グランプリ  Grand prix 
 原題:グランプリ 그랑프리 (グランプリ)<2010>

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レース中の事故で、馬と自信まで失うことになった騎手ジュヒ(キム・テヒ) は、全てのものを諦め済州島へ向かう。

そこで偶然にも自分と似た傷を負って暮らすウソク(ヤン・ドングン)と出会い、彼の激励と助けで再び走る勇気を得る。

レースの距離2300m。14人の騎手と競走馬。一年の最強者を決める最後のレース「グランプリ」

ジュヒは、ウソクの応援で女性騎手では初めてグランプリ優勝という夢を叶えるために、新しい競走馬タムナと再びスタートゲートに立つ。
【予告編】
監督 ヤン・ユノ <1996>ユリ、<1997>ミスター・コンドーム、<1998>チャン、 <1999>ホワイト・バレンタイン
<2000>リベラ・メ、< 2004>風 のファイター、<2006>ホリデー、 <2007>仮面、<2010>グランプリ
<2011>アイリス -THE LAST-
【TVドラマ】 アイリス<2009>

出演

キム・テヒ (金泰希)

出演作品一覧

ヤン・ドング ン

<1999>ホワイト・バレンタイン、<1999>ダンスダン ス、<2000>海辺に行く、<2000>彼が駅で降りた
<2001>受取人不明、 <2002>海賊、 ディスコ王になる、<2003>ワイルドカード、 <2004>最 後の狼
<2004>風の ファイター、<2006>モ ノポリー、<2010>グランプリ、 <2010>離脱

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【ソ・ジュヒ】
キム・テヒ
【イ・ウソク】
ヤン・ドングン
【ファン・マン チュル】
パク・クニョン
【コ・ユジョ ン】
コ・ドゥシム
【ヤン・ソシ ム】
パク・サラン
【レビュー&ネタバレ】
2010年9月公開。観客動員数は、約17万人。
あまりにも、お粗末な結果。

感動を 狙った安っぽい映画。

ヤン・ユノは良いものを持つ監督なのに、いつも何かが欠けている。
パーツはいいのに、全体的に見ると安っぽい三文芝居になってしまうのだ。
萌香は、ヤン・ユノ監督の持つ「パーツが好き」なの。
いつも思う。
これを全体的にうまくまとめてくれる人がいないかしら?
って...
まとめるのが監督なのにー
なんで9本も映画を撮ってるのに、新人みたいな映画になっちゃうんですかねぇ。
制作させる方もすごいですよ。
ヒット作も生まれないのに、9本も撮らせて。
でも、いつか.... かならずスゴイ映画を撮ってくれそうな期待があります。
監督の持ち味は好きですから。

この映画は、「2010大阪韓国映画週間」で公開されました。
なぜこんなコケた作品を?
と、思いましたが、見ればうなづけます。
失敗作だけれども、「パーツ」がいいんです。
晴れ着を着て、真珠のネックレスに、ダイヤの王冠、ルビーのピアスに、ガラスの靴。
全体的に見ればトンチンカンだけれども、そのパーツそれぞれには美しさがあるでしょう?
映画自体は楽しめないかもしれませんが、そのパーツの持つ温かさを感じることができるでしょう。
ちょっとね、かなりクサくて苦笑するしかないんですけど。
萌香はオススメしませんが、きっと好きな人はいると思います。
好きな方にとっては、満足できるものが必ずある映画です。
ただ、ほんと三文芝居なので、期待はせずに。

あまりにもエピソードを詰め込みすぎましたね。
角砂糖と類似した映画ですが、角砂糖は女騎手の挫折と栄光をシンプルに描き支持を得た映画 です。
この映画も、少しは角砂糖を見習うべきでしたね。
まぁ、見習ったら盗作になっちゃいますが(笑)

しかし、なんてまぁ、ごってりと盛り込んだのか。
それに対し、一番のメインであるべき女騎手の挫折と栄光があまりにもアッサリと描かれすぎています。
これに感動できる奴はいないだろー
17万人も観ただけすごい。
それに加えて、サブストーリーがでしゃばりすぎてるのよね。
クサいし。
ウソクとウソクの母との愛憎、
そして、何よりも、ウソクの母とマンチュルの愛憎はいらんでよー
「生きるために殺しあわなくてはならない時代があった」
これをたった一言で終わらせられても、納得いかんでしょー
その時代を知る人にしかわかりません。
戦争でもないのに、なぜ住民同志が殺しあうのか。謎、謎、謎。
とにかく、ウソクの母とマンチュルの愛憎の結末は、あまりにも陳腐なので笑ってくだせい(笑)
でも、エンドロールで流れる二人(+ソシム)のシーンは微笑ましいです。
こういうところがヤン・ユノ監督の魅力です。
この映画で、エンドロールが一番好きだったりします(笑)

今回、キム・テヒが宣伝のためにでしゃばってましたねー(アンチですからお許しを)
ヤン・ドングンとのキスシーンに対して、
アイリスの「キャンディキス」に負け ないくらいロマンティックだと。
これは、誇張広告です(笑)

そして、ヤン・ドングンへの質問なのに、しゃしゃりでて....
「共演してみたい女優は?」
との問いに、「私と共演したから、いない」だと。
これがキム・テヒだからムカつくのよねー
ウィットに富んだツッコミに思えないのよ。これぞ、キム・テヒの本性見たり!!
萌香には、そう見えます。

アイリスのレビューにも書きました が、キム・テヒに対し、
「俺のタイプだ」
って、キム・テヒがタイプじゃない男がいるのかよー
今回も、「完全に俺のタイプだ」というセリフがあります。
要するに、ヤン・ユノ監督のタイプなんでしょうよ。キム・テヒが。

キム・テヒが美しいのは萌香も認めてますよ!!
萌香だって、あーなりたいですよ!
けど、女優としてのキム・テヒはイヤなんです!!
CMモデルくらいで我慢して欲しい。
ソン・スンホンとの「マイ・プリンセス」はぜーったいにストレスが溜まるので観ません!!
悪評書くにもストレス溜まるしね。

そして、ヤン・ドングン。
これはイ・ジュンギが兵役のために降板したための代打だということは御存知だと思います。
でも、観れば観るほど、この役はイ・ジュンギの役だなぁ... と思わざる得ません。
イ・ジュンギが演じるのを想像しながら観てしまいます。
イ・ジュンギだったら... と。
萌香は、ヤン・ドングン大好きです。
コミカルな役を演じさせたらピカイチだし、実力派俳優でもあります。
このウソク役は、コミカルなシーンも多いけれど、かっこいいキャラクターなんです。
でも、ヤン・ドングンのコミカルさを前面に出しちゃいましたから、
全てがコミカルに見えてしまうんです。
それなのに、愛憎のシーンでは涙のシリアス演技。
どうも、なじめない。
かっこいいキャラクターがコミカルさを見せるから魅力的なんです。
イ・ジュンギはコミカルに演じてもかっこよさを出せる俳優ですから、本当に適役でした。
彼のための役でした。

萌香としては、キム・テヒとキスして欲しくないので、まぁ、良いですけど(笑)

この映画は、脇役が好きです。
ソシム役のパク・サランちゃんは、抱きしめたくなるほどキュート。
牧場の使用人グァンホのウ・ヒョンは見ているだけで笑みがこぼれます。
そして、冬ソナのイ・ヘウン。彼女は見るだけで嬉しい女優さん。
そして、友情出演のイ・ドギョンがイイ味出してるのよー
キム・テヒのオンマの店の客なんだけど。
大好き。
でも、いつもキャラクターを生かしたキャスティングとは限らないから、今回のキャスティングは最高。

本作が映画デビューとなるモデル出身のソン・ジェリム。
いかにも「モデル」といった容貌です。

10代のマンチュル役は、ドラマ「ガラスの華」のドンジュ(イ・ドンゴン)の子役だったイ・プンウン。
イ・プンウンは、ヤン・ユノ監督の仮面にも出演しておりま す。
ヤン・ユノ監督は、気に入った役者を何度も使うようですね。
キム・テヒ、ヤン・ドングンも二度目ですし。
イ・プンウン は、仮面の何とも危うい雰囲気が印象的で、
霜花店のチュ・ジンモの幼い頃 の役でも、存在感がありました。
期待していたのですが、将来ブレイクは期待できなそうな感じ。残念。

ちょっと競馬に疎い肩には説明不足な映画なので、競馬などの知識をちょこっと。

キム・テヒが落馬し手術を受けますが、
手術をしても軽微な力で脱臼を繰り返すことがあり、これを反復性脱臼と呼びます。
映画でちょっとしたことで脱臼を繰り返してますが、大袈裟じゃありません。
それを騎手はよく知っているから、ウソクはジュヒに肩に負担のかからない乗馬方法を伝授するのです。

そして、骨折した馬の安楽死。
これが疑問に思う方もいることでしょう。
馬は骨折すると、元のようには立てなくなります。
4本足に均等に比重が掛かからないと血が回らなくなるんです。
そうすると、脚が腐ってきます。
これは不治の病で、物凄い痛みと苦しみを伴って死ぬ病気です。
その前に楽にしてあげようと、安楽死させます。
萌香もテレビで安楽死させたレースを見たことがありますが、可哀想で涙が止まりませんでした。
安楽死させないよう様々な試みをしたりしていますが、安楽死しか現状では無理なようです。

そして、新たなジュヒのパートナー「タムナ(탐라:耽羅)」
タムナは済州島の昔の名前です。
済州島も昔は独立した国でした。
沖縄と似てますね。沖縄が琉球と呼ばれていたように、済州島もタムナと呼ばれておりました。


↓  結末まで簡単にストーリー紹介(結末ネタバレ) ↓




女騎手ジュヒはレース中に落馬し、愛馬プルムは安楽死させられ、自信も馬も失う。
騎手として引退すると宣言し、ジュヒは済州島へと向かう。




そこで、美しい馬ムハイテイオー(無敗帝王)と、ウソクと出会う。




実はウソクは日本で活躍する騎手だった。
自分のせいで親友だった騎手を死なせてしまったウソク。
ウソクの母ユジョンは、ウソクに騎手を辞めるよう告げる。
死に際に親友から受け取ったペンダントをみつめながら苦悩するウソク。




ジュヒはプルムの馬主であるマルチュルを訪ねる。そこで、またもや美しい馬「タムナ」に魅了される。




ジュヒはプルムの遺骨を生まれ故郷である済州島へ連れて来るためにここまでやってきたのだった。
そして、ムハイテイオーに破られたバッグを弁証するとウソクに連れられ、一日を過ごす。




夕食のバーガーショップで、先に帰ろうとしたジュヒを引きとめようとウソクがジュヒの手を掴む。
しかしその拍子で、ジュヒは反復脱臼してしまう。
酷い痛みに悲鳴をあげるジュヒに、ウソクは驚き慌てる。




ウソクはジュヒと全く同じ携帯電話を購入し、わざとジュヒの携帯と入れ替えて携帯を持ち去る。
ジュヒにかかってきた電話や、携帯に保存された動画から、ジュヒが騎手であることを知る。
ウソクはネットでジュヒのことを調べた。
そして、レース中の事故で愛馬を失ったことと手術のことを知る。




ジュヒはタムナに乗り、馬を走らせる。
するとタムナはムハイテイオーのいる帝国牧場へとジュヒらを連れて行く。
ムハイテイオーとタムナは、瓜二つだった。
仲良く並んで走る二頭の馬。
そしてそこで、ウソクが牧場の息子だとジュヒは知る。
ウソクはワザとジュヒの乗馬を下手だとけなす。自分の方がずっと上手いと。
そして、競ってみようとジュヒを誘う。
ウソクは勝負そっちのけで、ジュヒにあれこれと指導する。




そしてそこへ、ジュヒらを捜しに来たマルチュルが現れる。
そこには、ウソクの母ユジョンが。
二人は知った仲だった。しかも、複雑な事情が絡んだ....
ユジョンは足を失い、義足だった。
「無い足が痛む」
と、ユジョンはマルチュルを責める。
そして、タムナは自分の馬だ、取り戻すと告げる。
(本当に無い足が痛むということはあるらしいですね。錯覚なんですけど。治療法をテレビで見たことがあります)




ジュヒはウソクを飲みに誘い出す。
ウソクは自分も日本で騎手をしていることをジュヒに明かす。
それを知ったジュヒは卑怯だと気分を損ねる。ウソクが騎手とも知らずに勝負したのだ。
ウソクはジュヒをなだめながら、必死に口説こうとする。
無理矢理キスするウソク。しかし、ジュヒに唇を噛まれる。




ウソクの背におぶさりながら、ジュヒは本音を漏らす。
「プルムを見送って、これからは騎手じゃなく女として生きよう、そう決めたのに、
最後にタムナに乗って走って... 楽しかった.... でも、怖い。プルムのように死なせそうで...
私の欲で死なせて。それが申し訳なく、怖い」
ウソクはそんなジュヒを笑わせ、励ます。
その日から、二人の距離は縮まった。恋人のように過ごすジュヒとウソク。




そんなある日、ユジョンの牧場からタムナの迎えがやってくる。
連れられて行くタムナを見て、ソシムはマルチュルに泣きながらせがむ。
「連れて行かないで」と。




タムナを連れ戻したユジョンは、タムナの足の骨を折るようグァンホに命じる。
躊躇するグァンホ。
そこへウソクが現れ制止する。
「これは違う!」と。
「足の痛みを忘れるには、この方法しかない!」
ユジョンは声を荒立てる。




泣き続けるソシムを見兼ね、マルチュルはタムナを返して欲しいとユジョンの元を訪れる。
「私の足の代金は貰うべきよね」
ユジョンはそう告げると、マルチュルに自らの手でタムナを刺すよう命じる。
「そうすれば、タムナは返してくれるのか?」
マルチュルの言葉にユジョンは頷く。
だが、ジュヒはマルチュルを制止する。
「どうやって生きているかを判断するか御存知ですか?
走って知るんです。
タムナにとって走れないことは、死んだも同然です。
それをどんなに謝罪しても、むしろ殺してくれという目で見られます。
その目を見ていられますか?」
するとマルチュルは、自らの足をナイフで刺す。
激怒しマルチュルらを追い出すユジョン。
家に戻り、マルチュルはジュヒに語る。
「君なら気づいただろう?あの牧場の馬とタムナが同じ血筋だと」と。




1948年──

まだ少女と少年だったユジョンとマルチュル。淡い想いを胸に抱き、二人は共に過ごしていた。
そんなある日、マルチュルの父らが集団でユジョンの父に暴行を加える。
それを息を殺して見つめていたマルチュルとユジョン。

マルチュルはジュヒに語る。
「この島が血の匂いに狂った時代があった。死ぬより生きることが難しい時代。
生きるために誰かを殺す.... そんな時代だった」

そして、今度は逆にユジョンの父らにマルチュル一家は銃殺される。
かろうじてマルチュルだけは生き残った。ユジョンの父への怒りが燃え滾るマルチュル。




マルチュルはユジョンの父の牧場から一頭の馬を連れ出し、馬舎に火を放った。
馬舎にユジョンがいることも知らず。




倒れてきた柱の下敷きになり、足が千切れそうになりながらマルチュルを呼んだが、
マルチュルは振り返らなかった。
ユジョンはウソクに語る。
「僕も同じでしたよ」
ウソクは告げる。
「温かくみつめて欲しかった。僕がなぜ騎手になったかご存知ですか?
オモニに愛されるには、馬と親しくなるしかなかった。だけどオモニは、振り向いてくれなかった」
ウソクの胸のうちを知り、ユジョンは語る。
「それでも... 今まで生きてきたのは、おまえのためだった。
馬のせいで、おまえが傷つくのを見たくなかった」
しかしウソクは涙ながらに訴える。
「僕の心を傷つけたのは... オモニだった」と。
そしてウソクは願い出る。
「1つだけ頼みがあると。聞いてくれれば騎手を辞める」と。




ウソクはジュヒを馬に乗せる。
そして、ジュヒに肩の負担を軽減する騎乗方法を教え込む。
ジュヒを励まし、そして親友から渡された大事なペンダントをジュヒの首へとかけてやるウソク。
「幸せなんだ。最近、何もかもが」
そう語り、タムナを走らせるジュヒを愛しそうにみつめるウソク。




マルチュルの元へタムナが返された。
「どういうことだ?」
マルチュルは問いただす。
「坊ちゃんのおかげです」
グァンホは告げる。
どうしたことか、ウソクはすべてユジョンの言うなりで、
日本へ行け。オッケー。
騎手を辞めろ。オッケー。
グァンホは首を傾げる。
それを聞いたジュヒは胸騒ぎを覚える。
「それはどういうことですか?」
ジュヒが尋ねるが、グァンホはジュヒの胸元に飾られたペンダントに気づく。ウシクのものだと。
「それは坊ちゃんせいで亡くなった親友のものだ」
グァンホは告げる。
そしてジュヒは知る。ウソクはそのせいで出場停止になってしまい、韓国へ戻ってきたことを。
ジュヒは焦燥感に駆られながら、ウソクの居場所をグァンホに尋ねる。
「離陸まで、あと30分くらいかな...」
グァンホのその言葉で、ジュヒはタムナに乗り飛行場へと向かう。
「許さない!黙って行くなんて!何も知らなかった.... いつも冗談ばかり言って... 
このバカ!あんたが好きなの!降りて来い!」
ジュヒは必死に叫ぶが、ウソクの乗った飛行機は離陸してしまう。
ウソクは親指を立てながら、微笑んで。




タムナを得たジュヒは、再び騎手として復帰する。
しかし、思うようにいかない。肩の故障もジュヒを苦しめる。
その時、ウソクの言葉を思い出した。
ウソクから教えられた通りに、タムナに乗り新たな騎乗方法を身につけるジュヒ。
そして、次々とレースで勝ち抜く。
しかも、一年の締めくくりとなるグランプリへの出場権も手に入れる。




出場権を得たジュヒはユジョンの元を訪れる。
ユジョンと賭けがしたいと。
自分が勝ったら、ムハイテイオーをウソクへ返してやって欲しいと。
「ウソクさんにとって、騎手がどれほど大切なものか誰よりもご存知のはず。
飛ばない鳥がいますか?飛びたがる鳥は飛ばしてやり、走りたがる馬は走らせてやる。
私の願いよりも、あの人の願いを叶えてあげたい。
そんな気持ちを私に教えた人は、ウソクさんです」
ジュヒは告げる。




グランプリの前日。ユジョンはグァンホを呼び出す。
「ムハイテイオーは、秋枝(グランプリでムハイテイオーに騎乗する騎手)でなく、坊ちゃんが乗るべきです」
グァンホは遠慮しながらも、ユジョンをとがめる。
「いいえ、もう遅い。ビッグクラウンの騎手を呼んで」
ユジョンはグァンホに命じる。
ユジョンの思惑に気づいたグァンホは、ユジョンをとがめるが....




そして、グランプリ当日。
ウソクもジュヒの応援のために日本から駆けつけた。
ジュヒの手に、四葉のクローバーを手渡すウソク。
「どうしてなの?(どうして自分を犠牲にして、こんなことをしたの?という意味)」
ジュヒは問う。
「おまえにカッコつけたくて!」
ウソクはワザとおちゃらける。




そして、いよいよグランプリのレースの幕が切って落とされる。
しかし、ビッククラウンの騎手が、ジュヒの進路を妨害し、ジュヒはどんどん後退していく。
ユジョンがムハイテイオーを優勝させるために、ビッククラウンの騎手にジュヒを妨害するよう命じたのだ。




しかしジュヒは、どんどん追い上げる。
そして、ムハイテイオーに追いつく。結果は、写真判定へと持ち越される。




勝負を見守っていたユジョンとマルチュル。
マルチュルはユジョンに告げる。
「ジュヒとウソクを見ていて、やっと思い出した。おまえに今まで言えなかった言葉が何かを.... 愛してる...」
マルチュルはそう告げ、去って行く。
呆然とするユジョン。
そんなユジョンにグァンホは語る。
「実は、あの方(マルチュル)がムハイテイオーに新しい蹄鉄を履かせてくれました。
そうでなかったら、ムハイテイオーは大敗していたでしょう」
グァンホの言葉に心を揺さぶられるユジョン。




そして、判定の結果が出た。初の女性騎手の優勝だ。
ジュヒはウソクの元へ駆け寄ると、一発頬を殴る。そして、熱いキスを交わす。




時が流れ──

ゲートの中には、ジュヒとウソクの姿が....
ウソクはムハイテイオーに乗り、再び騎手として戻ってきた。
互いに強気な二人。お互いに勝利を譲らないと言い合いながらも、心は一つだ。
そして、ゲートが開く。

END

この後に続くエンドロールでの展開が温かく愉快です。
萌香は、グァンホのエピソードが好きで好きでたまりません(笑)
すべてはハッピーエンドで終わります。


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