TOKYO!(Shaking Tokyo)  TOKYO ! 
 原題: TOKYO! (シェイキング東京) <2008> [ 日韓合作 ]

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一軒家に独り暮らしの引きこもり男(香川照之)。父親からの仕送りの現金書留で生活し、自宅に来るピザや宅配便の配達人とは決して目を合わせず、テレビも 見ずに読書三昧。そんな生活を10年も続けていた。

ある日、女性ピザ配達人(蒼井優)のガーターベルトが目に入り、思わず顔を上げて目を合わせてしまう。

引きこもり男は、彼女のことが忘れられない。彼女がピザ屋を辞めたことを知った男は、逢いたさが募り、遂に玄関の外へと踏み出す。しかしそこは…


【予告編】
監督 ポン・ジュノ 作品一覧

出演

蒼井優

<2008>TOKYO !( Shaking Tokyo )

香川照之

<2008>TOKYO !( Shaking Tokyo )

竹内直人

<2008>僕 の彼女はサイボーグ、<2008>TOKYO !( Shaking Tokyo )

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【レビュー&ネタバレ】



【引きこもり】 【PIZA END 配達員】 【PIZA END 店長】

最初からネタバレしちゃいますので、ご注意を!!
 

さー すー がー ポン・ジュノっ!!ブラボー

こーんな平凡で、つまんない作品を、よくぞココまで魅力的に作れたもんだ!(驚)
ホン・ジュノのセンスには、本当に唸らざる得ない。
ストーリーは、ほんと陳腐。
10年間引きこもっており、買い物は全て宅配。
しかも、その配達員とは、一切目を合わせない。
そんな日々が10年も続いたある日、男はピザの配達員の女の子と目を合わせてしまう。
ガーターを履いていた女の子足元に目を奪われ、つい..........

そして、ふいに起きた地震。
女の子は倒れてしまい、ピクリともしない。
ゆすっても、水をかけても.....
そんな時、女の子の体に、ボタンと文字が書かれていることに気づく、引きこもりの男。
sadness(悲しみ)、histeria(ヒステリー)、headche(頭痛/悩みの種)



そして男は、女の子のガーターベルトのそばに、「coma(昏睡状態)」と書かれたボタンをみつけ、押してしまう。
すると、配達員の女の子はパッチリと目を開け、ムクリと起き出す。
「押した.....」
男はうろたえる。
女の子の、不可思議な行動に振り回され、男は..... 恋に落ちてしまう。
さて、10年も引きこもっていた男が恋に落ちた....
どうする?


というわけですが.......


内容的にも、ひじょーにオーソドックス。
でも、この平凡さを、スタイリッシュでファンタジックな世界にしてしまうのが、
ポン・ジュノの才能でしょう。
最後の最後まで、何が言いたいのかわからない謎の作品。
そんなのポン・ジュノの作品では日常茶飯事サ。
けど、それでも引き込まれてしまう「ポン・ジュノわーるど」

この後、男の取った行動に笑いつつも、どこかその必死さが伝わって、
心の中にズシリと、何か重いものを感じずにはいられなくて.....

そして、ラスト。

この映画は、こ のラストシーンのために観るべき!!


とにかく、あの蒼井優の表情..........
言葉がなくとも、全てが二人の表情から、伝わってくる.......
そのシーンから、吹き抜ける爽やかな風さえも、感じてしまいそう。
それくらい、素晴らしいラストと、演技、演出。
香川照之は何を演じても期待を裏切らないけれど、蒼井優ちゃんも最高!!

僕の彼女はサイボーグが、綾瀬はるかのプロモーションビデオなら、
この映画は、蒼井優のプロモーションビデオと言ってもいいかもしれない。
とにかく、蒼井優の可愛さ全開!
可愛いの、なんのって!

この映画は、好き好きでしょうね.........
内容のとーっても薄い映画だからサ。

mocaは大好き!
ポン・ジュノのセンスの良さを実感したワ。
「ニート」や、「引きこもり」が問題視されている日本。
その危機感を訴えつつも、ポン・ジュノらしいシュールさと、ラストの心地よい余韻が...
希薄で寂しい「東京」という世界で、こんなファンタジックな世界を作り上げちゃうんだもの。





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