私の男のロマンス  How To Keep My Love 
 原題:私の男のロマンス 내 남자의 로맨스 (ネ ナムジャエ ロメンス) <2004>

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私の彼のロマンス

地下鉄駅員として平凡な生活を送っている29歳のヒョンジュ(キム・ジョンウ ン)には、7年もつき あってきた害虫駆除会社セスコに勤める恋人ソフン(キム・サンギョン)がいる。

ある日ソフンは、突然故障したエレベーターの中で、人気女優ウン・ダヨン (オ・スンヒョン)と二人きりで閉じ込められてしま う。不安になるダヨンとは裏腹に、発見した珍種のゴキブリに心酔するソフン。

ダヨンは自分を芸能人のように扱わないソフンの純朴で気さ くな姿に好感を感じ、救出された後もソフンに対する不思議な感情を忘れられない。 ダヨンは自宅の防疫はもちろん、一度は断ったセスコのCM出演まで引き受け、ソフンに意図的に近づく。その上、ソフンとダヨンの2ショットがスキャン ダル記事として大きく報道される。

人気スターが自分に近づくわけがないと取り合わないソフン。ダヨンの想いは本気だと偶然に知ってしまったヒョンジュは、 恋 人奪回に乗り出すが、状況は既に逆転モード。ヒョンジュはソフンを取り戻せるのか?

【予告編】

監督 パク・ジェヒョン <2000>燃 ゆる月、 <2002>ウララ・シスターズ、<2004>私 の男のロマンス

出演

キム・ジョン ウン(金正雲)

<2002>大 変な結婚(家紋の栄光)、 <2003>吹 けよ春風、<2004>私の男のロマンス、 <2005>親知らず
<2006>よい暮らしをしてみよう、<2008>私 たちの生涯最高の瞬間、<2010>食客:キムチ戦争

キム・サン ギョン(金相慶)

<2002> 気まぐれな唇、<2003>殺人 の追憶、<2004>私 の男のロマンス、<2005>劇場前、
<2006>静かな世界、<2007>華麗なる休暇

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【レビュー&ネタバレ】
2004年7月に韓国公開された <私の彼のロマンス>でございます。
日本では公開される様子は今後もなさそうで?
韓国でも不評に終わった映画でございます。
この映画、予告編の作り方もヘタよね・・・
特に代わり映えのない映画ですわ。ふつーにある映画(笑)
でも、最近公開されているくだらない映画の数々よりはマシでは?
ゴキブリとか、ネズミとか、しょっちゅう出てくるので・・・
お食事中には観ないこと!
moca、ご飯食べてて・・・・困ったわ・・・・

<私の彼のロマンス>というタイトルがよいわよね。
7年という長い春を迎えたカップルの前に、彼に恋する女が現れて・・・
それがアジアにも通ずる韓国一の人気女優だという・・・
巷にはよく転がっている話だけれど、相手が人気女優であるがために、
三角関係とか、二股とか、浮気とか・・・・そんな重い雰囲気でもなく、本当に・・・・

私の彼のロマンス

そんな感じなのよね。
この彼っていうのが、イケメンでもなく、ちょっと風変わりな感じで(笑)
でも、観ているうちになんだかこちらも癒されてきて・・・
人気女優が好きになってしまうのもなんだかわかるような気がしてしまうの・・・
この映画でのせつないところは、その女優ダヨンがに気持ちが同調しちゃうところかしら・・・
それは恋敵であるヒョンジュも同じで・・・

私は小さい頃からこの仕事をしていたので、友達がいません。
一人でデパートにも行ったことがありません。
本屋にも行ったことがありません。
カフェにも行ったことがありません。
けれど、今日は違う。みなさんと一緒で・・・
招待してくれてありがとう。

この言葉には、ちょっと泣けちゃったわ・・・・
その後ベランダで煙草を吸うジョンジュにダヨンが近づいてきて、
ヒョンジュは思わず「デパート行ったことないんだ・・・」とか言っちゃって・・・
煙草を吸おうとするダヨンに
「私はいいけど、あんたは気をつけな。イメージが壊れるからさ」とか・・・
薄着のダヨンに自分の着ていた服を脱いでダヨンにかけてあげちゃったり・・・・
そんなヒョンジュをダヨンが

「あなたのこと好きよ。友達になってくれてありがとう」

って言う気持ちもわかるし、恋敵だから友達にはなれない・・・
そんな複雑なヒョンジュの気持ちもわかるわ・・・

ちなみに・・・
原題の 「내 남자의 로맨스」 は、直訳すると 「私の男のロマンス」 なのです。
説明すると長くなりそうなので、お許しを・・・・


キム・ジョンウンはお得意のコメディーでエンジン全開で絶好調。
(でも、キム・ジョンウンのハジけたキャラは大嫌い・・・)
ダヨン役のオ・スンヒョンが、今回すごくよいのよね
オ・スヒョンは、ドラマ<白雪姫>の整形美人アナウンサーのヒウォンよー
白雪姫でのあの壊れブ リは最高だったし、この人ってすご くよい演技をするのかも・・・
なんだか、すごく内面のせつなさが伝わってきて・・・
憎めないっていうか、最後にはmocaまで好きになっちゃったわよ(笑)
下着ショーでのモデルや(ダヨンとしての)映画とかすごく綺麗だったし・・・
あまり好きな顔じゃないんだけど(笑)
それに比べて・・・キム・ジョンウンの腹はヤバいかも・・・
ながーいウィッグで隠さないといけないくらいに・・・(笑;)

<ソウル市江北区水踰里(スユリ)洞>という同じ町内で育った5人の仲間がいて、
その中のギチョルが所有するビルで一緒に暮らしているのよね。
女3人に、男2人。
女の子は、キム・ウンジョンに、
女優と同じ名前で虐められたことで強くなろうとして口が悪くなってしまったジンシル・・・
<美しき日々のナレ>こと、イ・ユジン、
そして、しょっぱなから男に二股かけられて泣いている
ミスコンの女王の夢も破れ、結婚することを夢見ているソンイ・・・
英語完全征服など、三枚目キャラでよく出演しているファン・フョニン。
男は・・・見たことないな・・・(笑)
弁護士を望む両親の期待を裏切り司法試験に落ち続け、
両親は息子を見捨ててニュージーランドに移住したという
ビルのオーナーのギチョル、
大学で映画を学んだが、2本の映画にADで参加しただけ
今は脚本を書いているボンマン。

この5人の友情もよいのよね。
何をするのも5人一緒という感じ。
ヒョンジュに協力して、ダヨンを阻止しようとするんだけれど・・・
警察に捕まっちゃったり(笑)
やっぱりダヨンに同情したり、共鳴したり・・・
ダヨンと友達になれて喜んで・・・
ソヨンだけじゃなく、仲間にも裏切られた気分になって・・・
「あんた達は社会のクズよ!」
と、言ってはいけないことを言ってしまうのよね・・・
ダヨンを悪者にしたいヒョンジュの気持ちもわかるけど、
ダヨンは悪く言われるような嫌な女じゃなくて・・・
ヒョンジュとソフンの間に溝ができたのは、ダヨンのせいではなく・・・
なるべくしてこうなった・・・・
ヒョンジュが、ソフンのプロポーズをひたすら待ち続けるだけの
夢も希望も、そして努力も・・・
ソフンを頼り続けてきただけの自立できない女だからで・・・
ダヨンが現れなくとも、いずれこうなっていた。
絶対的に味方になってくれるべき仲間たちもダヨンを好きで、
ヒョンジュの面白くないその気持ちはよくわかるけど、
かなりヒョンジュの株は↓急ダウン・・・
そこで名言を言ったボンマンは↑急上昇(笑)
moca、泣いちゃったわよ・・・・
この映画って、何気ないところで泣けるのよね・・・

お前の言うことは正しい。
俺はダメな男だ。
でも、みんなは絶対にダメなんかじゃない。
世間知らずで、お人好しで、騙されやすいけど・・・
絶対にダメじゃない。
ギチョルが試験に落ちて落ち込んでいても、
俺は一度だってダメだと思ったことはない。
なぜなら、俺達は友達だから。
友達ってそういうものだろう?

こういう、ホロリとさせる友情の見所が満載。
そう・・・これが友達・・・。
友達が悲しければ自分も悲しんで・・・
友達によいことがあれば、自分も嬉しくて・・・
そんな友情が溢れています。


全ての男性は望んでいる
全ての女性が美人であることを
そうなれば、美人しか選べないから

全ての女性は心配している
彼氏の前に自分より美人な女が現れることを

あなたにはそんな心配はいらない?
本当にそうですか?
私にもそんな友達がいました
ヒョンジュ
これは彼女の話です

というナレーションで始まるこの映画・・・、きっとボンマンが脚本を書いたのかな?
そして、ヒョンジュンの幼い頃に・・・
幼いヒョンジュ役のピョン・ジュヨンちゃんは、
たくさんの映画で主人公の子供時代を演じてるわよね?
<とかげの可愛い嘘>でも、アリの子供時代を演じてたわ。
この幼いヒョンジュがまた笑えるの。
自分を白雪姫だと思ってるのはいいけど・・・

 白雪姫のお城をみんなが建てていますよ。
 わかったわ。じゃあ、りんごを食べて死にましょ~

って、手に持っていた白雪姫の人形を放り投げてりんごに噛付く(笑)
この時、ヒョンジュの父が建てていた家に住まわせてくれる王子様を探すって、
この時ヒョンジュは決めたらしいわ。

結末までネタバレするわよー



この時の家をヒョンジュにプレゼントするのはいいけれど、
もう少し感動的にできなかったのかしらー
絶対にかなりいろんなところで重要部分をカットしているに違いないわ!?
なんであの時の家はヒョンジュのためじゃないのかもよくわからないし、
説明不足すぎるわ・・・・・
あまり重要なシーンじゃなかったってことかしらね。

ヒョンジュを失うのが怖かった・・・

そう言って、結局ヒョンジュの元へ戻るのよね。

実は僕、映画は好きじゃないんです。
お金がかかるから。
最近になってダヨンさんのビデオを観ました。
映画の中のダヨンさんは、本当にキレイでした。
もっと早く観ればよかった。
これからはスクリーンであなたのことを観続けます。
ダヨンさんの映画は全部観ます。
それが僕のダヨンさんへの愛です。

あなたは笑顔が一番美しい。
僕がもらった笑顔を返します・・・・

ダヨンの表情を観ていて、こっちが辛くなっちゃうわ・・・・
すべてを捨ててでも、ソフンを選ぼうとしていたダヨン・・・・
ヒロインよりも、恋敵の方へ気持ちが移ってしまうなんて珍しいことだわ・・・・
ヒョンジュを選ぶソフンの気持ちは理解できるようで、できないようで・・・
ヒョンジュを選ぶなんて、これが映画よね。
巷では、ヒョンジュのような女は、重くて、ウザくて・・・
男は新しい女に走るというのに・・・








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