다모


























チェオクの剣 
原題:茶母(다모:タモ)



MBC
放送日[ 2003.07.28-2003.09.09 ]
演出
イ・ジェギュ(이재규)
脚本
チョン・ヒョンス(정형수)
韓国公式サイト
www.imbc.com/broad/tv/drama/damo




【チャン・チェオク(張體玉)】
ハ・ ジウォン (하지원)

左捕盗庁(現警察)の茶母。茶母とは、お茶汲みなどの下働き。しかし、聡明さと武術の腕を買われ、刑事としても活躍する。父が逆賊の濡れ衣を着せられ、身 分を奴婢(奴隷)に落とされる。本当の名前は「ジェヒ」。ファンボ・ユンの家に7歳の時から仕え、ユンとは兄妹同然に育つ。
【ファンボ・ユン(皇甫允)】
イ・ ソジン (이서진)

左捕盗庁従事官。朝鮮に敵なしと言われる武術の達人。’妾の子’というレッテルに苦しみ、’人間として扱われない’という同じ境遇のジェヒ(チェオク)に 心を癒され、いつしか愛し始める。
【チャン・ソンベク(張城伯)】
キ ム・ミンジュン (김민준)

盗賊団の頭領。民のための国をつくることを目指す革命家。剣の達人で白剣と呼ばれる。奴婢として生きていたが、子供を欲しがっていたライ病患者のファン夫 婦に売られた。チェオクが茶母と知りつつも、チェオクに惹かれていく。



【ペク・チュワン】
イ・ ハヌィ (이한위)

左捕盗庁部将。能力はいまひとつだが、情に深く優しい。いつもチェオクをなぐさめ、諭す。
【イ・ウォネ】
クォ ン・オジュン (권오중)

左捕盗庁の精鋭部隊・飛虎隊のリーダー。荒っぽく見えるが、常に周囲に気を配る。チェオクを高く評価し、常に補佐する。
【チョ・セウク長官】
パ ク・ヨンギュ (박영규)

左捕盗庁の統括者。王朝での派閥に属さず民のことを第一に考える。ユンを寵愛し支援を惜しまない。



【マ・チュクチ】
イ・ ムンシク (이문식)

松坡(ソンパ)渡り場周辺のスリ。両班家に仕える奴婢だが、妻と逃亡者生活を送る。見掛とは異なり心性の美しい面がある。拳は弱いが、素早く俊足。チェオ クに 協力することに。
【マ・チュクチの妻】
ノ・ ヒョニ (노현희)

夫と共に泥棒を繰り返す。チュクチが盗賊団に潜入している間は、チェオクたちとの連絡係を務める。非常に見えるが、義理人情に厚い。
【アン録事】
ユ ン・ムンシク (윤문식)

左捕庁書院(行政、庶務などの仕事をする職責)。文書整理と捕盗庁管理は達人。こっそり蓄財をすることはお手の物。ダメ息子が頭痛の種。
【チョ・ナニ】  チェ・ヨンイン(채 영인)  ・・・ チェ・セウク長官の娘。ファンボ・ユンに想いを寄せる。
【アン・ビョンテク】  シン・スンファ ン(신승환)  ・・・ アン録事の息子。チェオク一筋で追い掛け回す。
【チョ・ジオ】  チョ・ジェヒョク(조 재혁)  ・・・ 右捕盗庁従事官。チョ長官の息子。父の後ろ盾なく登りつめた実力者。
【国王】  ソヌ・ジェド ク(선우재덕)  ・・・ 第19代 国王・粛宗。
【チョン・ビルジュン】  チョン・ウク(정 욱) ・・・ 朝廷内の実力 者。王の信頼も厚い。
【チョン・ホンドゥ】  ヒョン・ソク(현 석) ・・・ 五軍営の一 つ訓錬都監の訓練大将。王の信頼厚い忠臣。
【フンボク】  パク・ジュンギュ(박 준규) ・・・ 王 の護衛であり、唯一の信頼できるご意見番。
【チェ・ダルピョン】  チョン・ホグン(정 호근) ・・・  大商人。ソンベクの後ろ盾であり、反乱軍との連絡役。
【スミョン】  キム・ミンギョ ン(김민경)・・・  武術の達人。ダルピョンの命令でソンベクを護衛。ソンベクに想いを寄せる。
【トクス】  チョン・インテク(전 인택)  ・・・ 盗賊団。ソンベクの片腕。
【ノ・ガッチュル】  クォン・ヨンウン(권 용운) ・・・  盗賊団。義理人情に厚い。
【スウォル】  イ・ジョンマン(이종만)  ・・・ 伝説の武術の達人。ユンとチェオクの師匠。
【幼いジェヒ】  チョン・ミナ(정 민아)
【幼いユン】  ペク・ソン ヒョン(백성현)
【幼いジェム】  キム・スヨン(김 수용 )
【チャン・イルスン】  チョ・ジェ ヒョン(조재현)  ・・・ 弘文館(学問を司どる官庁)官僚。ジェムと ジェヒの父。
【ファンボ・ヒョンガム】  チャン・ヨン(장 용) ・・・ 地方官僚。 ユンの父。
【ユンの母】  パク・スンチョン(박 순천) ・・・  ヒョンガムの妾。

【哀心歌 MV】

ブロックバスター級の制作費が投入されたスーパーアクション・フュージョン史劇。
「茶母廃人(ダモペイン、다모 폐인)」 という熱狂的ファンを生み、
ユンがチェオクに言った名セリフ。
「痛いか?私も痛い...(아픈가? 나도 아프다...) 」は、韓国で流行語になったほど。
このセリフ、チェゴ
ユンのチェオクへの想いがどれほどのものかダイレクトにつたわるわ。
ちなみに、脚本のチョン・ヒョンスは、高視聴率ドラマ’朱蒙(チュモン)’の脚本家。
OSTもチェゴ
↓숙명U[宿命U]/Destiny(Ballad) が流れると、それだけでせつなくて........

【未見の方NG ネタバレあり】

中国の武侠モノを模倣したワイヤーアクションとCGを駆使した作品で、
良家の娘に生まれながらも、父が逆賊の罪を着せられ奴婢(奴隷)へと身分を落とされたチェオクの悲しい運命を描く。
原作は1970年代に連載された’茶母ナムスン’という漫画。
ナムスンといえば.......
映画<刑事〜Duelist〜& gt;のヒロインがナムスンであり、あの映画も原作 は同じ茶母。
ヒロインも同じハ・ジウォンが演じているにも関わらず、全く別人であり、ストーリー的にも別物。
映画を観た方は、ドラマを観る気が失せるかもしれませんね...... 
ですが、全く別モノですのでご安心を。細かな点で重なる部分はございますが。

この茶母は、日本ではあまり話題にはなりませんでしたが、密かに人気のあるドラマ。
テンポのよいストーリー展開と、悲劇。
涙なくしては観られない。

それは観ねば!
と思いつつ、ようやく食いついてみましたが、

人それぞれだなぁ.......

てなところです。
<>で、人気 があっても人それぞれだし、他人の感想に左右されてはいけ ないと悟ったというのに、
またもやヤってもうたか?

最初の2、3話はテンポよく展開し夢中になりましたが、中盤以降はダラダラ間延びしちゃって。
なぜ?
主人公たちに感情移入できなかったせいでしょう。
そのドラマに引き込まれるには、

・ストーリーが面白くテンポよく展開していく
・主人公たちが魅力的

そんなところが重要なのでは?

このチェオクの剣(mocaは韓国版を観たので茶母ですが)、
2話くらいまでは’女刑事チェオク’の活躍が描かれており、どんどん引き込まれますが、
中盤以降はほとんどラブストーリーでございます。
チェオク(ハ・ジウォン)と、ユン(イ・ソジン)、ソンベク(キム・ミンジュン)の三角関係。
これをせつなく描いているわけですが...........
この三人に落ちた方にとっては、涙、涙の、悲しい展開の繰り返しなのでしょう。
しかし、moca。
イ・ソジンも、キム・ミンジュンも、キライなんざます。
そこが痛かった。
観る前から心配していたけれど、やっぱりダメでしたぁ。
でも、あんなにキライな二人が、それなりにかっこよく思えたし、このドラマで随分印象もよくなって......
とすると、何の先入観もない方なら、かなりかっこいいキャラに観えるのでしょうね。
キム・ミンジュンは史劇なのに、ウェーブヘア(笑)
これがまたSexyでハマっているのよ。
韓国では、’ウェーブ・チャン(キム・ミンジュンの役名はチャン)’と呼ばれて人気に。
ソンベクは本当にかっこいいと思うわ。敵でも惚れるわ。
元々、ソンベクはイ・ソジンが演じるはずで、ユン役に決まっていた俳優が健康上の理由で降板したため
イ・ソジンがユン役に。
これは運命ね。やっぱりソンベクはキム・ミンジュンでしょう。
ただ、キム・ミンジュンは演技力不足のために一度降板させられたとか。
イ・ソジンが演じたユン役は、元々はクォン・オジュンに最初にオファーがあったそう(驚)
クォン・オジュンは自分に適任ではないと、自らウォネ役を希望。
確かにね... クォン・オジュンはかっこいい!大好きだ!演技力も申し分ない!
けど、ユンのイメージではないもの.......
ちゃんと自分を客観的に分析しているクォン・オジュンは立派です。素晴らしい。

そして、ハ・ジウォンちゃん。
mocaの数少ない大好きな女優さん。
なのにぃぃぃ。
少しも魅力的に感じない。
チェオクは’強く凛々しい女性’かと思いきや、
どうしても’我が強い’だけの女性にしか思えない。
なんで大切な人にそんな想いをさせるわけ?と、張り倒したくなること数度。うっきー
それだけでなく、
最初は強気でかっこつけてたのに、そのせいでユンが窮地に追い込まれると
打って変わって泣き落とし。
うざい......
自分勝手で大切な人を苦しめてばかりのヒロインに、魅力を感じれませんでしたわ。

そんなこんなで、少しもmocaの中では盛り上がれませんで.......
主演三人以外のキャラが救いでございました。
イ・ソジン、キム・ミンジュンにときめかないmocaちゃん。
クォ ン・オジュンに 落ちちゃった(笑)
いや、笑いごとじゃないんですってぇ!
あの飛虎隊の黒い衣装が似合うこと、似合うこと。
男らしく頼りがいがあり、相手の気持ちを察する繊細さ、優しさ。
それに加えて強い、強い。
ウォネをメインにしたサブストーリーをぜひやって欲しいものだわ。

そして、脇を固める助演俳優。
イ・ ハヌィイ・ ムンシクといえば、期待を裏切らない名優でござい ます。
この二人がいなければ、つまらないドラマに成り下がっていたかも。
そして、大好きなヒョン・ ソク씨が観れたので 満足です。

それよりも、moca的にはアン親子がNo.1
この二人のおかげで、笑って、笑って、幸せいっぱいに。
ビョンテクは最初はあまりの無様さに引きつりますが、しだいに愛着が湧いてきて.......
瀕死のチェオクを連れて行ってしまったユンを追いかけるシーンはあまりにもせつなくて....... ビョンテクLoveに。
チェオクに対しては、純粋で、まっすぐで.....
「結婚しよう。いつも笑って幸せに暮らそう」
そんな言葉が心に響いて.......
ビョンテクと結婚してもいい(してもいいって何様)と思っちゃいました。

moca注目のペ ク・ソンヒョンも、 イ・ソジンの子役で出演しております。
<天国の階段>クォン・サンウの子役を演じた俳優です。
幼いユンとチェオクのシーンが、mocaの中で一番心に残っております。
幼いユンの真っ直ぐさと優しさ、幼いチェオクのユンへの思いやり.....
この二人の間に芽生える絆が、大人になった二人からは感じにくかったのよね。

そうそう、この人↓も登場。


見覚えありますか?
コイツが現れるとロクなことがない。
<ガラスの靴>ではチョルンを刺し、<火の鳥>では、ジウン父を轢く、
そして、この<茶母>でも、やっぱり悪役。


幼い頃、ユンを’若様(도련님:トリョンニム)’と呼んでいたチェオク。
捕盗庁でユンに仕えるようになり、’旦那様(ナウリ:나으리)’ と呼び方を改めたチェオク。
自分のせいでユンが窮地に立たされ、ユンを救うために命を投げ打つわけですが、
そのお別れの手紙で、ユンを’若様(도련님:トリョンニム)’と呼ぶチェオク。
’旦那様(ナウリ:나으리)’ と呼び、ユンとの距離を保ってきたチェオクですが、
最 期の別れと決意し、ようやく自分の本心を見せたわけですね。
このシーン。
こんなにせつないのに、それでもイマイチ盛り上がれず。
あの幼い頃の二人からは、愛が伝わってきたのに。


おおまかなストーリーとしては、
下っ端の女刑事チェオクと、チェオクと兄妹のように育った上司であるユン。
そして、盗賊団の頭であるソンベクのラブストーリー。
チェオクを妹としてではなく、命より大事な女性として愛しているユン。
ユンを何よりも大事にしてきたチェオク。
チェオクは朝鮮中を揺るがす偽金事件を調査するうちに、盗賊団の頭ソンベクと出会う。
チェオクが茶母だと知りながらも、チェオクに何かと手を貸してしまうソンベク。
二人の出会いは偶然で終わらず、しだいに二人は惹かれあっていく。
ユンを裏切ることになっても、ソンベクを斬ることができないチェオク。
そんなチェオクの苦しみを知り、苦悩するユン。
しかし、チェオクとソンベクには、思いもよらぬ因果な運命が待っていた。

↓ 結末ネタバレ↓



自分がソンベクを斬れなかったばかりに、ユンを窮地に追い込んでしまったと、
チェオクはソンベクを自らの手で斬ることを決意する。
チェオクがソンベクを愛していることを知り、苦悩するユン。
しかしユンは、スウォルから思いもよらない事実を知らされる。
実はソンベクは、生き別れたチェオクの兄ジェムだったのだ。
ソンベク達を追うユン。
砂金を持ったダルピョンをユンが斬ったことで、砂金は海の中へ。
仲間達の命綱である砂金を失ったことで、ソンベクの怒りは頂点に。
ソンベクはユンを斬り捨てる。
ユンは亡くなる間際、ソンベクに告げる。
あの子はお前の妹ジェヒだ。あの子を二度殺すな、と。
ソンベクは驚きおののく。

ユン亡き後、チェオクはソンベク追討に燃えていた。
セウクらに追い詰められるソンベク。
その時、チェオクがソンベクに刀を向ける。
「私の手で斬らねば一生悔やむはず」
激しい格闘の末、チェオクの刀がソンベクの体を貫いた。
その時、ソンベクはチェオクに微笑んだ。
「보고싶었다 재희야(ポゴシポッタ チェヒヤ:会いたかったぞ、ジェヒ) 」
ソンベクの言葉に、チェオクは愕然とする。
ソンベクは生き別れた兄?チェオクは全身の力が抜けてしまう。
ソンベクは最期の力を振り絞り、チェオクから離れ、刀を天に向けた。
危険を感じたウォネたちは、ソンベクに矢を放つ。
ソンベクの体を次々と矢が貫く。
咄嗟にチェオクはソンベクへと駆け寄り身を投げる。
ソンベクを抱きしめたチェオクの体をも、矢は貫いていく。
ウォネが慌てて制止するが、時既に遅し。
ソンベクとチェオクは倒れたまま、微笑みあう。
「오라버님(オラボニム:お兄様)」
(※오라버니の尊敬語、妹が兄を呼ぶ尊敬語)
チェオクはソンベクの頬を撫でる。
二人は静かに目を閉じる。

END

壮絶な最期。
「보고싶었다 재희야(ポゴシポッタ チェヒヤ )」
ソンベクのあの一言で涙が止まりませんでした。
あのシーンは何度観ても悲しくて涙が出ます。
なぜ三人とも死なせてしまったのでしょう。やりすぎです。
このドラマは好き嫌いはあるかと思いますが、それだけでなく、未熟な面も多いのでは?

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