おいしいマン Oishii Man |
原題:おいしいマン 오이시맨 (オイシ メン)<2009> |
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監督 | キム・ジョンジュン | <2009>お いしいマン[日韓合作] |
出演 |
イ・ミンギ |
<2006>ガ
チデン 堤防伝説(友情出演)、<2007>浮
気するのにいい日、<2009>ハミング(友情出演)、 |
チョン・ユミ | <2005>甘
い人生、 <2005>親知らず、
<2006>家
族の誕生、<2007>よいではないか、 <2008>恋人たち、<2008>よく知りもしないで、<2008>視線1318、<2008>彼女たちの部屋、 <2008>おいしいマン[日韓合作]、 <2009>チャウ、<2009>10億、 <2009>グッドモーニング・プレジデント(特別出演)、<2009>ある訪問、<2010>私のヤクザみたいな恋人、 <2010>オッキの映画、<2010>もう少しだけ近くに、<2010>カフェ・ノワール、<2011>るつぼ |
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【レビュー&ネタバレ】 |
2009年2月韓国公開。動員数は約9千人。1万人にも満た
ず......................... もうねー 日韓合作はやめようよ。つまんない作品ばっか作ってサ。 どれもこれも大ゴケぢゃん。 聴覚異常で失意に陥ったミュージシャンが、旅先の北海道で出会った女性により、癒され、何かを得る物語。 あまりにも感性的な映画。 好きな人は好きでしょうけれど、大多数の人が飽きることでしょう。 ミュージシャンが癒される過程も、何かを得る過程も、心情も、何も掘り下げられていない。 何を得たのか.... 「人生とは...」と考えた結論。 ですが、どうしてその結論に至ったのかも不明。 無理矢理考えれば、答えは出ないこともないのですが。 観る側にも、その結論に達するように描かなければ映画の意味がないのでは? ヒョンソクがバケツを被り嗚咽したシーンも、 なぜ雪が当たったことが起爆剤になったのかもわからない。 溜まっていたものが一気にあふれ出したのはわかるが、非常に不自然。 ミュージシャンに影響を与えた北海道の女性めぐみも、 どんな心の傷を抱えているのかも、いまいち伝わりにくいし、 ミュージシャンに何かを与えたり、癒されたりする存在には感じない。 そんな心情も、魅力的なキャラクターも描かれていない。 観る側がミュージシャンと同様に、この映画から何かを得たり、癒されなければ失敗でしかない。 ロマンスとあるけれど、ロマンスではないだろう。 淡い淡い、本当に淡い好意。 ↓ ストーリーを簡単に。結末ネタバレですのでご注意を ↓ 人気のミュージシャン、ヒョンソク。しかし聴力に異常を来たし、スランプに陥ってしまう。 今では、郊外のしがない歌謡教室の講師だ。 ヒョンソクは北海道へと旅に出る。空港で出会った不思議な女性めぐみ。 ヒョンソクはめぐみの民宿へ宿泊することになる。 ある日、歌謡教室で一人だけ従順にヒョンソクに従う生徒がいた。 その女性ジェヨンは、ヒョンソクのファンだという。人気のある頃、コンサートにも行っていた。 だが、挨拶すると気まずそうにそそくさと帰ってしまう。 歌謡教室の生徒らは、ほとんどが主婦だ。日々の鬱憤を歌って晴らそうとしてやってきている。 しかしヒョンソクは、生徒らに本格的に歌唱指導し、経営者からたしなめられる。 そして、スランプに陥っているヒョンソクは、聴覚が残っているうちに「これは!」という曲を残したい想いと裏腹に、 全く曲が書けないでいた。 気まずそうに帰った次のレッスンにジェヨンは来なかった。 ヒョンソクはジェヨンが気になり、呼び出す。 結局、酔ったジェヨンを自宅に連れて来るが、ジェヨンはなかなか帰ろうとしない。 「私のこと、好きでしょ?」 ジェヨンは単刀直入に向かってくる。 「「いいや」 しかしヒョンソクは本心をはぐらかす。 だが、翌朝目覚めると半裸の自分がいた。酔った勢いで、結局ジェヨンと寝てしまったのだ。 ヒョンソクは新曲のレコーディングを始める。しかし、聴力のせいで音程が取れない。 プロデューサーも頭を抱える。 そうしてやってきた北海道。 めぐみは「ここが嫌いだ」と言う。 だけど、ここには一つだけ好きなものがある。クリオネだ。 クリオネは流氷と共にやってくる。寒い場所でないと生きれないのだ。自分と同じだとめぐみは語る。 待てるものがあるということは、自分にとって大きな慰めだと。 めぐみはヒョンソクに頼まれ、防波堤へ連れて来る。 一人防波堤で流氷を眺めるヒョンソク。 翌日帰国するというヒョンソク。 めぐみは、ギターを弾いて聴かせた。(なんで、あんな琴みたいな弾き方するのだろう) 「飛び立つ勇気のない情けない自分」 めぐみのギターを聴きながら、ヒョンソクは自分をなじった。 「どうしてここで暮らしているの?嫌いだと言ったのに」 ヒョンソクは尋ねる。 「待っているものがある」 めぐみは答える。 めぐみは清水に育てられたが、清水は実の祖母でないと告げる。 皆、この場所を捨て出て行ってしまうが、私はここに残る。そして、待っていると。 「クリオネ?」 ヒョンソクは尋ねるが、めぐみは首を横に振る。(両親を待っているのでしょうか) 何を思ったのか、ヒョンソクは歌謡教室でしたようにブリキのバケツを被る。 そして雪をバケツに向かってぶつけるようめぐみに頼む。 何度か当たった後、ヒョンソクは急に泣き出し、嗚咽する。 (こういう感性的なシーンは、まったく理解できません) めぐみはヒョンソクと最後の晩餐をする。 「私は彼の名前も知らない。けど、私のご飯を一緒に食べてくれるのはきっと彼だけだろう」 (なんで彼だけなの?なんで彼だけがそんな特別な存在なの?萌香だって、一緒に食べるわよ、その場にいれば) めぐみは真っ白なご飯を茶碗によそう。ヒョンシクは、卵がけご飯を作ってやる。 「世界で最も簡単な料理だ」 めぐみも、ヒョンソクも、「おいしい」と、食べながらつぶやく。 ヒョンソクは帰国した。そして、めぐみにあるものを残していく。 「結局、ここで曲は作れなかった。その代わり、この音を入れておきます」 それは、流氷がうごめく音だった。 めぐみはその音を聴きながら、何かを感じる。(何を感じたのか伝わらないのよねぇ) 帰国したヒョンソクをジェヨンが待ち受けていた。 「人生とは、バンジージャンプのようなものなのかもしれない」 ヒョンソクは悟る。 END |
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