吹けよ春風  Spring Breeze 
 原題:吹けよ春風 불어라 봄바람(プロラ ポムパラム) <2003>

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吹けよ春風

トレーニング服姿でリュックサックをかついだ青年が、明け方の路地を走ってい る。聖堂の前まで来た彼 は、リュックサックにぎっしり詰まったゴミを捨てるところを見つかり、ランニングシャツ風の神父に追われ急いで逃げる。ゴミ無断投棄常習犯は、小説家ソ ングク(キム・スンウ)。

ラジオに出演し、丁寧で博識な語調で家族の来歴と作品世界を話すが、中身はつまらない男。

そんなある日。パーマ頭にミニスカート を はいた喫茶店従業員ファジョン(キム・ジョンウン)が、彼の家の2階に借家人として引っ越してきて、戦争が始まる。友だちを呼んでぐ うたらな酒の席を繰り広げるかと思えば、ボイラーを随時つけまくったせいで、彼の執筆活動は中断される他ない。門下生ヒグさえ、ファジョンの勢力伸 張にまきこまれてしまう。

ファジョンのきらびやかな話しぶりに自分でも気づかないうちに耳を傾けたソングクは、小説のネタに使うため、友人のシム作家を言 い訳にして関係を維持 する。しかし、いくらもしないうちにソングクの嘘はバレ、ファジョンは家を出てしまう。

【予告編】

監督 チャン・ハンジュン <2002>ライターをつけろ、<2003>吹けよ春風

出演

キム・スンウ (金勝友)

出演作品一覧

キム・ジョン ウン(金正雲)

<2002>大変な結婚、 <2003>吹けよ春風、<2004>私の男のロマンス、<2005>親知らず
<2006>よい暮らしをしてみよう、<2008>私 たちの生涯最高の瞬間、<2010>食客:キムチ戦争

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【レビュー&ネタバレ】
キム・スンウとキム・ジョンウン といえば・・・
それは期待するでしょう。
しかし、これはちょっと・・・・・・・・・・
目新しいものも、何もなく・・・
オーソドックスでくだらない笑い・・・
単純な笑いは韓国人のツボかもしれませんが、
興行の失敗からすると、好き嫌いの問題じゃ・・・・・・・
できそこないのラブコメ。
惜しい!もう一歩!という感じですね・・・
韓国映画を見飽きた人には、感動薄い作品です。
韓国映画初心者には、ほどほどに楽しめるかしら。

とにかく、ある人に出会った主人公が人間的に目覚めて行くなんて、
あまりにも陳腐。
キム・ジョンウンは頑張ってるなー
と思うけど、元々キム・ジョンウンが嫌いな上に
こういうキャラクターは、mocaは大嫌い。
慎みがなくて、無教養・・・
当初、主人公ソングクが毛嫌いし追い出そうとするのは
かーなーりー理解できますわ。
けど、キム・ジョンウン演じるファジョンは、
幼い頃捨てられ、孤児院で育ち、
困っている人がいると見過ごせない性格。
純粋で、明るくて、涙もろい。
それでも、mocaはどうもうけつけなかったわ・・・・・・・・

キム・ジョンウンの役柄は「タバン(茶房)」のウェイトレス。
これは「喫茶店」とはいっても、普通の喫茶店ではありません。
いかがわしい喫茶店。
お店の中で、お茶を飲みながら
女性がお相手をする水商売のアルコールなし版のようなもので、
お店自体はそういかがわしくもないかもしれませんが、
そのタバンというのは、コーヒーの出前もするのです。
それが稼ぎのメインでは?
出前した先で、売春もしたりするようで・・・
ユア・マイ・サンシャインなどでは、もう少し タバンの実態がわかるかもしれませんね。
でも、所詮映画だから・・・
実態はもっとスゴいでしょう・・・・・


ラストは、日本人にはちょっと面白い。
日本人のエキストラがズラズラ登場するの。
これは、監督が大の日本好きだからということのようよ。
ちょっと嬉しかったり。

mocaの大好きな俳優二人が出ているのがとっても嬉しい。
教会の神父に、公共の敵口笛姫などのソン・ジル씨
グエムルなどの、ピョン・ヒボン씨


ストーリーは、

売れない作家ソングク。
ゴミ袋を買うのを惜しみ、毎朝ジョギングの振りをして
ゴミを聖堂の前に捨て、憂さ晴らしをするつまらない男。
携帯電話を持たず、未だポケベルを使い、
暖房費をケチったりという大ケチ男。
最近亡くなった父親は昔からろくでもない男で、実家は遊郭。
初体験の相手も遊郭の女だと母親から聞かされており、
父のことを嫌っていた。

そんなある日。
ソングクの家の2階に、間借り人がやってくる。
派手な服装のタバンのウェイトレス、ファジョン。
教養のない馬鹿女だと、ソングクはファジョンを毛嫌いし、
家から追い出そうとするが、
契約書は亡くなったソングクの父が交わしており、
保証金3000万ウォン(約300万円)も父が受け取ってしまっていた。
ソングクは、前金で契約金を受け取ってしまっている
恋愛小説が書けずに苦しんでおり、
保証金も都合できず、ファジョンを追い出すこともできない。
そんな時、ファジョンが書いた小説のあらすじが
たまたま編集長の目に入り、それをソングクのものと勘違いした編集長が大絶賛。
ソングクは「実は友達の作家が気に入ったんだ」と嘘をつき、
ファジョンから続きのネタを聞き出す。

友人らと一緒に旅行に行くことになった二人。
二人っきりで車で向かう途中
騙されて車を盗られ、二人は民家に泊まることになる。
そこで、ソングクはファジョンの悲しい過去を聞かされる。

 私が幼かった時、ママと動物園に行ったことがありました。
 本当にしつこく粘って、ママも締めて、動物園に行ったのです。
 とても楽しかったです。動物園に初めて行ったんです。
 しばらく見物して、ママにアイスクリーム食べたいと言うと
 すぐ買ってくるから、ここで少し待ってなさいと言いました。
 ヒョウの檻の前でした。
 けれど、いくら待ってもママは帰ってきませんでした。
 その時はどれくらい後悔したか、わからないです。
 アイスクリームを買ってくれと言わなければ...
 アイスクリームは食べなくてもかまわないと..
 7才の時でした。
 もう、ママの顔を浮かべても思い出せません。
 写真でもあれば、どれほど良かったか...

ファジョンは、そうして孤児院で育ったのだと。
ソングクは、明るい彼女にも、暗く辛い過去があることを知る。

ファジョンの誕生パーティーに招かれたソングク。
プレゼントをタクシーに忘れてしまったソングクは、即興で詩を読む。
それは、彼女の幼い頃の動物園での思い出を
ハッピーエンドに仕上げたものだった。

 ジャコウ鹿らが、たくさんの傷跡を抱えて、狭い檻に閉じ込められている..
 アイスクリームを食べながら、
 ヒョウの檻の前の幼い少女は、お母さんを待っている..
 母失ったヒョウは、少女をただ眺めるばかりになっている。
 少女とヒョウは、いつのまに友人になって..
 アフリカの広い平原で母を失ったヒョウは少女を慰める。
 少女のお母さんも、母ヒョウも来ない檻には
 いつのまにか、うっすら赤い夕焼けが・・・
 二人は、お母さんの子宮の中でそうであったように長い眠りに就く。
 その長い眠りを覚ますお母さんの声。
 お母さんと手を握ってヒョウに別れの挨拶をする少女。
 鳥篭を出たコノハズク一匹が遠くに飛んで行く。

ファジョンの目からは感動の涙が・・・

しかしある日、ファジョンの話を小説のネタにしたことがバレてしまう。
ショックを受けて責めるファジョンを、
心にもないことを言って傷つけてしまう。

母に呼ばれて実家に帰ったソングク。
実は父の初体験の遊郭の女とは、母であったこと。
丁稚奉公に出た母に、優しくしてくれたのは、父だけだったと。
母は心から父を愛しており、二人の恋愛は純粋だったことを知る。
そして、父からもらった粗末だが大事なかんざしを渡される。
いい人がいれば渡しなさい、と。
素直に謝ろうと家に戻ったソングク。
しかし、ファジョンの姿と荷物はそこにはなく、
「黙って出て行ってごめんなさい」という手紙だけが残されていた。

時が流れ─

ファジョンは、注文が入り、配達に出かける。
そこは、観光地。(韓国では有名な'春香伝'の舞台)
誰もいないと帰りかけた時、
目の前に髭を生やしたソングクが立っていた。
なかなかプロポーズが出来ないソングク。
プロポーズだと気づいた周囲の観光客達も応援する。 ←これが日本人エキストラ
「愛してる!」
「私もよ!」
二人は観光客の祝福の中、抱き合う。



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