おいしいマン   Oishii Man  
 原題:おいしいマン 오이시맨 (オイシ メン)<2009>

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一時は人気のミュージシャンだったが、今は郊外で歌謡教室の講師をしてい るヒョンソク(イ・ミンギ)。

スランプから抜け出せない彼は、歌謡教室の生徒のジェヨン(チョン・ユミ)に特別な感情を感じるが、その一歩を踏み出せない。

結局、北海道の紋別への旅行に出発したヒョンソクは、雪に覆われた紋別空港で、平気でタバコの火を借りる不思議な服装のめぐみ(池脇千鶴)に出会い、彼 女の民宿に泊まることになる。

互いに音楽が好きだという事実が偶然わかり、言葉は通じなくても、音楽と音、そして食べ物という媒体で少しずつ近づく二人。互いが持つ心の傷を治癒 しながら、二人のロマンスは忘れられない冬の記憶になる。
【予告編】
監督 キム・ジョンジュン <2009>お いしいマン[日韓合作]

出演

イ・ミンギ

<2006>ガ チデン 堤防伝説(友情出演)、<2007>浮 気するのにいい日、<2009>ハミング(友情出演)、
<2008>ロマンチック・アイランド、 <2009>おいしいマン[日韓合作]、 <2009>TSUNAMI-ツナミ-
<2009>10億、<2011>クイック、<2011>不気味な恋愛

チョン・ユミ <2005>甘 い人生、 <2005>親知らず、 <2006>家 族の誕生、<2007>よいではないか、
<2008>恋人たち、<2008>よく知りもしないで、<2008>視線1318、<2008>彼女たちの部屋、
<2008>おいしいマン[日韓合作]、 <2009>チャウ、<2009>10億、
<2009>グッドモーニング・プレジデント(特別出演)、<2009>ある訪問、<2010>私のヤクザみたいな恋人、
<2010>オッキの映画、<2010>もう少しだけ近くに、<2010>カフェ・ノワール、<2011>るつぼ
【ヒョンソク】
イ・ミンギ
【めぐみ】
池脇千鶴
【ジェヨン】
チョン・ユミ

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【レビュー&ネタバレ】
2009年2月韓国公開。動員数は約9千人。1万人にも満た ず.........................
もうねー 日韓合作はやめようよ。つまんない作品ばっか作ってサ。
どれもこれも大ゴケぢゃん。

聴覚異常で失意に陥ったミュージシャンが、旅先の北海道で出会った女性により、癒され、何かを得る物語。
あまりにも感性的な映画。
好きな人は好きでしょうけれど、大多数の人が飽きることでしょう。
ミュージシャンが癒される過程も、何かを得る過程も、心情も、何も掘り下げられていない。
何を得たのか.... 「人生とは...」と考えた結論。
ですが、どうしてその結論に至ったのかも不明。
無理矢理考えれば、答えは出ないこともないのですが。
観る側にも、その結論に達するように描かなければ映画の意味がないのでは?
ヒョンソクがバケツを被り嗚咽したシーンも、
なぜ雪が当たったことが起爆剤になったのかもわからない。
溜まっていたものが一気にあふれ出したのはわかるが、非常に不自然。

ミュージシャンに影響を与えた北海道の女性めぐみも、
どんな心の傷を抱えているのかも、いまいち伝わりにくいし、
ミュージシャンに何かを与えたり、癒されたりする存在には感じない。
そんな心情も、魅力的なキャラクターも描かれていない。
観る側がミュージシャンと同様に、この映画から何かを得たり、癒されなければ失敗でしかない。

ロマンスとあるけれど、ロマンスではないだろう。
淡い淡い、本当に淡い好意。


↓  ストーリーを簡単に。結末ネタバレですのでご注意を ↓


人気のミュージシャン、ヒョンソク。しかし聴力に異常を来たし、スランプに陥ってしまう。
今では、郊外のしがない歌謡教室の講師だ。


ヒョンソクは北海道へと旅に出る。空港で出会った不思議な女性めぐみ。
ヒョンソクはめぐみの民宿へ宿泊することになる。


ある日、歌謡教室で一人だけ従順にヒョンソクに従う生徒がいた。
その女性ジェヨンは、ヒョンソクのファンだという。人気のある頃、コンサートにも行っていた。
だが、挨拶すると気まずそうにそそくさと帰ってしまう。


歌謡教室の生徒らは、ほとんどが主婦だ。日々の鬱憤を歌って晴らそうとしてやってきている。
しかしヒョンソクは、生徒らに本格的に歌唱指導し、経営者からたしなめられる。
そして、スランプに陥っているヒョンソクは、聴覚が残っているうちに「これは!」という曲を残したい想いと裏腹に、
全く曲が書けないでいた。


気まずそうに帰った次のレッスンにジェヨンは来なかった。
ヒョンソクはジェヨンが気になり、呼び出す。
結局、酔ったジェヨンを自宅に連れて来るが、ジェヨンはなかなか帰ろうとしない。
「私のこと、好きでしょ?」
ジェヨンは単刀直入に向かってくる。
「「いいや」
しかしヒョンソクは本心をはぐらかす。
だが、翌朝目覚めると半裸の自分がいた。酔った勢いで、結局ジェヨンと寝てしまったのだ。


ヒョンソクは新曲のレコーディングを始める。しかし、聴力のせいで音程が取れない。
プロデューサーも頭を抱える。


そうしてやってきた北海道。
めぐみは「ここが嫌いだ」と言う。
だけど、ここには一つだけ好きなものがある。クリオネだ。
クリオネは流氷と共にやってくる。寒い場所でないと生きれないのだ。自分と同じだとめぐみは語る。
待てるものがあるということは、自分にとって大きな慰めだと。


めぐみはヒョンソクに頼まれ、防波堤へ連れて来る。
一人防波堤で流氷を眺めるヒョンソク。


翌日帰国するというヒョンソク。
めぐみは、ギターを弾いて聴かせた。(なんで、あんな琴みたいな弾き方するのだろう)
「飛び立つ勇気のない情けない自分」
めぐみのギターを聴きながら、ヒョンソクは自分をなじった。


「どうしてここで暮らしているの?嫌いだと言ったのに」
ヒョンソクは尋ねる。
「待っているものがある」
めぐみは答える。
めぐみは清水に育てられたが、清水は実の祖母でないと告げる。
皆、この場所を捨て出て行ってしまうが、私はここに残る。そして、待っていると。
「クリオネ?」
ヒョンソクは尋ねるが、めぐみは首を横に振る。(両親を待っているのでしょうか)

何を思ったのか、ヒョンソクは歌謡教室でしたようにブリキのバケツを被る。
そして雪をバケツに向かってぶつけるようめぐみに頼む。
何度か当たった後、ヒョンソクは急に泣き出し、嗚咽する。
(こういう感性的なシーンは、まったく理解できません)


めぐみはヒョンソクと最後の晩餐をする。
「私は彼の名前も知らない。けど、私のご飯を一緒に食べてくれるのはきっと彼だけだろう」
(なんで彼だけなの?なんで彼だけがそんな特別な存在なの?萌香だって、一緒に食べるわよ、その場にいれば)
めぐみは真っ白なご飯を茶碗によそう。ヒョンシクは、卵がけご飯を作ってやる。
「世界で最も簡単な料理だ」
めぐみも、ヒョンソクも、「おいしい」と、食べながらつぶやく。


ヒョンソクは帰国した。そして、めぐみにあるものを残していく。
「結局、ここで曲は作れなかった。その代わり、この音を入れておきます」
それは、流氷がうごめく音だった。
めぐみはその音を聴きながら、何かを感じる。(何を感じたのか伝わらないのよねぇ)


帰国したヒョンソクをジェヨンが待ち受けていた。
「人生とは、バンジージャンプのようなものなのかもしれない」
ヒョンソクは悟る。

END



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