バンジージャンプする  Bungee jumping of their own 
 原題:バンジージャンプをする 번지점프를 하다(ポンジジョムプルル ハダ) <2001>

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バンジージャンプする

1983年。どしゃぶりの雨が降る夏の日。インウ(イ・ビョンホン)の傘に突然 テヒ(イ・ウンジュ) が飛び込んでくる。彼女のことが忘れられないインウは、彼女を必死に探し、ついに大学のキャンパスでテヒをみつける。

インウはテヒの周囲に近づき愛を育 て、テヒもそんなインウを愛すようになる。インウが軍に入隊する日、テヒは連絡もなく約束の見送り場所にこなかった。焦燥したインウは「遅れても自分を必 ず待っていて」というテヒの言葉を信じ彼女を待っていた。

時は流れ、17年後の2000年。インウはいつのまにか妻と娘を持ち、平凡な家長として生きてい る。ソウルのセヨン高校の教師になったインウは、誠実でつまびらかな姿で子供たちから尊敬を受けるが、自分が教える男子生徒イム・ヒョンビン(ヨ・ヒョン ス)からテヒに対する愛を感じ始め、インウは混乱に陥る。

日本公式サイト:http://www.bungee.jp/

【予告編】

監督 キム・デスン <2001>バ ンジージャンプ する、 <2005>血の涙、 <2006>ノートに眠った願いごと

出演

イ・ビョンホ ン(李炳憲)

出演作品一覧

イ・ウンジュ (李恩宙)

<2000>秘 花 スジョンの愛、 <2001>バンジージャ ンプする、 <2002>THE KISEI 寄生
<2002>永遠の片想い(恋愛 小説)、 <2003>愛と、死を見つめて(空の庭 園)
<2004>オー!マイDJ、<2004>ブラザーフッド、<2004>スカーレット・レ ター
ヨ・ヒョンス <2001>バ ンジージャンプ する、<2002>男、生まれる、<2006>ホリデー、 <2006>師の恩

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【レビュー&ネタバレ】
mocaはこの映画大好きです。
好きさ具合で言ったら、五本指に間違いなく入ります。
ちょっとマニアックな感じも受けるけれど、
<愛>の永遠性を語ったこの映画は、
ちょっと衝撃的であり、ロマンティックであり、観終わった後の余韻が何ともいえない。
初監督作品とは思えないほど見事。
過去が入り混じる作品はどうもわかりづらくなるきらいがあるけれど、
この映画は、過去が交差することでより衝撃的で印象深くなっているわ。

苦悩するイ・ビョンホンの熱演、
そして、当時高校三年生であったヨ・ヒョンスの演技力。
<ホテリアー>ではボーイを演じていたヨ・ヒョンス。
イケメンではないし、平凡な感じなんだけれど、
その演技力と存在感は、忘れられなくなるわ。
大物になりそうなのに、なぜくすぶっているのでしょう?
この<ヒョンビン>は、彼が演じなければ
これほど魅力的にはならなかった気がするわ。
この<ヒョンビン>はめちゃめちゃ好き。
同級生役でナムグン・ミンが出演してるけれど、存在感が違うもの。
ナムグン・ミンは、ヒョンビンと仲の良い三人組のメガネ君よ。
ヨ・ヒョンスにはもっと頑張って欲しいわ。

イ・ビョンホンも絶好調にかっこよかったわー
大学生役はさすがに・・
けど、17年経過したインウを見た瞬間、
あまりのかっこよさに電撃が走ったわよ。
赴任してきた時の自己紹介がまたかっこいいのよねー
この脚本家最高ね。
せっかく生徒たちからの信頼厚い教師として順調だったのに、
運命の悪戯で、学校中の非難の的になって・・・
せつないわ・・
それでも、<盗んでない>と、信じてやった生徒が、
学校から去って行くインウを見送る姿に救われたわ。
せつなくもなったけど・・・

ヒョンビンの彼女ヘジュは、ホン・スヒョン。
<ミス・キムの10億作り>で、チ・ジニをおいかけていた女の子だけど、
全然変わらないわねー

インウの大学時代の悪友にイ・ボムス。
イ・ボムスは三枚目キャラばかりだけれど、
<チョイ悪>のプレイボーイも似合うのよねー

キ・ジュポンは、年に何作出演しているのかしら?
とにかく、よく見かけるわ。
mocaは嬉しいけど(笑)

イ・ウンジュは、まだちょっと垢抜けない感じね。
元々イ・ウンジュは好きじゃないので、
過去の恋人役でよかったわ・・・

山登りのシーンで、
あんな絶壁ギリギリのところに立っていたけれど、
あれは落ちたりしたらどうなるのかしら?
ちょっとバランスを崩したりすることはあることでしょう?
mocaなら怖くて無理。
イ・ウンジュあっぱれ。
脱ぐよりスゴイ。

劇中で何度も登場した龍山(ヨンサン)駅
1983年という時代設定のため、
ホームは昔の雰囲気の残る 清凉里(チョンニャンニ)駅で撮影されたそう。
ソウルの鉄道ターミナルは、大邱・釜山方面に向かうソウル駅、
光州、木浦などの南西部方面に向かう龍山(ヨンサン)駅、
そして安東や東海・江陵、春川などの東部方面に向かう清凉里駅の3つ。
なので、ヨンサン駅はよくロケ地で登場するわ。


これからはネタバレしますので ご注意を!!



1983年から2000年に舞台が変わって、テヒのことが謎が残るのよね。
ヨンサン駅でテヒを待ち、いったいどうしたのだろう?
そして、山登りのシーンも、
それほど重要な意味を持つと思わなかったので、けっこう驚きだったわ。
過去のシーンは、一つ一つが重要で、
ラストに向けてどんどん明らかになり、衝撃的だったわ。
テヒが見送りに行く途中で事故に遭って亡くなったこと、
絶壁から飛び降りても、そこで終わりではない、
それがどういう意味であるかということ、
どしゃぶりの雨の中、テヒがインウの傘に飛び込んできたのは、
輪廻転生の運命であったこと。
結局、テヒとインウは何度も何度も輪廻転生を繰り返しながら
永遠の愛を生き続けてきたということなのよね。
輪廻転生を扱う作品は他にもあるけれど、
「生まれ変わって、愛する相手が同性だったとしたら?」
誰でも考えそうなのに、考えなかった・・・
すごい着目点であり、新鮮だったわ。
ラスト、二人がニュージーランドでバンジージャンプするシーンは、
あまりにもせつなかったわ・・・
「今度は女子高生に生まれ変わるわ。
俺も女だったらどうするんだ?」
運命の相手でも、やっぱり同性ではどうにもならないものなのかしら・・
愛する相手なら、どんな姿形でも、
一緒に暮らすだけでもいいのじゃ?なんて理想論なのかしら・・
二人に幸せになって欲しい・・・
願わずにいられないラストでしたわ。


<ストーリー>

1983年。どしゃ降りの雨の日、インウの傘の中に突然テヒが飛び込んでくる。
「バス停まで入れてもらえませんか?」
一目惚れなんて有り得ない。
そんなインウは、その日以来テヒの姿を追い求めていた。
もう会えないかも・・・
そう思っていた矢先、自分と同じ大学のキャンパスでテヒを見かける。
彫刻科に通うテヒ。
国文科のインウは、テヒ会いたさに、
自分の必修科目を落第してまで、彫刻科の授業に紛れ込む。
ある日、窓の外を歩くテヒを見かけたインウはテヒの元に駆けつける。
スニーカーの紐を結んであげ、
「僕、テヒさんに魔法をかけました。物を掴む時に、小指を立てるように なりますよ」

インウの努力の甲斐あって、二人の距離は近づいていく。
智異山に山登りに行く二人。
絶壁に立ったテヒは「ここから飛び降りたらどうなるのかしら?」
と、テヒは怖がることもなくインウに言う。
「私、ニュージーランド に行ってみたい。絶壁から飛び降りる人がいるらしいの」

食事をしながら、テヒはインウに質問があるという。
「チョッカラ(箸)の<ツ>と、スッカラ(スプーン)の<ツ>の表記が 違うのはなぜ?」
国文科のインウは答えられず、その場を誤魔化す。

喫茶店のDJにリクエストし、テヒへの愛を告白するインウ。
テヒは自分の顔を彫ったライターをインウに差し出す。
「いつか愛する人が現われたら渡そうと思ってい たの」と。

インウが兵役に行く日がやってきた。
インウはヨンサン駅でテヒを待ち続けるが、テヒは現れない。
「少し遅れても絶対に待っていて」
というテヒの言葉通り待ち続けたが、朝になってもテヒは現れなかった。

2000年。セヨン高校に赴任したインウ。
インウは生徒たちから厚い信頼と人気を得る。
生徒たちに初恋の話を催促されたインウは、
「一目見て恋に落ちた。ある雨の日に・・」
インウの言葉をヒョンビンが遮る。
「一 目惚れは単に体つきや顔が自分の好みだってことに過ぎない。
でも恋は一目見た瞬間に落ちるのではなく、
やっと出会えた相手だということを知ることだ」

それ以来、インウはヒョンビンのことが気になり始める。
誰もいない教室でヒョンビンの机の上のスケッチブックを眺める。
ヒョンビンの携帯が鳴る。
携帯の着メロは、海岸でワルツを踊りながらテヒが口ずさんで いたメロディーだった。
テヒとの思い出を思い起こすインウ。

 「私、魔法にかかっちゃったみたい。ホラ」
 スニーカーを掴んだテヒの小指は立っていた。

ヒョンビンの彼女ヘジュから届いた
「愛してる」
のメールを盗み見たインウは、思わずメールを削除する。
体育祭の二人三脚の相手にヒョンビンを指名し、
用もないのにヒョンビンに電話をし、
ヘジュと長電話していたヒョンビンに怒りを露にする。
学校でヘジュとイチャつくヒョンビンを目撃したインウは、
授業中ヘジュを意地悪く吊るし上げる。
ヒョンビンの体に触れたい衝動に駆られたインウは、
「自分は同性愛者なのか?」
と悩み、精神科を受診する。

ヘジュとのデートの帰り道、
ヒョンビンは露店で、あるライターに惹かれる。
女性の顔が彫られた手彫りのライター。
「この女性、どこかで会った気がする」
ヒョンビンはライターに神妙な面持ちで見入る。

授業中、質問が飛ぶ。
「チョッカラの<ツ>とスッカラの<ツ>はなぜ違うのか」
昔テヒにされた質問。
その質問の主はヒョンビンだった。
その上、ヒョンビンが持っていたライターを見たインウは驚愕する。
かつてテヒから贈られたライターだった?
「誰だ?お前は誰なん だ!」
インウはヒョンビンの胸倉を掴み、取り乱す。

それからというもの、インウは同性愛者でヒョンビンに気がある
と、学校中の噂になる。
インウの自分に対する異常な態度に、ヒョンビンもインウに反発し始める。
「先生、男が好きなんでしょ?僕のことが好きなんでしょう?
学校中の噂になったことだし、せっかくですから恋愛しましょうか?」
ヒョンビンの言葉に傷つき、腹を立てたインウ。
「テヒ・・・なぜ俺のことを少しも思い出さないんだ?
俺はお前だと感じるのに、お前だってわかるのに・・・」
インウはヒョンビンに泣きすがる。

そろそろ結末です。ご注意を。



インウは学校を追われ、妻にも見放される。
一人寂しく旅立とうとするインウ。
その時、ヒョンビンの脳裏にある光景が蘇る。

 どしゃぶりの雨の中、雨宿りをするテヒ。
 目の前を通り過ぎるインウを見かけたテヒは、
 自分でもわからない衝動に駆られ、店を飛び出しインウの傘に飛び込む。

ヒョンビンにテヒの記憶が蘇ったのだ。
ヒョンビンは慌ててインウの後を追う。
ヨンサン駅の前で車と衝突しそうになったヒョンビンは、
あの夜の記憶を思い出す。
インウを見送りにヨンサン駅にやってきたテヒは事故に遭い
この世を去ったのだ。
インウの元にヒョンビンが駆けつける。
ようやく巡り会えた永遠の恋人。
二人は思い出の智異山へ登る。
「ここから飛び降りたら死ぬかな?」
いつかテヒが言っていた言葉を繰り返すヒョンビン。
「いや、飛び降りてもそれで終わりじゃない」
こうして新しい姿に生まれ変わり再会できたインウは、
悟ったように言う。

二人はニュージーランドへと向かう。
しっかりと手を握り合い、幸福な笑みを浮かべる二人。
そして、絶壁から飛び降りる。

  今度は女に生まれ変わるわ。
    俺も女だったらどうするんだ?
  それでも愛しちゃうかも。
    人生の絶壁を飛び降りたとしても、それは終わりではないとあなたは言いました。    
    再び出会って、愛します。
    愛するためではなく。愛さずにはいられない。
    あなたを永遠に愛します。

END







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