約束  A Promise 
 原題:約束 약속(ヤクソッ) <1998>

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こ の世の中にただ一人... 彼女の記憶の中に残りたい

ある日、暴力団サンドゥ派のボス、コン・サンドゥ(パク・シニャン)が、血まみれで救急治療室に運ばれる。 担当医師の外科レジデント3年目チェ・ヒジュ(ちょン・ドヨン)は、コン・サンドゥの顔が、意外に明るく純粋だという点に惹かれる。サンドゥも大胆で可愛 い面があるヒジュを忘れることができず、彼女の心を掴もうと努力する。しかし世の中を自分の好み通り生きていくヤクザの好意を断るヒジュの心を変えること は難しい。そしてヒジュは、様々な方法で求愛し続けるサンドゥに少しずつ心を開く。

結 局、熱い愛に陥った二人。二人の愛が深くなるほど、暴力組織生活に懐疑を感じるサンドゥの葛藤は大きくなって行く。そんな時、サンドゥ派と敵対するナ ム・ジョンテク派の陰謀が忍び寄る。サンドゥは結局、ヒジュを守るために、これ以上彼女と会わないと宣言するが、恋しさは募るばかり。結局ナム・ジョンテ ク派に、サンドゥ派は急襲されて....

【MV】 Fan Made

監督 キム・ユジン(金裕珍) <1990>あなたが女というだけで、<1993>おせっかいはNO、愛は OK、<1995>錦紅よ、錦紅よ、
<1996>ビールが恋人よりいい7つの理由、<1998>約束、 <2002>ワイルドカード、
<2008>神機箭(シンギジョン)

出演

パク・シニャ ン(朴新陽)

<1996>ユリ、<1997>プワゾン、<1997>モー テルカクタス、 <1997>手紙 The Letter、 <1998>約束
<1999>ホ ワイト・バレンタイン、 <2000>キリマン ジャロ、<2001>インディアン・サマー
<2001>達磨よ、遊ぼう、 <2003>4人の食卓、<2004>ビッグ・スウィンドル! 
<2004>達 磨よ、ソウルに行こう、<2007>ま ぶしい日に

チョン・ドヨン

出演作品一覧

チョン・ジ ニョン(鄭進永)

<1997>グリーンフィシュ、<1998>約束、<1999>リング、<2000>ア ウトライブ~飛天舞~
<2001>ミラクル・サッカー、<2001>ガ ン&トークス、<2001>達磨よ、遊ぼう
<2002>ワイルドカード、<2003>黄山平野、<2004>達磨よ、ソ ウルに行こう
<2004>チョルスとヨンヒ、<2005>王の男、<2006>と かげの可愛い嘘
<2007>飛べ、ホ・ドング、<2007>永遠の魂(星の光 の中へ)、<2007>楽しき人生
<2008>あなたは遠いところに、 <2009>梨泰院殺人事件

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【レビュー&ネタバレ】
↑のMVは、ファンメイドのようなので、最後も中途半端ですし、おかしな点もありますが、
よくできてますし、雰囲気が伝わると思います。

1998年11月公開。
1998年の興行1位。まさしく、正統派メロー。
悲しき恋。

パク・シニャンが出演した手紙と併せて、泣かずにはいられない映画として挙げられ、
また、手紙と酷似しているとも批判されております。

ちなみに、1998年のベスト3は以下の通り。

1. 約束 661,174
2. 女子高怪談 621,032
3. 8 月のクリスマス 422,930

その前年、1997年の手紙は以下の通り。
ちなみに、2位はチョン・ドヨン主演。
約束は、前年1997年の興行1位、2位の俳優の主演ということになりますね。
パク・シニャンは、2年連続1位。これはスゴイ。

1. 手紙 724,747(1998年観客数含む)
2. 接続 674,933

泣かずにいられないか.......
それは微妙ですね.....
泣かずにはいられないとは、ラストシーンのことが言われておりますが、
mocaは逆にシラケてしまい涙1つ出てきませんでした。
それよりも、命の恩人であるサンドゥを守ろうとしたギタクの義理と友情の方が泣けました。
何にでも純粋に感動できる人であれば、ラストシーンは胸が張り裂けるくらいに泣けるかもしれません。

正統派も正統派。
10年も前の映画ですから、古臭さは否めません。
ですが、こんなに完成度の高い作品はなかなかありません。
この短い時間の中で、しっかりドラマが描かれております。
主人公二人の人間性、抱える苦悩、
そして二人のラブロマンス、
二人を囲む人々のドラマ....
涙あり、笑いあり、で、テンポよくまとまっております。

一言で言えば....

大好きだ!この映画!!

日本でDVD化されていないのは、ちょっと驚きですね。
まぁ、ベタすぎますし、陳腐といえば、陳腐なんですけどね。
唯一納得がいかないのは、なぜ1年間行方をくらましていたのか。
その間にギタクが死んでしまったらどうしたんだ?
人生を諦めるために、1年が必要だったのでしょうか。
ほんと謎の1年です。

も1つ!
不快になるかもしれないのが、この映画での日本人の扱いですね。
「チョッパリ」と、あからさまに日本人を見下して敵視しております。
それ絡みで日本でDVD化されないのでしょうか?

この映画をドラマとしてリメイクしたのが、イ・ソジンとキム・ジョンウンの「恋人」です。
まったく別物になっちゃっておりますが。
ドラマでバンド兄貴を演じたキム・ミョングクが、映画では敵役ナム派ボスでした。

mocaはなんといっても、前半戦が大好きです。
模範生的で、しかも、医者。
そんなヒジュにどうアタックしていいのかわからないサンドゥが最高に可愛らしい!
そんなサンドゥをサポートしようと、手下共があの手この手でヒジュの気を引こうとするのですが、
これがまた、あまりにも単純でバカげていて、笑わずにいられない!
ヤクザって、可愛い~
と、思ってしまう。
これを真面目にやってるんですから(^-^;
プレゼントのネックレスの箱の真ん中に燦燦と輝いているのが運転免許なのは最高!(笑)
しかも、「やり手なんです」って...(爆)
サンドゥ&サンドゥを取り巻く組員たちに、幸せをもらいました。
これでオチなきゃ、嘘でしょう?

ヒジュが完全に愛に陥った入院費のエピソードは、
今までのコミカルモードから一転。
あれはマジで落ちますね。
いやぁ、サンドゥかっこよすぎ!あんな風に惚れられたい!!
この映画は、ヤクザものでもありますが、
王子様症候群の女性達にもオススメです。

ヒジュに「チンピラ」と呼ばれたサンドゥが激怒するシーンは必見!
チンピラとゴロツキの違いにも目からウロコ(笑)
これがヤクザのプライド(笑)

「한번 하자 !(一発やろう)」と、強気なのがゴロツキ(건달:コンダル)で、
「한번 주라(一発やらせてぇ)」と、媚びるのがチンピラ(양아치:ヤンアチ)だそうです(笑)

パク・シニャンの熱演で、笑いが止まりません。
でも、熱演しすぎて、サンドゥのキャラがわからなくなりました(^-^;;

二人が愛に陥った後も、ゆるまずたゆまず、短時間で濃い時間を楽しませてくれます。
ヤクザ故の障害。
愛を知り、愛する人のために全うに生きたくなる男心。
愛とは、一緒にいることではなく、相手の幸せを願うこと。
愛する人を守るための、身を引き裂かれるような決断。
相手が愛しくて、愛しくて....
島で過ごす二人のラブラブ生活は、見ていて幸せになれますね。
海岸を歩く二人はあまりにも美しい。
ちょっと恋したくなります。
愛し愛されることの幸せさを教えてくれました。
「約束」なんて似合わない人間だと言っていた男が、
愛するヒジュのために約束を守るようになる様がとてもステキです。



黄緑色の蝋燭だなんて、さすが韓国!
でも、あまりにも美しくて... 欲しくなりました。

ヒジュ役のチョン・ドヨンは、まさにハマリ役。
鼻っ柱が強く、堂々としたキャラクターを演じさせれば天下一品。
単にハマっているわけではない。
微妙な表情の1つ1つとっても、ヒジュになりきっているとしか思えない。
この映画で、様々な賞を受賞。
まだ若く、肌も輝くばかりのチョン・ドヨンをお楽しみください。

対して、パク・シニャンは....
ファンにとっては、鳥肌が立つくらいかっこいいんでしょうね。
mocaはキライですし、イマイチ合ってないような感じがしましたね。
ドラマ版のイ・ソジンや、そもそもドラマ版にキャスティングされていたキム・ジュヒョクがお似合い。
最近のパク・シニャンの演技はガッカリですが、
この頃は、自然で表情豊か、それなりによい演技が見られるだけに勿体ないですね。
こちらも、若い、若い。

この映画を観ていると、この時代の人ってかっこいいなぁ、と思ってしまいます。
それぞれが魅力溢れる人々。

【コン・サン ドゥ】
サンドゥ派ボス
パク・シニャン
【チェ・ヒジュ】
外科医レジデント
チョン・ドヨン
【オム・ギタク】
サンドゥの右腕
チョン・ジニョン
【オ・ギリャン】
サンドゥの左腕
チョ・ソンムク

【チェ・ピルス】
ヒジュの父
ユ・スンチョル
【イ・ヨンヘ】
ヒジュの友達
ソ・ヘリン
【イ・セヨン】
ヒジュの同僚医師
キム・セヨン

特に大好きなのが、オム・ギタク。
チョン・ジニョンはさすが!としか言いようがない。
チョン・ジニョンだからおかしくて、チョン・ジニョンだからかっこいい。
主役を食ってしまいそうな存在感。

ヒジュの父は、猟奇的な彼女の木下の 老人。
これまた、味のあるキャラクター。

ヒジュの友達にコムタンクライング・フィストのソ・ヘリン。
いうもの三枚目どこのキャラではなく、今回は、その対極にいる心身ともにイイ女。

+ + +

さて、この映画で重要なのは、後半戦でしょう。
住む世界の違う二人が愛し合い、行き着いた先は?
↓ さて、結末ネタバレですので、ご注意を↓

敵対するナム派の襲撃に遭うサンドゥ派。
その場にいなかったサンドゥは、危険を免れるが、
家族同然のギリャンが刺し殺されてしまう。
怒りを抑えることのできないサンドゥ。単身ナム派のアジトへと乗り込む。
ナム派の幹部3人をナイフで刺殺してしまうサンドゥ。
全てを覚悟の上。
しかし、サンドゥの行動を予測したギタクらが、救出に乗り込んできた。
ギタクは、サンドゥの持っていたナイフの血をぬぐい、
自分の服やナイフに血をなすりつけ、
放心状態のサンドゥに逃げるよう促す。
全ての罪を自分が被ると。
サンドゥには、返しきれないほどの恩があり、
サンドゥ派を立て直すのは自分には無理であり、サンドゥしかできない。
ギタクの言うままに、逃走するサンドゥ。
そのまま、サンドゥは江原道の親友の家に身を隠す。

そうして、1年が経った。
ヒジュは未だサンドゥが忘れられない。
そんなヒジュの前にサンドゥが現れる。
これから自首すると。俺が行かなければギタクが死ぬと。
3人もの人間を殺した上にギタクまで死ぬ。
そんな罪深い人間が、ヒジュを愛することなどできないと。
ようやくヒジュも、サンドゥの決心を受け入れる。
そして、サンドゥの手を引き教会へと向かう。
「こんなことできない!」
と拒むサンドゥに「あなたが一番大切な人なの!」と、ヒジュは説き伏せる。
神の前で、永遠の愛を誓う二人。
「私の罪は何かと聞かれたら、ヒジュに出会い、愛し、そして一人残して去ることです。
自分自身が憎くてたまらない!」と、サンドゥは泣き叫ぶ。

「私達、もう夫婦よ」
ヒジュはサンドゥにキスをする。
去っていくサンドゥに、「最後に好きなように呼ばせて」と、声をかけるヒジュ。
「ヨボ....(あなた...)」
と呼んで涙を流すヒジュに駆け寄り抱きしめるサンドゥ。
「やめようか?」
と、ヒジュを固く抱きしめるサンドゥの愛を、ヒジュは噛み締め嗚咽する。
「心の中から私を消さないで。約束してくれる?」
ヒジュの精一杯の言葉。
いつかヒジュがサンドゥに言った「心の中から消しても浮気だ」と。
「約束するよ」
サンドゥはヒジュに約束し、去って行く。
泣き崩れるヒジュ。
泣きながら去って行くサンドゥ。



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