妻が結婚した My Wife Got Married |
原題: 妻が結婚した 아내가 결혼했다(アネガ キョロネッタ) <2008> |
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監督 | チョン・ユンス | <2002>イ
エスタディ 沈黙の刻印、<2007>今、
愛する人と暮らしていますか?、 <2008>妻が結婚した、 <2010>氷雨 |
出演 |
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ソン・イェジン(孫藝珍) |
<2002>
醉画仙(チファソン)、<2002>永遠の片想い、
<2002>ラブストーリー、 |
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キム・ジュヒョク | <2001>
セイ・イエス、<2002>爆裂野球団!、<2003>シングルズ、 <2004>どこかで誰かに何かあれば必ず現れるMr.ホン、 <2005>クァンシクの弟クァンテ、 <2005>青燕、<2006>愛なんていらない、<2008>妻が結婚した、<2010>房子伝、 <2010>敵と共に寝る |
【レビュー&ネタバレ】 |
2008年10月韓国公開。観客動員数は、約180万人。 ヒットとまでいかなかったものの、まずまずの成果といえる映画です。 とにかく、「妻が結婚した」なんて、あ まりにも斬新す ぎ! 何か、コメディー的な裏があるのかと思っていたら、シリアスなんです! 真剣に、夫以外の男との結婚をしてしまうんです。 一夫多妻制ならぬ、一妻多夫。 要するに二重結婚。 しかも、相手の夫二人に隠すこともなく。 原作は、パク・ヒョヌクの小説、「妻が結婚した」 笑えるシーンも、それなりにありますが、コメディーを期待してはいけません。 看終わった後には、何ともいえない不思議な余韻が残ります。 一妻多夫 を言い出すイナにぜーったい共鳴なんてできない!!! それが普通です。 でも、ラストでは、なんか幸せを感じちゃうんです。 共感まではいかなくとも、納得させられちゃう映画です。 それ原因は、すべてジェギョンのキャラクターにあると思います。 ドックンの立場だったとして、ジェギョンを憎めなくなってしまうかもしれません。 みなさんも、ジェギョンに癒されると思います。 人間ドラマとしてみても、なかなか深いところがあるかもしれません。 ありきたりな映画に飽きた方にはオススメです。 ちょっと世界観、価値観が変わるかもしれません。 それにしても.... チョン・ユンス監督は、何が言いたいのでしょうか..... 前作 今、愛する人と暮らしていますか?で は、簡単に言えばスワッピング。 で、今回は二重結婚。 自由恋愛.... というより、自由結婚提議者なのでしょうか。 一人に縛られず、愛する人と一緒に暮らすことが幸せだと? 結婚しても、他に愛する人が現れることはある。今の相手が最愛の相手とは限らない、とでも? 浮気、不倫、離婚... そんな言葉が溢れる現代。 まぁ、当たり前なんですけどね。 一人がもう一人を支え、埋めあうのは大変なことです。 「こういう場合は誰で、こういう場合は誰」 そういう適正もあります。 だから、恋人やパートナーだけでなく、友達や友人も存在するわけで..... でも、それだけじゃ足りない..... 実際、夫が二人いたら、問題にならないですむことも多いかもしれません。 一人がカバーできない部分を、もう一人がカバーできるから。 そういう考え方もできるかなぁ、とは思います。 現実的には、諸悪の根源となりそうですが.... この映画は、あまりにもうまくいった例です。 そして、今回の主人公三人に共通するのが、熱狂的なサッカーファン。 サッカーの応援ソングも頻繁に流れ、サッカーファンは、より盛り上がるのでは? しかし、「Go West」を聞くと、スキーを思い出しちゃうのはなんでだろう?
自由奔放で、会話もうまく知的で、誰からも愛されるチュ・イナ。 「出る前に誰かわかってしうまうとトキメキがない」と、携帯電話の通知表示はせず、 誰かと会っている時にかかってきた電話には、「今他の人と会っているのに」と、電話にも出ない。 連日のように飲み明かし、男性関係も奔放だ。 「真面目で誠実、善良」を絵に描いたような男ノ・ドックン。 大人に見えても、子供のような強情な面を持ち、固定概念に囚われる。 イナが「自分と双子のようにそっくり」と言うくらい、考え方から性格、趣味まで似通う男ジェギョン。 イナが別の男と結婚しているのを承知で、イナと結婚する。
とにかくソン・イェジンの脱ぎっぷりには驚いた。 前張りをしているのはバレバレだけれど、上半身、下半身ともに、かなりギリギリの線まで露出。 しかも、この露出シーンは当初の予定にはなく、 ソン・イェジン自ら要望したそうだ。 私の頭の中の消しゴムでは、バスローブをはだけるシーンがありますが、全く露出せず。 「1億円積まれても脱がない」 とまで宣言しましたが、どんどん女優魂に火がついてきたのでしょうか。 もう「清純派女優」と言われるのも、ウンザリしてきたのかもしれませんね。 チュ・サンウクは、エア・シティの空港担 当の警 察官、アン・ガンヒョン。 エア・シティでは凛々しいイ メージなので、今回のフンナムのようなイメージにはビックリ。 別人かと思いました。 でも、こんなアン・ガンヒョンもステキ。
最後の場面は、なんだか幸せな気持ちになりますね。 あまりにも突飛なことだとわかっていても。 |
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