アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~   Antique   
 原題:アンティーク 西洋骨董洋菓子店 앤티크 서양골동양과자점 (エンティク ソヤンゴルトンヤングァジャジョム) <2008>

 オススメ

 ストーリー

 韓流王道

 泣き

 笑い

名作

 映像

×

×

×

×




甘いものが大の苦手だが、客の大半が女性だからという理由でケーキ店をオープンした、とんでもない社長ジニョク(チュ・ジフン)。彼は、閑静な住宅街の路 地に、何百万 ウォンもするアンティーク食器にケーキ乗せて出し、明け方2時まで営業をする変わったケーキショップ<アンティーク>を開いた後、ケーキの味に責任を負っ て くれる天才パティシエのソヌ(キム・ジェウク)を迎え入れる。

しかしソヌは、よりによって高校時代のジニョクに愛を告白した同窓生。その上、誰もが一目惚れする<魔性のゲイ>に180度変身し、絶えず男問題を起こす も のだから、何ヶ月も従業員が雇えない。結局、ソヌのケーキの味に魅入られたケーキ狂キボム(ユ・アイン)が、厨房の見習生として入ってくる。また、ジニョ クを <坊っちゃん>と呼びながら、影のように付いて回ジチニョクのボディーガード、スヨン(チェ・ジホ)が、サービスを引き受けることになる。

4人の男が集まり、本格的な営業を始めたアンティーク。ところが、この4人の男... 正常な表面の姿と違って何か怪しい。<魔性のゲイ>として男たちと よ どみなく複雑な恋愛を楽しむソヌが、どういうわけか女性の前に立つと、ブルブル震える深刻な女性恐怖症だ。

また、可愛い容貌に似合わず気性の荒いキボムは、最年少東洋チャンピオンだった元ボクサー。<モムチャン>ボディーガードのスヨンは、がっしりした容 貌が面目を失うほど問題ばかり起こし、むしろジニョクの世話を受けている。

そして一番見かけによらないのは、普段はおしゃべりで滑稽な好色漢ジニョクが、家族が現れると、品行方正でとっても優しい財閥2世の坊っちゃんに大 変身をすること。

表面を見ただけでは、到底わからない曖昧な4人の男がいる変わったケーキショップ<アンティーク>。甘い4人の男のヒヤリとし た秘密を包み隠し、 笑いと感動のドラマが繰り広げられる。

日本公式サイト: http://www.antique-movie.com/

【予告編】

監督 ミン・ギュド ン(閔奎東) <1999>少 女たちの遺言、 <2004>20のアイデンティティ<秘密と 嘘>
<2005>私の生涯で最も美しい一週間、<2008>アンティーク~西洋骨董洋菓子店~
<2009>五感図 segment 4 <終わりと始まり>

出演

チュ・ジフン(朱智勲)

<2008>アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~、<2009>キッチン ~3人のレシピ~
キム・ジェウク <2005>5は多すぎる、<2006>モノポリー、<2008>アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~
<2010>キミの記憶をボクにください~ピグマリオンの恋~(日本ドラマ)
ユ・アイン <2006>俺たちの明日、<2007>よいではないか、<2008>アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~
<2009>ハヌルとパダ
チェ・ジホ <2008>ア ンティーク ~西洋骨董洋菓子店~

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【レビュー&ネタバレ】
2008年11月韓国公開。観客動員数は、約120万人。

日本でも、2009年4月18日より公開しておりましたが、
しかし、2008年4月に起きたチュ・ジフンが麻薬使用により起訴されたことにより、
上映を中止するかの問題となりましたが、既に前売券を販売していることなどの配慮から、上映は継続。
しかし、本編とは別に先行発売されていた「チュ・ジフン in アンティーク~西洋骨董洋菓子店」は、
販売中止となる。(その後、2009年9月に販売再開が決定)

結局チュ・ジフンは、懲役6ヶ月、執行猶予1年、社会奉仕120時間、罰金36万ウォンの判決を受ける。
現在、活動休止中。

薬物使用については、mocaとしてはノータッチ。
ただ、とにかく演技力不足なので、活動休止中に猛訓練し、
復帰する際には、「人気俳優」ではなく、「実力派俳優」として復帰して欲しいですね。
今のままの演技力で、人気だけで出演するのは勘弁願いたい。
mocaとしては、いい機会だと感謝したい。
勉強して、自分を磨く時間ができたのだから。
これをキッカケに、一皮むけて、いい役者になって欲しいですね。
復帰して、何も変わらなかったら、呆れます。

さて、本作は、私の生涯で最も美しい一週間で300万人の大 ヒットをとばしたミン・ギュドン監督の作品。
日本では公開も、DVD化もされておりませんが、mocaとしては大好きな作品。
しかし今回は一転して、パフォーマンス的な娯楽作品となっております。
ミュージカル風なパフォーマンスをふんだんに取り入れ、
コミカルなコメディー風演出も満載。
しかし、この映画の良さは、そんな華やかな演出にあるわけではなく、

原作の 良 さを生かした人間ドラマにあります。

その派手な演出が功をなしたのか否かは、それぞれの人の好みですからどちらともいえません。
しかし、映画を軽く見せるアイディアを ふんだんに取り入れ、
実は深い人間ドラマが隠されているというのは、ひとえに監督の才能としか言いようがありません。
とにかくテンポの良さが、飽きさせず、笑いを継続させます。
1時間半強の時間の中で、ここまで綿密に練り上げられた演出。
大事なところを、ぎゅーっと凝縮。
ラストに向かって、どんどん真実が明らかになっていく展開は、かなりの衝撃を与えます。
なぜ、こんな変わったケーキ店を作ったか明らかになった瞬間、
なんともいえないせつなさが溢れます。

一見、順風満帆そうに見える4人の主人公。
明るく、あっけらかんとして、しかし、その裏に抱えた深い心の傷。
その心の傷を知った瞬間、胸が痛み、感動を覚えます。
そして、心に傷を抱えた者だからこそわかる、他人の心の痛み。
人は他人によって傷つけられるが、その傷を癒せるのも他人なんだと考えさせられます。
最後には、4人の絆を感じずにはいられなくなり、
心に温かなものが残る、ハートフルドラマとして、幕を閉じます。
自分の全てを知って、それでも受け入れてくれる人。
そんな人がそばにいてくれることが、人間の一番の幸せなんじゃないかと思わせてくれる映画です。
心に傷を抱えていても、その傷の痛みを抱えながらも、
幸せに生きていくことはできる、そんなラストです。
トラウマから、他人と上辺だけの関係しか築けなくなっていたジニョクが、
ソヌ、ギボム、スヨンという、自分を受け入れ、心配してくれる仲間に出会い、絆を持つことができるようになる。

正直、1回だけ観るには勿体ない映画ですね。
何度観ても、楽しめる映画です。
とにかく、面白いっ!

原作は日本の人気漫画「西洋骨董洋菓子店」で、日本でドラマ化もされております。
ただ、日本のドラマは、原作と別物になっているようですね。
mocaも何回かは観ましたが、あまりにもつまらなくて、リタイアしました。
なので、実はこの映画を観るのも躊躇してたんです。
どうせつまんないだろうなぁ.......
と、期待せずに観たら、面白い!面白い!完全に裏切られました。
「ゲイ」という要素が話題になっておりましたが、「ゲイ」の描写はそんなに深くありません。
キスする程度の軽いもので、不快感はそんなにないでしょう。
演じる本人としては、大事でしょうが(笑)
キム・ジェウクは、Andy Gilletの写真を見ては、
「俺はこの人を愛しているんだ」と、何度も自己暗示をかけながら、イヤイヤ挑んだそうです(笑)

【キム・ジニョ ク】
アンティーク社長
財閥二世
チュ・ジフン
【ミン・ソヌ】
パティシエ
魔性のゲイ
キム・ジェウク
【ヤン・ギボ ム】
パティシエ見習
元最年少東洋チャンピオン
ユ・アイン
【ナム・スヨ ン】
ジニョク家家政婦の息子
極度の上がり症
チェ・ジホ
【Jean Baptiste Evan】
ソヌの師匠
Andy Gillet
【白髭】
息子を亡くした男
キム・チャンワン
【白髭の同棲 相手】
息子を亡くした女
イ・フィヒャン
【チョン社長】
元刑事
ナム・ミョンニョル

チュ・ジフンはアンティーク社長役には無理がありすぎでしたね。
実際の年齢設定は、32歳。(映画では29歳)
その上、演技力不足で、のシンも、キム・ジニョク も、キッチンのドゥレも、
どれも単なる「チュ・ジフン」にしか見えません。
この映画は、監督の演出に助けられた... そんな感じですね。
軽薄男のジニョクと、品行方正な財閥二世の演じわけすらできてません。

キム・ジェウクは見事!
こんな美しい男を 演じられる俳優はそうそういません。
まさに「魔性のゲイ」
ハマリ役でもあり、自然に演じられる演技力。完璧!

ユ・アインは、この映画で初めて観ましたが、今後が期待できますね。
彼もハマリ役であり、自然。
けっこうどんな作品でも、ハマリそうな俳優ですね。

チェ・ジホは、モデル出身。
「ハンサム」というキャラクター設定には無理がありそうなお顔立ち。
ハンサムでかっこいいけど、頭のゆるい無能な男。その上、無神経。
それがスヨンのキャラですが、顔のことを除けば、まずまずハマっておりました。
まさに木偶の棒!
それがスヨン。でも、誰よりも善良で純粋。人の心の痛みのわかる人。
主人を想う心は、忠犬ハチ公以上!(笑)

白ひげ演じるキム・チャンワン。
「見たことある顔なんだけどなぁ.......」
そう!コピプリのホン社長!心ふるわせてのキム・チャンワン!ラブバードの医師!
あのキム・チャンワンではありませんかー
イメージが違いすぎー びっくり。

イ・フィチャンは、 上流階級のマダムという雰囲気を演じさせたら天下一品!
それだけでなく、この人も心に傷を抱えた人の一人なんですね。

そして元刑事のチョン刑事。
ミンジュン君誘拐事件の責任者であり、犯人を取り逃がしたことで、警察を解職させられる。
今では自ら事業を興し、有名店のケーキは全て食べつくしているケーキ愛好家。

ちなみに、チュ・ジフンの子役は、サッド・ムービーのヨ・ジングです。

ゲイバーのマス ターにコ・チャンソク(爆) ギボムを知るボ クサーには、友情出演のチョ・ヒボン

その他に、個性的な脇役陣が盛り上げます。
なんといっても、ゲイバーマスターにコ・チャンソクってのが笑える!胸に花つけてるよー(爆)
親切なクムジャさんでは囚人の夫で野性味溢れる姿 を演じ、
正しく生きようの刑事役で、 一気に大好きになりました。
その他、映画は映画だの監督役で出演。

相変わらず、一瞬の出番でも印象に残るチョ・ヒボン。
その恋人役には、同じく友情出演のチョン・ヘジン。ごめん、愛してるのムヒョクの妹。


そして、ミン・ギュドン作品に出演した女優陣がジニョクの元恋人役で友情出演。
ミン・ギュドンの1作目少女たちの遺言の主演陣 キム・ミンソン、イ・ヨンジン。
ミン・ギュドンの2作目私の生涯で最も美しい一週間の主演陣 ソ・ヨンヒ。
そして謎なのが、チョ・アン。少女たちの遺言のシリーズである
女子高の怪談シリーズ狐怪談には出演してますが、そのつながりな んですかねぇ?

ジニョクの初恋 の相手にチョ・アン ジニョクの元恋 人、浮気な大学の先輩にイ・ヨンジン
ジニョクの元恋 人、職場の同僚にソ・ヨンヒ ジニョクの元恋 人、人生の伴侶と思えた女にキム・ミンソン

ジニョクに「他人と表面的関係しか築けない問題がある」ことを気づかせてくれた初恋の恋人。
「先輩と後輩に戻ろう。時々SEXはして」と言い放った浮気モノの先輩。
平凡でとりえもなく、すんなり結婚できると思った職場の同僚。
会社でミスを叱責されていたのを見て「イヤなら会社を辞めていい。俺が養ってやる」とプロポーズ。
しかし、「女は誰でもそう言えば喜ぶと思ってるの!」と、見事に振られる。
自分によく似ていて、最後の終着駅だと思った女。
しかし、「夜中に悪夢でうなされては起きて、もうウンザリなの」と、最もグサリとくる言葉で傷つけられた。



口にすると嘔吐してしまうほど甘い物が嫌いなジニョク。
そんなジニョクが、ケーキ屋を開くという。
理由は、「客の大半が女性だから」という、軽薄さ。
しかもその店は、何百万ウォンもするアンティーク食器でケーキを出し、
深夜2時が閉店という、風変わりな店。

まずジニョクは、店を任せられるパティシエを探す。
店にやってきたのは、有名洋菓子店を転々としているソヌ。
「なぜ1年ももたない?」
というジニョクの問いかけに、「僕、魔性のゲイなんです」と、真剣に答えるソヌ。
ソヌを見ると、ゲイだけではなく、ヘテロ(異性愛者)までがソヌを求めずにいられなくなるという。
そのせいで、常に男性問題を起こし、店を辞めざるえなくなったと。

ソヌはジニョクをゲイバーに連れて行く。
ゲイバーのマスターは、ソヌは百発百中だ。
ソヌがここへ来出して、意気投合した相手とホテルに行ったが、
初体験だったソヌに、3年間泣きわめいてつきまとった。
ジニョクにも、溺れないうちに離れるよう忠告する。
そして、ソヌは思い出話を語りだした。
好きなヤツがいて、卒業式に告白したけどこっぴどくフラれた。
なんて言われたっけ.....
気持ち悪いだったっけ、死ねだったっけ?
ソヌはよく覚えていないと言うが、その言葉でジニョクは思い出した。
その一度だけソヌがフラれたという相手は、まぎれもなくジニョクだ!
その言葉のショックで本当に死のうと考えたソヌ。
最後にここでパーっと遊ぼうと来たけれど、その日から自分を開放することができた。
今では、そいつに感謝していると。
ソヌは語る。
ジニョクは堪えられず、黙って店を出て行く。
追いかけてくるソヌにジニョクは言い放つ。
「来週から出勤だ。営業はお昼から深夜2時。ここで遊ぶ時間もなくなるから、楽しんで行け」と。
しかし、ソヌはジニョクの車に乗り込んでくる。
「この服はこの前、半年のローンで買ったんだ」
ソヌは突然言い出す。
「プラダの服を一括で買うのが夢なんだ。だから今回は頑張ろうかと」
ジニョクはソヌの言わんとしていることが飲み込めない。
「それで?」
と、愛想のない返事を返すが
「話を複雑にしないで。今しようよ、後回しにしないで」
と、ソヌはいきなりジニョクを押し倒す。
「ブっころされる前に消えろ!ホモ野郎!」
ジニョクは慌ててソヌを突き放す。
「この言葉、覚えてないのか!唯一お前をフったイカレ野郎が俺なんだ!3年1組キム・ジニョク!」
ようやくソヌは気づくが、愉快そうに笑うだけだ。
「魔性だが、何だが、俺には効果ないからな」
と、ジニョクは苛立ちながら言い放つ。
「マジで幸いだ。お前が相手なら、これ以上クビになる心配がない。絶対に堕ちないんだろう?」
ソヌは尋ねる。
「気分悪くないのか?あそこまで侮辱したヤツの下で働くなんて」
ジニョクは尋ねる。
「いいや、感謝してるって言っただろう?あの言葉がなければ自由に生きられなかった」
ソヌは気にも留めない。
「客で溢れかえる店にしてやる」
ソヌは言い放つ。
「ほんとかよ?」
ソヌは握手を求める。
ジニョクはソヌの手を握り返すが、ソヌはなかなか離さない。
「いい加減離しやがれ!」
ジニョクは怒りまくるが、「おかしいな、これで通じるはずなのに」
と、ソヌはあっけらかんと言い放つ。

結局ソヌを迎え入れるが、男性問題は相変わらず。
次から次へとソヌの魔手にハマり、従業員を雇うことができない状態に。
そのせいで、社長でありながら、掃除から売り子、ホール係まで一人でこなすジニョク。
いい加減怒りが頂点に達した頃、張り紙を見たギボムが店にやってくる。
ジニョクとソヌは、ギボムを面接する。
とは言っても、無言で向かい合って座っているだけ。
「何だ!この面接は!」
と、ギボムは怒り出す。
「いや、これが俺たちの面接なんだ」
とジニョクはギボムをとりなし、ソヌの顔色を伺う。
「何も感じない」
ソヌのその言葉を聞いたジニョクは、大喜びで「合格!」と叫ぶ。

それから数日後、ギボムは店の前で写真を撮っている怪しげな車にケンカを売る。
近所中の大騒動になったその事件。
しかし開けてみれば、ジニョクの家の家政婦の息子スヨンだった。
スヨンは夫の暴力から逃げてきた母と一緒にジニョクの家へ住み込み、
スヨンの母はスヨンが高校生の時に亡くなったが、その後もジニョクの家で世話になり続けた。
そんなスヨンだから、今でもジニョクを「若様」と呼び、
アンティーク開店時から、写真を撮りながら見守っていたのだ。

そんなスヨンにソヌが目をつけた。スヨンもソヌが気になり始める。
ギボムはスヨンに忠告する。
「師匠は魔性のゲイなんだ!その手に堕ちたら、嘗め回して吸い付き、ボロボロにして捨てられる!」
(ジニョクの受け売りなのが笑える/笑)
しかし、頭のゆるいソヨンには、ギボムの本意が通じない。
「ソヌさんって凄い人なんだなぁ」
と、感心している。
そんな頭のゆるいスヨンに、ギボムはキレまくる。

ある日、店にやってきたボクサーの客により、
ギボムが最年少東洋チャンピオンの元ボクサーだったことが明らかになる。
孤児であるギボムが唯一掴んだ夢。
その夢さえも、網膜はく離により、断念せざるえなくなる。
将来的には盲目になる可能性もあるのだ。
「生きている意味があるのかな...」
ギボムは、たった一人で人生の苦しみを背負っていた。

結局スヨンはソヌの魔の手から逃れられない。
ゲイバーで飲んだ後、スヨンは突然帰ると言い出す。
「若様は夜一人でいるのが怖いんです。悪夢を見るからそばにいないと」と。
それを聞いたソヌは帰るよう告げるが、
酔ったフリして、スヨンをホテルに連れ込む。
目を閉じているソヌに欲望が抑えきれなくなったスヨンは、思わず軽くキスしてしまう。
ソヌが目を開け立ち上がろうとすると、
パニックになり「すみません、酔った人に... こんなヤツではないんです」と、必死に謝り逃げ帰ってしまう。

翌朝、ソヌの恋人がアンティークに乗り込んでくる。
「浮気したのか!」と。
ゲイバーのマスターに聞いたと。背の高いサングラスをかけたハンサムとホテルへ行ったと。
皆の視線はスヨンに集中する。
「何の関係もないよ。キスもしてないし、SEXもしていない」
と、スヨンに向かって、あっけらかんと言い放つソヌ。
スヨンは黙って店を出て行ってしまう。
そのスヨンの様子を見たジニョクは悟ってしまう。
ジニョクはソヌをいきなり殴りつけ
「悪かった。殴ったことではなく、卒業式の酷い言葉を謝る。だから、お前も謝れ今の行動は反則だ」
と、ジニョクはソヌをとがめる。
「殴りたければ殴ればいい。けど、本当に何もなかったんだ」
ソヌは堂々と答える。
ジニョクはソヌの胸元を掴み、「謝るのか、謝らないのか」と、詰め寄る。
しかし、突然ジニョクの母と祖母が来店し、ジニョクは突然好青年に変身する。

そんなジニョクの変貌ぶりをギボムはとがめるが、
「家族だから心配かけたくないんだ」
と、ジニョクは語る。
ジニョクの母も心配していた。
「あの日以来、無理して心配かけないようにしているようで、心配なの」
と、祖母に語る。
そして、店内を見回したジニョクの母は気づく。
ジニョクの事件の担当者だった元刑事、チョン社長が店の客として座っているのだ。
ジニョクの母は興奮してジニョクを店の外へ連れ出すが、ジニョクは動じない。
チョン社長も、その時初めて、ジニョクがあの誘拐事件の被害者だと知る。
「犯人を捕まえられず、すまなかった。本当に君に合わす顔がない」
詫びるチョン社長に対しジニョクは、チョン社長をとがめる。
「犯人は捕まえられなくても、誘拐された子供は生きて帰り、
20年経った今、こうしてケーキ屋をしながら生きている。それでいいのでは?
このことで、これからもう買いに来ないなんてダメですよ」
(感動的な話の後に笑いを持ってくるとは/笑)

ジニョクが有名な誘拐事件の被害者だったことが、ギボムやソヌの知るところとなる。
ギボムは気が晴れない。
以前、家族の前でのジニョクのことを否定したからだ。
「俺はボクシングすら諦めて... なのに社長は何でも持ってて。
育ちがよいせいでやりづらいこともあったし.....」
と、タラタラと言い訳する。
「男の侘びがそんなに長いのか」
ジニョクはギボムの気持ちを汲み取り、ギボムの言葉を遮る。
「もういいよ、確かにあの事件依頼、可哀想と決め付けられて、「ミンジュン」という名を捨て、家も引越し、
そして、全て収まった。しかし未だに不安が消えず、
(スヨンを指し)こんなヤツを警護につけられているのが現実だ。
俺が少しでも背くと、全てあの事件のせいだと両親が嘆くんだ。
だから、お前たちは少しでも売り上げを伸ばして、幸せな俺を見せてやってくれ」
ジニョクはあっけらかんと言う。
「なぁ、天才君、どうだ?」
ジニョクはソヌに尋ねる。
ソヌはにっこり微笑む。
「なぁ、ほんとに何一つ覚えていないのか?」
ギボムは尋ねる。
「1つ以外はな。犯人は異常にケーキが好きで、毎日ヤツの買ってきたケーキを食べさせられた」
ジニョクの言葉に、ギボムは食べていたケーキを詰まらせそうになる。

そして、スヨンがホール係として働くことになった。
しかし、迷惑をかけるばかりで、何の役にも立たない。
そんなある日、フランスからソヌの師匠ジャンがソヌを訪ねてくる。
ソヌを自分の店に引き抜きに来たのだ。
しかも、年棒は2、3億ウォンだと。
それを聞いたギボムはジニョクにキレ出す。
「だから言ったじゃないかー ボーナスくらい出してやれってー」
ジニョクも言い返す。
「街のケーキ屋と三ツ星ホテルが同じにできるか」
ソヌは悩む。
「あれだけの金なら、プラダのサンダルやパンツが買える」
ギボムは一人懸命に頼み込む。行かないでくれと。
「本人が決める問題だ」
そんなギボムを、ジニョクはたしなめる。

と、かっこよく言い放ちながら、その夜ジニョクは、母や祖母たちに電話をかけまくり、
自分の使える金のことや、金の無心をしまくった。
しかし、どうにもならず、項垂れるジニョク。

仕方なく、ジニョクはソヌの代わりのパティシエを探そうと、
有名店のケーキ全てをギボムに試食させるが、文句を言うばかりで、師匠のケーキが一番だ!と、譲らない。
途方に暮れるジニョク。
ジニョクのそんな行動を知ったソヌは、ギボムに語る。
「言わなかったっけ?お前には素質があるし、お前ほど努力するヤツは他に知らないけど?」
喜ぶギボム。
「師匠以上のケーキはありません。おっさん(←ジニョク)には言い聞かせておいたので心配しないで下さい」
ギボムの言葉に、ソヌは笑ってしまう。

「やっぱり、これか。それ以外ココにいる理由はないし」
ソヌは独り言を言う。
そしてその日は、ジャンの迎えで店を出て行く。
互いに尻を撫で合いながら。
それを見たジニョクは怒り狂う。
「あいつらは、いつも尻を撫であってるのか!」
ギボムは言い放つ。
「もう、金の問題じゃないじゃん」

ギボムはなぜソヌを引き止めないのか尋ねる。
ジニョクは語る。
今まで、俺が捕まえようと思って、捕まったためしがないと。
過去の恋人たちの話をする。
皆が去って行った。

ジニョクは、ある日のことを思い出した。
頭の中のどこかが壊れていて、死ぬまで記憶が戻らないと、一生このまま暮らすのか....
と、ジニョクはあまりの悲しさに涙を流すしかなく、
やはり全ては、あの事件から始まったのだと思うしかなかった。
そして、街を歩いていてみつけた骨董屋「アンティーク」をみつけ、
答えを教えてくれたような気がし、ケーキ屋をオープンすることを決めた。
ソヌと一緒なら、きっと答えを探せると思った。
ソヌがいなければ、答えはみつからない....

ジニョクは、一世一代の勇気を振り絞り、ソヌを呼び出す。
「もし、もしだ。絶対にそんなことにはならないが、
もし俺がお前と寝ると言ったら、店に残ってくれるか?」
ジニョクの突然の予想外の言葉に、ソヌは驚く。
ジニョクは冷や汗をかきながら言葉を続ける。
「実は、告白された時から、お前と寝てみたいなと思ってたんだ。恋人が変わるたびに嫉妬して...」
ソヌはジニョクの言葉を最後まで聞かず、ジニョクを押し倒す。
ソヌはジニョクにキスしようとするが、ジニョクは硬直したまま、必死に堪えている。
「何だよ、マジで。ウソじゃんか」
ソヌは呆れる。
「もういいよ、お前が行けって言ったんだ」
ソヌはつれなく去って行く。
「このままいてくれないか?」
ジニョクは去って行くソヌに向かって叫ぶ。
「なんで?」
ソヌは尋ねる。
「理由は特にない」
ジニョクの言葉を聞いて、ソヌは何も言わない。
だが去り際に、「ジヒョク、無理するな」と、言い残す。

誘拐事件が発生する度に、ジニョクを心配しかかってくる母からの電話にも、
ジニョクはウンザリしていた。

しかし、誘拐事件は新展開を見せていた。
被害者の子供の胃の中から出てきた内容物から、子供がケーキを食べたことがわかった。
そして、次の被害者からも、胃の成分が一致したことがわかる。
更に、3人目の被害者が誘拐された。



↓  この先、結末まで思いっきりネタバレ。キケン ↓



強力班のホ班長は、この事件には適任者がいるとソ刑事に告げる。
それは、ジニョクの誘拐事件を担当したチョン社長だった。
ホ班長らには、「ルバーブ(西洋フキ)」が何であるかさえもわからなかった。
チョン社長はホ班長らに、成分ではなく、配合方法を調べるよう命じた。
そして、配合方法が明らかになる。
チョン社長は、語る。

ルバーブは、普通それだけをケーキやタルトに入れるが、
このケーキは、そこに苺ムースを調合している。
アーモンドクリーム入りのタルトベースにしている。
こんな風にルバーブを使う店は、1つだけ知っている。

アンティークのケーキを鑑識に送ると、成分が完全に一致したと。
犯人は少なくとも、アンティークに二度訪れている。
そして三人目がいなくなり、せめてその子の命だけでも助けたい。
刑事はジニョクに協力を求める。

「この瞬間を、どれだけ待ち望んだことか」
ジニョクは、自分を誘拐した犯人をみつけるために、アンティークを開いたのだ。
誘拐犯は、異常なケーキ好きだった。
誰もが来たくなるような食器にケーキ、
そして、いつでも誰でも気軽に来れるよう、住宅街で深夜2時まで営業した。
皆が眠っても、起きている誰かのために。
そして、小さな店にしようと決めた。
隅々まで視線が行き届き、犯人がケーキを噛み締める瞬間を見逃さぬように。
誰でも気楽に買える店にしようと思った。
既に白髪になった老人でも、買いに訪れることができるように。

ケーキ好きの犯人は、いつか現れるだろうと。
遠方からでも、犯人が一度は訪れたくなるようなケーキ店ならば。
そのジニョクの思惑通り、誘拐犯はアンティークのケーキを買いに訪れたのだ。

しかし犯人を捕らえるためには、ソヌのケーキの味がどうしても必要だ。
ソヌは既にジャンとフランスへ行くことになっていた。
ジニョクは慌てて、ソヨンと共にソヌのマンションへ向かう。

しかし、ソヌとジャンは決裂していた。
ソヌがアンティークに残ると言い出したのだ。
自分がいないとダメなんだと。
怒ったジャンは、ソヌに暴力を振るい始める。
それでもソヌの決意は変わらない。
ジャンはソヌの指を折り、仕事ができないようにしてやるとソヌの腕を捕らえた。
ソヌが痛みに堪えているその瞬間、スヨンが部屋に飛び込み、ジャンを打ちのめした。

ジニョクはソヌに「誘拐犯がお前のケーキを買ったんだ!手伝ってくれ!」と、
猛烈な剣幕で頼み込んだ。
そんなジニョクを見てソヌは、嬉しそうにジニョクをしっかり抱きしめた。

ジャンに殴られた体が痛むソヌ。
そんな状況でも、「いつ約束守るんだ?俺と寝るんだろう?」と、ヌケヌケと言うソヌにジニョクは呆れる。
「お前、そんなんだといつか刺されるぞ」
ジニョクは言い放つ。
「そうかもな。汚くて、不潔で、おまけに殺人犯が食べるケーキまで作って.... 殴られて当然だ」
ソヌは静かに納得する。
しかし、それを聞いたソヨンがソヌを怒鳴りつける。
「世の中に殴られて当然なんて人がどこにいるんだ!悲しいこと言わないで。
そばにいる人はもっと辛いんだ。母さんが『殴られて当然よ』という度に、死にたくなった」と。

スヨンの言葉に衝撃を受けるソヌとジニョク。
そしてソヌも、心の中に秘め続けてきた苦しみを吐露する。
中学生の頃、母親の不倫現場を目撃してしまったと。
何が一番許せなかったかといえば、浮気相手が、ソヌの初恋の人である担任教師だったこと。
母に嫉妬したと。
しかしその瞬間、自分がもっと汚く思えた。
それ以来、女性が嫌いになったと。
未だに母親が許せていないのかもしれないと、ソヌは語る。

「だけど、しょうがないじゃないか」

ジニョクは語る。
誰も皆がそうだ.... と、ソヌに酒をすすめる。
どうしようもないこと.... 
俺から誘拐のことが消せないように.....
ジニョクは、人間の深さと、複雑さを噛み締める.......

ソヌはアンティークに復帰した。
そして、空港でジャンを見送る。
「見習いが1人いるが、センスがよく、何よりもケーキ作りが好きなんだ。
初めて会った瞬間に、良いパティシエになると直感した。
あの子が僕のレシピを完璧に再現できるようになるまで、アンティークは辞められない」
ソヌはジャンに語る。
「その後は?戻ってくるのか?」
ジャンは尋ねるが、ソヌは答えない。
「ダメなんだな、あの社長が生きている限り....そうだろ?」
ソヌは答えないが、ジャンは納得する。
「幸運を祈る」
そう言って、ジャンは去って行った。

そして、アンティークを拠点にし、怪しい客がいないか捜査が始まる。
ジニョクを誘拐した『白髭』の同居人である女が釜山に引っ越すと言って店にやってくるが、
ジニョクは気づかない。
結局、犯人らしい人間が見当たらない。
捜査に協力するソヌも、時間外まで働いていた。
「遅くまですまない」
ジニョクはソヌに詫びるが、
「大丈夫、その分貰ってるから」
ソヌはジニョクを気遣って、明るく答える。

時間はさかのぼり、二人の高校時代──

ジニョクを交え、友人二人がソヌを見て、品評会をしている。
「あの肩のラインたまんないなぁ、あのキレイな肌、細い手首。
ブサイクな女とソヌのどっちを選ぶかっていったら、俺はソヌだな」
それを聞いたジニョクは、二人をたしなめる。
「いい加減にしろよ、好きであんな体型に生まれたわけじゃないだろう?
誰かにそんなこと言われたら、ゾっとするハズだ」
心に傷を持つジニョクだから、他人の心の傷にも敏感だった。
友人を怒鳴りつけるジニョクを見て、ソヌはジニョクが心の支えになった。
あの日から......


雨の降りしきる夜、マフラーをした女がケーキを買いに訪れる。
女はめまいを起こし、店内で転んでしまう。
ジニョクは雨だし、もう遅いから.... と、女を車で送ると申し出る。
しかし女の様子がおかしい。
家に入る際、ジニョクに対して警戒している様子が見られる。
そして、マフラーで隠した首の傷。
ジニョクは女が気になる。
ジニョクは咄嗟に女が閉めようとした門から、家に押し入る。
「息子さんですか?」と。
女は必死にジニョクを止めるが、二階から怪しげな子供の声が聞こえる。
二階に上がり、部屋のドアを開けようとするジニョク。
様々な記憶が交錯する。
幼い頃の自分。「犯人は男だった!」と母に叫ぶジニョク。
「本人が聞いたらゾっとする」と、ソヌを庇った自分。
自分の心に問題があることで初恋の女に振られ、
その直後に告白したソヌに、まるで当り散らすかのように酷い言葉を浴びせた自分。
「あんな酷いこと、本当は言いたくなかった....」
様々な想いが交錯し、全ての恨み、怒りが爆発し、
ジニョクはドアの鍵を壊し、ドアを開ける。
「助けてください」
部屋の中から子供が泣きながら飛び出してくる。
ジニョクは子供を抱きしめると、幼い頃の自分の誘拐事件の思い出と交錯し、錯乱する。

息子を亡くし、そのショックから、男の子を誘拐しは、自分の息子として可愛がっていた『白髭』
いつもケーキを食べさせられ、そんな日々が2ヶ月も続き、ジニョクは申し出た。
「家に帰りたい。ママに会いたい。ここに長く居すぎたし」
しかし、『白髭』は、「ダメだ。お前は俺の息子だ」と、ジニョクを離さない。
ジニョクは思わずナイフで、『白髭』の足を刺してしまう。
「死んじゃうの?」
脅えるジニョクに白髭は言い放つ。
「行け、いいから自分の家に帰れ。どうせお前は俺の息子じゃない。行け、そして、全て忘れろ」
『白髭』は刺された足を庇いながら、ジニョクに言い聞かせた。
慌てて『白髭』の家から逃げるジニョク.....

過去の記憶を交錯しているうちに、ジニョクは今回の誘拐事件の犯人である
女の息子をメチャクチャに殴打していた。
「ちょっと遊んでいただけだよ...」
女の息子は、血だらけの顔で言い訳した。
ようやく我に返るジニョク。

3人目の被害者は出さずに済み、事件は解決した。
被害者の子供を心配するジニョク。
一方その頃、アンティークでは、なかなか帰らないジニョクを三人が苛立ちながら心配していた。

「商売はしないのか!」
ジニョクは明るく店に帰ってくる。
いっせいにジニョクに駆け寄る三人。
まるでジニョクが誘拐から解放されたかのような騒ぎだ。

その頃、『白髭』は、釜山へ行くことを決心していた。
代々医者の家系である『白髭』は、価値のあるアンティーク家具を数多く所有していた。
それを売り払い、女のいる釜山へ行こうと。

フランスで世界最高水準のアトリエが毎年開催されている。
それにギボムが招待された。
ケンカしながらも、じゃれあうジニョク、ソヌ、ギボム。
スヨンは、そんな三人を影から見守っていた。

翌朝、スヨンは荷物をまとめて発つ準備をしていた。
自分がいなくても、もうジニョクは大丈夫だと判断したのだ。
「今までお世話になりました」
スヨンは、これから一人で生きてみると決意したのだと、ジニョクに語る。
「嬉しい言葉だけど... 急になんで?」
ジニョクは尋ねる。
「僕がいなくても、若はもう平気じゃないですか」
スヨンは答える。
「おいおい、むしろ俺が心配なんだけど?俺がいなくて平気なのか?」
ジニョクは尋ねる。
「僕は平気です。居場所が決まったら連絡します。ありがとうございました」
スヨンは頭を下げ、出て行く。
「ほんとに大丈夫か?居てもかまわないんだぞ?」
スヨンがいなくなって、ジニョクは寂しい。
「居ても構わないんだって!」
最後までスヨンに向かって叫ぶジニョク。

スヨンのいなくなったアンティーク。
ソヌは寂しさを露にする。
そこへ、『白髭』がケーキを買い求めに店にやってくる。
しかしジニョクは、目の前の老人が自分を誘拐した犯人だと気づかず、
『白髭』も、目の前の青年が、かつて自分が誘拐した子供だとも気づかない。
ジニョクに刺された足を引き擦りながら歩く老人。
ケーキを愛する老人。
しかし、「幸せな瞬間」など、一生来ない。
そして、記憶を取り戻せず、残酷な瞬間を覚えているジニョクだが、幸せだ。

ギボムはフランスへ発った。
ソヌとの出会い、ソヌの助けにより、ようやく新たな人生をみつけたギボム。
スヨンは一人で引越しの片付けすらできず、食事もどうしていいかわからずに、
ジニョクに電話をかけてくる。
しかし、そんなスヨンが「若が心配だ」などと、まだ言っている(笑)
ソヌはソヌで、「ゲイバーへ行こう」と、誘いをかけてくる。
「あぁ、行ってやるよー!」
ジニョクはしょうがないヤツだ、と思いながら返事する。
上辺だけでしか人間関係を気づけなかったジニョク。
しかし今は、心許せる仲間がいる。
ジニョクも、ソヌも、ギボムも、スヨンも、アンティークに自分の居場所を見出した。
犯人は捕まらず、記憶が取り戻せなくとも、ジニョクは未来に向かっている。

END








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