*爆烈野球団！* 韓国映画レビュー100作以上あらすじネタバレ

爆烈野球団！　　YMCA Baseball Team　

　原題：ＹＭＣＡ野球団　YMCA야구단（YMCAヤグダン）　＜2002＞

オススメ	ストーリー	韓流王道	泣き	笑い	名作	映像
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学問より運動が好きな学士ホチャン（ソン・ガンホ）は、幼い頃からの唯一の夢だった科挙制度が廃止されると、暗行御史（アメンオサ：王の密使）になるという人生の目標を失い一日一日を送るようになる。ホチャンの兄は、時代的な鬱憤に耐えきれず、義兵活動をするために家を出て、ホチャンの父（シン・グ）は開化勢力に押され、官職を辞めて青鶴書堂という私塾を運営する。

ある日偶然、皇城基督教青年会（ＹＭＣＡ）会館で野球をするジョンニム（キム・ヘス）と宣教師たちの姿を見たホチャンは、野球に対する好奇心とジョンニムに対する好感を持つようになる。ホチャンの父はホチャンに、私塾を継ぐよう薦めるが、ホチャンはジョンニムに対する感情を育て、野球という新文物の魅力に陥る。

ホチャンとホチャンの竹馬の友グァンテ（ファン・ジョンミン）、元・日本留学生デヒョン（キム・ジュヒョク）、ジョンニムを中心に、貧困のせいで幼くして荷運びをする双子の兄弟、明成皇后の護衛武士だったという正体不明の男、屋台商人、両班（ヤンバン：貴族）など、募集して集めた団員を加えて朝鮮最初の野球団'皇城（ファンソン）ＹＭＣＡ野球団'が結成される。ＹＭＣＡ野球団は、連戦連勝の最強の野球団に位置し、皇城市民の愛を一身に受けるようになる。

このような中で朝鮮は、日本の強圧により乙巳条約を締結するようになり、これに悲憤慷慨したジョンニムの父は自決する。乙巳条約締結以後，ＹＭＣＡ野球団の練習場が日本軍の駐屯地に変わり、これを契機にＹＭＣＡ野球団は日本軍チーム城南（ソンナム）クラブと対決をすることになる。しかし、競技の前日、親日派にテロを敢行して負傷した投手デヒョンは不振を免れず、ホチャンも試合を見に来た父の目を避けようと実力を発揮できず、ＹＭＣＡ野球団は日本チームに大敗してしまう。

野球団の主将デヒョンは、日本チームの主将ひでお（鈴木一真）に再対決を申し込むが、テロ事件の全貌が発覚してしまい、デヒョンとテロにかかわっていたジョンニムは、日本軍に追われる身となり、ＹＭＣＡ野球団は解体される。気を落としたホチャンは、故郷に帰る父について行き、私塾の手伝いをするようになるが.....

【予告編】　

監督	キム・ヒョンソク	＜2002＞爆裂野球団！、＜2005＞クァンシクの弟クァンテ、＜2007＞スカウト
出演	ソン・ガンホ（宋康昊）	出演作品一覧
	キム・ヘス（金恵秀）	出演作品一覧
	キム・ジュヒョク	＜2001＞セイ・イエス、＜2002＞爆裂野球団！、＜2003＞シングルズ、＜2004＞どこかで誰かに何かあれば必ず現れるMr.ホン、＜2005＞クァンシクの弟クァンテ、＜2005＞青燕、＜2006＞愛なんていらない、＜2008＞妻が結婚した、＜2010＞房子伝、＜2010＞敵と共に寝る
	ファン・ジョンミン	出演作品一覧

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【レビュー＆ネタバレ】

2002年10月公開。
朝鮮初の野球団を描いたコメディ。
ということですが....
コメディというよりも、ヒューマンドラマに近いですね。
監督はコメディのつもりかもしれませんが、それほど笑える映画ではないと思います。
ヒューマンドラマかといえば、それほど胸にグっとくるような感動もないのですが、
チラホラと心温まるエピソードが盛り込まれております。
古き時代の良い映画。
そんな感じでしょうか。
日本人、韓国人、というくくりに拘わらず、この頃の人間は現代人よりも
ずっと熱くて、誇りがあって、人間らしく生きていた。
そんな感じでしょうか。
まぁ、’差別’というのは、昔の方がずっとアカラサマですけれど.......

一応、’反日’的雰囲気の映画ではありますが、
鈴木一真演じる日本人も、朝鮮を見下すのではなく、
相手を重んじ、フェアであろうとする、’日本男児’のかっこよさも描かれております。

この映画もまた、浅ましい邦題にて壊された感じですね。
決して’爆裂’という雰囲気の映画ではありません。
ドタバタコメディを想像しませんように。

映画全般が野球の話ですから、野球に興味のない方にとっては退屈かもしれません。
スカウトがちょっと気に入ったものですから、こちらに手を出しましたが、
この監督は中途半端なヒューマンドラマがお得意のようで....
コメディを創りながら、出来上がりは中途半端なヒューマンドラマ......
韓国ではけっこうウケているようなので、韓国人のツボを刺激するコメディなのか？

正直、期待はずれ。

ストーリー的にはイマイチですが、出演陣が豪華で楽しめる。
mocaの大好きな俳優ばかりで嬉しすぎ。
しかも、メインキャスト4人はハマリ役。
これで俳優までも陳腐だったら、ちょっと救いがなかったかも。

ただ、一応言っておきます。
2003年の福岡映画祭のグランプリ作品でございます。
好き好きが分かれる映画かもしれませんね。
決して駄作ではないですし、完成度は高いと思います。
とてもオーソドックスな内容ですが。

mocaは、ソン･ガンホとシン・グが雪の中、鶴を探すシーンが好き。
美しい韓国の雪景色と共に、侘び寂びを感じる情景。
そして、ソン･ガンホとシン･グのやり取りがホノボノとします。
この二人は反則王でも親子を演じておりますが、本当に息が合っておりますね。
クチでは言わなくとも、互いを大切に思っていることが伝わります。
もっと二人の絡みを見たいものです。

ストーリーはあらすじのまんまです。
後半は、乙巳（いっし）五賊と呼ばれる親日派以外の親日派（より悪徳なんでしょう）
を成敗する独立闘士であるデヒョンが、
仲間であるジョンニムと共に日本軍に追われる身となることで、物語の転機となります。
泣くまでではなくとも、野球を愛するYMCA野球団の面々の想いに心が温かくなることでしょう。

１つ気になったのは、最後の試合でのキム･ヘスにヒゲが.....？

【登場人物】
※双子の写真は逆かもしれません。


【イ・ホチャン】 4番打者／学士ソン・ガンホ	【ミン・ジョンニム】監督キム・ヘス	【オ・デヒョン】投手／独立闘士キム・ジュヒョク	【リュ・グァンテ】捕手ファン・ジョンミン

【マ・ソンハン】 1塁手／元奴隷イ・デヨン	【チョン・ビョンファン】 3塁手／両班キム・イルン	【チョン・ジェボク】 2塁手キム・リャンヒョン	【チョン・マンボク】遊撃手キム・リャンハ

【イ・ウン】左翼手明成皇后の護衛武士チェ・ドンムン	【アン・ジェチョル】右翼手金で買った両班ハ・ドクプ	【ホチャンの父】シン・グ	【グァンテの父】コ・インベ

【野村ひでのり】統監部日本軍将校伊武雅刀	【野村ひでお】城南クラブ主将鈴木一真

何の役かわからない（笑；）イム・ヒョンシク

特別出演のチョ・スンウ。馬夫（バフ：馬で貨客の運搬を職業とする人）の役。
春香伝をご覧の方なら、春香伝のパロディーと思うことでしょう。
ジョンニムから貰った馬牌（まぺ）を、こんな風に利用するとは予想外（笑）
ホチャンは暗行御史に成りすましちゃったのね。

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