秘花 スジョンの愛  Virgin stripped bare by her bachelors  
 原題:オー!スジョン 오! 수정(オ スジョン) <2000>

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妻の叔父が経営する弱小プロダクション会社のPDクォン・ヨンス(ムン・ソング ン)は、家庭持ち だが、同じ会社のケーブルTV構成作家のヤン・スジョン(イ・ウンジュ)と親しい仲だ。

ヨンスは、 映画を作るための金銭的な援助を受けるため、画廊を経営する金持ちの独身後輩キム・ジェフン(チョン・ボソク)の美術展をスジョンと共に見に行く。ところ がジェフンは、初めて会ったスジョンに惹かれ、頻繁に会うようになり、遂には真剣に交際したいと告白する。

情けなくて無能なヨンスに失望したスジョンは、心変わりしたのか、ジェフンに酒を飲む時だけの恋人になると提案し、二人の距離は縮まる。

二人は、ますます近づき、セックスを試みた瞬間ジェフンは、スジョンが処女であることを知って感激する。


監督 ホン・サンス <1996>豚が井戸に落ちた日、<1997>江原道の力、<2000>秘花 スジョンの愛(オー!スジョン)、<2001>気まぐれな 唇、<2004>女は男の未来だ、<2005>映 画館の恋、<2006>浜辺の女、
<2007>アバンチュールはパリで、 <2008>知りもしないくせに、<2010>夏夏夏、
<2010>オクヒの映画
出演 故 イ・ウンジュ(李恩宙) <2000>秘 花 スジョンの愛、 <2001>バンジージャ ンプする、 <2002>THE KISEI 寄生
<2002>永遠の片想い、 <2003>愛と、死を見つめて、<2004>オー!マイDJ、<2004>ブラザーフッド
<2004>スカーレット・レ ター

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【レビュー&ネタバレ】
とうとうDVD発売が決まりましたね..........
2008年12月5日に、タキ・コーポレーションから発売。
イ・ウンジュの死のホトボリも覚めたという意味でしょうか..........
タキ・コーポレーションはわりと名作的な温かい作品が多かったのに、
なんでも来い!になっちゃいましたね。
しかも、他のエロ作品をなぞらえるように、トンデモ邦題をつけてくれまして.......
秘花.......

確かに、mocaが見た中でも、かなりの衝撃作。
Liesが一番過激だと思いますが、この映画での イ・ウンジュのベッドシーンはのけぞります。



但し、このシーンは全体からすればほんの一瞬。
このシーンのためだけに映画を見るのは、どーかと........

キム・ギドクと並び、俳優たちがこぞって出演したがるホン・サンス作品。
あらゆる映画祭の賞を総ナメ。
違いのわかる人向け。
芸術のわからないmocaには、わかりたくてもわからない。

エロが強調されていようと、これはれっきとした文学作品です。
mocaが最も苦手とする分野......
好きか嫌いかは、You Tubeに一部UPされておりますので、そちらを参考に。
ちょっと見ただけで、自分好みかどうかわかるはず。

この映画は、5部に分かれており、
同じシーンを、当事者それぞれの視点(というか、記憶を再現)から描いております。
わかりやすいところでは、誰にでも秘密があるの 手法です。
同じシーンでも、別の人物の視点から描くと、新たな事実が浮かび上がってくる。

  第1部 「一日中待つ」
  第2部 「もしかしたら、偶然」
  第3部 「ぶら下がったケーブルカー」
  第4部 「もしかしたら、意図的」
  第5部 「相手さえ見つければ思いのまま」 

ホン・サンス作品は人間を小ばかにしているようで、人間への愛情を感じる作品。
呆れるけれど、これが人間だ。

この映画では、男ってどーしょもないな。
と思いながら、女も変わらないな。
と、考えさせられ、
人間とは、都合よく誤解し合いながら、生きていくのだなぁ.... と、実感します。
ほんとに、見事に人間の生体を描いております。

内容的には、なんの面白みもない一人の女と二人の男の三角関係。
ですので、ホン・サンス好きでなければ、かなりの苦痛。

そして、面白いのが、
当事者それぞれの記憶が、自分の解釈に合わせて都合よく変わってしまっていること。

例えば、
スジョンはジェフンとのキスに感動して泣いてしまったのに、
ジェフンの記憶の中でのスジョンは、ポケットに両手を入れたままキスするような手馴れた女で、
しかも、キスした後に「よかったわ」なんて言葉を吐くのです。
まるでスジョンが遊び慣れたアバズレのように。
こんな風に記憶されたらたまったもんじゃないわ!(笑)

二人がキスしている時にスプーンが床に落ちますが、
これもジェフンの記憶の中では、フォークになっちゃってる.....(笑)

どーでもいいことなんて、てきとーに記憶しているものなのね。
面白すぎるわ、人間って。
フォークやスプーンのように、笑い話で済む程度ならいいけれど.........

男の実態をあまりにも鋭く描いているので、
mocaは正直、恋愛も結婚も怖くなりました...............................

ホン・サンス監督の作品って、好きな方からすれば、
コメディー以上に笑えるんでしょうね。

映画全体がモノクロなんですけれど、
モノクロームの美しさを、この映画は教えてくれます。
宣材写真を見ているだけでも、ため息がでるでしょう?

【ヤン・スジョ ン】
構成作家
イ・ウンジュ
【キム・ジェフ ン】
画廊オーナー
チョン・ボソク 
【クォン・ヨン ス】
プロデューサー
ムン・ソングン

イ・ウンジュもとにかく美しい。
遠めからばかりでアップはほとんどありませんが、
それでも、こぼれるような美しさを感じます。

チョン・ボソクは、LOVE~サラン~や、彼女は最高に出演。
一度見たら忘れられない容貌。

ムン・ソングンは、韓半島や、嫉妬は私の力など。
この人のラブシーンなんて見たくないのに、これで二度目だ.........




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