夢見る少女ジョンミン(チョン・ジヒョン)の家に真っ白な鳩が飛 び込んでくる。鳩の足 首には手紙が。それは、この世を 去った過去の恋人を忘れることができない青年ヒョンジュン(パク・シニャン)が、返事も出来ない彼女に向けて飛ばした手紙であった。ジョンミンは、顔も知 らないその青年に返事を送る。真っ白い夢を込めて…。 しかし彼らには、遥かに遠い以前からの縁があった…



【予告編】
監督 ヤン・ユノ <1996>ユリ、<1997>ミスター・コンドーム、<1998>チャン、 <1999>ホワイト・バレンタイン
<2000>リベラ・メ、< 2004>風 のファイター、<2006>ホリデー、 <2007>仮面、<2010>グランプリ
<2011>アイリス -THE LAST-
【TVドラマ】 アイリス<2009>

出演

チョン・ジ ヒョン

出演作品一覧

パク・シニャ ン(朴新陽)

<1996>ユリ、<1997>プワゾン、 <1997>モー テルカクタス、 <1997>手紙 The Letter、 <1998>約束
<1999>ホ ワイト・バレンタイン、 <2000>キリマン ジャロ、<2001>インディアン・サマー
<2001>達磨よ、遊ぼう、 <2003>4人の食卓、<2004>ビッグ・スウィンドル! 
<2004>達 磨よ、ソウルに行こう、<2007>ま ぶしい日に

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【レビュー&ネタバレ】
<猟奇的な彼女>が大ヒットし、急遽DVD化された作品。
その程度の映画。
けど、映画好きには不評でも、
韓流好きの日本人には、好きな方も多いのでは?
それというのも・・・
ノスタルジックで、まるで童話のような美しさ。
mocaにとっては、「これぞ、まさしく THE 韓流」と言わしめる映画。
雪舞うシーンでは、あまりの美しさに見とれてしまうわ。
そして、ストーリー自体も童話のよう。
決してドラマティックではなく、
人の優しさや情、そんな日常の触れ合い、
ラブストーリーも、「これは恋しているの?」と、
疑ってしまうほど表面に出ず(笑)
ゆっくりと、ほのぼのと、優しく描かれた作品。

→のポスター。
これは別バージョンのポスターですが、あまりにも笑ってしまったので(笑)
これを、ウケ狙いではなく、真面目に作っていることに、かなり笑えますが・・・・・・
劇中のパク・シニャンも、これはウケ狙い???
と思ってしまうほど、違和感・・・
一言で言えば、アキバ系。
当時はこれが普通なの?な、わけはないわね・・・
為替ディーラーの頃のパク・シニャンは普通でしたもの。
「純朴で真面目な心優しい青年」を描くと、こうなるのかしら・・・・・
ヤン・ドングンも、まったく同じような雰囲気でしたものね。
けど、このヤン・ドングンかなり好き。
キャラも好きですが、こういう風貌好きだったりして・・
彼の演じるチョン・ジヒョンに想いを寄せる(ほぼストーカー/笑)青年。
笑わせてくれるし、インパクトがあるわ。
やっぱり、売れる人は端役の頃から何かが違うのね。

それよりも、忘れちゃならないのがチョン・ジヒョン。
mocaはジヒョンちゃん大好きで、
けど、美しいというよりもどちらかといえばファニーな感じ。
でも、この映画で彼女の美少女ぶりに驚いたわ。
マジかわ。
当時17歳。それでこのオーラと、美しさ・・・
まさにスターになるべく生まれてきた人ね。

パク・シニャンは、あのアキバ系ぶりになかなか慣れなかったけど、
観ているうちにかっこよく見えてくるから不思議。
パク・シニャンの作品の中では、一番好きかも。

生まれ変わったら何になりたい?という質問で、
一番回答が多いのは何か知ってる?
鳥なんだって。
だから僕は、鳥を見ると
「この人はどんな前世を送ったのだろう・・」と、
考えずにはいられないんだ。
すごくステキなセリフだと思いませんか?

そして、チョン・ジヒョンのおじいちゃん。
おじいちゃんの初恋の相手の花屋のおばあちゃん。
パク・シニャンの先輩。
みんな情があって、とてもステキ。
おじいちゃんは、日本では既に失われたおじいちゃん像で、
いつも小言ばかりだけれど、すごく好きだわ。
一番好きなのは、何かとパク・シニャンの面倒を看る先輩。
これぞ、韓国の情!
とにかく、情溢れる作品です。
で、もう一人(人ではありませんが)影の主役!
チョン・ジヒョンが飼っているワンちゃんの可愛いこと!
モコモコというか、ずんぐりむっくりというか・・・
その愛らしさったらないわー
見ているだけで癒されるわよ。
そして、チョン・ジヒョンの描くイラストも、あったかくてステキよ。

風景もとってもあったかくて、ロケ地に行きたくなりますわよ。
書店は全羅。公園は分盆。



ストーリーは、

書店を営む祖父と暮らす19歳のジョンミン。
夢は童話の挿絵を描くこと。
ジョンミンには、忘れられない思い出がある。
両親を失い心にポッカリと穴があいていたジョンミンは、
小学生の頃、「女教師」と偽って、兵役中の軍人と5年間文通していた。
しかし、「会いたい」と会いに来た彼に会えるわけもなく、
それは遠い思い出となっていた。

ある日、ジョンミンの住む町に
ヒョンジュンという青年が越してきた。
小さなペットショップを営み、動物を心から愛するヒョンジュン。
公園でヒョンジュンをみかけたジョンミンは、
心優しく、どこか影のあるヒョンジュンが気になりだす。
ジョンミンの犬を捕まえてもらったことから
ジョンミンはヒョンジュンと知り合うが、
照れてうまく話すこともできず、犬を叩いて叱られる。
そんなヒョンジュンがますます気になるジョンミン。
しかし、ヒョンジュンは、ここで恋人を待っていると、ジョンミンに話す。
ヒョンジュンには、恋人を交通事故で失った悲しい過去があった。
しかも、ヒョンジュンの誕生日に、自分に会いに来る途中で・・・
ヨニはヒョンジュンに一羽のオスの鳩をプレゼントし、
自分がメスの鳩を連れて向かう途中だった。
しかし、ヨニも、メスの鳩も、この世を去ってしまった。
鳩は一度つがいになると、絶対に相手を忘れないということを、
後で知ったヒョンジュン。
自分は残されたオスの鳩と一緒だ。
未だに恋人ヨニが忘れられないヒョンジュンは、
すべてを捨て、ヨニの暮らしていたこの町に越してきたのだった。

ある日、ジョンミンの部屋に白い鳩が迷い込んでくる。
その鳩は伝書鳩で、足に手紙をつけていた。
その手紙を読んでしまうジョンミン。
それは、死んだ恋人に宛てた青年の悲しい手紙だった。
その手紙の主がヒョンジュンとも知らず、
ジョンミンは返事を書き、鳩を飛ばす。
「私にも、辛い時を支えてくれた人がいます。
今度は私があなたにとっての、その人になりたい」

↓結末↓


しかし、手紙を読んだヒョンジュンはヨニのことを思い出してしまい、
この町を去り、旅に出ることを決意する。
この町は好きだけど、情が移る前に離れたいと・・・
鳩につけられた手紙を読んだジョンミンは驚愕する。
「僕の名前はヒョンジュン・・」
とあったからだ。
慌てて昔の手紙を引っ張り出すジョンミン。
文通相手の名もヒョンジュンで、筆跡も同じだった。
ジョンミンは慌てて鳩に毛糸をくくりつけ、空へ飛ばす。
そして、糸をたどったジョンミンは、
その主がペットショップの青年だということを知る。
ヒョンジュンが町を出る前日、ジョンミンは店を訪ねる。
「旅立ちを見送ってくれる人は友達だ」
と言って、笑うヒョンジュン。
ヒョンジュンは、思いもがけないことを話し出す。

 この町に、もう一人会いたい人がいたんだ。
 字は小学生なのに、女教師だっていうんだ。
 今頃、君と同じくらいの年齢になっているだろうね。

ヒョンジュンは、最初から相手が小学生だと知っていたのだと。
「可愛いじゃないか」と、ヒョンジュンは笑う。
眠ったヒョンジュンの元に、自分が描いたイラストを置いて去るジョンミン。


時が流れ─

旅に出ていたヒョンジュンは、撮り溜めた写真を本にして発売する。
自分の本を見に行った本屋で、ヒョンジュンは思いもかけないものを目にする。
それは、いつかジョンミンが自分に贈ってくれた絵だった。
中を見たヒョンジュンは、更に驚愕する。
それは、遥か昔、自分が文通をしていた女の子の話だった。
彼女がジョンミンだったんだ!
慌ててジョンミンの元へと向かうヒョンジュン。
しかし、祖父を亡くし、童話作家になったジョンミンは、
町を出ようとしていた。
すれ違ってしまう二人。
慌ててジョンミンを追うヒョンジュン。
駅でジョンミンを待ち続けるヒョンジュン。
しかし、ジョンミンはヒョンジュンが目を離したすきに改札を抜けていた。
雪の降る中、ヒョンジュンはひたすら待つ。
待ちきれなくなったヒョンジュンは、改札へと走る。

END

ラストがイマイチ中途半端でしたが、きっと二人は会えたのでしょうね。
もし会えなかったとしても、二人は縁で結ばれているから、
いつかどこかで会えるでしょう。

おじいちゃんが亡くなってしまったことは、一番のショックでした・・
それはちょっとあんまり・・・
ヤン・ドングンは兵役を終えて帰ってきたのでしょうし、
すると、ヒョンジュンが町を出てから2年が過ぎたということですね。
おじいちゃんは1年前に亡くなったということだから、
あの後、長くは生きられなかったのね・・・
かなり落ち込みました・・・

ヤン・ドングンが、最後まで笑わせてくれ、
そして、心を温めてくれましたが・・





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