日韓ドラマ 「フレンズ」

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日韓ドラマ「フレンズ」

智子(深田恭子)は、職場の先輩・裕子(矢田亜希子)に誘われて香港にやって来 たが、ひったくりに 遭ってしまう。やっと捕まえ、警察に突きだした犯人は人違いの韓国青年だった。

智子とジフン(ウォンビン)の出会いはそんな“最悪”なものだった。

厳格な 家庭で育てられた韓国の青年ジフン。彼は映画監督の夢を持ちながらも、一族の期待に沿うために父親の会社を継ぐしかないと考え、最後の思い出に自分の映画 を撮ろうと香港にやってきていた。一文無しの智子に仕方なく食事をご馳走するジフン。お詫びに撮影モデルを務める智子。言葉は通じなくてもお互いに何かを 感じあっていく。

日本公式サイト:http://www.tbs.co.jp/friends21/
韓国公式サイト:http://www.imbc.com/tv/drama/friends/

【ミュージック・ビデオ】 One (OST Friends) - Lee So Jung

監督 土井裕泰、ハン・チョルス
脚本 岡田惠和、ファン・ソニョン

出演

ウォンビン (元斌)

出演作品一覧

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【レビュー&ネタバレ】
日韓合作ドラマといえば、「フレンズ」
というくらい、その地位は不動のものでしょう。
あれほどまでに、日本人の心を揺るがし、
ピュアでせつない気持ちにさせてくれる日韓ドラマは、これからも現れないように思います。
日韓合作といえば、今までに3作制作されております。

2002年2月 フレンズ(TBS/MBC)
2002年11月 ソナギ~雨上がりの殺意(フジ/MBC)
2004年1月 STAR'S ECHO~あなたに逢いたくて~(フジ/MBC)
2006年 天国の樹(フジ)も日韓合作ですが、上記3作とはちょっと趣旨が違うような・・・

フレンズ以外は、どれもイマイチ。
日韓合作ではありませんが、2006年の輪舞曲(ロンド)。
これもヒドかった・・・・・・・
出演陣はあんなに豪華だったというのに・・・・・・・・・
そういえば、チャン・ドンゴンと竹内結子の日韓合作の話はいつのまに消えたのかしら?

「フレンズ」は、なぜこれほどまでに心に残るドラマになったのか・・・
それは、ウォンビンと深田恭子の主演というところが一番の理由でしょうか。
二人とも、ジフンと智子というキャラクターにピッタリで、両国を代表するスター俳優。
そして、ストーリーも、
もし日本人と韓国人が恋に落ちたら・・・
そんなストーリーを、無理なく、わかりやすく、リアルに描いていること・・・
このドラマのおかげで、韓国のことを理解した点も多々あるでしょう。
日本人からしてみれば、もし自分が韓国人と恋に落ちたら・・・
と、とてもイメージしやすく、わかりやすいストーリーで、感情移入しやすい。
シンプルで、単純なのに、引き込まれてしまう不思議なドラマ。
何度観ても、新鮮で・・・ 忘れられなくなるドラマ。
とにかくウォンビンがキュート!
誠実で愛嬌があって、絶対にウォンビンが好きになるわよ。
智子の旅行会社の窓に張り付くウォンビンのしぐさは一番の見所!
そして、香港で警官に銃を向けられ手をあげるウォンビンと深キョンも可愛いわ。
’鈍感男。でも、好き’と深キョンに言われ、
’好き?俺のこと好き・・・’と、笑うウォンビンも可愛くて・・・これって演技?
こんな演技ができるなんてすごいわ・・・

このドラマが’韓流’に与えた影響は相当大きいと思います。
ワールドカップを記念して企画されたこのドラマ。
日韓でほぼ同時期に放送という、史上初の試み。
出演陣も豪華で、このドラマへの意気込みを感じます。
mocaも2002年にリアルタイムで一部を見たものの・・・・・・・・・
二部を仕事で見逃してしまった!
なので、韓流を知った頃、ようやくDVDで観たのですが・・・
このドラマも、韓流好きに火をつける要因になった作品です。
本編だけでなく、DVD特典の映像で、更にこのドラマが好きになると思うわ。
舞台裏での日韓交流も、とても楽しめるわ。

韓国のこともいろいろわかって、韓流初心者には目から鱗よ。
韓国初心者にとっては、わかりやすい入門書になるのではないかしら。
mocaも、韓国から日本へ旅行に来るには、
日本から韓国へ行くように気軽ではない・・・というエピソードは衝撃だったわ・・・
ほんと無知だったわよね・・・・・

このフレンズの人気で、後続作品も生まれたのでしょうけど、
俳優も、脚本もヒドかったわよね・・・・・
三作目のSTAR'S ECHOなんて、主演二人は無名も同じじゃない・・・・
mocaは、ワキ役のイ・ジュンギだけに目を奪われたわ(笑)
制作は、今までは日本主導だったけれど、三作目は、韓国主導で制作されたそうよ。
演出も、脚本も。

主演二人も豪華だけれど、脇を固める俳優も見所の一つよね。
今やスター俳優となったイ・ドンゴンと、ハン・ヘジン。
イ・ドンゴンがブレイクしたのは、2004年の「パリの恋人」で、
それ以前にも、「クァンキ」や、「サンドゥ、学校に行こう!」で名は知られていたと思うけれど、
まだブレイク前だったから、この顔合わせも実現したのよね。
けど、かっこいいし、スターのオーラを感じさせる存在感があるわ。
ちょっとポッチャリしてるけど、かっこいいのよね。
そして、イ・ドンゴンの妹役がハン・ヘジン。
このドラマでデビューした新人女優。それが、今ではスター俳優。
ウォンビンの母は、秋の童話のソン・ソンホンの母、ソンウ・ウンスク。
韓国の上品な母といえば、この方よね。
そして、ウォンビンの父は・・・・イ・ホジェ。
<リベラ・メ>や<イェスタディ>に出演しておりますが、
>を観た方は、すぐわかるかしら?侍従長役の方 ですわ。
香港のウォンビンの叔母さんは、
<新貴公子>秘書、<オールイン>カジノの支配人だったチェ・ラン。

ストーリーとしては、
日本でデパートで働く智子は、職場の先輩裕子に誘われて香港へ旅行し、
そこで、ひったくりに遭ってしまい、捕まえた男がジフン。
けれど、それは人違いで・・・
それがきっかけで、智子はジフンの映画に出演することになり・・・
ジフンは格式の高い厳格な家に育った青年で、家を継ぐために夢だった映画監督を諦め、
最後に映画を制作するために香港にやってきていた。
’厳格な家’とは、やっぱり日本と韓国には違いがあって・・・・
韓国での’厳格さ’というものがどういうものか、目で見て知ることができるわ。
日本の厳格さとはちょっと違うのよね・・・・
昔の日本もこうだったのかもしれませんが・・・・・
とにかく、父親の言うことが絶対。
そして、子が親を敬い、思いやる気持ちも比べ物にならないほど違うのよね・・・

智子とジフンは束の間の思い出として、頬にキスして別れて・・・
それから智子は、韓国語の勉強を始め、
ある日、ジフンに韓国語でメールを送り、それから二人の交流が始まる。
智子の日本語のメールは、日本に留学経験のあるルームメイト、
キョンジュが翻訳し、智子とジフンは互いに好感を持っていく・・・・・・・
智子は’ファッションデザイナー’だと嘘をつき、
ジフンは’映画監督’だと嘘をついたことを、互いに告白し、謝る・・・
そのことがきっかけとなり、二人は本音で語り、心を開き始める。
智子もジフンも、一緒に話している時だけ’本当に自分’になれ、心が軽くなると・・・

智子はジフンに会いにソウルへ行くけれど
ジフンに想いを寄せるキョンジュの妹ヘジンにメールを削除され、
帰国前日の夜、ようやく再会を果たす。
今度は、ジフンが東京へ来ると約束するが、
韓国から旅費は高い上に、ジフンは兵役前の学生で、ビザも簡単には下りない。
そんな時、高崎で開催される映画祭のボランティアスタッフに参加することができ、
ジフンは智子へ会いに東京へやってくる。
しかし、今度は智子に想いを寄せる酒巻にジフンは邪魔されてしまう。
「智子を幸せにできるのか?自信があるか?ないなら諦めろ」と。
ジフンは、二人の間にある壁の高さに打ちひしがれ、そのまま帰国してしまう。
そして、智子を諦める辛さから逃れるように軍隊に入隊してしまう。
それを知った智子は、ジフンに会いに韓国へ発つ。
しかしジフンは、「楽しかった。ありがとう・・・」と、手を差し出し、
二人は握手をして別れる。

というのが一部の流れで・・・
それにしても、酒巻最低!男のすることか!!
’好きだ’と、本人に告白一つできないのに、
その恋人に影でこっそりそんな酷いこと言って・・・・卑怯すぎ。
矢田亜希子演じる先輩が、ステキなキャラクターなのよね。
矢田亜希子は脇役を演じさせた方がステキだと思うのよね。
深キョンが軍隊のウォンビンに会いに行った帰り、悲しみに暮れる駅は
ウォンビン主演の<彼が駅で降りた>の桃京里 (トンギョンリ)駅で驚いたわ。


そして、二部へ。

智子は、韓国語教室に貼られていた’韓国への派遣社員募集’の貼り紙を見て
韓国語の猛勉強と、授業料のためのアルバイトを始める。
努力の甲斐あって、韓国への派遣が決まる智子。
韓国の旅行会社でガイドをする智子。
そして、ジフンも2年の兵役を終え、ソウルへと戻ってきていた。
ある日、智子はインサドンで偶然ジフンと再会する。
’友達’として、また会うようになるが、互いの想いを断ち切れなくなり、
再び二人はつきあい始める。
しかし、ジフンの誕生日にソウルにやってきた両親に、智子との交際を知られてしまう。
映画の夢もまだ捨てず、日本人女性と交際までして・・・
父にたしなめられ、悩むジフン。
’親子の縁を切る’とまで言われていることを、智子はキョンジュから聞かされる。
そして、智子だけは諦められないから・・・と、映画を諦めようとしていることも。
智子は、「せっかく夢があるのに、諦めないで」と、ジフンを説得する。
しかし、「わかったようなことをを言うな」と、逆にジフンの怒りに火をつけてしまう。
「親が子供に期待して何が悪いんだ?子供がそれに応えようとして何が悪いんだ?」と。
なぜ、また俺の前に現れたんだ!なんでソウルに来たんだ!
ジフンになじられ智子は傷つく。
智子は会社を辞め、日本へ帰ってしまう。
智子に謝ろうと花束を持って旅行会社を訪れたジフンは、智子の帰国を知り驚愕する。
必死に空港まで向かうが、二人は会えぬまま別れを迎える。

そして、1年後。
智子は旅行会社に勤務し、ジフンは映画を作っていた。
ジフンは香港で智子を撮影した映画’旅立ちの秋’を、
自主制作短編映画祭に出品し、大賞を受賞。
ジフンの両親も、ようやく認める。
そしてジフンは’もう一つわがままを許してください’と言って、日本へ旅立つ。
「長い間待たせてごめんな。迎えに来たよ。僕のヒロインを」
ジフンは智子に会いに行く。
「智子はこういうのが好きだろう?途中泣けて、最後はハッピーエンド」
ジフンは智子を抱きしめる。
「これから大変だけど、今は考えるのはやめよう」
ジフンは智子に長いキスをする。


というわけで、ハッピーエンドで何よりですが・・・
そんな簡単にいくか・・・?と、観ている側も考えるのはやめましょう(笑)
ジフンにとっては、智子との恋と、夢という二つの問題があって・・・
親が子供に期待する気持ちも、それに応えようとする気持ちもわかるからせつないわ・・・
父親の会社を継いでくれる息子が他にいたらいいのに・・・
と、父親が気の毒になってしまって仕方がないわ・・・
けれど、親のために夢を諦めればジフンが可哀想で・・・
だって、’ただの夢’ではなく、才能があるんですもの。

日本側も、韓国側も、周りを取り囲む人々も魅力的で、
本当にステキなドラマだったわ。





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