モノポリー  Monopoly  
 原題:モノポリー 모노폴리(モノポルリ)  <2006>

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モノポリー

フィギュ アが唯一の友であるギョンホ(ヤン・ドングン)は、カイスト(韓国科学技術院。学生が高 校飛び級組などを売り物にする英才育成の教育大学)出身の天才プログラマーで、現在は大韓民国銀行ネットワーク管理者。

フィギュア売場で自分と似た趣味を 持つ米国1.5世代事業家 ジョン(キム・ソンス)に出会い交流を深めていく。ジョンと会う回数が徐々に増える中で、彼が与えてくれる上流階級の文化は、ギョンホの日常の流れを壊 し、内在する新しい欲望を目覚めさせる。

いつもジョンの影のように同行する美しい女性エリー(ユン・ジミン)。ジョンに向けた信頼の視線とは異なり、ギョンホには常に警戒の視線を送る。エリーは 「ジョンを信じるな!私を信じろ!」という不可解な警告を言い放ち、ジョンとギョンホの間で謎の存在となる。

一方、 自分の住まいであるホテルのスイートルームにギョンホを招待したジョン。そこで秘密裏な会議を行うジョンの秘密クラブ<1%クラブ>の専門家集団と出会 い、彼が推進しているプロジェクトの正体を確認する。そのプロジェクトは世の中を動かす上位1%になるために天文学的な資金を用意すること。

しかしそのク ラブで運営した資金がメンバーの裏切りで消え、ジョンはギョンホの天才的コンピューター技術を利用し、大韓民国の全口座から少額を引き出し、莫大な資金を 作る計画を立てていたのだ。

ジョンに対する信頼だけで大韓民国を揺るがそうという彼の提案を受け入れたギョンホ。既に全口座の現金が少しずつ引き出しされ始め、ギョンホはジョンとの 逃避のための約束の場所に移動し始める。

しかし彼を待つのは巨額引き出し犯罪に気付いた国家情報院の要員達。 往復10車線を横切り死に物狂いで疾走するが、力不足のギョンホは彼らに逮捕されてしまう。しかしこの時、ジョンは巨額の無記名債券を持って悠々と国際線 の飛行機に乗っていた。

消えたジョン、しかし最後までジョンの裏切りを信じられないギョンホ。ギョンホの陳述に従い要員達はジョンの正体を掴もうと奔走するが、ジョンは手がかり を一切残さなかった。しかし、ついにジョンの指紋がついた決定的な手がかりを手に入れた要員達。最後までジョンを信じたギョンホは彼を守るため、唯一の手 がかりと共に深い川に身を投げる。

【予告編】

監督 イ・ハンベ <2006>モ ノポリー

出演

ヤン・ドング ン

<1999>ホワイト・バレンタイン、<1999>ダンスダン ス、<2000>海辺に行く、<2000>彼が駅で降りた
<2001>受取人不明、 <2002>海賊、 ディスコ王になる、<2003>ワイルドカード、 <2004>最 後の狼
<2004>風の ファイター、<2006>モ ノポリー、<2010>グランプリ、 <2010>離脱

キム・ソンス

<2005>赤 い靴、<2006>モノポリー、 <2007>お熱いのがお好き

ユン・ジミン <2003>ラ ブ・インポッシブル(南男 北女)、<2006>モ ノポリー

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【レビュー&ネタバレ】
うーん、、、この手のものなら、 ハリウッドの方が面白いんじゃ?
いわゆる謎解きなんだけど、手に汗握るようなドキドキ感もまったくなく、
観終わった後の爽快感もまったくなく・・・
事件が置き、ギョンホの陳述から始まり、延々ギョンホの陳述による謎の提示が大半です。
最後の最後で、その謎解きになるのだけれど、
結局「ジョンとは誰?」という謎だけがこの映画の軸で・・・・
金融ミステリーという題材はいずこへ???
謎解きの前に、もう予想もついちゃうし・・・驚きもまったくなく・・・・一言で言えば、失敗作。
韓国の動員数も30万人ほど。

さぁ・・・ネタバレですが・・・・。
ハリウッドを意識しつつ、「箪笥」をマネてる・・・のか?
ちょっと箪笥っぽいです。
最後の最後で種明かしがグルグル展開し、見終わった後にも残る謎。
箪笥はそれでも、それなりに面白いのだけれど、モノポリーはイマイチね。
ただ、謎解き映画が作りたかった監督の独りよがり映画でございます。
伏線を敷いて後半で明かし、それに酔ってるだけに思うわよ。
さぁ、エリーとは何者なのか?と思いなさい!
さぁ、ジョンは何者なのか?と思いなさい!
そんな風に強要されても面白くないわー
観客が自然に「こいつ何者?」と弾き込まれるのが映画でしょ?

ヤン・ドングンは今までとは違って、ちょっと垢抜けたインテリ風に見えて、ちょっと驚きね。
キム・ソンスは、このワイルド過ぎるお顔がちょっと苦手で・・・
なんだけど、このジョンに見事にハマってて、ステキに見えたわー
いい味だしてたのが、キム・ヒョンボム씨(スジョン兄@バリでの出来事)
国家情報院(NIS)の名も無い要員の一人に過ぎないんだけど、
検視中の現場で、熱帯魚が死なないよう、こっそり水槽に水を足したり・・・(笑)
突拍子も無い報告で、上司にバカ呼ばわりされ・・・・
ほんと、国家情報院要員なのぉー?と思わせるマヌケぶり。
なんだけど、NISの中で一番のお利口さんだったわけよね。
あの水槽の中のフィギュアで真実に気づくなんて、できすぎだわよー!
(スジョン兄@バリでの出来事)は、地方刑事並のダサさで、足で事件を追うタイプ。
結局、頭脳派の要員たちは優秀すぎて、
ギョンホの仕掛けた罠にまんまとハマっちゃうのよね。

ギョンホがチャット(メッセンジャーみたいなもの)していた少年は、
春のワルツのカング よ。
あの倉庫での怪しげな少年がチャット相手で、
実は肉屋の息子だったというのはちょっと笑ったけど。

さて、整理しましょー(観てない人は読んじゃダメ~)

ジョンという人物は、実はギョンホなわけで、
ギョンホは「大韓民国の全国民の口座から小額を引き出し、
天文学的な資金を得るプロジェクトを実現する」
という野望を抱きます。

アメリカで、オーディションに落ちた女優志望のエリーをパートナーとしてスカウト。
飛行機の中で隣り合わせた「ジョン・リー」という米国1.5世代の男の指紋を入手し、
ジョン・リーに成り代わり、プロジェクトの実行を開始。

陳述で語ったジョンの話はすべてギョンホのやったこと。
エリーの話や、倉庫で出会った少年は、捜査を撹乱するための作り話。
唯一、時計にジョンの指紋を残し、
そして、あたかもジョンを守るために指紋の残った時計を抱き川に飛び込んだのは、
その指紋がジョンのものであるという信憑性を持たすため。
結局、ギョンホの企み通り、ジョン・リーという飛行機で出会った男が逮捕されてしまう。
ギョンホは川に飛び込み死んだとされ、完全犯罪が成し遂げられる。
ということね。
あのプールのある屋敷の野獣のような男は何者なんでしょう?

【おまけ】

米国1.5世代というのは、アメリカ移民した両親を持つ子供たちのことです。



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