春香伝  ChunHyang
 原題:春香伝 춘향뎐(チュニャンデョン) <2000>

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春香伝

朝鮮朝スクチョン(粛宗)時代。 ナモン(南原)府使の子イ・モンニョン(李夢龍)は、父の任地の南原コウルで科挙試験の勉強のため閉じ込められていたが、気晴らしに官衙の 召使いパンジャ (房子)と廣寒楼見物に出かける。そして、端午の節句のブランコ遊びをする娘たちの中に飛び抜けた一人の美人を見つける。パンジャから退妓ウォルメ(月 梅)の娘チュニャン(春香)だと聞いたモンニョンは、チュニャンを呼んでくるようにパンジャに催促するが、チュニャンは"雁随海、蝶随花、 蟹随穴"という一編の詩を 残して下女ヒャンダン(香丹)と去っていく。チュニャンが残した詩が、「直接自分を訪ねなさい」という意味だとわかったモンニョンは、夜中チュニャンの家 を訪ねる。モンニョンは、チュニャンの母ウォル メにチュニャンへの心が永遠に続くことを誓い、ウォルメも前夜見た夢を吉兆と信じて快く受諾する。その夜、モンニョンとチュンヒャンは百年佳約を契り、彼 らの愛は燃え上がる。

夢のような日が続いたある日、モンニョンは東部承旨に昇進した父のイ使道についてハニャン(漢陽)へ行くことになり、ウォルメは嘆 き、チュンヒャンは涙でモンニョンと再会を誓って離別する。モンニョン一家が離れた後、南原には、好色漢で名高いピョン・ハクドが使道として赴任してく る。彼は、南原コウルの チュニャンの噂を聞き、ミリャンやソフンといった良い場所の職を辞退し、敢えて南原府使の任命を受け、急いで赴任した人物。赴任後たった3日であたふた と行われた妓生点考にチュニャンが出てこないことを知ったピョン使道は、東軒にチュニャンを呼び入れる。彼はチュニャンに「母が妓生ならば奴卑母法によっ て娘のおまえも妓生だ」と言い、自分の寝室に侍ることを強要する。しかしチュニャンは、「妓生の名簿に載っていないので妓生ではない。自分はモンニョンと 百年佳約を契ったので二夫従事はできない」と拒む。腹を立てたピョン使道は、チュニャンに杖打ちの拷問を加えるが、チュニャンは節介を曲げない。

【予告編】

監督 イム・グォンテク(林權澤) <1990>将軍の息子、< 1991>将軍の息子2、< 1992>将軍の息子3、<2000>春 香伝
<2002>醉画仙(チファソン)、<2004>下流人生~愛こそすべて~、 <2007>千年鶴

出演

チョ・スンウ (趙承祐)

<2000>春 香伝、<2001>ワニ&ジュナ~揺れる想い~、 <2002>フー・ アー・ユー?
<2002>爆裂野球団!(特別出演)、<2002>H [エイチ]、<2003>ラブストーリー
<2004>下流人生~愛こそすべて~、 <2005>マラソン、<2006>とかげの可愛い嘘
<2006>タチャ イカサマ師、<2008>GO GO 70s、 <2009>炎のように蝶のように

イ・ヒョジン

<2000>春 香伝

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【レビュー&ネタバレ】
アジアの巨匠イム・グォンテクの 97作目の作品。
100作目は、2007年4月に韓国公開されるわ。
チョ・ジェヒョン主演で、<千年鶴>

巨匠っていってもね・・・
好き嫌いは別れるわ。
それに、この映画はかなり特殊。
<春香伝>は、
韓国では既に10回以上リメイクされ、受け継がれてきた名作。
その上、イム・グォンテク監督版は、
全編に韓国の伝統芸能<パンソリ>が流れるの。
流れるというか・・・
同時進行?映画とパンソリが一体になって展開していくのよ。
ナレーションが、パンソリのようなもの?
日本でいえば、歌舞伎や浄瑠璃、狂言のようなものよ。
伝統芸能に興味がない方は、かなり苦痛な映画よ。
↑の映像でも、耳を澄ませばかすかに<パンソリ>が聞こえるわ。
これで受け付けない方は、観るのはやめておいた方が賢明よ。
本編は、もっとすごいから・・・
語り手のおっちゃん(敢えて”おっちゃん”と呼びたい)が、
しばらく出ずっぱり。
山場の一つである、春香が拷問を受ける場面でも、
俳優がセリフをしゃべるのではなく、
この語り手のおっちゃんの<パンソリ>で語られるのですから・・・

せめて、春香が物語り通り<絶世の美女>なら
目だけでも保養になるものの・・・
なんで、こんなブサイク?

物語としては・・・・
あらすじのまんまでございます。
拷問を受けた春香がその後、どうなるか・・・・・

<妓生(キーセン)>というのは、芸妓のようなもので、
売春婦と同じよね。
最近、ハ・ジウォンやソン・ヘギョ主演で話題になった
<ファン・ジニ>も、妓生を描いた作品よ。

春香は、妓生と、有力者との間に生まれた娘で、
春香の母は、春香を<妓生>ではなく、
教養を身につけさせ、一般の女性として育てるの。
父の力もあって(か?)、割合裕福で、
下女までいる、いわゆる<お嬢様>という暮らし。
でも、法律上は・・・
ピョン使道がいうように<妓生の娘は、妓生>なの。
ピョン使道に逆らって、宮仕えをしない春香は死刑を言い渡されるの。
それでも、春香は、夢龍と契りを交わした夫婦だから、
宮使いはできないと、強靭に突っぱね続けて・・
そして、牢獄に繋がれるの。
ピョン使道の誕生日に処刑されることになり、
春香は、悲嘆しながら処刑を待つだけの日々。

一方、夢龍はといえば・・・
春香との約束を忘れたわけではなく、
科挙の試験に合格するために、日々精進しており、
見事、科挙の試験に首席で合格。
密使の任務を得て南原の調査に当たることになって・・・
密使というのは、<役人を見張る役人>のようなもの。
夢龍は乞食に変装し、長官の裏調査を始める。
農夫達たちからピョン使道への不満の声を聞く夢龍。
そして、春香が処刑されることも耳にする。
夢龍は、獄中に忍び込み、春香と再会する。
夢龍は「必ず助ける」と約束するが、
春香は諦めており、泣きながら別れる。

そして、ピョン使道の誕生日の祝宴。
夢龍は宴に乗り込む。
「自分も築くの末裔で、参加する権利がある」と。
そして、夢龍はピョン使道の悪事を暴き、左遷する。
春香は牢獄から出され、夢龍だとは知らずに、
「自分は貞操を守り通したがために牢獄に繋がれた」と、密使に訴えた。
壇上にいる夢龍は「顔を上げよ」と命じ、
密使が夢龍だと知った春香は、気を失ってしまう。
この一件を機に、
「妓生の娘は、妓生」などという身分制度が廃止されたという、
韓国にとって歴史的なことでもあるそうよ。





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