ヨコヅナ マドンナ  Like A Virgin 
 原題:天下壮士マドンナ(チョナジャンサ マドンナ) <2006>

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天下壮士マドンナ

高等学校1年生の無愛想な少年オ・ドング(リュ・ドックァン)。どっしりした体 型に反し、自分は女性 だと思っている彼の将来の希望は、’本物の女性’になること。マドンナのように完璧な女性になって、片想いする日本語先生(草彅剛)の前に堂々と立つこ と。

女性になるには手術費が必要だ。持っているものといえば、途方もなく強い力だけのドングには、きっかり500万ウォンが足りない。

そんなある日飛び込 んできた朗報。インチョン(仁川)市杯・高等部シルム(韓国の相撲)大会の優勝者の賞金が500万ウォンだということ。しかし、ドングにとっては死ぬ思い だ。よりによって、男子学生たちと素肌のまま揉まれなければならないシルムだとは。

マドンナになるために天下壮士(日本でいう横綱)にならなければならな い無愛想な少年オ・ドングの’女性になる道’は険しくて、失神してしまいそう。

日本公式:http://yokozuna-madonna.com/
【予告編】

監督
[共同制作]
イ・ヘジュン <2006>ヨ コヅナ マドンナ、<2009>キム氏漂流記
イ・ヘヨン <2006>ヨ コヅナ マドンナ、<2010>フェスティバル

出演

リュ・ドッ クァン(柳悳晥)

<2004>マイ・リ トル・ブライド、<2005>ト ンマッコルへようこそ、<2006>ヨコヅナ  マ ドンナ
<2007>My Son~あふれる想い~、<2007>俺たちの街、<2009>影の殺人

ペク・ユンシ ク

出演作品一覧

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【レビュー&ネタバレ】
2008年9月日本公開決定。

2006年8月韓国公開。
なかなか手を出す気にならず。相撲ってのがねぇぇぇ.................
でも、なーんか気になる。
気になるなら見とけ!えいやっ ってなことで。
moca、確かに韓国映画は観過ぎて、ちょっとやそっとじゃ笑えないかもしれません。
ですが、それだけじゃあないでしょお?
やっぱり、新人監督では詰めが甘いのね。
笑いにしても、感動にしても、この辺でこうくるかぁ?と期待しても、ガクっと肩透かし。

時間の関係上省略しました。

なんて、テロップが流れそうな雰囲気よ。
いまいち、伝えたいことがわからず不完全燃焼。何がしたかったのかしらね。
もっとうまい監督が撮ったら、きっと泣けたでしょうに。

笑いについては、思った以上に笑えたわ。
笑いが止まらないくらい笑ったのが、相撲の技を紹介する場面。
おかしくて、おかしくて。
けど、その他では笑える場面が少ないわね。
そこだけで笑い尽くしてしまった感じ。
予告編の方が面白かったわ。
あのセンスで本編も作って欲しかったー

観客動員数は約67万人。
最低ラインをやっと超えた程度。
笑えなかったのは、mocaだけじゃないらしい。

’天下壮士’とは、日本の相撲でいう’横綱’のこと。
マドンナとは、主人公ドングの憧れの女性がマドンナだから。
マドンナのほくろと自分のほくろが一緒なので、マドンナの姿に自分の姿を重ねたのでしょうか。
英題の’Like A Virgin(ヴァージンのように)’は、マドンナの曲で、劇中でドングが歌います。


主演のリュ・ドックァンは、この映画のために27kgも増量!
別人のようだわ..........
↑のポスターなんて、気持ち悪すぎ....................   あはははは...................................(汗)
これで女性に性転換したいというところから、コメディーが始まっているわけね.................................
俳優としては、増量してもチャレンジしてみたい役どころなんでしょうね。
演技力はさすがでございました。

ペク・ユンシクは、さすがペク・ユンシク。
立っているだけでも圧倒される存在感。
ハッキリ言って、ペク・ユンシク演じるシルム部監督は、うすーい役どころ。
相撲を教える場面も、指導する場面もほぼなし。
なのになに?この存在感!
カリスマとは、こういう人のことを言うのね。
脚本の稚拙さを俳優に助けられたパターンでございますね。

リュ・ドックァンの父には、<いかさま師>のアグィ(餓 鬼) 役、
ドラマ<復活>のチョン社長役のキム・ユンソク。
目立たない脇役ばかりでしたが、ようやく陽の目を見れるようになったかと。
けっこう期待の俳優さんだと思うんですが... この映画を観ると。

リュ・ドックァンの母には、<キャンパス恋歌>のイ・サン ア。
あまりの可愛さに忘れられなくなってしまい....
この映画を楽しみにしてたのに..... 顔が崩れすぎ....  10年も経ってるんだものね...............

草彅剛が憧れの日本語先生で出演。
1シーン程度かと思いきや、これがどうして。ふつーに出演してます。
しかも、おいしいとこ取り?!
かなりコミカルなキャラクターでございます。
胸の前で腕を交差させるエンジェルポーズでドングを誘惑するシーンは倒れそう。
冷や汗が...................
でも、彼もやっぱり演技派ね。韓国語でも見事です。

リュ・ドックァンに敵意を見せる先輩には、ドラマ<コーヒープリンス1号店>で一躍脚光を浴びたイ・オン。
この映画のために、彼も大幅に増量した上に(15kgだった?)、鍛え上げたらしい。
リュ・ドックァンのおデブちゃんとは違って、見事なボディ。



さて、映画ですが.............
太目の生同一障害のドングが性転換の手術のために奮闘する物語。
そこに徹底すればよかったものを、
昔ボクシングのチャンピオンだったが怪我で落ちぶれた父と
そんな父に愛想を尽かして家を出て行った母。
そんな両親のせいで、苦労を背負っている少年という更に複雑な人物設定。
その上に、落ちぶれた父の再起がちょーっと絡んでくるのだけれど、
めちゃくちゃ中途半端にカジっただけで...... なら、やるな!という感じ。
普通の父親でよかったのに。
性転換だけじゃなく、相撲にまで反対ですか。

手術費用を早朝のアルバイトで貯めていたドング。
しかし、父がケンカして社長に怪我をさせたもんだから、示談金でオシャカに。
女に生まれ変わる日が遠ざかる。
そんな時、シルム大会の賞金が500ウォンだということを知る。
力だけは自慢のドング。
その上、シルム部監督の「素質がある」というお墨付き。
自信満々でシルム部の門を叩く。

しかし、ドングを「根性なし」と見下し敵視する先輩チュヌにしごかれ、
おいそれとはいかないもの。
その上、シルムを始めたことが父にバレてしまう。
元ボクサーの父は、ドングに「スポーツはやるな」と、厳しく言いつけていたのだ。
スポーツは勝たなきゃ意味がない。
怪我で挫折した父には、それが痛いほどわかっていたのだ。

↓ 結末ネタバレ。 ご注意を↓



ドングは女装して父に会いに行く。
これが本当の自分の姿だと。
シルムを始めたのは賞金のため。そのお金で手術して本当の自分になりたい。
ドングは父と向かい合おうとするが、父は聞く耳を持たない。
父にメチャクチャに殴られるドング。
しかし、最後に念願だった’掴み投げ’という大技をキメ、父親を投げ飛ばす。
血だらけの顔で大会へと向かうドング。
父はドングの母の元へ向かう。
「俺たちのドング、どうしたらいいんだ?」
母は父に告げる。
「私があなたを嫌いな理由わかる?毎日飲んだくれて怒鳴り散らすから。
けど、一番の理由は、あなたは自分自身を愛してない。だからキライなの。
ドングは違うわ。あの子は自分が嫌いじゃないわ。それが有難いの。
これからの人生戦い続けなきゃいけないでしょう。けど、勝てるよう応援しようって決めたの。
でも、あなたには強制しない。ドングもそう望んでるし」
父は母の言葉を噛み締め、応援に駆けつけた。
「相手をよく見てガードしろ」
ドングに言い聞かせる父。父の精一杯の愛情表現だった。
しかしドングは素気無く去っていく。
ドングは決勝まで勝ち進む。対戦相手は、チュヌだった。
同校先輩後輩対決。
ドングはチュヌを打ち負かし、優勝。
天下壮士となる。

ここで一応END

その後はよくわかりません。
女装のドングがステージの上で’Like A Virgin’を歌います。
優勝賞金で晴れて女になったのでしょうか。
わざわざステージで歌う意味がわかりません。これじゃ、実現したのかどうか混乱するばかり。
ただの妄想にしか見えません。
でも、お母さんがステージを見ながらお母さんが泣いてるんだから、
その後のドングの真の姿なんでしょうね。




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