俺たちの街  our town 
 原題:うちの町内 우리 동네(ウリ ドンネ) <2007>

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うちの町内

平穏な町内で、同じ手口の連続殺人事件が続いて発生する。被殺者はすべて女性で あり、両手をひもに縛られたまま十字架のように吊されていた。

 一方、推理小説家志望のキョンジュ(オ・マンソク)は、家賃を督促した 大家と言い争うちに思わず殺してしまい、連続殺人犯を模倣して死体を処理する。

事件の捜査が難航している中、また殺人事件が発生し、市民はみな不安と恐怖 を感じる。警察関係者は、今回の事件は同一犯人の仕業であると決めつける。 しかし強力係班長チェシン(イ・ソンギュン)は、最後の事 件は模倣犯の仕業であることを直感する。

自分の殺害手法を模倣する者がいるという事実を知った連続殺人犯ヒョイ(リュ・ドックァン)は、犯人を追跡し始め る。
【予告編】
監督 チョン・ギリョン <2007>俺 たちの街

出演

オ・マンソク

<2004>ラ イアー、<2006>飛上、<2006>残 酷な出勤(友情出演)、<2007>Soo(ス)
<2007>俺たちの街

リュ・ドッ クァン(柳悳晥)

<2004>マイ・リ トル・ブライド、<2005>ト ンマッコルへようこそ、<2006>ヨコヅナ  マドンナ
<2007>My Son~あふれる想い~、<2007>俺たちの街、<2009>影の殺人

イ・ソンギュン

<2002>サ プライズ、 <2002>恋 する婚活プランナー、<2002>ボス上陸作戦、
<2002>僕は彼女をはなさない、 <2002>菊花の香り、<2004>R-POINT
<2004>初恋のアルバム ~人魚姫のいた島~、<2004>恋する神父
<2004>ヒッチハイキング(短編映画)、<2006>お 客様は王様だ、<2006>残酷な出勤
<2007>俺たちの街、<2008>アバンチュー ルはパリで、<2008>サグァ(2005年制作)、
<2008>ロ マンチック・アイランド、<2009>パジュ(坡州)、<2010>オッキの映画、<2011>逮捕王

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【レビュー&ネタバレ】
2007年11月韓国公開。
観客動員数は、約35万人。(2007年観客動員数一覧は<まぶしい日に> に載せております)
言うまでもなく、駄作。
サイコスリラー系ですが、韓国はこの手の映画は下手だー
まともなの見たことないぞ。

この映画も好き勝手やってます。
ありえない人間関係。
まさに、因縁。
ある意味、THE 韓流
偶然でそんな人間関係があったら怖い。
スリラーというよりも、土曜ワイド劇場以上のドロドロさ。

劇中のチェシンの言葉に、犯人は幼児期の成長過程に問題があると指摘しております。
最近、秋葉原で起きた通り魔事件の犯人も、やはり成長過程に問題があったようです。
誰もが犯人ばかりを責めますが、犯人の両親の罪も重いです。
両親に愛されながら育ったら、あんな事件を起こす人物にはならなかったように思います。
これからもっともっと、このような残忍な事件は増えるはず。
世の中が世知辛く、冷たくなればなるほど....

この映画の主人公3人も、心に傷を抱えています。
いろいろと考えさせられます。

<우리 동네>とは、日本語に訳すと難しいですね。
うちの町内、私たちの町、我が町.....
町ではなく、<村>と訳す場合もありますが....
そんな風な意味ですが、実際あまり使わない言葉じゃないですか?
しかもこの映画...サイコスリラーですから
<うちの町内>とかってタイトルはちょっと間が抜けてますね....
<ウリ ドンネ>と言うとしっくりくるのですが....
日本語のニュアンスではちょっと違いますよね?

この映画は、ある町内で起きた連続猟奇殺人事件について描いており、
<町内>というのも重要なキーワードではあるのです。
劇中では<中区>としておりますが、撮影が行われたのは城北区石串洞。
緑溢れる町並みが美しい。

正直、見所なんて、オ・マンソクのかっこよさと、
リュ・ドックァンの演技くらいなもの。

【キム・ギョンジュ】
推理作家志望
オ・マンソク(오만석)
【ヒョイ】
連続殺人犯/文房具店主
リュ・ドックァン(류덕환)
【チェシン】
刑事/キョンジュの親友
イ・ソンギュン(이선균)

<ぶどう畑のその男>、<恋するハイエナ>、<王と私>などで人気のオ・マンソク。
エリックを華奢に、ソフトにした感じよね。
mocaは、<ライアー>で演じたゲイが大好き。
初めて普通(それでも普通じゃないしー)の男性を演じるのを見ましたが、やはりかっこいい。

若き演技派リュ・ドックァン。
けど、猟奇的な連続殺人犯というのは、ちょっと難しすぎたのでは?
彼の天才的才能は感じられるものの、やはり無理があったよう。
いや、シナリオと演出が悪かったかな...
イマイチ彼の実力が出ていなかったように思います。
しかし、若干20歳!
恐ろしいわー
将来が本当に楽しみだと改めて感じましたわ。
前作では、役作りのために30kgも増量したリュ・ドックァン。
今回ヌードまであるということで、どこまで体重を落とせるか注目されておりましたが、
ほぼ元に戻っていたのでは?
そうそう、ヌードに期待はしないでくださいませね。
脱いではおりますが。

<コーヒープリンス1号店>でブレイクしたイ・ソンギュン。
映画では脇役ばかり。
お客様は王様だ>のイカレタ演技が気に入ってお りましたが、今回は無難な演技。


では、ストーリを。

* * *


平穏な町の小学校。
十字架の形に吊るされた女の死体がみつかる。
女の名は、キム・ソヨン。
同様に殺害された連続殺人事件の4番目の被害者だ。


町内が殺人事件で騒がしい中、推理小説家を目指すキョンジュは、
家賃を催促した大家を思わず殺してしまう。
キョンジュは連続殺人を模倣し、町内の公園に十字架の形に死体を吊るす。


キョンジュは、高校からの親友である刑事のチェシンに、殺人事件の資料を借りる。
1人目の犠牲者は、バレエの衣装を着た小学生の女の子。
2人目の犠牲者は、中年の女性。
3人目の犠牲者は、ラブホテルで殺された若い女。
犯人の足取りを辿り、事件を分析するキョンジュ。


犯キョンジュは割れた額縁を買い換えるため、小学校前の文房具屋に立ち寄る。
文房具屋の店の名前は、「オリン ワンジャ(어린 왕자:幼い王子)文具店」
(※オリン ワンジャとは、サンテクジュベリの星の王子さまの韓国でのタイトル)
店内では、連続殺人事件のニュースが流れていた。
その時、キョンジュの携帯にB612と名乗る人物からメールが届く。
「先生が殺したの?」
キョンジュは驚いて周りを見回すが、誰もいない。
実は、その文具店の店主ヒョイが、連続殺人犯だったのだ。


チェシンはキョンジュに対し、イヤな予感を感じていた。
キョンジュの書いた小説の一説に、キョンジュの大家が殺害された事件の一節があったのだ。
壁には、爪で引っかいた傷跡が。
大家の爪の中から、引っ掻いた木くずが発見されていた。
キョンジュは、キョンジュの部屋中に薬品をスプレーする。
電気を消すと、キョンジュの部屋は青く光りだした。
ルミノール反応で血痕が検出されたのだ。
チェシンは驚きふためく。
キョンジュが犯人.....
思い悩むチェシン。
実は、チェシンには誰にも言えない秘密があった。
高校生の頃、キョンジュの父の工場で雨宿りしていたチェシン。
ストーブに火をつけ、暖をとっているとキョンジュの父がやってきた。
「誰だ?この野郎!」
キョンジュの父はチェシンに殴りかかり、そのはずみで工場に火がついてしまう。
逃げ出したチェシンは、その火事でキョンジュの父と母が亡くなり、
借金の片に、工場と家までも差し押さえられてしまったことを知り、驚愕する。
キョンジュに負い目を感じながら生きてきたチェシン。
キョンジュを逮捕するべきか、思い悩むチェシン。

↓ 結末ネタバレ。ご注意を↓

しかし、キョンジュにも誰にも言えない秘密があった。
火事で両親を失ったキョンジュは、両親の仇だと、
借金していた高利貸しの女を殺してしまったのだ。
女を殺し、十字架の形に吊るすキョンジュ。
その様子を影からみつめている者がいた。
女の幼い息子。ヒョイ。
そう、キョンジュが殺した女の息子が文具店の店主ヒョイだったのだ。
自分をいじめっこから助けてくれたキョンジュを「先生」と慕っていたヒョイ。
その先生が憎い母親を殺してくれた。
ヒョイはその時から、命を何とも思わない残忍さを現すようになる。

キョンジュは文具店の前を通った時に、ふいにひらめく。
幼い王子.... B612.....
B612とは、幼い王子の中で、王子が暮らした小さな惑星の名前だった。
4番目の犠牲者キム・ソヨンは、ヒョイの初恋の相手だった。
犯人の目的はソヨンだけだったのだ。
ソヨン以外の3人は、ソヨンを殺すための練習台。
1番目の犠牲者は小さな女の子。バレエの衣装はバレリーナのソヨンを彷彿させ、
抵抗力の小さな女の子をまず初めに選んだ。
2番目の犠牲者は、ソヨンと同じ場所にホクロのある女性。
3番目の犠牲者は、ソヨンと背格好も似ており、ソヨンと同じく口ピアスをしていた。
ソヨンに手ひどくフラれ、殺したのだった。


チェシンは一人文具店に乗り込むが、逆にヒョイに捕まってしまう。
キョンジュもすぐにヒョイの店に向かうが、既に遅かった。
キョンジュはそこで事実を知ることになる。
ヒョイが自分が殺した女の子供だったことを。
十字架のように吊るす方法は、キョンジュが真似たのではなく、
ヒョイがキョンジュを真似たのだった。
文具店を出ると、車に乗ったヒョイがキョンジュを誘い出す。
たどり着いた小学校には、チェシンが十字架のように吊るされていた。
必死にロープを解きチェシンを助けようとするキョンジュ。
しかし、キョンジュの前の前で、ヒョイはチェシンを撃ち殺した。
「本当は憎かったんでしょう?」
自分の両親を死なせたチェシン.... 憎くて、大切な親友.......
「だから殺してあげたんだ。先生は母を殺してくれたから、おあいこでしょ?」
ヒョイの言葉に、キョンジュの怒りは爆発する。
「僕を殺したい?殺してみなよ」
ヒョイは銃口を自分の口の中に向け、キョンジュに引き金を握らせる。
「ほら、殺せ」
ヒョイは狂気的な笑いでキョンジュを挑発する。
キョンジュは躊躇して、引き金を引くことができない。
その時、銃声が鳴り響き─
ヒョイは倒れる。

END

最後、引き金を引いたのはヒョイ自身のようですね。
実は、2人もの人間を殺した残忍な人間だったキョンジュ。
なのに、なぜヒョイに対して引き金を引くことをためらったのか.....?
ヒョイが自分が殺した女の息子だと知り、自分の罪の重さを悟ったのでしょうか。






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